タウンメール3つのメリット・デメリットとシチュエーション別の選択方法

ロンドンの郵便局

DM販促をする際に、今回はタウンメールも候補に入れて、いろいろ調べている。いままでのポスティングとの違いをはっきりさせ、タウンメールしたら何がどう良いのかを、もっとハッキリと理解したら使ってみたいのだが、誰かもっとカンタンに説明してくれないだろうか?とお悩みでしょうか。

そこで今回は、タウンメールに関して

1.タウンメールにできること
2.タウンメールのメリット・デメリット
3.タウンメールに向いてるシチュエーション

をまとめました。

最後までお読みいただくと、タウンメールと普通のポスティングとの差が明確になり、今回の販促はどちらを使うべきなのかがわかるようになります。また、使おうかどうか迷っていた方も、自社にタウンメールが必要か不要かの判断ができ、より良い販促方法を選択できます。

1. タウンメールにできること

ポスティングをしている手

タウンメールは正式名称を「配達地域指定郵便」といい、指定した地域全域に宛名なしの郵便物を全戸配布してくれる、郵便局のポスティングです。

*タウンメールを検索していると「タウンプラス」という商品も出てきますが、こちらはタウンメールと同様に宛名なしの地域指定前全戸配布をしてくれ、さらにタウンメールにはない様々なオプションがつけられるタイプのポスティングです。本記事では、主にタウンメールのまとめをしています。

タウンペールとタウンプラスの違いをもっと知りたい方は関連記事をご一読下さい。

【関連記事:タウンメール タウンプラス】

【関連記事:タウンプラスとは?6つのデメリットとおすすめできないケースを解説

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【関連記事:タウンプラスは選挙に利用できる?合法か違法かを具体例で詳しく解説

【関連記事:タウンプラスの広告効果はアリ!特に効果的なケースを具体的に解説

他のDMチラシと何が違うのか

一般のポスティングと、タウンメールの違いを表にしました。

タウンメール

普通のDMポスティング

①料金体系

<重量制>一通あたり

重量25gまで29円

重量25g〜50gまで 42円

重量50g〜100gまで 56円

1000通 80円〜

10000通 65円〜

配布量で料金が変わる。

②DMの状態

1枚ペラでの配布は不可。

タウンメールだとわかるようにする必要がある。

一枚ペラで配布できる。

③配布

郵便局員が配布

ポスティングスタッフが配布

④配達日数

2〜5日

3~7日(業者による)

⑤請負先

郵便局

DM・ポスティング業者

⑥申込者の事前準備

あり

ワンストップならなし

⑦最低ロット

なし

1000〜5000通で業者による

①料金体系

タウンメール

タウンメールはは重量制です。最低25g〜最高100gまでの配布物を重量制と通数で計算します。例えば、

  • 25gを1000通:29円×1000=29,000円

通数と重さだけで料金がわかるので、予算によって加減ができます。また利用回数の制限はありません。

普通のポスティング

配布総量で料金が変わり、多いほど一枚あたりの単価が安くなります。

【関連記事:【料金表あり!】タウンプラスの料金は?基本料金や見積もり例を解説

タウンメール

普通のDMポスティング

②DMの状態

1枚ペラでの配布は不可。

タウンメールだとわかるようにする必要がある。

1枚ペラで配布できる。

②DMの状態

タウンメール

タウンメールは、配布物がタウンメールであることがわかるようにしなければなりません。そのため、むき出しのチラシ1枚だけで配布することができません。

手元に印刷物がある場合、これから印刷する場合も含め、以下の方法から配布スタイルを選択し、さらに下図のような表紙または印字が必要です。印字は「配達地域指定」「この地域にお住いのみなさまへ」など、タウンメールであることがわかるようにします。

  • 封書スタイルにする(全形・折など自由)
  • 中身が見えるビニールタイプの封書にする
  • ハガキタイプ 最大A4程度まで

DMの状態

どのようなスタイルにすればいいのかなどは、管轄郵便局で相談にのってくれます。管轄郵便局とは配布したい地区にある、夜間受付のある大きめの郵便局のことです。

  • 普通のポスティング

1枚チラシをそのままポストに投函できます。

【関連記事:【状況別】DMハガキ業者12選!失敗しない業者選び5つのポイント

タウンメール

普通のDMポスティング

③配布

郵便局員が配布

ポスティングスタッフが配布

③配布

タウンメール

郵便局員が一般郵便物と一緒に配布します。

普通のポスティング

ポスティング業者が採用したポスティングスタッフが配布します。

【関連記事:ポスティングに効果的な曜日!データを元に業種別の最適な曜日を解説

タウンメール

普通のDMポスティング

④配達日数

2~5日

3〜7日(業者による)

