
タウンメールとタウンプラスの違いがよくわからないな。特にタウンプラスは郵便局のサイトを見てもあまり詳しく書いていないし、わかりにくい。
郵便局のポスティングなら安心なので、タウンメールかタウンプラスのどちらかを使って販促をしたいのだが、この2つがどう違うのか誰か、カンタンに教えてくれないだろうか……とお困りでしょうか。
そこで今回は、タウンメールとタウンプラスについて
1.タウンメール・タウンプラスは郵便局員が配達する地域指定郵便
2.タウンメールとタウンプラスの違い
3.販促7つの目的別タウンメール・タウンプラスの選択法
をまとめました。最後までお読みいただければ、タウンメールとタウンプラスの違いがはっきりわかり、自社にとってどちらをとる方がより良いポスティング結果につながるのかがわかります。
1. タウンメール・タウンプラスは郵便局員が配達する地域指定郵便
本章では、タウンメールとタウンプラスの概要をまとめました。タウンメールとタウンプラスは、両方とも日本郵政が郵便局で取り扱っている「配達地域指定郵便」という商品で、郵便局が行うポスティングのことです。
1-1. 配達地域指定郵便とは
配達地域指定郵便は、宛名なしの郵便物を、指定した特定地域の全戸対象に配る配達方法で、タウンメールという名称(愛称)が付いています。
地域全戸100%配布のため、指定した地域の全員に、確実に周知したい情報がある場合、例えば
- ・地方自治体などが、特定地域に都市計画アンケートなどを配布
- ・大手企業が商品の告知回収などのために、全国民と全国営業所に配布
などに利用されています。
郵便局ではタウンメールとタウンプラスの2商品がありますが、タウンプラスはタウンメール(配達地域指定郵便)にできないことがオプションで組みわせできる商品です。どちらも申込者が指定した地域全戸に宛名なしの郵便物を、郵便局員が配布します。
1-2. 今までのポスティングとの違い
今までのポスティングとの違いを表にしました。
①配達員
一般のポスティングは配布作業をポスティング業者が採用したスタッフが配布しますが、タウンメール・タウンプラスは郵便局員が配布をします。
②配達方法
一般のポスティングは、DMチラシ単体で配布しています。タウンメール・タウンプラスは、その他の一般郵便物を配達する際に、一緒に配布されます。
③ポストがある場所に入る許可・④法的な権利
③④を一緒に説明します。
ポストや集合ポストがある場所は住居の敷地内ですので、本来、そこの住人ではない人が立ち入ってはいけません。ポスティングの場合は、迷惑行為にならない範囲であれば問題はありませんが、マナーに関する考え方は業者によって違いますので、評判の良いポスティング業者を選べば問題ないでしょう。
タウンメール・タウンプラスは郵便局員によって一般郵便物と一緒に各戸にポスティングされます。郵便局員は、ポストがある場所まで行くことが郵便法で許可されていますので、そもそも配布拒否されることがなく、DMの配達率は100%です。
【参照:郵便法】
2. タウンメールとタウンプラスの違い
本章では、郵便局で取り扱うタウンメールとタウンプラスという2つの商品の違いを説明します。以下の表を参照してください。
①料金体系
・タウンメール
タウンメールは配布物の重さで料金が決まる重量制です。支払額は一通の重さの料金×通数です。
・タウンプラス
タウンプラスは、配達通数×配布物の形×差出条件で料金が変動します。配布物の形は一般郵便の定型・定形外郵便(規格内)で受け付けるものは全て配布できます。差出条件は次項②で説明します。
②できること
・タウンメール
タウンメールは、区町名丁レベルで配布地域を指定できます。
例)A区B町1丁目、4丁目にだけ配布
・タウンプラス
タウンプラスは区町名に、地域内セグメントの指定ができます。セグメントとは世論調査を元にした地域区分データのことで、以下の6種の詳細区分を選択して配布できます。タウンプラスでは1丁目などの「丁」クラスでの配布指定はできません。
例)A区B町全体の、男女・30代・未婚既婚・3人世帯の6歳未満の子供あり・共同住宅・年収600万円以上に配布
<セグメント6種とその内訳>
③配布
両方とも、郵便局が一般郵便物の配達時に配布します。
④配達日数
