「チラシを作ったけど、良いタイトルが全然思いつかない…。どんなタイトルにすれば、読む人の心に刺さるのだろう?」
捨てられがちなチラシを読んでもらうには、タイトルを魅力的なものにすることが大切ですが、実際に考えるととても難しいですよね。
しかし、次の8つのポイントを押さえれば、誰でも読む人の心に残るチラシタイトルに近づける事ができる様になるでしょう。
1.ターゲットを示す
2.一目で内容を理解できる言葉を入れる
3.宣伝理由を入れる
4.具体的な数字を入れる
5.権威性を示す
6.ターゲットが得るメリットを入れる
7.ターゲットに共感する言葉を入れる
8.商材の最大の特徴やこだわりを入れる
本記事では、このチラシタイトルの付け方のポイント8つを詳しく説明していきます。
さらに効果的なチラシタイトルを作っていただくために、次の内容も解説します。
- 【商材別】チラシタイトルの文例
- 【商材別】読む人の心に刺さるワード
- 読む人の心に印象付けるチラシタイトルのデザイン
この記事を読んで、ご自身で魅力的なチラシタイトルを考えられるようになれば幸いです。
「読む人の心に刺さるチラシタイトルの付け方が分からない!」とお困りの方の参考になれば幸いです。
目次
1. 心に刺さるチラシタイトルの付け方のポイント8つ
チラシのタイトルに、宣伝したいことをなんとなく入れるのは好ましくありません。
宣伝したいことを入れるのはもちろん良いことですが、一目で分かりやすく、読む人が「利用してみたい!」と行動促進させるようなタイトルを付ける必要があります。
では早速、読む人の心に刺さるチラシタイトルの付け方のポイント8つを説明していきましょう。
チラシタイトルを実際に作るときは、8つのポイントを全て満たす必要はありません。
商材に合わせて、2~3つのポイントを踏まえて作成すると良いです。
1-1. ターゲットを示す
チラシのタイトルには「誰向けのチラシか」、つまり「ターゲット」を入れるようにしましょう。
ターゲットを明確にしないと、チラシを読む人に「私のことだ!」と思ってもらえず、チラシを最後まで読んでもらえなくなります。
まずは、宣伝したい商材のターゲットを明確にし、チラシタイトルには「〇〇の方へ」や「〇〇歓迎」というように入れましょう。
「〇〇の方へ」という言葉でなくても、ターゲットが分かるような言葉を入れても有効です(下記表の例6と例7参照)。
|
チラシの目的 |
ターゲットの表現例 |
---|---|---|
例1 |
開催するイベントを地域住民に知ってほしい |
●●(地域名)にお住まいの方へ |
例2 |
学生マンションへの入居を募集したい |
初めて一人暮らしする大学生の方へ |
例3 |
賃貸物件の宣伝をしたい |
●●駅から徒歩10分以内のエリアに住みたいあなたへ! |
例4 |
TOEIC講座の受講生を募集したい |
今年中にTOEIC600点を取りたい方へ! |
例5 |
パソコン教室開業の宣伝をしたい |
パソコン初心者歓迎! |
例6 |
子供向けのイベントを告知したい |
〇月X日こども祭り/こども折り紙ワークショップ |
例7 |
大学1年生や新社会人など新生活を迎える人に宣伝したい |
新生活応援セール |
このようにターゲットをチラシタイトルで明確にしておけば、チラシを届けたい人に届くようになります。
1-2. 一目で内容を理解できる言葉を入れる
チラシを読む人が、一目でどんなチラシかを理解できるようなストレートな言葉を入れましょう。
チラシタイトルを見て内容を理解できないと、中身を最後まで読んでくれなくなる恐れがあるからです。
「ストレートな言葉って何?」と思われるかもしれませんが、いたってシンプルです。
たとえば、
- 商材のセール→「●●セール開催!」
- 講座やレッスンの無料体験→「●●レッスン無料体験キャンペーン」
- 新規店舗の開業→「NEW OPEN!」
- 新しい教室の開校→「●●スクール4月新規オープン!/開校!」
- オープンハウスのイベント→「オープンハウス開催!」
といったように、タイトルを見たときになんの宣伝かがはっきり分かる言葉というのが「ストレートな言葉」になります。
