安いポスティングは非効率!ポスティングのプロが語るその理由と対策

安いポスティングは非効率!ポスティングのプロが語るその理由と対策

「ポスティングをなるべく安く済ませたい!」

という気持ちは誰もが持っているものでしょう。

ポスティングを安くする方法は色々あり、実際に相場よりずっと安いポスティング業者も存在しています。

しかし、実は、ただ格安の業者に頼むだけでは費用対効果が悪くなり、場合によっては「全く結果につながらなかった」とお金を無駄にしてしまうこともあるので注意が必要です。

そこで、本記事では、結果を重視しながらもポスティングの費用を安くする方法を紹介します。ポスティングを合理的に安くする方法は、下記の4つです。

  • 配布期限を定めない方法
  • 配布エリアを定めない方法
  • 単独配布にしない方法
  • キャンペーン割引を利用する方法

それぞれの方法ごとに、向いているケース、向いていないケースについても解説しているので、自分に合った「安くする方法」を選択することができます。

また、格安業者が「なぜポスティングの結果につながらないのか?」「なぜお金を無駄にしてしまうだけなのか?」についても、下記2つの項目に分け、プロの視点で丁寧に解説しています。

  • 相場よりも「安い」ポスティング業者に依頼することをおすすめしない理由
  • 実際に「安い」だけの業者に頼んだ際に起きやすい問題の具体例

ポスティングを行う理由は、集客や宣伝といった目的があるからで、結果が出なくてはいくら費用を安く押さえられても意味がありません。

本記事で、結果を重視しながら費用を安くする方法について学ぶことで、バランスの取れた費用対効果の高い業者を選べるようになるでしょう。

1. ポスティングを安くする4つの方法

「安すぎる」ポスティングサービスをおすすめしない2つの理由

ポスティングの結果を重視しながらも費用を安く抑える方法について解説していきます。

それぞれの方法ごとに向いているケースやおすすめしないケースがあるので、記事を参考にしながら自分に合った方法で費用を安くするようにしましょう。

1-1. 配布期限を定めない方法

「配布期限を定めない方法」とは、配布期限や配布する期間を一切定めず、ポスティング業者の都合の良い時期に配布してもらう方法です。

「8月1日から5日の間に5万枚配布」など配布期限を決めると、スタッフを新規に集める必要があるため、人件費がかかり必然的に費用は割高になります。

ただ、この場合は、配布期限は指定できないですが、配布エリアの指定は可能になります。

そのため、同じエリアに長い期間、多くのチラシをじっくりと撒くことで、地域住民からの認知度を上げることがポスティングの目的である場合に向いています

また、1-3.で紹介する「併合配布」と併せて使われることが多く、その場合には、数社の依頼を受けたのちに、ポスティング業者の都合の良い時期に他の会社のチラシと一緒に配布されます。

【向いているケース】

飲食店や小売店など、時期や期間を選ばず、通年提供されるサービスや商品に向いています。

【向いていないケース】

時期や期間が指定できないため、期間が限られるバーゲン情報や、イベントの告知、季節的な商品の周知には不向きです。

きないため、期間が限られるバーゲン情報や、イベントの告知、季節的な商品の周知には不向きです。

1-2. 配布エリアを定めない方法

「配布エリアを定めない方法」とは、チラシを配布するエリアを、ポスティング業者の都合に任せる方法です。

商圏を指定しないことで他のチラシとの同時配布が可能になるため、ポスティング業者側のコストが削減でき、費用も安く抑えられます。

配布エリアが指定できないので、地域に密着した店舗やサービスには不向きですが、広い商圏を想定している店舗やサービスには向いている方法です。

配布エリアをあえて決めないことで、新しい顧客の発見などにつながることも考えられます。

【向いているケース】

全国的に知名度のある大型のスーパーや有名店など、全国展開しているチェーン店やサービスに向いています。

ただし、配布を依頼したポスティング業者がカバーしているエリアに自社の店舗やサービスがなければ意味がないので、この方法で依頼する際は十分に考える必要があります。

【向いていないケース】

エリアが指定できないため、地域に密着した店舗やサービスには不向きです。

1-3. 単独配布にしない方法

「単独配布にしない方法」とは、依頼されたチラシを単独で配布するのではなく、他のチラシと一緒に配布することを指します。

併合配布には、他業者のチラシ複数枚とまとめて配布する方法だけでなく、地域のタウン誌に挟み込んで配布する方法などもあります。

単独配布より併合配布の方が、一度にたくさんのチラシを配布できるため、ポスティング業者にとっては手間がかかりません。そのため単独配布より併合配布の方が料金は安くなります。