どちらも、一般郵便と一緒に配布をします。
- タウンメールは配布物差出受付の翌日から数えて、配布完了までに2〜5日かかります。
- タウンメールプラスは配達物の差出受付の翌日から数え、配布完了までに2〜7日かかります。
⑤郵便局への事前申請
・タウンメール
事前に提出する書類はありません。
・タウンプラス
配布物差出日の14日前までに
- 差出計画書
- 郵便物差出内訳書
【参照:日本郵便 各区種請求書類等様式集】
を提出します。これらの事前提出がないと配布物を提出しても、配布をしてくれません。
また、届出書を出す時点で配布する内容が決まっていないと、内訳書が作成できません。配布物の内容が決まっていない場合はその前段階の事前準備も必要です。申請した内容と実際の配布物が大きく違う場合は、差出をしても配布してくれませんのでご注意ください。
⑥申込者がする作業
タウンメール・タウンプラスとも、申込者は配布物を管轄郵便局に差出する前までに、以下の作業をしておきます。
- 配達希望地域ごとに配布物を分ける
- 分けた配布物ごとに束にして郵便局へ提出する
(例)A区全戸、B区1丁目・2丁目に配る場合
準備①A区全戸の枚数分を束ねて輪ゴムなどで十字にする。
準備②B区1丁目と2丁目の枚数をそれぞれ束ねて輪ゴムなどで十字にする。
準備③3束のそれぞれに地域名称と通数を記載した紙を添付する。
準備④タウンメールの場合:「配達地域指定郵便物差出票」と一緒に管轄郵便局に提出。
タウンプラスの場合:差出物と差出計画書控・郵便物差出内訳書控を持って、管轄郵便局に提出。
郵便局では仕分け作業の代行等はしていません。自社での作業時間などもあらかじめ予定に入れておく必要があります。*このような作業の時間が取れない場合は、提出前までの作業を代行する業者に依頼する方法もありますが、郵便局でこれらの業者への斡旋・提携はありません。
⑦最低申込個数
・タウンメール
タウンメールは地域を指定して全戸に配るものですので、最低ロットに相当するようなものはありません。指定する地域が広いと世帯数が大きくなりますので、通数も大きくなります。少ない数で申込みたい場合は、②で説明した区町丁で指定できる特徴を使って、A区B町1丁目だけ、などにすれば、予算に応じた配布ができます。
・タウンプラス
最低500通からの申込です。
3. 販促7つの目的別タウンメール・タウンプラスの選択法
本章では、ポスティングの販促目的別に、タウンメールとタウンプラスのどちらを選ぶべきかをまとめました。以下の表から目的に沿ったものを参照してください。
3-1. 告知までの時間がない!今すぐ配りたい!→タウンメール
告知までの時間に余裕がない場合は、事前申請などが不要なタウンメールです。ただし、配布完了までに2〜5日要しますので、明日まで!というレベルの対応はできません。
3-2. 少しでも安くしたい→タウンメール
少しでも安くしたいのならばタウンメール・最軽量25グラム以内の配布物にします。これだと料金×通数のみが支払額になります。
タウンメールは区町丁まで細かく指定できるので、例えば、
- 今月はA区B町1丁目だけに配る
- 来月は予算があるので、A区B町2丁目3丁目に配る
など、予算に合わせた配布ができます。各区域に何世帯あるかなどは、管轄郵便局でタウンメールの問い合わせメール(電話も可)をすれば資料を持参または送付してくれます。
3-3. 一枚ペラのチラシがあるので流用したい→タウンメール・タウンプラス
手元にすでに印刷物があり、それを流用してシンプルに配布したい場合はタウンメールとタウンプラスが使えます。ただし、タウンメール・タウンプラスとも郵便物であるため、どちらもむき出しのチラシのままでは配ることができません。下図のような、指定された表紙記載が必要です。
3-4. とりあえず、ばら撒きたい→タウンメール
ポスティングとしてとにかく盛大にばら撒きたい場合は、地域全戸に無差別に配布できるタウンメールが良いでしょう。一枚あたりの重量と通数だけで金額がわかるので、予算内で最大のポスティング効果が期待できます。
この方法の利点は指定した地域への全戸配布なため、
- 新聞購読層(折り込みチラシを見てる人)
- 新聞を読まないネット利用者(ネット広告やメルマガを見てる人)