チラシタイトルに宣伝内容が分かる言葉を入れれば、読む人が最後まで目を通してくれる可能性が高まります。
1-3. 宣伝理由を入れる
チラシのタイトルに、「宣伝する理由」を加えるのも効果的です。
宣伝する理由を加えることで「特別感」が増し、読む人の行動を促しやすくなります。
たとえば、チラシタイトルに「大セール!」と入れたとしましょう。
でも、読む人の中には「大セールなんてどこもやっているじゃん!」と思う人もいて、「行ってみようかな」という気になりにくいのです。
開店5周年を記念したバーゲンをするのであれば「開店5周年!大感謝祭セール!」 とバーゲンをする理由を付ければ、チラシを読む人は「あの店、5周年なんだ!なんか特別なことがありそう…」と特別感を覚えます。
読む人が特別感を覚えると興味が沸いて、商材を「利用してみたい!」という気になりやすいです。
チラシタイトルに入れる宣伝理由は、読む人の行動を促進させる効果があるのです。
【宣伝理由を入れたチラシタイトル例】
|
1-4. 具体的な数字を入れる
チラシタイトルに、数字を入れるのもオススメです。
なぜなら、数字は具体的な量を想像しやすく、読む人の心に残りやすいからです。
次の「悪い例」と「良い例」のチラシタイトルを比べてみてください。
悪い例 |
良い例 |
実績多数の英語講師が教える! 英文法特別講座 |
TOEIC990点満点の英語講師が教える! 英文法特別講座 |
この2つは、英語教室で開催される特別レッスンのチラシタイトルの例です。
悪い例のチラシタイトルの場合、「実績のある人が教えてくれるんだ!」という気持ちになりますが、「実績多数って、本当なのかな?」とも思えないでしょうか。
一方、良い例のチラシタイトルは、「TOEIC990点満点」と実績が具体的なので「この先生スゴそう!教わりたいな!」という気持ちになりませんか?
このように、数字は一目で「すごそう!」とか「いいことがありそう!」と読む人に思わせ、信頼性と説得力を持たせることができます。
また、数字は実績だけでなく、
- 毎週月曜日はポイント5倍!
- 敷金・礼金¥0!
- 最大40%お得!
といったように、商材を利用すると得られるメリットを数字で表現するのも効果的です。
数字も、読者の行動を後押ししてくれる材料なのです。
【具体的な数字を入れたチラシタイトル例】
|
1-5. 権威性を示す
権威性をチラシタイトルに示すと、信頼感が増すのでオススメです。
たとえば、ある商材のテレビCMに出演している有名人が「僕/私も使っています!」と言っていると、「あの人も使っているんだ!」と気になってこないでしょうか。
また、「●●の専門家XXXX氏おすすめ!」といったように専門家の名前も挙げられていると、安心感も覚えますよね。
「あの人が使っている/言っている」のような権威のある人の言葉に、人は弱いです。
このため、宣伝するものに権威性を示せるのであれば、チラシを取って最初に目に入るタイトルに入れると、読む人の心に刺さります。
ただ、やみくもに権威性のある人をチラシタイトルへ入れるのは良くありません。
チラシを作る側からしたら権威があっても、ターゲットによっては権威がない人である場合もあるからです。
このため、権威性のある人をチラシタイトルにいれるときは、「チラシのターゲットに刺さるか?」を考えるようにしましょう。
【権威性を示したチラシタイトル例】
|
1-6. ターゲットが得るメリットを入れる
チラシタイトルに、ターゲットのメリットになることを入れましょう。
ターゲットのメリットになることをタイトルに入れることで、読む人は「この商材はこんなことをしてくれるんだ!」と期待感をよせるようになります。
次の「悪い例」と「良い例」のチラシタイトルを比べてみてください。
悪い例 |
良い例 |
ネイティブが教えるトラベル英会話レッスン! |
もう海外旅行で困らない!ネイティブが教えるトラベル英会話レッスン! |
この2つは、旅行用英会話レッスンのチラシタイトルの例です。
悪い例のチラシタイトルには、「ネイティブが教える」というレッスンの「特徴」だけが入っています。
