「ポスティングをやってみたい。でも費用ってどのくらいかかるものなんだろう?」
あなたは今、ポスティングの費用について知りたいと考えていませんか?
A4サイズのチラシをベタまきした場合を想定すると、都内なら1枚2〜7円、それ以外のエリアは1枚3〜8円が業者に頼む際のポスティングの相場です。
ただし、ポスティングの料金はサイズや地域、その他の条件によっても大きく変わってくるため、「どのようなチラシをどのように配布したいか」によって総額は異なります。
さらに、会社の特性によっても強みや結果は変わってくるので、ポスティング料金には幅が出てきてしまい、一概にいくらと断言しにくい面もあります。
そこで、本記事では、
- ポスティング費用の算出方法、相場
- 業者別のポスティング料金実例
について丁寧に解説し、少し複雑なポスティングの費用の決定方法を徹底解説し、具体的な料金実例を紹介することで、「自分はいくらかかるのか?」の具体的な金額を算出できるよう導きます。
また、費用について学んだ上で、予算内でなるべくいいポスティング業者を選ぶコツもお伝えしていきます。
本記事を読むことで、ポスティングの費用に係る全てのことが理解でき、自分にとって最適な業者を選べるようになるでしょう。
目次
1. ポスティングにかかる費用はいくら?
1-1. 費用の決まり方|枚数単位で計算され地域やサイズによって変わる
まず、基本的にポスティングの費用は「1枚5円」のように枚数単位で決定されます。
また、配布地域やチラシのサイズ、配布方法といった下記条件によっても費用は大きく変わってきます。
地域 | 地域性によって料金は変化します。家と家の間が大きく離れているような地方や山間部の地域では配布に時間がかかるため割高になります。 |
---|---|
配布物のサイズ | チラシ、ハガキ、小冊子、試供品等、配布物やサイズによって価格が変わります。相場感としてはA4チラシが1枚4〜8円、小冊子なら1部10〜15円等と開きがあります。 |
配布数 | 何枚配布するかによって価格が変わります。 ポスティングの場合は「たくさん頼むほど安くなる」ことは少なく、単価×枚数になります。 |
配布期間 | 期日指定があるかないかでも価格が変わります。 1人が1日でポスティングできる数は限界があるので(1人1日2,000〜4,000枚)、日数をかけていいのか、人員を集めて一気にやるのかで違うからです。 期日指定をした方が割高になります。 |
単配か併配か | クライアント1社だけでポスティングする単配か、他の会社のチラシと一緒にまとめてポスティングする併配かで価格が変わります。 併配が3.5円なら単配は5円くらいの相場感です。 |
ベタまき(ローラー配布)かセグメント配布か | エリア全世帯へのベタまき(ローラー配布)なのか、「戸建てのみ」等のセグメントに合わせてまくのかで価格が変わります。 セグメントごとの方が手間がかかるので割高になり、ベタまきの1.5〜2倍前後の費用がかかります。 |
1-2. 一般的な費用相場|1枚あたり都内は2〜7円、他は3〜8円
一般的なポスティングの費用相場は、都内なら1枚2〜7円、それ以外のエリアは1枚3〜8円です。当該単価はA4サイズのチラシをベタまきしたケースを想定しています。
都内の方が安いのは、住宅が密集しているので短時間でたくさんポスティングすることができるからです。地方にいくほど家の間の距離が空き、一定数をポスティングするのに時間と手間がかかります。
総額の目安は、下記の表で確認してみてください。
1枚あたりの費用 | 一万枚配布の場合 |
---|---|
2円 | 20000円 |
3円 | 30000円 |
4円(都内の相場) | 40000円 |
5円 | 50000円 |
6円(地方の相場) | 60000円 |
7円 | 70000円 |
8円 | 80000円 |
ポスティング費用の総額目安としては、都内で1万枚配布する場合には4万円、地方で1万枚配布する場合には6万円とざっくり考えることができます。
1-3. 会社の特性によっても費用は大きく変わるので注意
ポスティング費用の目安として、都内なら1枚2〜7円、それ以外のエリアは1枚3〜8円であると説明しましたが、「けっこう費用に幅があるな」と感じた人もいるかもしれません。
もちろんエリアごとの配りやすさによって費用が変わるということもあるのですが、それだけではなく、会社の特性によっても大きく費用は変わってきます。
「マーケティングに強い会社」「GPSで配布漏れを徹底管理する会社」など、会社ごとに強みも結果も異なるので、会社の特性によって費用が上下するのは当然でしょう。
このように費用には幅があるため、自分のポスティング費用を具体的に把握したいのであれば、地域のポスティング会社の見積もりをいくつか取って確認してみることがおすすめです。
ポスティング費用の算出方法や相場感については、ここまでの解説で掴んでもらえたと思うので、次章では実際のポスティング会社における、サイズや地域別の料金表について見ていきましょう!
