不動産のポスティングは効果的!集客のコツとチラシ作成のポイント

女性がポストの手紙をチェックしている

「ポスティングを使って不動産物件を売りたいけど、本当に効果はあるのだろうか?効果があるのであれば、どのようにポスティングすれば集客できるのだろう?」

インターネットが普及して、チラシのポスティングというアナログな集客からWebでの集客に変えている業界も多い中、不動産業界においては今でもチラシのポスティングによる集客が行われています。

現在でも不動産業界でチラシのポスティングが行われているのは、次の5つの効果があるためです。

  1. ターゲットを絞って直接アピールできる
  2. 数年後に購入予定の人にもアピールできる
  3. 大型で高級紙を使ったチラシが一般的のため、信頼感を高められる
  4. アナログなチラシ(紙)だからこそ、デジタル情報よりも視覚的に優位になる
  5. 手軽にできるからタイミングを逃さない集客ができる

この記事では、不動産チラシのポスティングが効果的であるといえる、上記の理由5つについて解説します。

さらに、不動産のチラシポスティングで確実に集客効果を得ていただくために、次の2つの内容も説明します。

  • 不動産のチラシポスティングで確実に効果を出すための5つのコツ
  • 不動産業ならではのチラシ作成で押さえておくべき5つのポイント

不動産物件は高額商品なので、ポスティングで効果を出すにはテクニックが必要になります。

この記事が、ポスティングによる集客の参考となれば幸いです。

1. 不動産のチラシポスティングは効果あり!その理由5つ

家族が不動産屋の人と内見している

チラシポスティングの反響率は、平均で0.3といわれています。チラシを1万枚ポスティングすると30人の反響を得られることを意味します。

たった0.3%という反響率にも関わらず、不動産業界でチラシポスティングをする理由は、集客効果があるためです。

ここでその理由5つを説明しましょう。

1-1. ターゲットを絞って、直接アピールできる

ポスティングの大きな特徴として、チラシを配布するエリアやターゲットを絞ることができるというメリットがあります。

そして、「物件の購入者は物件の近くで見つかることが多い」という不動産特有の売れ方があります。

普通、新しい家を探すときに全くの新天地で生活しようと考える人は少なく、住み慣れた街を離れず近隣で新しい家を探すことが非常に多いからです。

このような理由から、不動産売買とポスティングは相性がよく、売却予定の物件の近隣エリアに絞ってチラシをポスティングすることで、近場で住み替えを考えている人の元に直接チラシを届けることができ、効果を出すことができるのです。

さらに、ポスティングは狙った家・エリアだけにチラシを配布するといったことも可能です。

たとえば高級マンションの売却であれば、購入できる層はひと握りですから、高級住宅街にのみチラシを配布するといったこともできるので、やはり効果を高めることができるのです。

1-2.  数年後に購入予定の人にもアピールできる

チラシをポスティングすれば、数年後に物件を購入する予定の人にもアピールできます。

数年後に購入を予定している人は、それほど積極的に情報を集めていません。

しかし、そういった潜在層に対してポスティングを使ってタイミングよく物件情報チラシを届けることで、「《いつか家を買う》から《今家が買いたい》」に意識を転換させて、購入意欲を高めることができます。

売却物件の所在地やスペック、価格に納得できれば、場合によっては予定を前倒しして今すぐ購入するケースもあります。

ポスティングを使うことで、いわゆる見込み顧客と呼ばれる「顧客になる可能性のある層」にも積極的にアピールすることができるのです。

1-3. 大型で高級紙を使ったチラシが一般的のため、信頼感を高められる

不動産チラシは上質の紙を使い、高級感を出したチラシが一般的です。

また、不動産チラシのサイズは、目玉物件を訴求してインパクトを与えるのに最適なA4といった大きいサイズが多いです。

このような大型で高級紙を使ったチラシは、販売元企業の信頼感を高め、イメージアップを図ることができます。

高級紙を使ったチラシは保存性も高いので、捨てずに保管してもらえるというメリットもあります。

1-4. アナログなチラシ(紙)だからこそ、デジタル情報よりも視覚的に優位になる

不動産を購入する際には、夫婦や家族で話し合いをするケースが多くありますが、そういった場面では、ネット(デジタル)の不動産情報は不利になります。

ひとつのパソコン・タブレット画面を数人でのぞき込んで検討するのは、あまり効率が良くないからです。スマートフォンの小さい画面では、さらに見にくくなってしまいます。

しかし、物件の写真や間取り図が大きく掲載された大型のチラシであれば、全員でチラシを囲んで家族会議できるので重宝します。

1-5. 手軽にできるからタイミングを逃さない集客ができる

ポスティングが他の販促手段よりも優れているのは、思いついたらすぐに実施できるところです。

チラシが用意できていて、配布エリアもすでに決まっているのであれば、ポスティング会社に依頼し、早ければ2、3日後には配布できてしまいます(依頼する会社によってプランは異なります)。