また、「単独配布にしない方法」では、配布エリアは選べますが、依頼がある程度集まってから一度に配布するため、配布時期も選べないことが多いです。

ただ、併合配布でも長期間に渡りチラシを巻くことで、じわじわと認知を獲得することが可能なので、地域住民からの認知度を上げることがポスティングの目的であれば向いている方法です

【向いているケース】

知名度を上げることが目的の、地域密着の小売店や飲食店に向いています。

【向いていないケース】

知名度をじわじわ上げるという目的ではなく、「すぐにお店に来て欲しい」などの即効性を目的にしている場合には、向いていません。

併合配布は多数のチラシが一度にポストに入るため、チラシ1つ1つの中身を見ずに捨てられる割合が単独配布より上がります。そのため、レスポンス率は単独配布の方が高いと言われているからです。

1-4. キャンペーン割引を利用する方法

最もコストパフォーマンスが良い方法で、全てのケースにおいて向いている方法と言えるでしょう。

通常ならば相場価格のサービスを、企業が行うキャンペーン期間中に依頼することで、格安で利用できるというものです。

定価で頼んだ時と全く変わらないサービスを、いつもより安い料金で利用できます。エリアの指定や期間の指定も、本来のサービス内容そのままで使えるためかなりお得です。

例えば「毎月先着●社までは、軒並み配布が30%引き」のようなキャンペーンや継続で利用して、一定の回数になると割引が使えるなどのサービスもあります。

キャンペーン内容や開催時期はポスティング業者により異なるので、適正価格のサービスの良い業者があれば、こまめにホームページや企業からの案内で年間予定などをチェックしましょう。

ポスティングを考えている方におすすめの記事

反響率は0.3%!ポスティングで得られる3つの効果を徹底解説

2. 「安すぎる」ポスティングサービスをおすすめしない2つの理由

「安い」だけのポスティング業者を選ぶと起こりうる4つのリスク

1章で解説した「合理的に安くする方法」であれば、結果も期待できますが、「ただ安い」業者を選定すると、得したつもりが結果として損してしまう可能性が高くなってしまいます。

ここでは「安すぎる」ポスティング業者をおすすめしない理由についてプロの視点から解説していきます。

2-1. 相場価格より「安すぎる」場合はリスクが起こりやすい

「相場価格」より「大幅に安い」業者に依頼すると、依頼者にリスクが発生する可能性が高くなります。

ポスティングの相場は概ね、東京都などの大都市で1枚あたり4円~6円、それ以外の地域では6円~8円程度が平均的な料金と言われています(サイズはA4~が一般的。ハガキサイズなど小さいサイズの場合は3円前後になるがここでは除外します)。

1枚あたり4円以下、例えば1.8円などとうたっているポスティングサービスは、明らかに相場以下です。

このような価格設定をしている業者は、最低賃金を大きく下回る給与でスタッフを雇っているなど、雇用体制に重大な問題がある可能性があります。

そのような業者に頼んでしまうと次のようなリスクが発生します(詳しくは2章で説明します)。

<リスクの一例>

  • 賃金が低いので配布スタッフのモチベーションが低く、継続して引き受けているベテランのスタッフもおらず教育がされていない。そのため、ルールを無視したポスティングをされる可能性が高くなる(チラシを配布せずこっそり捨てるなど)
  • マナーの悪いポスティングをされることで、チラシを受け取った人からのチラシの企業への印象が悪くなる(当然反響率は下がる)
  • 人件費を安くするために「業者におまかせ配布」となっていることが多く、配布のエリアや期間を依頼側は知らされていないことが多い。そのため依頼側は自分のチラシの配布をコントロールできない

2-2. 「安さ」だけを追求するとレスポンスが期待できずかえってコストがかかる

上記の通り、安すぎる業者に頼むと、依頼した通りのエリアや期間にポスティングしてもらえなかったり、チラシを配ったふりをして捨てられたり…といったリスクが発生します。すると、相場価格で頼んだ時より、結果的にコストが高くなってしまいます。

