ポスティングの反響率は、デザインで決まるといっても過言ではありません。読む気になるデザインでなければ、そのまま捨てられてしまうからです。デザインが良くなければ、1,000枚配っても1万枚配っても反響ゼロということもありえるのです。
ポスティングされたチラシが受取人の目に留まる時間は1秒にも満たないと言われています。
つまり、その1秒で瞬時にターゲットに「このチラシは自分にとって有益だ」「自分に向けた情報が載っている」と思わせるデザインでなければなりません。
この記事では、効果的なチラシデザインがどんなものか理解するために、
◎優良なチラシデザインの事例をたっぷり8例紹介したあと
◎反響率の高いチラシデザインを作る8つのコツを解説します。
8つのコツを押さえて、ポスティングチラシの反響率アップ!
【コツ1】ターゲットを明確に設定する
【コツ2】「何を伝えたいのか」を明確にする
【コツ3】キャッチコピーは紙面の3分の1以上の大きさで
【コツ4】読み手の視線の動きを意識する
【コツ5】文字フォントは多くても3種類まで
【コツ6】チラシのメインカラーは3色まで
【コツ7】サービスをPRする魅力的な写真を用意する
【コツ8】イラストでターゲットの共感を呼び起こす
さらに後半では、誰でも簡単にポスティングチラシをデザインできる無料テンプレート配布サイトを3つ紹介します。テンプレートを使えば、センスがなくても知識がなくても誰でも簡単にデザインすることができます。
この記事で紹介した事例を参考にして、反響率の高い8つのコツを頭に入れていただき、無料のテンプレートを使えば、誰でも効果の高いポスティングチラシを作れるようになります。ぜひ参考にしてみてください。
1. 参考にしたい!優良なチラシデザイン事例8選
冒頭で説明した通り、ポスティングデザインで有効なデザインは「1秒で自分に有益な情報が入っていると思わせる」デザインです。
しかし、良いデザインがどのようなものなのか判断するのは難しいですよね。そこで今回は、参考にしたい優良なポスティングチラシデザインを8つ紹介します。どこが良いのか考えながら事例を見ていってください。
1-1. 手に取った瞬間にターゲット層に共感を与えるデザイン
最初に紹介するのは小学生向け学習塾のチラシです。全体的な色調、小学生の写真が入っていること、そして頭の文章に「小学生」とあることで、受け取った人が一目で「小学生向けのチラシだな」と判断できますよね。
まずターゲットとなる生々とした小学生の写真が目に飛び込んできます。このように、写真やイラストなどの視覚的なイメージをターゲットに直接重ね合わせることで、チラシの共感力は格段にアップします。
紙面の上、3分の1以上を使って掲載されている大きなキャッチコピーの近くに写真を配置し、自然にターゲットの対象を意識させている点も、デザインのポイントです。
キャッチコピーと写真をうまく組み合わせてターゲットの気持ちをつかむことができれば、チラシを読み進める確率は大きく上がります。
1-2. 落ち着いた色調で安心感と信頼感を与えるデザイン
「住宅ローン」という人生を左右する大きな問題をあつかうチラシのデザインでは、内容が信用できる情報であるというイメージを演出し、読み手に安心感を持たせることが大切になります。
このチラシでは、住宅購入を検討中の若い夫婦を、イラストを使うことによってターゲットに訴求しつつ、黄色とベースカラーとした落ち着いた配色を選ぶことでチラシに安心感を演出しています。
また、フォントを1種類のみに絞りテキストの色も1色に統一することで、安定した雰囲気を作り出し、信頼できる会社であることをイメージさせています。
1-3. 思わず美味しそうとつぶやいてしまう強烈なデザイン
こんなチラシがポスティングされていたら、思わず「美味しそう」とつぶやいてしまいそうですよね。受取手の心をつかむ上で、大胆なレイアウトでチラシに強いインパクトを作ることは大変有効です。