2. 業者別で見るポスティング料金の具体例
具体的なポスティングの費用の例を、実際に広くポスティング事業を行なっている5社の業者から見ていきましょう。
2-1. 株式会社アト
出典:株式会社アト
<料金例>
基本的な配布のオールラウンドプラン
東京23区のみ |
大阪市・名古屋市・仙台市 |
その他の地域 |
|
B5以下 |
1.8円〜 |
1.8円〜 |
2.2円〜 |
A4 |
2.0円〜 |
2.0円〜 |
2.5円〜 |
B4 |
2.2円〜 |
2.2円〜 |
3.0円〜 |
A3 |
2.5円〜 |
2.5円〜 |
3.5円〜 |
B3 |
3.0円〜 |
3.0円〜 |
4.0円〜 |
- 対応エリア 全国
- A41枚あたりの価格 オールラウンドプラン2円〜
- 配布開始日 納品2日後〜
- 最低ロット オールラウンドプラン5万枚〜、オーダーメイドプラン1万枚〜
- 公式サイト https://www.ato-co.jp/
2-2. 株式会社ライン
出典:株式会社LINE
<料金例>
〜B5 |
〜A4 |
〜B4 |
〜B3 |
|
東京 |
3.5円〜 |
4.0円〜 |
5.0円〜 |
6.0円〜 |
神奈川 |
3.5円〜 |
4.0円〜 |
5.0円〜 |
6.0円〜 |
千葉 |
3.5円〜 |
4.0円〜 |
5.0円〜 |
6.0円〜 |
埼玉 |
3.5円〜 |
4.0円〜 |
5.0円〜 |
6.0円〜 |
大阪・愛知 |
3.5円〜 |
4.0円〜 |
5.0円〜 |
6.0円〜 |
北海道 |
4.5円〜 |
5.0円〜 |
5.5円〜 |
6.0円〜 |
福岡 |
4.0円〜 |
4.5円〜 |
5.0円〜 |
6.0円〜 |
※詳細はお問い合わせください。
- 対応エリア 全国
- A41枚あたりの価格 4円〜
- 配布開始日 納品翌日〜
- 最低ロット 1万枚〜
- 公式サイト https://www.line.jp.net/
2-3. 株式会社アドワールド
出典:株式会社アドワールド
<料金例>
A4/B5/A5 |
B4/A3 |
B6以下/B3以上、その他 |
|
新宿区 |
4.7円〜 |
5.2円〜 |
別途、お見積り |
大阪市中央区 |
3.8円〜 |
4.2円〜 |
別途、お見積り |
神戸市兵庫区 |
4.2円〜 |
4.7円〜 |
別途、お見積り |
名古屋市中区 |
4.2円〜 |
4.7円〜 |
別途、お見積り |
※参考価格です。詳細は別途お見積りください。
- 対応エリア 大阪をメインに東京・兵庫・愛知に全国対応
- A41枚あたりの価格 エリア指定3.8円〜
- 配布開始日 納品3日後〜
- 最低ロット ナシ
- 公式サイト https://adworld.co.jp/
2-4. ネットワーク・ケー株式会社
<料金例>
◎Aエリア(港区、文京区、台東区、品川区、目黒区、世田谷区、杉並区、板橋区、北区、豊島区、千代田区、中央区、練馬区、荒川区、中野区、新宿区、渋谷区)
A5 |
3.5円 |
B5 |
3.5円 |
A4 |
4.0円 |
B4 |
4.5円 |
A3 |
5.5円 |
B3 |
6.0円 |
◎Bエリア(上記以外の23区、都下、埼玉、神奈川、千葉の各県)
A5 |
4.5円 |
B5 |
4.5円 |
A4 |
4.5円 |
B4 |
5.0円 |
A3 |
6.5円 |
B3 |
7.0円 |
◎一戸建てのみ(A・Bエリア共通)
A5 |
9.0円 |
B5 |
9.0円 |
A4 |
10.0円 |
B4 |
10.0円 |