例えば、狙ったターゲットエリア・狙った期間に、適切に配布してもらえなければ、せっかく用意したチラシは多くの人に見てもらえずレスポンス(反響)も期待できません。

いくら安くても、レスポンスが一般的なポスティングの平均値より低ければ意味がありません。

配布のやり直しになる=その分余計なコストがかかってしまいます。

以上の2点から、相場より「安すぎる」業者には依頼しないほうが賢明です。
なお、適正価格の業者が、条件によってはかなり安く請け負ってくれる場合もあります。そのような「合理的に安い」サービスについては、3章で説明します。

参考:「ポスティング相場価格」の根拠と安すぎる業者の非合理性

ポスティングの費用は「チラシ1枚あたり」で計算します。

1枚あたりの相場は、少ない移動距離で効率的に配布できる人口密集地(世帯数が多い)ほど安くなるのが普通です。

そのため、東京都内の方が地方よりも安い相場価格となっています。

このような地域の事情を加味した上で、ポスティングの価格は、スタッフを派遣するポスティング業者の取り分等必要経費を差し引いた後のポスティングスタッフの人件費が適正になるように設定(地域ごとに定められた最低賃金時間額になるように調整)されています。

なお、平成30年度の最低賃金時間額の最低値は761円です(下記参照)。

厚生労働省:「平成30年度地域別最低賃金改定状況」

ここで、相場より安すぎる業者の料金内訳を、現実に則して考えてみましょう。

「1枚あたり1.8円」の業者に1万枚の配布を依頼したとします。依頼者が支払う金額は18000円です。

1人のスタッフが1日に配布できる枚数は、慣れている人でも最大2500枚程度と言われていますので、1万枚を配るのには4日かかります。

1日8時間配布するとして、配布にかかる時間は8時間×4日=32時間。ポスティングスタッフの時給は単純計算で18000円÷32時間≒563円

実際は、ここからさらにポスティング業者が仲介料等の必要経費を取るので、おそらくスタッフの取り分は時給で400円も無いと考えられます。

上記の最低賃金時間額よりはるかに安いことから、この価格が理屈に合わないことが分かります。

3. 「安い」だけのポスティング業者を選ぶと起こりうる4つのリスク

合理的に安くできるポスティングの依頼方法4つ

2章で、相場より「安すぎる」ポスティング業者はおすすめしない理由を述べました。

この章では、もしもこのような業者に実際に頼んでしまった場合、どのようなリスクがあるのか、具体的に見ていきます。

3-1. マナーの悪い(受け取り手の印象が悪くなる)配布をされた

  • チラシをぐちゃぐちゃにして入れられた
  • 明らかに空室のポストに配布されていた
  • すでにチラシで満杯のポストに無理やり押し込まれていた
  • 1つのポストに何枚も同じチラシを入れられていた

ぐちゃぐちゃになったチラシがポストに入っていた場合、受け取った人は、そのチラシを読みたいとは思わないでしょう。

これらの場合、受け取り手は「チラシに載っている企業(配布を依頼した企業)」への印象が悪くなり、レスポンスは期待できません。

他には、故意に同じポストに同じチラシを複数配布されることもあります。配布世帯数が減りますので、宣伝効果やレスポンスは落ちます。

また、何枚も同じチラシが入っていた場合、受け取った人にとってはゴミが増えるだけです。こちらもやはり受け取り手は不快な思いをしますので、そのチラシの企業への印象もダウンしてしまいます。当然、レスポンスは期待できません。

3-2. 単独配布(単配)と聞いていたのに併合配布(併配)された

ポスティングの基本は「単独配布(単配)」です。これに対して「併合配布(併配)」という方法もあります。

2つの違いは、以下のとおりです。

  • 依頼したチラシだけを1枚ずつ(単独で)ポストに配布してくれる=単独配布(単配)
  • 他の企業・店のチラシと抱き合わせて(併合して)ポストに入れる=併合配布(併配)
  • 単独配布の方が併合配布よりレスポンスが良い

当然、単独配布の方が手間がかかる=人件費がかかる=料金が高くなります。
併合配布の方が、単独配布より手間がかからない=人件費がかからない=安くできます。

そのため、ポスティング事業者の中には、依頼者に単配か併配かを明確に告げず(単配と思わせておいて)、実際は併配している場合もあります。

このことから、安い業者に依頼すると、以下のようなリスクが起こりえます。

  • 単独配布だと思って依頼したのに、なんの説明もなく、月二回発行の地域のタウン情報誌に他の企業のチラシと一緒に挟まれていた
  • 同業他社(ライバル会社)のチラシと一緒にまとめて配布された
  • 併配が普通のポスティングだと嘘の説明をされた(単配という方法があると知らされなかった)