鳥料理専門店の新店舗の開店告知のために作られたチラシです。全面に大きく配置した若鳥の画像が強烈な印象を与えます。また一方で、「2/28(火)OPEN」というキャッチコピーを紙面のほぼ半分を使って大きく配置し、的確に情報を伝えることにも成功しています。
伝えたい情報が限定されれば、デザインの自由度も上がり、インパクトの強いチラシも作りやすくなります。また、チラシ持参で鶏メニューが1本タダにになるという有益なメリットも打ち出しています。
一方でこのようなレイアウトが有効でない場合も多くあります。
読み手に信頼感を与えたい場合や、より誠実に商品やサービスの説明が必要な場合、このようなインパクトの強いデザインは逆効果になるでしょう。
伝えたい内容に合わせて、最適なデザインのスタイルを選ぶことが大切です。
1-4. Yahoo!検索大賞も受賞した社員の写真満載のデザイン
かなりインパクトの大きいこちらのチラシは、大手スーパーマーケット「サミット」のものです。社員が立候補者に扮して商品を紹介しており、そのインパクトから話題となり、Yahoo!検索大賞2017を受賞しています。
デザインの特徴として大きいのは、やはり社員の顔が大きく配置されている点です。人間は本能的に人の顔に注目する習性があるため、人の写真が入ったチラシには目が留まりやすいのです。
さらに、総選挙の看板を模したデザインに仕上げることで、「一体なんの広告だろう?」と注目してもらいやすいデザインとなっています。
思わずチラシをまじまじと見つめてしまう、そんなデザインの良い例ですね。
1-5. 問いかけるキャッチコピーで想像させるデザイン
「あなたは、どっち派?」と問いかけるキャッチコピーが印象的なデザインです。
人間は、選択肢を与えられると自然と答えを探してしまうものです。このケースでは、シンプルでナチュラルな家か、大人かわいい家か、「自分ならこっちかな」と読者に理想の住まいをイメージさせることができます。
このように、2つの選択肢を突き付けて、受け手に答えを考えさせるデザインは、とても有効です。
さらに、全体のデザインのセンスが良いチラシなので、受け取った人が住宅購入を検討している人だった場合、「この代理店となら素敵な家が建てられそう」という印象を与えることができます。
1-6. 受け手のメリットを大きく目立たせるデザイン
英会話スクールのデザイン例で、「無料体験」という受け手のメリットを大きく配置したデザインです。
「無料」と大きく書かれていると思わず「何が無料なんだろう」と内容を確認してしまいますよね。
ただ大きく配置すればよいというわけではなく、この例では「無料体験」とそれ以外の情報で、文字のサイズに大きく差を付けているのがポイントです。
重要なポイントは大きく配置して、まず受け手に注目してもらいます。そのうえで、細かい情報を小さな文字で書いて、興味がある人にはじっくり読んでもらうのが良いデザインです。
1-7. ターゲットに刺さるキャッチコピーを配置したデザイン
こちらは大人の男性用ヘアサロンがポスティング用に制作したチラシです。ターゲット層である「大人の男性」に向けて、キャッチコピーとデザインでアピールすることに成功しています。
歳を重ねるにつれてチェーン系ヘアサロンに行きづらくなってきた男性が、「大人の男にちょうどいい。」なんてキャッチコピーを見たら、「お。これは自分に向けたメッセージだな」と受け取ってもらえる可能性が高いですよね。
チラシの全体の雰囲気もシックで落ち着いた大人のイメージを演出しています。
このように、ターゲットに向けて刺さるキャッチコピーを作り、ターゲットが好む雰囲気のデザインに仕上げるのが、反響率を上げるコツです。
1-8. あえて1色のみ&手書きで制作したデザイン
最後の事例として紹介するのは、あえて手書きで制作した1色刷りのチラシです。
「こんなデザインで効果があるの?」と思うなかれ、この手書きチラシは430枚ポスティングして3件以上のお問い合わせがあったそうです。反響率にすると0.7%と、かなり高い効果ですよね。
パソコンで制作したフルカラー印刷のポスティングチラシが毎日のように届く中、温かみのある手書きチラシが入っていると、思わず手に留めてしまう効果があります。