特に中古物件の場合は、即時性が優先されるので、売り出しスタート直後に告知チラシを物件周辺に配布することが求められます。

ポスティングを使うことで、マーケティングの場でよくいわれる「限定性」と「希少性」を全面に打ち出すことができるので、物件が売れやすくなります。

「家を買おうかどうしようか」と迷っている潜在顧客の元に、タイミングよくポスティングでチラシを届けることで、「今を逃したら、もう買うチャンスはないかも?」「今買えばお得かも?」と思わせ、購入の後押しをするのです。

2. 不動産のチラシポスティングで確実に効果を出すための5つのコツ

地図上のマップピン

「家」は、生涯の買い物の中で最高額の商品と言われているのですから、そう簡単に売れるものではありません。

しかし、効果を出すための施策をしっかりと行なってからポスティングを行えば、確実な集客が可能になります。

効果を出すための方法は以下の5つです。

  • 売りたい物件に合わせたターゲット設定を行う
  • 新築物件はチラシに高級感を漂わせる
  • 中古物件は即時性を優先してチラシを作成する
  • 販売開始のタイミングを逃さず、販売終了まで集中的に何回も配布を行う
  • 物件周辺エリアで効果が今ひとつなら、配布エリアを広げてみる

マンションや一戸建てなど、不動産物件は大きくわけると、新築と中古の2種類がありますが、アプローチ方法は新築と中古では若干異なりますので注意してください。

2-1. 売りたい物件に合わせたターゲット設定を行う

基本中の基本になりますが、売りたい物件に合わせたターゲット設定を行いましょう。

マンションが欲しい人と一戸建てが欲しい人は、それぞれ違いがあります。また、新築にこだわる人、中古物件を探している人にも違いがあります。

マンションの場合は、

  • 単身者向けのコンパクトな物件
  • 広さが売りのファミリー向けの物件
  • 富裕層向けの高級マンション

など、大きくターゲット層が変わります。

「自社の物件を購入しそうな人はどんな人なのか?」をしっかりと分析してからターゲット設定を行なってください。

【ターゲット例】

①駅近の中古マンションであまり広くない(2LDK程度)場合

購入しそうなのは、単身者か新婚カップル。もしくは、子供が巣立った後の高齢夫婦。

②新築マンション(所在地は都心にアクセスが良い住宅街の中)

販売価格から想定して、家庭年収◯◯万円以上のファミリー。公立の小学校に通いやすい立地なので、小学生がいる家族。

①の場合は、戸建てが多い住宅街にポスティングしてもあまり効果は出ないかもしれません。単身者やカップルが多いマンションやアパートなどに絞ってポスティングを行なってみましょう。

②の場合は、戸建てからマンションに買い替えを考える人も多いので、新築マンションの近隣の戸建てとともに、ファミリーが多く住むかなり老朽化した中古マンションなどに集中的にポスティングをしてみるといいでしょう。

2-2. 中古物件は即時性を優先してチラシを作成する

「1-5. 手軽にできるからタイミングを逃さない集客ができる」でも説明しましたが、中古物件のチラシは、即時性とタイミングが大切です。

中古物件は売れ残ってしまうと、何か不具合があるのではないかと勘ぐられて、さらに売れ残ってしまうという悪循環に入ってしまいます。

中古物件は売り出スタートから3ヶ月程度が勝負になるので、売却を開始したらすぐに物件の近隣にポスティングができるように、チラシの準備は迅速に行いましょう。

ポスティングを業者に依頼するのであれば、即時開始が可能な会社を選んで依頼しましょう。

チラシは、パワーポイントのテンプレートを使えば簡単に、時間をかけずに作成できます。

パワーポイントのチラシテンプレートは2,000種類以上あり、無料で使えるものが豊富に揃っています。即時性を求められる中古物件チラシの作成に便利です。

パワーポイントでのチラシの作り方について詳しくは、コラムに掲載の「テンプレートを使えば簡単!チラシをパワーポイントで作る6ステップ」でご紹介しているので、参考にしてみてください。