④配達日数

タウンメール

配布物の差出の翌日から数えて、2〜5日で配布完了します。一般郵便物と一緒の配達のため、一般郵便物の配布の邪魔をしない程度の量と速度での配布になります。

普通のポスティング

申込者の指定した日程から数えて3〜7日で配達完了します。

タウンメール

普通のDMポスティング

⑤請負先

郵便局

DM・ポスティング業者

⑤請負先

タウンメール

タウンメールは郵便局の商品ですので、郵便局で「配達」の請負をします。

普通のポスティング

DMやポスティング業者が、申込者の希望に沿った内容を請負ます。

タウンメール

普通のDMポスティング

⑥申込者の事前準備

あり

ワンストップならなし

⑥申込者の事前準備

タウンメール

郵便局ではタウンメールの「配達」しかしません。その前段階の作業は全て、申込者がします。準備作業は以下です。

  • 配達希望地域ごとに配布物を分ける
  • 分けた配布物ごとに束にして郵便局へ提出する

(例)A区全戸、B区1丁目・2丁目に配る場合

  準備①A区全戸の枚数分を束ねて輪ゴムなどで十字にする。 
  準備②B区1丁目と2丁目の枚数をそれぞれ束ねて輪ゴムなどで十字にする。
  準備③3束のそれぞれに地域名称と通数を記載した紙を添付する。
  準備④「配達地域指定郵便物差出票」と一緒に管轄郵便局に提出。

郵便局では仕分け作業の代行等はしていませんので、これらの作業時間などもあらかじめ予定に入れておく必要があります。(これらの作業の代行をする業者はあります)

普通のポスティング

申込の契約内容によって準備のあるなしがあります。

印刷持ち込みの場合:ポスティング業者に印刷物を配送します。(手数料自己負担)

印刷から配布までをワンストップまでの場合:申込と印刷デザインなどの指定以外の事前準備はありません。

*タウンプラスを利用する場合は、事前準備がさらに加わりますので関連記事をご確認ください。

【関連記事:タウンプラスとは?6つのデメリットとおすすめできないケースを解説

【関連記事:【料金表あり!】タウンプラスの料金は?基本料金や見積もり例を解説

【関連記事:タウンプラスは選挙に利用できる?合法か違法かを具体例で詳しく解説

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タウンメール

普通のDMポスティング

⑦最低ロット

なし

1000〜5000通で業者による

⑦最低ロット

タウンメール

タウンメールは申込が地域単位のため、最低ロットなどはありません。ただし、大きな地域を選択すると、その地域への全戸配布となるので、大きな数字になります。各地区の配布数は、申込相談の時点で郵便局から資料をもらえます。

普通のポスティング

通常、最低1000部(通)からの申込になります。

2. タウンメールのメリット・デメリット

メリットとデメリットの単語と矢印

本章では、タウンメールのメリットとデメリットをまとめました。

メリット

デメリット

①ポスティングを断られない

①配布しかしてくれないので手間がかかる

②希望地域に100%配布できる

②DMが割高になる

③ポスティングよりも短期間で配布される

③同業種のDMでも一緒に配布されてしまう

タウンメールを使うメリット:

①ポスティングを基本、断られない

タウンメールは郵便局員が一般郵便物と一緒に配布するポスティングですので、配布拒否されません。

「チラシお断り」「ポスティング禁止」のマンションでも、郵便物と一緒に、確実に配布されます。ただし、以下のような強セキュリティタイプのマンションでは郵便局員でも入れない場所もあります。

  •  タワーマンションでポストに鍵がかかっている

ポストが閉じてあるので配布ができません。

  •  コンシェルジュが郵便物の受け取りをする

窓口でコンシェルジュが郵便物を受け取り、入居者のポストへ入れるタイプのマンションでは、DMは受付で郵便局員に返却されてしまいますので、配布ができません。

②希望している全地域に全戸ほぼ100%配布できる

タウンメールは指定した地域の全戸に配布するサービスです。とても簡単に言うと、指定した地域にあるポストには全て配布しますので、配布したいものを100%配布できます。