整体院や美容室、個人店など、温かい人柄や雰囲気を伝えたい業態で、特に効果的なデザインです。
2. 反響率の高いチラシデザインを実現する8つのコツ
1章では具体的に「目に留まるデザイン」「自分にとって有益と思わせるデザイン」の事例を8つ紹介しました。事例を通して、良いデザインのイメージが理解できたのではないでしょうか。
ここからは、ポスティングのチラシをデザインする上で気を付けるべきポイントについて、文章でしっかりと理解しましょう。
ポスティングチラシのデザインには、3つの大原則があります。
1. ターゲットと伝えるべき情報を明確に意識すること
2. 一目でターゲットの心に響く分かりやすいレイアウトであること
3. 共感力を高める写真やイラストを掲載すること
この3つの原則に従ってデザインを行えば、誰でも簡単に高い反響率を実現するチラシを制作することができます。
まだ少し抽象的なので、この3原則を8つのコツに落とし込みました。
【コツ1】ターゲットをイメージする
【コツ2】「何を伝えたいのか」を明確にする
【コツ3】キャッチコピーは紙面の3分の1以上の大きさで
【コツ4】読み手の視線の動きを意識する
【コツ5】文字フォントの利用は3種類まで|基本のフォントは明朝体とゴシック体
【コツ6】チラシのメインカラーは3色まで|ターゲットや季節に合わせて選ぼう
【コツ7】魅力的な写真を撮影する
【コツ8】イラストでターゲットの共感を呼び起こす
チラシのデザインを実現するための実践的な8つのコツを、詳しく解説していきます。
2-1. 【コツ1】ターゲットを明確に設定する
実際にチラシの情報を紙面にレイアウトする前に、まずはチラシのターゲットを明確にしておく必要があります。「誰に」このチラシを読んでもらいたいのかをイメージしましょう。
ターゲットを絞ると自動的に、使うフォントや色、装飾、内容までがハッキリ固まっていきます。ターゲットをできるだけ具体的にイメージすることが、ポスティング成功の秘訣です。
例えば新規開店する美容院であれば、
- 近隣住宅地に住む40~50代の女性
- 店舗周辺のファミリー向けマンションに住む30代既婚女性
- 駅周辺の単身女性、20代?30代前半
あるいは例えば学習塾のチラシであれば、
- 中学受験を控えた小学生高学年のいる比較的高収入の世帯の両親
- 小学生低学年の子供を持つ、幅広い収入層の世帯
- これから小学校に入学する子供を持つ若い夫婦
など、店舗の状況や立地、サービスや特色によって微妙に異なるターゲットを出来るだけ具体的にイメージすることが大切です。
2-2. 【コツ2】「何を伝えたいのか」を明確にする
ターゲットが決まったらターゲットに対して、そのチラシで何をアピールしたいのかということを明確にしましょう。
例えば接骨院のチラシであれば得意の施術や治療法。また新規開店のレストランであれば看板メニューや開店記念サービスの内容など、そのチラシで最も伝えたいこととはなんなのかをはっきりと自覚することが大切です。
できれば、チラシを受け取った人に対するメリット(クーポン、プレゼント、有益情報など)も用意すると、反響率がグッと上がります。
2-3. 【コツ3】キャッチコピーは紙面の3分の1以上の大きさで
ターゲットと内容が決まったら、具体的なデザインを決めていきます。
ポスティングのチラシでは、キャッチコピーを最も目立つ位置に、3分の1以上の紙面を使って掲載するのが一般的です。
ポスティングチラシのデザインにおいて、キャッチコピーの配置はたいへん重要です。キャッチコピーはチラシが目に入った時、一番はじめに受取手の目に飛び込んでくる部分であり、受取手はこのキャッチコピーを見てそのチラシを読むかどうかを瞬時に判断するからです。
こちらのチラシをみてください。
このチラシではキャッチコピーである「メルマガ会員様募集中」の表示が最も目立つ位置に、紙面の3分の1を占め配置されています。また、フォントは強調され、チラシをみた直後に一瞬で内容を把握できるデザインとなっています。
