これまでDEALの全戸配布では、ほかのポスティング業者では難しい配布方法をさまざまに実現してきました。
沖縄の離島に船で出かけたことも、北海道の端っこに届けたこともあります。地域ごとに配布するのではなく、顧客名簿に掲載されている広い範囲の各世帯に配布してほしい、というリクエストにもお応えします。
そんな多種多様な配布経験の中から、特に「DEALならでは、DEALでなければ不可能」といえるひとつの事例をご紹介しましょう。
ある大手コンビニチェーンからのご依頼で、非常に珍しいオーダーだったのですが、それを実現した結果、1000枚のクーポン付きチラシ配布に対して、800枚のレスポンスという驚異的な好結果を得ることができました。
これを読めば、DEALの特長についてより深く理解していただけるはずです。
目次
1. 「同心円状に1000枚配布してほしい」という難題
大手コンビニチェーン・A社からの依頼は、とても難しいものでした。「各店舗ごとに、同心円状に500枚または1000枚のクーポン付きチラシを配布してほしい」というのです。
「そんなの、お店のまわりからぐるぐる回りながら配っていけばいいのでは?」と考えるかもしれません。
ただ「同心円状に配布」するのではなく、「同心円状に配布して、その合計が500枚または1000枚になる」ようにしなければならないのが問題です。都会であれば、それも簡単でしょう。店舗のそばの大きなマンション数棟に配ればそれで終わります。が、少しでも郊外になると、これは簡単なことではありません。
というのも、住宅の密集度は均一ではないからです。
例えば、店舗の東側は大型マンションがあるけれど、西側は畑ばかりで家が少ない、北側は敷地の広い戸建てが多く、南側は会社やお店が集まっている、という場合を考えてみてください。
東側と北側に配っていけば1000枚はすぐ捌けるかもしれませんが、西側や南側にも少ないながら家があります。それも含めて「同心円状」に配るとなると、円の外周=配布する境界を決めるのはかなり難しいことが想像できるでしょう。
さらに、道は店舗から放射状になってはおらず、複雑に入り組んでいるので、ブロックごとに配布していくと円形にはなりません。
普通のポスティング業者であれば、大型マンションに集中的に配布してとりあえず1000枚配り切る、あるいは店舗を中心に道なりにブロックごとに配布していく、という方法をとるでしょう。
ですが、A社が求めているのは「同心円状に配布すること」なので、従来の方法では不可能です。また、郵便局の「タウンプラス」でも全戸配布を請け負っていますが、こちらは町丁目単位でのエリア選定しかできないため、配布エリアを同心円状に組み合わせることはできません。
その点DEALなら、自由自在にエリアを選定することができるという強みがあります。そこでA社の要望に応えて、「同心円状の配布」が可能になる方法を考えたのです。
2. GISの500mメッシュを利用
「GIS」という言葉をご存知でしょうか?
「Geographic Information System」の略で、日本語では「地理情報システム」と言われています。地理情報をベースに、さまざまな情報を重ね合わせて地図の形に可視化したものを指します。
例えば、地理情報に道路や建物など都市の情報、国勢調査のデータを合わせることで、世帯人数、家族構成、職業分類などを地図上に色分けした形で表すことができるものです。
その際に、500mごとに区切ってデータを表示することを「500mメッシュ」といいますが、A社の「同心円状に配布」という依頼に対しては、これを利用することにしました。
つまり、コンビニを中心に500mごとにエリアを区切り、その中に何世帯が住んでいるかをGISで地図の形に表示して、その合計が1000世帯になる円を作ればいい、というわけです。ただ、都心部でこのデータを出すと、500mメッシュ1区切りで1万人もの人が住んでいる場合もあって、意味がありません。
そこで、都会では単純に同心円状に配布し、郊外や過疎地の店舗に対してこのシステムを利用する、というように使い分けることで、A社の希望通りの配布エリア=同心円状を、日本全国どこでも実現できるようになりました。
3. 軽自動車の「キャラバン隊」が全国どこへでも配布
GISで各店舗の同心円を出したところ、田舎だと1000枚配るには半径2〜3kmもの広いエリアにわたるケースも出てきました。