A3 |
12.0円 |
B3 |
12.0円 |
※セグメント配布や大判チラシ、冊子、試供品等の配布については別途お見積りください。
- 対応エリア 都内23区、隣接県の一部
- A41枚あたりの価格 4円〜
- 配布開始日 受付1週間前、納品3日後〜
- 最低ロット 基本は5,000枚〜
- 公式サイトhttp://www.network-k.jp/
近くの優良ポスティング業者を知りたいときは
お近くの優良業者が分からないときは、ポスティングの協会に問い合わせてみましょう。
多くの業者を束ねていて、直接発注できたり、お近くの業者を紹介してもらうこともできます。
3. 配布以外に必要な3つの費用
ポスティングを実際に行うまでには、配布以外にも必要となる費用があります。
主に必要な料金は以下の3つです。
- チラシ制作費
- チラシ印刷費
- 折り加工にかかる費用
全て自分でやれば0円ですが、業者に外注することを考えている人は、ポスティングの予算を考える時にこれらの費用がかかることを忘れないようにしましょう。
3-1. チラシ制作費用
チラシ制作費用は一般的には、A4サイズで2万円から6万円ほどです。また、下記の条件によっても価格は変わってきます。
チラシサイズ | チラシサイズが大きくなるほど価格が上がります。 |
---|---|
カラーかモノクロか | モノクロ(1色)よりカラー(4色)の方が価格は上がります |
3-2. チラシ印刷費用
チラシ印刷費用は一般的には、A4サイズで片面印刷であれば、1万枚印刷で2万円程度です。また、下記の条件によって価格は変わってきます。
チラシサイズ | チラシ制作費同様、印刷費もサイズが大きい方が価格が上がります。 |
---|---|
紙質や厚さ | 紙の種類と厚さによって価格が変わります。 チラシでよく使われる紙は、写真を活かすなら「光沢があるコート紙(安め)」「光らないマット紙(中間)」、文字が多いものなら「上質紙(高め)」、厚さは「70〜90㎏(重いほど高くなる)」が一般的です。 |
両面印刷か片面印刷か | 片面印刷より両面印刷の方が1.5倍ほど価格が高くなる傾向です。 |
枚数 | 印刷枚数が多い方が、1枚あたりの費用は抑えられることが多いです。 |
印刷の種類 | 印刷の種類をいくつか選べ、それによって価格が上下することがあります。例えば、オフセット印刷は数が多いほど1枚が割安になり、インクジェット印刷は数が多くても1枚の料金はあまり変わりません。 枚数が少ないならインクジェット印刷、大量ならオフセット印刷がオススメです。 |
3-3. 折り加工にかかる費用
ポストに入りきらないサイズのチラシの場合(B4以上)には、折り加工のための費用が別途発生します。相場としては、配布費用に加えて1枚あたり+1円から2円ほどかかります。
ポスティング配布費用として提示しながらも、チラシ作成費用や印刷費用、折り加工の費用も含まれている場合もあります。
そのため、費用をチェックする際には、本章を参考にポスティング業者のHPをしっかり確認しましょう。
4. 安さで決めるのは危険!ポスティング業者を決めるときの注意点
ポスティング業者は安さだけで選ばず、多角的に検討して選びましょう。 料金にはサービスや管理体制の質も反映されているからです。
安い業者では自社で配らず外注に出すところや日雇いの素人に配らせるところも多く、同じ家に複数枚入れたり、チラシを廃棄してしまうこともあります。
もっと悪い場合は「チラシお断り」の家にもおかまいなしで入れて、クレームになることもあるでしょう。 反対に、料金が多少高くても優秀な業者に頼めば「自分でやるより高い効果を得る」ことも期待できます。