タイトルに特徴だけを入れると、読む人からすれば「確かにネイティブよさそうだけど、結局どうなるんだろう?」と思い、心に刺さりません。
一方、良い例のチラシタイトルには、特徴に加え「もう海外旅行で困らない!」とターゲットが得られるメリットが入っています。
このようにメリットを入れると、読む人に自分事と思ってもらいやすくなります。
チラシのターゲットをイメージし、そのターゲットが期待する結果を考えて、タイトルに盛り込んでみましょう。
特徴…他と比較して異なる点(例:ネイティブが教える) メリット…期待できる結果(例:もう海外旅行で困らない!) |
|
1-7. ターゲットに共感する言葉を入れる
ターゲットに共感する言葉をチラシタイトルに入れるのも効果的です。
共感する言葉を入れることで、読む人が「私のことだ!」と思って期待感をよせ、行動に移してくれる可能性があるからです。
人間は悩んでいることや気になっていることがあると、「解決したい!」と情報を集めるようになります。
情報を集めているときに、抱えている悩みや気になることが解決されそうなものに出合ったら、「解決してくれそう!」と興味を引かれないでしょうか。
この人間の心理を使って、チラシタイトルにターゲットに共感する言葉をいれると、読む人は自分事と思って、タイトルに引かれるようになります。
【ターゲットに共感する言葉を入れたチラシタイトル例】
|
1-8. 商材の最大の特徴やこだわりを入れる
商材の最大の特徴やこだわりをチラシタイトルに入れるのも、読む人の印象に残りやすくなるので効果的です。
「最大の特徴やこだわり」というのは、宣伝する商材が新しいものや貴重なもの、限定的なもの、他にはないもの、といったものです。
人間は新しさや希少さ、特別なものに弱いので、商材がこれらに該当するのであれば、チラシタイトルに入れましょう。
商材 |
商材の最大の特徴やこだわり |
タイトル例 |
ミールキット |
|
包丁いらず!最短10分でご飯が作れるミールキット |
ジム |
最先端のトレーニングを導入している |
最先端トレーニング●●導入!□□ジム |
不用品買取サービス |
他社より高額で買い取る |
家具・家電などの不用品をどこよりも高額買取します! |
商材の最大の特徴やこだわりを入れると、ターゲットが得られるメリットや共感を裏付け、チラシを読む人の行動を促すことができます。
出典:
無料でデザイン!パワーポイントのチラシテンプレート – パワポンbyアスクル
堀田 博和著『キャッチコピーが面白いほど書ける バカ売れキーワード1000』KADOKAWA/中経出版 2014年
2. チラシタイトルを付けるときの注意点3つ
チラシタイトルを付けるときは1章で説明した8つのポイントさえ押さえれば良い、というわけではありません。
実は、チラシタイトルを考える上で注意したいことが3つあります。
- 縦は25文字・横は30文字を目安にして長くしない
- 過度な表現を避ける
- 著作権のある言葉は使わない
では、1つずつ説明しましょう。
2-1. 縦は25文字・横は30文字を目安にして長くしない
ターゲットや実績、メリット、最大の特徴など「アレもコレも全部入れたい!」と思って、だらだらと長すぎるチラシタイトルにするのは避けましょう。
長すぎるタイトルは、何のチラシかが分かりにくくなるからです。
チラシタイトルに最適な文字数は、一概には決まっていませんが、捨てられがちなチラシを最後まで読んでもらうには、簡潔で短めのタイトルが望ましいです。
荒瀬光治著『編集デザイン入門 : 編集者・デザイナーのための視覚表現法』出版メディアパル2007年によると、縦では25文字、横では30文字が、人が認識して速く読める文字数のようです。
この文字数を目安にしてチラシタイトルを考えてみましょう。
2-2. 過度な表現を避ける
チラシタイトルに過度な表現を入れないようにしましょう。
過度で誇張した表現があると、チラシを読む人に「本当にそうなの?なんか信じられないな…」と思われる恐れがあるからです。
次のチラシタイトル例をご覧ください。
6カ月で-50kg!簡単楽チンダイエットプログラム! |