キャッチコピーはチラシから3m離れてもはっきりと判読できることを意識してレイアウトするようにしてください。
2-4. 【コツ4】読み手の視線の動きを意識する
キャッチコピーで受取手の注意を引きつける事に成功したら、今度は記事のレイアウトによって、その視線を、チラシの内容に誘導します。
実は人の視線の流れには法則があり、その法則に従ってチラシをデザインすることが大切です。
横書きの場合、左上から右上、そして右上から左下へZ字型に、縦書きの場合は右上から右下、そして右下から左上へN字型に移動します。
ポスティングのチラシデザインでは、ほとんどの場合横書きのレイアウトが採用されるため、Z字型のレイアウトが基本です。
実際のデザインでは、この基本の法則を踏まえ、チラシの内容を自然に読ませる視線移動を促すことが大切です。図のようにZ字型の視線誘導を反復的に用いるレイアウトを意識的に作ることによって、ターゲットがチラシの内容に自然に惹きつけられてくチラシデザインを実現することができます。
参考となるサンプルを見てみましょう。
たとえばこのチラシでは、最上部のキャッチコピーで大きなZ字型の視線移動を促した後、その下に4つの小さいZ字型の視線移動を反復しているのがわかります。
このようにZ字型の視線を徐々に小さく反復しながらチラシ全面を視線が無理なく移動できるレイアウトを心がけてください。
2-5. 【コツ5】文字フォントの利用は3種類まで
たくさんの文字フォントを利用することはあまりお勧めできません。様々な種類のフォントが画面に並べられるとデザインの統一感を欠き、読みづらいチラシとなってしまいます。
フォントは多くても3種類までが限界です。ベースとなるフォントは1種類とし、強調したり掘り下げたい時に別のフォントを使う形がいいでしょう。
また、文字の大きさや色を頻繁に変えることも読みづらくなってしまうことが多いため、お勧めしましせん。
基本となるフォントはやはり明朝体とゴシック体です。まずはこの二つのフォントをベースに考えるのがいいでしょう。それぞれのフォントには特徴があるため、フォントの性質をうまく使い分けることも大切です。
明朝体
- 繊細で優雅、女性的な印象を与える。
- 信頼感、誠実なイメージを与える。
- 商品やサービスの説明に最適
ゴシック体
- 男性的で力強い印象を与える。
- 活動的でありカジュアルなイメージを与える。
- タイトルや見出し、キャッチコピーの表示に最適
こちらのチラシをご覧ください。チラシのベースとなるフォントは明朝体、強調すべきところに部分にゴシック体を使いつつ、読みやすい、バランスの良いデザインを実現しています。フォントの色も黒とグリーンの2種類のみに限定することで、チラシの統一感を損なうことなく伝えたい部分が自然に目に入ってくるデザインとなっています。
もちろん明朝体やゴシック体以外にもざまざまなフォントがあります。
しかし、奇抜なフォントがチラシの雰囲気を損ない、むしろ逆効果となることも珍しくありません。フォント選びでは、奇をてらうことなく伝えたい商品やサービスのイメージを適切に伝えることを第一に考えることが大切です。
2-6. 【コツ6】チラシのメインカラーは3色まで
フォント同様にチラシの基本となる配色も、色数を抑えるのが基本です。色数が増えるほど、散漫な印象を与え、チラシの説得力がなくなってしまいます。メインとなるカラーは3色とするのが、一般的です。
まずは、以下2点を意識して、ベースとなるイメージカラーを1色決めます。
①ターゲットが好む色を選ぶ
②季節感を意識する
例えばターゲットが若い女性であれば明るい赤系の暖色、高齢者であれば落ち着いた緑や黄色などの落ち着いた配色が好まれます。商品のターゲットにアピールすることを考えてベースカラーを選びましょう。
ポスティングを実施する季節に合わせた配色も良いでしょう。季節感のあるチラシは受取手に好感を与えます。
<例>
春:淡いピンクや明るい緑など
夏:海をイメージさせる青など
秋:紅葉をイメージするオレンジや黄色など
冬:クリスマスをイメージさせる赤・緑や、雪の白色など