【関連記事:郵便局で全戸配布ができる!?その仕組みやメリット、料金を徹底解説

【関連記事:正しいポスティングは違法ではない!違法になるケースと対処法を解説

③短期間で配布される

一般郵便物と一緒に毎日の業務の中で配布されますので、通常のポスティングよりも少し早めに配達完了します。また、よほどの天候不順以外は毎日配達をします。

ただし、配達完了まで最短2日〜最高5日なので、翌日配布対応などの日時指定はできません。一般のポスティングは3日〜7日で配達完了を想定していますが、追加料金で翌日配布も請け負ってくれるところもあります。

【関連記事:自分でできる効率の良いポスティングのやり方!7つの手順を解説

タウンメールを使うデメリット:

①配布しかしてくれないので手間がかかる

タウンメールは配布しかしません。そのため、事前の仕分け準備などは全て自社ですることになり、とても時間と手間がかかります。

対策>

準備や仕分けの代行業者は存在しますが、郵便局が斡旋・提携している業者はありません。また、代行してもらうと料金がかさむので、最善策は日程と人員の余裕を持って自社で対応することです。

②DMが割高になる

タウンメールは指定の表面記載をしないと配布できないため、チラシを普通のポスティングのように一枚ペラで配ることができません。そのため、チラシ+表面表紙(1章②参照)+封筒の代金が加わるので、DM一枚あたりの単価が割高になります。

対策>

チラシをハガキタイプから選びます。ハガキタイプだと、宣伝内容の裏面に表面記載をすれば良いだけなので、ハガキ1枚で配布できます。ハガキタイプはA4サイズまで可能です。

【関連記事:【料金表あり!】タウンプラスの料金は?基本料金や見積もり例を解説

③同業種のDMでも一緒に配布されてしまう

一般郵便物と一緒にまとめて配布されるため、たとえ、その中に同業者のDMなどが混じっていても、そのまま配布されてしまいます。

対策>

ライバル社の配布タイミングなどは自社で調べて、タイミングを見計らった差出をするしかありません。このあたりは、郵便局よりも地元のポスティング業者がある程度の知識がありますので見積もり相談をしてみると良いでしょう。

【関連記事:ポスティングとDMの違いを徹底比較!コストや反響率、特徴が分かる

3. タウンメールに向いてるシチュエーション

なるほどと手を打つスーツ姿の日本人

本章では、タウンメール利用が向いているシチュエーションとその理由をまとめました。

  • 新規開業
  • 新聞折り込み以外の新規顧客リストが欲しいとき
  • リーチ率の高いポスティングをしたい
  • 地元に強くアピールしたい
  • 広く正確に確実に告知したいことがある
  • 狙った層だけにアピールしたい

新規開業:宛名なしで配ってくれるので希望している地域全戸に100%宣伝広告できます。配布時に、

  • 区域ごとに配布タイミングをずらす
  • ネットで会員登録の際、区域を登録してもらう

などの方法をとれば、サービスへの申込者・来店者の動向から、自社がどの地区のお客様層に支持されるのかなどもわかります。

【関連記事:反響のある加入促進チラシ3つの鉄則!参考事例6選と作る時の注意点

新聞折り込み以外の新規顧客リストが欲しいとき:新規顧客リストが欲しい時には、タウンメールが向いています。例えば、今まで新聞折り込みとネット配信をしていた場合は、

  • 使っている新聞折り込み以外の新聞購読者層
  • ネットとメールしか見ない層
  • スマホしか見ない層
  • 新聞もネットもスマホも見ない層

という全てに配布され、新規獲得につながります。

【関連記事:ポスティングの軒並み配布とは?全世帯配布、選別配布との違いを解説

  • リーチ率の高いポスティングをしたい

ポスティングを利用してきているが、どうもリーチ率が悪いという感覚をお持ちの場合、タウンメールを試してみることをおすすめします。リーチ率が悪い理由には

  • 配布物がゴミ箱に直行している
  • ポスティングを断られる

ことが主な原因ですが、タウンメールを使うと、この2つの問題が一気に解決します。

  • 配布物がゴミ箱に直行している

タウンメールは一般郵便物と一緒に配達され、見た目も料金後納郵便のマークがあるので、受け取り手は内容物に万が一、自分の個人情報がいてあるケースを考え、ポストがある場所ですぐ捨てない傾向があります。

そのため、一旦、自室まで持ち帰って中身を確認してから判断するので、リーチ率・開封率とも高く、無駄のない販促ができます。

  • ポスティングを断られている

ポスティング自体は違法ではありませんが、個人宅や集合住宅の敷地内に足を踏み込むことを嫌がる人もいるため、基本的にポスティング業者は「ポスティング厳禁」「チラシお断り」などの強い拒否の文言があるところには、配布をしません。

また、管理人や住民から「やめてください」と言われれば、その場で中止します。環境や整備の良いマンションほどこのような傾向が強いため、希望しているユーザー層にポスティングが届いていないこともあります。

タウンメールは、一般郵便物と一緒に郵便局員が配達しますので、配布を断られること自体がありません。全戸100%配布が可能なので、無駄のない販促ができます。

【関連記事:【ポスティングの効果測定】測定方法から反応率のUP法まで全解説!