このチラシタイトルのように、ターゲットが誰でも効果のあるとは限らない表現は避けましょう。
商材の良さをタイトルに込めたいからといって過度な表現をし、その通りにならならなければ訴えられる場合もあります。
チラシを読む人の信頼を得るためにも、適切な表現を心がけましょう。
2-3. 著作権のある言葉は使わない
著作権を持つ言葉をチラシタイトルに入れるのも、トラブルになるケースもあるので避けましょう。
公益社団法人著作権情報センターの「著作物にはどんな種類がある?」に挙げられている、言葉に関する著作権としては、以下が挙げられています。
言語の著作物:論文、小説、脚本、詩歌、俳句、講演など
二次的著作物:上表の著作物(原著作物)を翻訳、編曲、変形、翻案(映画化など)し創作したもの
編集著作物:百科事典、辞書、新聞、雑誌、詩集など
引用元:公益社団法人著作権情報センター「著作物にはどんな種類がある?」
チラシタイトルに上記の言葉を入れたいと考えていたのであれば、著作権に触れるため含めないようにしましょう。
著名人の言葉や名言、フレーズ、標語、題名などは、著作物にあたらないとされていますが、中には著作物であるものもあるようです。
このため、チラシタイトルに使いたい言葉が著作権を持つか、事前に確認することが大切です。
3. 【商材別】チラシタイトル文例集
「チラシタイトルの付け方のポイントと注意点は分かったけど、いまいち具体的なタイトルが思い浮かばない…」という方もいるでしょう。
事務用品の通信販売を手掛ける「アスクル」が無料で提供しているチラシテンプレート「パワポン」には、チラシタイトルの良い例が豊富にあります。
そこでここでは、パワポンのチラシタイトルから1章で説明したポイントを踏まえた良い例を、
- 商品・サービス
- 店舗開業
- イベント
の3つの商材にわけていくつか紹介します。
3-1. 商品・サービス宣伝チラシの場合
ターゲットと具体的な数字入れたチラシタイトル例
チラシタイトルの冒頭にターゲットを入れて、「自分事だ!」と思わせている例です。
①と②に関しては、具体的な数字も入れて、そのターゲットが得られるメリットを明確に示しています。
①新入学生応援!!学割キャンペーン!!入学制限定で最大●●%OFF! |
宣伝する理由を入れたチラシタイトル例
宣伝する理由を冒頭に入れることで、特別感を植え付けている良い例です。
|
権威性を入れたチラシタイトル例
特に商品やサービスのチラシタイトルには、権威性を示すと読む人の心に刺さりやすいです。
③のように、権威性を裏付けるものとして、具体的な数字の実績を入れているタイトルもあります。
①本格窯焼き ワンコイン・ピザ 500YEN イタリア人シェフが作る本格派ピザ |
ターゲットに共感する言葉を含めたチラシタイトル例
ターゲットに共感する言葉を最初に入れることで、読む人に期待感を抱かせている例です。
|
商材の最大の特徴やターゲットが得るメリットを含めたチラシタイトル例
商材の最大の特徴やターゲットが得るメリットを入れて、インパクトを与えている例です。
|
3-2. 店舗開業のお知らせチラシの場合
一目で内容を理解できる言葉を入れたチラシタイトル例
タイトルの最初に、お店の特徴を一目で分かるように入れた例です。
|
ターゲットに共感する言葉を含めたチラシタイトル例
ターゲットに共感する言葉をメインタイトルの後ろに入れてサブタイトルのようにし、お店をイメージさせている例です。
|
店舗の最大の特徴やメリットを含めたチラシタイトル例
店舗名→お店の最大の特徴やメリット、の順番にすることでインパクトを与えている例です。
|
3-3. イベント開催のチラシの場合
ターゲットを入れたチラシタイトル例
冒頭にターゲット、その後にイベント名を入れて、チラシを読む人に自分事と思わせている例です。
冒頭でなくても、ターゲットが得られるメリットを入れれば、読む人が期待感を寄せます。
|
ターゲットに共感する言葉を含めたチラシタイトル例
ターゲットに共感する言葉を入れて、自分事と思わせている例です。
|
出典:無料でデザイン!パワーポイントのチラシテンプレート – パワポンbyアスクル
※2章で取り上げたチラシタイトル例全て