また、不動産業ならではのチラシ作成のポイントについては、本記事「3. 不動産業ならではのチラシ作成で押さえておくべき5つのポイント」で後述するので、こちらも併せてご覧ください。

2-3. 販売開始のタイミングを逃さず、販売終了まで集中的に何回も配布を行う

新築も中古も、不動産物件は、売り出し開始から早い時期に販売終了となるのが理想です。

売れ残りを防止するためにも、販売をスタートしたら、集中的に何回もチラシのポスティングを行うようにしましょう。

何度もポスティングすることで、記憶に残せるだけでなく、購入を検討している人の背中を押すこともできるからです。

家の購入は、巨額の出費を伴う大きなイベントになるので、ある程度検討してから購入しようと思う人がほとんどです。

しかし、モタモタしていると「人気の高い条件のいい家」はすぐに売れてしまいます。

購入希望者も内心は焦りながら、どの家を買おうか検討しているものです。そこへ何度も同じ物件のチラシを届けることで「早く買わないと売れてしまう!」と思わせて、購入への後押しをしましょう。

2-4. 物件周辺エリアで効果が今ひとつなら、配布エリアを広げてみる

「1-1. ターゲットを絞って直接アピールできる」で説明した、「不動産物件の購入者は物件の近くで見つかる」というのは、ひとつの傾向です。

しかし、近隣で同じような中古マンションが同時期に売り出されていたり、新築マンションの建設ラッシュだったりする場合は、近隣のエリアだけに絞ったポスティングでは、あまり効果を出せないこともあります。

物件周辺エリアだけのポスティングでは効果があまりない場合は、少しエリアを広げてみましょう。

今までは、物件まで徒歩10分以内のエリアにポスティングしていたなら、その外側の徒歩15分圏内のエリアまで配布の範囲を広げてみます。

となり駅までそれほど距離が離れていない場合には、となり駅周辺にポスティングするのも良い方法です。

移動手段を車やバスに頼っている地域の場合は、さらに遠くまで範囲を広げて様子を見てみましょう。

2-5. 「違法」と指摘されないポスティングを行う

「違法」と指摘されないポスティングを心がけましょう。

不動産チラシをポスティングすることを禁止する法律はないため、不動産チラシをポストに投函するのは違法ではありません。

ただ、ポスティングするときの行動によっては、違法と指摘されることがあります。

【違法と判断される行動例】

  • 住宅の敷地内に無断で立ち入ってポスティングした場合
  • 「チラシ禁止」を無視してポスティングした場合
  • 誤って投函したチラシをポストから無断で取り出した場合
  • 多くの郵便物が入っているポストに無理やり投函して、ポストを破損させた場合
  • ポスティングのために住宅の敷地内に自転車を止めた場合

違法と指摘されてしまっては、不動産の訴求活動に悪影響を及ぼします。

ポスティングをするときの行動には、くれぐれも注意を払いましょう。

チラシのポスティングが違法になるケースと対処法については、コラムに記載の「正しいポスティングは違法ではない!違法になるケースと対処法を解説」で詳しく解説しています。ポスティングをする前に、ぜひご覧ください。

3. 不動産業ならではのチラシ作成で押さえておくべき5つのポイント

不動産のイラスト

不動産チラシのポスティングのコツ通りに投函しても、チラシが魅力的なものでなければ反響を得られないこともあります。

ここでは、不動産業ならではのチラシ作成で押さえておくべき5つのポイントを説明します。

  1. 売りたい物件の特長を生活者目線で書く
  2. 担当者の笑顔写真を載せて親近感・信頼性を与える
  3. 物件の写真は厳選して載せる
  4. 新築物件はチラシに高級感を漂わせる 
  5. ターゲットの行動を促す情報・文言を入れる

ひとつずつ見ていきましょう。

3-1. 売りたい物件の特長を生活者目線で書く

不動産チラシでは、売りたい物件の特長を生活者目線で書くようにしましょう。

売りたい物件の特長を書くだけでは、チラシを読む人に物件の魅力を届けられません。

物件の特長

生活者目線の特長

駅前に〇〇ショッピングセンターあり

お休みの日は駅前の〇〇ショッピングセンターでお買い物!