メインカラーが決まったら、あとはその色を引き立てる色を考えて、メインとなる3色を選びます。統一感のある配色を心がけましょう。
例えばこのチラシでは、お花見の桜の色に合わせた、ピンクをベースカラーとして季節感を強調しています。若干色味が異なる同系統のピンクを合わせて使うことで、統一感を損なうことなく目を楽しませるデザインに仕上げられているところも配色のポイントです。
2-7. 【コツ7】サービスをPRする魅力的な写真を用意する
例えば不動産や新店舗の宣伝であれば具体的な建物の写真、飲食店であれば店内や料理の写真など、具体的なイメージを膨らませる上で、写真の掲載に勝るものはありません。
直接的であるがゆえに、写真の出来が悪い場合はネガティブな印象を与えかねません。といってもプロの写真家に撮影してもらうのは、予算の関係でなかなかできるものではりません。
しかし最近はカメラの性能も高く、いくつかの点に注意するだけで、誰でも魅力的な写真を撮ることができます。以下のポイントを押さえて撮影するようにしてみてください。
- 店舗や建物の写真を取る場合は、正面からの撮影は避け、斜めから撮り奥行きと立体感を強調する。
- 料理や食べ物の写真を撮る場合は、普段食事の時に見る支線の角度から撮影する。
- できるだけ昼間の時間帯に自然光を使って撮影する。
例えばこちらのチラシでは、料理の写真が効果的に使われています。料理はテーブルに置かれたアングルから撮影されています。料理を食べる時の視線を意識した写真を使うことによって、料理を美味しく見せるだけでなく食欲を刺激する効果を狙っています。
このように写真には、現場にいることを連想するようなイメージを喚起することによって、チラシの共感力をより高める効果があります。
建物や料理を斜めから撮影することは、現場を訪れた時の視線を再現するという意味でも大切な要素であると言えます。
2-8. 【コツ8】イラストでターゲットの共感を呼び起こす
イラストは写真同様にターゲットに対して視覚的な共感を与える上でとても有効なツールです。例えばターゲットと重なる人物のイラストを掲載すれば、ターゲットはイラストに自分を重ねてイメージします。
チラシの内容に合わせて、不動産のチラシで住宅購入を検討する夫婦のイラストを掲載した入り、マッサージ店の告知で肩こりや腰痛に悩む人のイラストを載せたりすることで、ターゲットは強い共感を抱き、チラシの内容に引き込まれていきます。
例えばこのチラシでは、高齢者のイラストをうまく使うことで、相続の問題を考えなくてはいけない高齢者がより強く共感できるチラシのデザインを実現しています。
また遺言を受ける息子家族や、相続の財産となる持ち家などのイラストで、相続の問題を具体的にイメージできるよう配慮もされています。
このようにイラストの利用は、チラシを受け取ったターゲットに対して強い共感を与え、ターゲットが行動を起こしやすくするという点で、大変効果的であることを覚えておきましょう。
3. 自分で作れる!おすすめの無料テンプレートサイト3選
1章と2章を読んで、反響率を上げるチラシデザインのポイントがかなりイメージできたのではないでしょうか。8つのコツを押さえれば、誰でもポスティング効果の高いデザインを作成できます。
しかし、「チラシデザインを一から作り上げるのは大変」という方には、チラシのテンプレートサイトをおすすめします。クオリティが高いのに無料の便利なテンプレートがたくさん用意されています。
テンプレートを使うことによって、どなたでもプロと遜色のないチラシを簡単に作ることができます。
3-1. 日本最大級のテンプレートサイト「PIXTA チラシデザインテンプレート」
日本最大級の画像素材サイト「PIXTA」が提供するチラシデザインテンプレートサイトです。無料で利用でき、飲食店や小売店、イベントや求人、不動産、生活サービスなど、様々な用途に対応するテンプレートが用意されています。
テンプレートはpptx(PowerPoint)形式のため、Illustratorなどのデザインソフトがなくても、Powerpointで簡単にチラシをデザインすることができるのも魅力です。