ここで活躍したのが、DEAL独自の配布スタッフ、3500名の「キャラバン隊」です。一般的に、「全国どこでも配布します」という大手ポスティング業者の場合、実際の配布作業は現地のポスティング会社に下請けに出している場合がほとんどです。
が、DEALの場合は、配達を請け負う個人事業主=キャラバン隊と直接契約して、配布を任せています。
移動に利用する乗り物も、普通は自転車やバイクですが、キャラバン隊の場合は全員軽自動車+徒歩なので、広域の配布も可能なのです。その結果、多いときには一度に500〜600店舗での配布を請け負うことができるようになり、47都道府県すべてをカバーしました。これはキャラバン隊があってこその成果だったといえるでしょう。
配布を始めた当初は、1000枚配布して800枚のクーポンが戻ってくるという、通常のポスティングでは考えられない驚異的な効果もあげることができました。
4. GPSで配布エビデンスを細かくチェック・報告する
これで「同心円状に配布する」という難問は解決しました。が、A社からのハードル高い要求はもうひとつありました。
それは、「配布したエビデンスをすべて詳細に出して欲しい」というものです。
一般的なポスティング業者の場合、クライアントから配布報告を求められると、「誰が何日にどのエリアで何枚配布した」という程度の情報を表にしたものを出すことが多いようです。が、厳密にいえば、この情報だけではエビデンスにはなりませんよね。日付や枚数が間違っていても確かめようがなく、そもそも「本当に配ったのか」が証明されていません。
A社はもっと厳密なエビデンスを求めてきました。すべての配布スタッフのGPSデータを開示し、必要があれば、
- 誰が
- 何月何日の何時何分に
- どんなルートを通って
- どの家に配布したか
という情報をすべて出して欲しい、というのです。
通常は、ここまで詳細なデータを求められることは稀ですが、さいわいキャラバン隊は全員、つねにGPSを携帯していて、そのデータを地図上に表示することができます。そのデータを毎回すべて出し、それが正しく同心円状になっているか、500枚または1000枚配り切っているかをA社が確認できるようにしました。
【エビデンスとして提出したGPSデータの一例】
それでも問題が生じることがあります。
というのも、GPSが故障したり、電波の状態が悪かったりして、データが正確に取れていない場合があるのです。実際は配布していても、GPSデータがなければ、A社は「配っていないのではないか」と不審を抱き、認めてくれません。
そんなときは、データがとれなかった場所にもう一度キャラバン隊を向かわせ、配布させました。残念ながら、田舎に限って電波が悪いので、データがとれないことがときどきあります。が、どんなに遠くても、かならず再配布するようにしています。
ときにはチラシを配り切ってしまって、再配達するものがない、という場合もありますが、こちらで印刷代を払ってでもチラシを用意し、配達に向かいます。
A社のチラシ1枚は、弊社の配布料金よりも高価なので赤字ですが、クライアントからの要望には応えられる限り応えようという誠意をもって、この依頼をクリアすることができました。
まとめ
ここまでDEALが実際に依頼を受けた大手コンビニチェーンのチラシ配布事例をご紹介しました。
他のポスティング会社とはまったく違うDEALの特長を理解していただけたかと思います。
最後にもう一度まとめてみましょう。
◎DEALでは、他社や郵便局では対応できない自由なエリア選定が可能→「店舗から同心円状に500枚または1000枚配布する」という難題にはGISを活用
◎広範囲の配布でも、軽自動車のキャラバン隊なら対応可能
◎配布エビデンスとして詳細なGPSデータを開示
◎GPSの不具合でデータがとれない場合、たとえ確かに配布したエリアであっても、クライアントから求められれば再配布する
クライアント様によってポスティングのリクエストはさまざまです。
A社のような「同心円状」だけでなく、
「離れた地域何ヶ所かで配布したい」
「県をまたいで配布したい」
「同じエリア内でも、この名簿に載っている人を除いた世帯に配布して欲しい」
など、どんな配布エリア・配布先を指定されても、DEALなら柔軟に対応します。まずはお気軽にご相談ください!