近くに24時間営業のスーパーあり

徒歩5分圏内に24時間営業のスーパーあり!いつでも買い物できる

ロフトあり

ゆったりと眠れる寝室に使えるロフト付き

広いリビング

家族でゆっくり過ごせる広いリビング

売りたい物件の特長は、チラシを読む人がその物件に住んだときをイメージできるように書くのがポイントです。

このように物件の特長を記載すれば、チラシを手に取った人の心に短時間で伝わるようになります。

3-2. 担当者の笑顔写真を載せて親近感・信頼性を与える

不動産チラシには、担当者の写真を載せることもポイントです。

担当者の写真を載せることで、チラシを手に取った人に信頼感を抱かせることができます。

不動産物件の購入は、高額な買い物です。物件を買いたいと思っている人にとっては、信頼できる人に担当になってもらいたいもの。

いくらチラシや物件が魅力的でも、チラシを読む人に信頼してもらえなければ、問い合わせにはつながりません。

チラシに担当者の顔写真を載せることで、読む人の不安を解消させることができます。

ただ、顔写真なら何でも良いわけではありません。チラシを読む人に、好印象・信頼感を与えるには、笑顔の顔写真を載せるのがオススメです。

3-3. 物件の写真は厳選して載せる

物件の写真は、厳選して載せるようにしましょう。

売りたい物件の魅力が伝わる写真をアレもコレもとたくさん載せてしまうと、チラシを読む人にその物件の魅力が伝わりにくくなります。

チラシには、最もおすすめしたいポイントや伝えたい特長が分かる写真を載せることが大切です。

外観

明るく清潔感のある外観の拡大写真を1枚載せる

内観

キッチンやお風呂場、居室、収納設備などイメージが伝わる写真を載せる

物件写真は、一目でチラシの印象を決めるものでもあるので、掲載する写真には気を使うようにしましょう。

3-4. 新築物件はチラシに高級感を漂わせる

新築の物件は、「新しい」ということが一番のセールスポイントになるので、完成予想図、内装の写真等を大きく配置した、高級感があるチラシを作成するのがオススメです。紙質にもこだわり、保管してもらえるようにしましょう。

新築の家の購入を考えている人のほとんどは、ポスティングされたチラシは何種類も保管しておき、夫婦や家族間でチラシを見て検討を行います。

ライバル会社のチラシに負けないように、ライバル会社のチラシを事前にチェックしておくこともオススメします。

3-5. ターゲットの行動を促す情報・文言を入れる

ターゲットの行動を促す情報や文言を入れましょう。

チラシを見て興味を持った人に「問い合わせ」といった行動をさせるために大切なことです。

ターゲットの行動を促す情報

  • 電話番号
  • 営業時間
  • 店舗への交通アクセス
  • 店舗の住所

ターゲットの行動を促す文言

  • ご家族でお越しください
  • お気軽にお問い合わせください

<問い合わせの特典を用意している場合>

  • ご来場の方に○○をプレゼント!
  • 入居決定で○○をプレゼント!

上記の情報や文言があるだけで、チラシを読んで興味持った人は「問い合わせてみようかな」という気になりやすいので、チラシには必ず入れましょう。

まとめ

不動産の集客においてチラシのポスティングが効果的なのは、次の5つの理由があるからです。

  1. ターゲットを絞って直接アピールできる
  2. 数年後に購入予定の人にもアピールできる
  3. 大型で高級紙を使ったチラシが一般的のため、信頼感を高められる
  4. アナログなチラシ(紙)だからこそ、デジタル情報よりも視覚的に優位になる
  5. 手軽にできるからタイミングを逃さない集客ができる

チラシで確実に集客効果を出すには、次の5つのポイントを踏まえてポスティングすることが大切です。

  1. 売りたい物件に合わせたターゲット設定を行う
  2. 中古物件は即時性を優先してチラシを作成する
  3. 販売開始のタイミングを逃さず、販売終了まで集中的に何回も配布を行う
  4. 物件周辺エリアで効果が今ひとつなら、配布エリアを広げてみる
  5. 「違法」と指摘されないポスティングを行う

ポスティングする不動産チラシを作成するときは、以下の5つのポイントを意識すると、さらに集客効果を得やすくなります。

  1. 売りたい物件の特長を生活者目線で書く
  2. 担当者の笑顔写真を載せて親近感・信頼性を与える
  3. 物件の写真は厳選して載せる
  4. 新築物件はチラシに高級感を漂わせる 
  5. ターゲットの行動を促す情報・文言を入れる

不動産は高額な商品のため、集客して成約を得るにはしっかりと施策を練ることが大切です。

この記事を参考にしていただき、ポスティングによる集客を成功させてください。

DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、お気軽にご相談ください。
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