併配で最も避けたいリスクは、具体例にもある「同業他社のチラシと一緒に配布されてしまうこと」です。

見てもらえたとしてもチラシの中身勝負になってしまうため(安さ重視でポスティングを依頼している場合はチラシそのものも貧弱である場合が多いため)、レスポンスはさらに下がってしまいます。

3-3. 不正・契約不履行・違法なポスティングをされた

  • ポスティング業者は配布したと言っていたが、実はスタッフは配布しておらず、チラシが一部または全部捨てられていた
  • 期間限定イベントのチラシだったので期間指定したが、その期間が終わってから配布されていた
  • 配布お断り(禁止)物件にポスティングされていた

このような悪質な事例は実際に起こっています。

配布物を勝手に捨てられたり、チラシの内容と合わない時期に配布されたりすると、当然依頼者にとっては損害になります。

また、配布禁止としている物件へのポスティングは、配布スタッフが安い賃金で雇われているため、きちんと地図を確認せずに配布して起こる場合が多いです。チラシの企業にクレームが寄越されることもあります。

適正価格のポスティング業者なら、このような事態はまず起きません。
昨今はGPS追跡システムなどを利用してスタッフの経路を確認するなど、引き受けたチラシがきちんとポスティングされたか(廃棄されたりしていないか)確認をする業者も増えています。

3-4. レスポンスが上がるポスティングへの提案がない

安すぎるポスティング業者は「配布すること」だけを仕事として引き受けるので、多くは何の提案もしてくれません。

そのため、依頼者がポスティングをよく分かっていない場合は、効果の低い配布方法や間違ったエリアを選択している場合でもそれを修正する知見を得られず、コストを抑えたつもりでも、結果的に費用対効果は下がってしまいます。

適正価格のポスティング業者の場合は多くの依頼者から継続した依頼を受けてきているため、レスポンスを上げるための様々なノウハウを持っており、適切な提案をしてくれることが多いです。

例えば、依頼者の業種と依頼された配布方法を、これまでの実績データから総合的に見て「軒並み配布よりは選別配布にした方がレスポンスが期待できます」のような提案をしてくれます。

レスポンスが上がることで継続して利用してもらえる可能性が上がるので、サービス提供者であるポスティング事業者としては、より良い提案をすることは当然と言えます。

以上のように、ポスティング事業者を選ぶ際は「安さ」だけではなく提供されるサービス内容も見て選んだ方が、長い目で見てコストパフォーマンスが良くなります。

「安すぎる」ポスティング業者は選ばない方が賢明です。

4. 費用対効果の高い業者を選定して合理的に費用を抑えましょう

トラック・女性ドライバー

ここまで、相場より大幅に安い業者に依頼するリスクを具体的に解説してきました。

格安業者に依頼してしまった場合、色々なリスクが混在しているため、「得したつもりが実は損していた」という事態に陥ってしまう可能性が高いです。

そのため、「ただ安い」業者を選ぶのではなく、費用対効果の高い業者を選び、合理的に費用を抑えるようにしましょう。

費用対効果の高い良質な業者を選ぶためには、事前に下記の点をチェックした上で、複数の業者に見積もりを取ってから判断することをおすすめします。

  • エリアに詳しく、ニーズに合わせたセグメントができる
  • スタッフの育成や管理体制がしっかりしている
  • 進捗・完了報告が充実している
  • 効果の分析を次に活かす体勢がある
  • クレーム対応のマニュアルがある
  • 実績がある

ポスティングの費用の相場やポスティング業者を決めるときの注意点について詳しく知りたい人は下記の記事もチェック!

ポスティングの費用相場は1枚2〜8円!費用に係る条件と料金具体例

まとめ

本記事では、結果を重視しながらポスティングの費用を安くする方法と、格安業者を選んでしまった場合のリスクについて解説しました。

結果を重視しながらポスティングの費用を安くする方法は下記の通りです。

  • 配布期限を定めない方法
  • 配布エリアを定めない方法
  • 単独配布にしない方法
  • キャンペーン割引を利用する方法

上記は結果を重視しながらも費用を抑えられる方法ですが、「ただ安い」だけの業者を選んでしまうと、結果の出ないポスティングにつながる可能性が高いです。

宣伝や集客といったポスティングの目的が果たされなければ何の意味もないため、費用対効果の高い業者を選び、合理的に費用を抑えるようにしてくださいね。

DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、お気軽にご相談ください。
DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、
お気軽にご相談ください。