【関連記事:郵便局で全戸配布ができる!?その仕組みやメリット、料金を徹底解説

【関連記事:正しいポスティングは違法ではない!違法になるケースと対処法を解説

地元に強くアピールしたい:地元周辺で顧客を掴みたい場合は、指定地域全戸配布のタウンメールが向いています。タウンメールは地元の区町丁まで指定できるので、商圏エリアにマトを絞って配布できます。

例)A区B町3丁目でカフェをしている

  • 希望:もう少し地元で商圏を広げたい
  • 指定地域:A区B町1〜4丁目+両隣の駅で区界のあたりの地区
  • 方法:毎月の宣伝費の範囲で、5ヶ月かけて配布
  • 結果:徒歩と自転車圏内のお客様が増え、経営が安定した。

【関連記事:ポスティングはエリア選定が重要!反響率を高めるエリア選定法を解説

広く正確に確実に告知したいことがある:行政などが利用している方法です。例えば、

  • 水道工事のための断水期間などを指定地域に確実にお知らせする
  • 地域の都市計画アンケートなど関係する地域の全域にお願いする

など、情報の漏れがあってはならないことは、指定地域に100%配布をしてくれるタウンメールが向いています。

【関連記事:タウンプラスは選挙に利用できる?合法か違法かを具体例で詳しく解説

狙った層だけにアピールしたい:こちらはタウンメールではなく、姉妹商品のタウンプラスが得意なことです。タウンプラスは例えば

  • 年代
  • 居住形態
  • 年収

などの指定したセグメントの含有率が高い地域を指定選択して配布ができます。国勢調査が基になった商圏分析データから、

例)駅前にある3つのタワーマンションから

  • 30代独身の男女
  • 未婚または子供なし夫婦
  • 年収600万円以上

だけを選別して配布することができます。この方法だと、自社の希望するユーザー層にピンポイントでアピールできるため、非常に確度が高い販促ができます。

タウンプラスの料金は通数+形状+セグメント指定によって料金が変わります。

【関連記事:タウンプラスとは?6つのデメリットとおすすめできないケースを解説

【関連記事:【料金表あり!】タウンプラスの料金は?基本料金や見積もり例を解説

【関連記事:タウンプラスの広告効果はアリ!特に効果的なケースを具体的に解説

【株式会社DEAL】

タウンメールを調べているうちに、

  • タウンメール、良さそうだけど印刷とセットじゃなかったのか!
  • 良さそうだけど、高いな、予算が合わないよ。
  • あそこで印刷、自社で封入して、忙しいのにめんどうくさい!!!

と思われた方は多いかと思います。確かにお忙しい業務の中、一手間もふた手間も増えるのですから考えてしまいますよね。こんな時は、タウンメールと一般ポスティングの長所を併せ持つDEALのポスティングをご検討ください。

DEALは

  • 多くのエリアでタウンメールよりも安い料金で全戸配布が可能
  • 100%全戸配布を目指しているので「ポスティング禁止」の物件にも配布交渉
  • 民間業者だけど郵便局なみに全国をカバーしている
  • 軽車両利用による足回りの良さで、とにかく配布が早い!(郵便局はバイク・ポスティングは徒歩)

と、実際にタウンメールの実力に匹敵、もしかはそれ以上です。申込が中規模以上の印刷量であれば、印刷〜封入〜配布までワンストップでお願いでき、もちろん、手元にある印刷物も同時封入できます。時間と手間の節約にもなる、とても理想的なDM配布方法としてDEALもご検討ください。

【参照:株式会社DEAL

まとめ

いかがでしたでしょうか。タウンメールについて

1.タウンメールにできること
2.タウンメールのメリット・デメリット
3.タウンメールに向いてるシチュエーション

をまとめました。ここまでお読みになった方は、自社で今、タウンメールが必要かどうかの判断が出来るではないかと思います。希望する地域全域に100%の配布をしたい場合は、タウンメールのご利用をおすすめします。

DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、お気軽にご相談ください。
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