4. 【商材別】チラシタイトルに入れると効果的な言葉
チラシタイトルの文例をご覧になって、イメージが固まったのではないでしょか。
ただ、実際にチラシタイトルを作るときは、読む人の興味をそそるワードを入れることも大切です。
読む人の興味をそそるワードはたくさんありますが、ここでは「商品・サービス」と「店舗開業」、「イベント」の3つの商材別に、チラシタイトルに入れると効果的なワードを厳選して紹介します。
ぜひ参考にしていただき、チラシタイトルに入れてみてください。
4-1. 商品・サービス宣伝チラシの場合
新しさを伝える
「新しさ」を伝えるワードは色々ありますが、中でも読む人が特別感を覚えるワードを入れると効果的です。
〇〇初!/〇〇初XX!
「これまでにない新しさ」ということを伝えるのに効果的です。
例①:今春もの初入荷!流行の〇〇予約販売開始! |
最新〇〇
宣伝するものが最も新しいことを伝えるのに効果的です。
例:最新売れ筋アイテムが緊急入荷!人気ブランド花盛り! |
先行〇〇
今後行われるものを「誰/どこよりも早く行う」ということを効果的に示せます。
例①:お得意様だけに先行販売会を開催!発売前に手に入れるチャンス! |
限定性やレア感を伝える
〇〇限定
「誰/どこに限りがある」ということをシンプル、かつ効果的に示せます。
例:5周年限定の特別セール開催中! |
あなただけの〇〇
チラシを読む人に特別感を与えられます。
例:あなただけの癒しの空間で食事を楽しむ〇〇 |
権威性を示す
〇〇お墨付きの
「有名人や専門家が認めている」ことを示せます。
例①:芸能人お墨付きの高級スポーツクラブ |
〇〇が効果を認めた××
「有名人や専門家が商材を使った効果を実感した」という表現には、強い説得力があります。
例:有名予備校講師が効果を認めたマル秘暗記法を〇〇 |
〇〇が注目する
「特定の人も注目している」という表現に、読む人は強い価値観を覚えます。
例:子を持つ母が注目する家庭料理でできる〇〇 |
メリットに特別感を示す
〇〇気分を味わえる
「ターゲットの理想を体験できる」ということを具体的に示せる表現です。
例:セレブ気分を味わえるゴージャスホテルプラン! |
ちょっとした〇〇
普段とは少し違う体験をできることを伝えて、特別感を与えられる表現です。
例:ちょっとした贅沢を味わう 食材は全国有名産地より直送 |
数字を入れる
チラシタイトルに数字を入れるときは「実績〇件!」や「合格率〇%」といった表現が定番ですが、次のような表現を使うと、より宣伝内容に信頼性を持たせることができます。
〇〇%××する
「商材を利用すると、どのくらい効果があるのか/どのような体験ができるか」を示せます。
例:おもてなしに120%満足するホテル。期待を超えるサービスに |
〇〇したいと思う××%
商材のアンケートの良いデータを示すことで、信頼性を高められます。
例:リピート購入したいと思う97%。驚異のリピート率を実現した〇〇 |
お得感を伝える
商材のセールやキャンペーンチラシのタイトルには、お得感がストレートに伝わる、シンプルで分かりやすいワードを入れると効果的です。
〇〇%オフ
安くなる割合をストレートに示せるワードです。
例:50%オフのオール半額セール!どれを選んでも通常価格の半額! |
売り尽くし
「全て売り尽くす」=「安くて価値がある」というイメージを示せます。
例:期末売り尽くし!今期最後の激安セール開催です! |
〇〇記念××
「記念」と入れることでお得感が増し、読む人の興味をそそることができます。
チラシタイトルに宣伝理由を入れるときにも使えるワードです。
例:開店3周年記念セール!店内全品3割引!例外はございません! |
〇〇キャンペーン
「〇〇記念××」と同様、お得感を与えられるワードです。
例①:オープニングキャンペーン!〇〇地区での開店を記念して×× |
4-2. 店舗開業のお知らせチラシの場合
店舗開業のお知らせチラシは、「新しくお店がオープンした」という旨の短いワードがあるだけで読む人の興味をそそることができます。
人間の「新しいもの好き」の心理を使ったものです。
NEW OPEN!