効果的なチラシ作りやセグメント、ポスティングから効果測定・分析までワンストップで行ってくれるところもありますし、売上150%増という結果を出す業者もいます。
予算の範囲でなるべく質のいい業者を探すためには、発注前にサービスや管理体制について以下の点をチェックして、複数の業者に相見積りを取るのがオススメです。
4-1. エリアに詳しく、ニーズに合わせたセグメントができる
優秀な業者ならマーケティング知識があり、ニーズに合わせたセグメントから相談できます。 「こういう商品をこういう人に売りたい」等ポスティングの目的を伝え、どのエリアにどのように配布したらいいか訊いてみましょう。
地域密着の業者なら「富裕層を狙うならこの丁の戸建て」等の詳細な情報を持っていますし、さらに意識が高ければ一般に公開されているGIS(地域情報システム)を利用して的確なセグメントを行ってくれます。
4-2. スタッフの育成や管理体制がしっかりしている
どのような人が配るのか、雇用の形態や管理体制についても訊いてみましょう。スタッフは直接雇用の常勤者で、日頃から教育されている方がポスティングの質が安定しています。
4-3. 進捗・完了報告が充実している
進捗や完了報告の内容はどうなっているか訊いてみましょう。
中にはGPS機能で進行のリアルチェックができたり、完了後に「どこの家がチラシNGだったか」「このマンションの管理人はチラシOK」等の細かい情報もくれる業者もあります。
4-4. 効果の分析を次に活かす体勢がある
結果を分析し、次回のポスティングに役立ててくれる体勢はあるか、訊いてみましょう。 ポスティングは第1商圏(徒歩圏内)にPDCAサイクルで改善しながら、繰り返しまいていくのが王道です。結果にこだわる業者を選びましょう。
4-5. クレーム対応のマニュアルがある
クレーム対応がしっかりしている業者を選びましょう。
実績のある業者は、過去のクレームがあった物件をリスト化していて、再発防止に務めています。もしクレームが来ても回収に行く等、素早く対応してくれます。
4-6. 実績がある
ポスティングは資格や免許のない仕事なので、業歴や実績、評判を確認するのが一番です。
これまでの効果率はどうだったか等、訊いてみましょう。 大手企業と取引があるか、官公庁の仕事をしたことがある業者であれば安心です。
また「全日本ポスティング協会」等のポスティングの協会や組合に属していて、第三者の評価を受けている業者もオススメです。
具体的なポスティングのやり方を知りたい方におすすめ
まとめ
本記事では、ポスティングの費用に関わる下記の点について解説しました。
- ポスティング費用の算出方法、相場
- 業者別のポスティング料金実例
- ポスティング配布以外に係る3つの費用
ポスティングの費用相場は、都内なら1枚2〜7円、それ以外のエリアは1枚3〜8円です。ただし、チラシサイズや配布方法、また会社の強みや反響率によっても総額は変わってきます。
そのため、地域のポスティング会社の見積もりをいくつか取って確認すると、さらに具体的な金額が見えてくるのでおすすめです。
また、ポスティング配布以外にも、チラシ制作費や印刷費、折り加工の費用などがかかることもぜひ、押さえておきましょう。
また、本記事の
安さで決めるのは危険!ポスティング業者を決めるときの注意点
を参考にすれば、予算内でいい業者を選択するのに役立つでしょう。
本記事が、ポスティングの費用について知りたいと考える人の参考になれば幸いです。