サービス概要
運営会社:ピクスタ株式会社
テンプレートカテゴリ:イベント、美容・エステ、キャンペーン・セール・特売、小売店ほか、詳しくはhttps://pixta.jp/templatesをご確認ください。
会員登録:必要(無料)
詳しくはhttps://pixta.jp/templatesをご確認ください。
3-2. 累計ダウンロード数200万をこえる人気テンプレートサイト「パワポン」
出典:パワポン
アスクルのネット印刷「パプリ」が運営しているチラシテンプレートサイトです。こちらも用途に応じた様々なチラシデザインテンプレートが用意されています。PIXTA同様、テンプレートはpptx(PowerPoint)形式で、Illustratorを使用する必要はありません。
パワポンには多くの写真入りテンプレートが用意されているため、写真を撮るのが苦手な方や、手間を省きたい方には大変便利です。
サービス概要
運営会社:アスクル株式会社
テンプレートカテゴリ:飲食店・食品、医療・薬局、介護・福祉など多数。詳しくは「パワポン>カテゴリから探す」のページをご確認ください。
会員登録:不要
詳しくはhttps://ppon.askul.co.jp/をご確認ください。
3-3. WordやExcelでチラシがデザインできる「Office テンプレート」
出典:Officeテンプレート
OfficeテンプレートはMicrosoftが提供するサイトです。PowerPoint向けのテンプレート(pptx形式)の他、Word形式やExcel形式のテンプレートもいくつか用意されています。
Powerpoint の利用に慣れていない方や、パソコンにPowerpoint がインストールされていない方には、たいへん便利なテンプレートサイトです。2,000点以上のテンプレートが公開されており、登録なしで直接ファイルをダウンロードできるため、かなり使い勝手の良いサイトです。
サービス概要
運営会社:日本マイクロソフト株式会社
テンプレートカテゴリ:詳しくはhttps://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipcをご確認ください。
会員登録:不要
詳しくはhttps://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipcをご確認ください。
まとめ
ポスティングチラシのデザインについて、事例を交えながら8つのコツを紹介してきました。
では最後に、内容を簡単に振り返っておきましょう。チラシデザインはポスティングの反響率を左右する大変重要な要素です。
受取手はポストに投函されたチラシを読むかどうかをおよそ1秒で判断します。この1秒で受取手の目に突き刺さるチラシデザインを作ることが重要です。さらにその上で、チラシの内容に自然に視線を導入し、ターゲットの共感を喚起することによって、ポスティングは初めて成功します。
しかし、反響率の高いチラシデザインを実現することは難しいことではありません。以下の3つの原則を守れば誰でも簡単に効果的なチラシを作ることができます。
◎チラシのターゲットと伝えるべき情報を明確に意識する
◎視認性を高める効果的なレイアウトを実践する
◎写真やイラストを利用してチラシの共感力を高める
そしてこの原則を踏まえた実践的な8つのコツを紹介しました。
【コツ1】ターゲットを明確に設定する
【コツ2】「何を伝えたいのか」を明確にする
【コツ3】キャッチコピーは紙面の3分の1以上の大きさで
【コツ4】読み手の視線の動きを意識する
【コツ5】文字フォントは多くても3種類まで
【コツ6】チラシのメインカラーは3色まで
【コツ7】サービスをPRする魅力的な写真を用意する
【コツ8】イラストでターゲットの共感を呼び起こす
また自分でチラシを一から作ることが難しい場合は、無料のテンプレートサイトの利用もおすすめです。この記事を利用して、ご自身のポスティングに最適なチラシデザインを実現してください。