例:まつげサロン Askul 12/21 NEW OPEN!! |
GRAND OPEN!
例:GRAND OPEN WASH&DRY コインランドリー 洗濯から乾燥までワンタッチ。ふわふわの仕上がり! |
OPEN!
例:豊洲駅前OEPN 2018.03.10 Sat. あなたの体の悩みを解決しませんか? |
チラシタイトルにどんなお店かを示したいときや、同業他社より自信があることを伝えたいときは、次のワードを使って表現すると効果的です。
〇〇ならXX
例:お弁当ならあすくる軒 12/21 OPEN! |
4-3. イベント開催のチラシの場合
ターゲットを示す
イベントに来てほしいターゲットをストレートに伝えられるワードです。
〇〇向け××
例:単身赴任向け簡単料理教室!料理の基礎を楽しみながら学ぶ |
〇〇な方におすすめ
例:こんな方におすすめ!できるだけ早く英語をマスターしたい! |
〇〇大歓迎
例:女性・シニア・初心者大歓迎 プロカメラマンが教える スマホ写真教室 |
特別感やメリットを入れる
とっておきの〇〇
ターゲットにとって特別かつ大切なイベントになることを示せます。
例:とっておきの思い出つくる夏休み!家族で忘れられない〇〇 |
〇〇がもっと楽しくなる
イベントに参加すれば、今の状況よりもっと生活が充実することを示せる表現です。
例:子育てがもっと楽しくなる!子供と楽しみながら学ぶ〇〇 |
数字を入れる
〇〇倍楽しむ
イベントへの参加自体を楽しめることを伝えられます。
例:初めてのパソコンを10倍楽しむ!初心者だから楽しみながら〇〇 |
〇〇のX大ポイント
イベントで伝えたいことを数字で絞って表現することで、重要性を伝えられます。
例:失敗しない家づくりの3大ポイント!設計のプロが伝授する〇〇 |
出典:
- 無料でデザイン!パワーポイントのチラシテンプレート – パワポンbyアスクル
- 堀田 博和著『キャッチコピーが面白いほど書ける バカ売れキーワード1000』KADOKAWA/中経出版 2014年
5. もっとチラシのタイトルを印象付けるデザインのポイント4つ
いくら良いチラシタイトルを考えられても、見栄えが良くないと読む人の印象に残りにくくなってしまう場合もあります。
チラシタイトルの情報を届けたい人に伝えるためにも、パッと見たときに目に飛び込むようなデザインにしましょう。
チラシを読む人の印象に残るタイトルデザインのポイントは、次の4つです。
- チラシの本文量に合わせて文字を大きくする
- フォントは「ゴシック系」や「Calibri」を設定する
- 色は「暖色系」もしくは「寒色系」のいずれかを使う
- 必要に応じて太字・立体・グラデーションの装飾をする
では、1つずつ説明しましょう。
5-1. チラシの本文量に合わせて文字を大きくする
チラシタイトルの文字サイズは、大きければ大きいほど読む人の印象に残ります。
A4サイズでチラシを作る場合、タイトルは最大チラシの上半分まで埋めると、自然と文字サイズが大きくなり、インパクトを与えられます。
ただし、タイトルの大きさは、チラシの本文量に合わせる必要があります。
チラシの本文量に合わせないと、肝心の宣伝したいことが伝わりにくくなるからです。
このため、次の表を参考にして、本文の量に合わせてタイトルのサイズを決めましょう。
チラシの本文量 |
タイトルサイズの目安 |
チラシの下半分 |
60~120pt |
チラシの下半分~3分の2 |
40~60pt |
チラシの下半分以上 |
20~40pt |