- 新聞を読まないスマホ利用者(スマホのネット広告を見る人)
- 新聞・PC・スマホの全てを使わない人
の全てに配布できるところです。
3-5. 配布物の中にプレゼントなどを入れたい→タウンメール・タウンプラス
配布物の中にプレゼントや試供品を入れたい場合はタウンメールかタウンプラスです。中に入れたいものによってどちらかを選びます。A4のチラシにプレゼントや試供品を入れる場合を想定してみましょう。
重たくないもの、一般封筒におさまるものが向いている→タウンメール
タウンメールは重量制なので、封入するプレゼントや試供品が重たくないものならば、タウンメールがオススメです。A4封筒で送る場合の目安として
- A4チラシ1枚 4g
- 表紙にする紙1枚数 4g
- 透明のビニール封筒1枚 0.7g
合計8.7g程度が基本重量になるので、25gーおよそ9g=16gまでのサンプルや試供品であれば、タウンメールのほうがお得です。
タウンメールは定型郵便の大きさしか扱わないので、
- 長さ34cm以内
- 幅25cm以内
- 重量100g以内
- 形状、重量および取り扱いが全て同一のもの
*厚さは1cm以内ならば受付てくれます。(事前に相談して下さい)
の範囲の長方形状に入るものに限ります。
形の変わったもの
タウンプラスは形状にフレキシブルなので、一般郵便の定形外(規格内)に相当する形のものに入れて送りたい時にはタウンプラスがオススメです。例えば、
- ボトル型をした小さなボディシャンプー
- 石鹸くらいの大きさのスポンジ
- 幼児向けの手のひらサイズのマスコット
なども、タウンプラスならDMとしてポスティングできます。
タウンプラスは形状と通数などで料金計算をしますので、このような形の変わったスタイルのポスティングを予定している場合は、商品や箱などを購入する前に管轄郵便局で相談*をしてください。
*郵便配達は、ゆうパックとは違うので個別に玄関先までのお届けはしません。DMの効果から考えて、ポストに入る大きさのプレゼントやサンプルを選びましょう。
3-6. ちょっと凝った演出の販促をしたい→タウンプラス
手に取った人の印象に残るような凝った販促物を配りたい場合は、タウンプラスです。タウンメールでもできないことはありませんが、重量制+定型のみなので、デザインややりたいことに制限がでてきます。
タウンプラスの場合は、郵便局の一般郵便で取り扱っている定型・定形外郵便(規格内)の範囲であれば、配布してくれます。ただし、目的は販促ポスティングなのでポストに入る大きさの方が良いでしょう。
例えば、
- ポスターを入れるタイプの筒状の封筒
- 星型やハート形の封筒
- お魚の形をした透明のプラスチック封筒
などの、長方形ではない形でもタウンプラスならば配布できます。
3-7. 狙ったマンションなどにピンポイントで配りたい→タウンプラス
最近できたマンションに配りたい・年収1000万以上の人に配りたい!など、対象を絞って配布するにはセグメント指定が必要ですので、タウンプラスです。これらセグメントの根拠は世論調査の最新データを元にしています。
希望の地区町に加え、以下のセグメントを自由に選んで配布できます。
<セグメント6種とその内訳>
上記のように配りたい対象を自分で決めて細かく設定ができるので、自社のお客様の即した販促ができる上に、販促後の反響も自社で把握しやすいので細かくデータ化できます。
近隣に新しいタワーマンションがいくつか出来た時などは、地域に流入する世帯数も多く、周辺商圏の状態が大きく変わりますのでタウンプラスのDMが役に立ちます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。タウンメール・タウンプラスについて
1.タウンメール・タウンプラスは郵便局員が配達する地域指定郵便
2.タウンメールとタウンプラスの違い
3.販促7つの目的別タウンメール・タウンプラスの選択法
をまとめました。タウンメールとタウンプラスの違いがはっきりと理解出来た上に、目的別や予算別に使い分けができることもご理解いただけたと思います。また、何と言っても郵便局員配達による100%配布は魅力的ですね。タウンメール・タウンプラスを利用してより良い経営の一助になれば幸いです。