5-2. フォントは「ゴシック系」や「Calibri」を設定する
チラシタイトルは、訴求力を高めるためにそのタイトルのイメージに合うフォントを使うのが望ましいです。
ただ、フォントには色々な種類があって迷う場合は、日本語であればゴシック系、英語であればCalibriのフォントを設定するのがオススメです。
ゴシック系や Calibriは、線の太さが統一していて、読みやすいからです。
「チラシタイトルで宣伝したいことをストレートに伝えたい」や「パッと見て印象に残るようにしたい」というときも効果的です。
他には、日本語であれば明朝系、英語であればTimes New Romanのフォントも最適です。
明朝系やTimes New Romanは筆で描いたような見た目になり、線が統一されていているゴシック系やCalibriと比べるとメリハリのある文字になります。
特に、タイトルに高級感を出したいときに有効です。
チラシタイトルのイメージに合わせて、フォントを設定してみてください。
5-3. 色は「暖色系」もしくは「寒色系」のいずれかを使う
チラシタイトルは、色によって与える印象が変わります。
「暖色系」もしくは「寒色系」のいずれかで、イメージに合うものを設定しましょう。
たとえば、「春の感謝セール」のように、明るく活気のあるチラシであれば、タイトルの色は暖色系がオススメです。
反対に、セミナーや講習会といったチラシには、寒色系を使うと良いです。
明るさが抑えられるので、「真面目」や「信頼」といったイメージを与えられます。
明るく温かみを持たせたいときは暖色系、真面目な印象を持たせたいときは寒色系、と分けて設定すると良いでしょう。
5-4. 必要に応じて太字・立体・グラデーションの装飾をする
チラシタイトルにグラデーションや立体、太字といった装飾をすると、宣伝したい内容が伝わりやすくなります。
装飾の種類 |
用途 |
太字 |
タイトルをより目立たせたいとき |
立体 |
チラシタイトルの色が黄色や緑など、パッと見たときに読みにくいタイトルのとき |
グラデーション |
高級感を与えたいとき |
装飾は必要に応じて、チラシタイトルのイメージを考慮して設定しましょう。
まとめ
チラシのタイトルは、チラシを手に取った人が一目で内容を理解して最後まで読み、その後行動を促せるかどうかがかかっている重要な要素です。
このため、チラシタイトルを付けるときは、次の8つのポイントを意識すると効果的です。
- ターゲットを示す
- 一目で内容を理解できる言葉を入れる
- 宣伝理由を入れる
- 具体的な数字を入れる
- 権威性を示す
- ターゲットが得るメリットを入れる
- ターゲットに共感する言葉を入れる
- 商材の最大の特徴やこだわりを入れる
チラシタイトルを付けるときに注意したいことは、次の3つです。
- 縦は25文字・横は30文字を目安にして長くしない
- 過度な表現を避ける
- 著作権のある言葉は使わない
そして、チラシタイトルをもっと印象付けるためには、デザイン面で次の4つを工夫すると良いです。
- チラシの本文量に合わせて文字を大きくする
- フォントは「ゴシック系」や「Calibri」を設定する
- 色は「暖色系」もしくは「寒色系」のいずれかを使う
- 必要に応じて太字・立体・グラデーションの装飾をする
チラシ内容や全体デザインが良くても、タイトルが興味を引くものでなければ最後まで見てもらえません。
たかがタイトルですが、チラシを手に取った人の心に残るタイトル付けをしましょう。