「ポスティングのメリットってどんなものがあるの?」
と、あなたは今、ポスティングという宣伝方法に興味を持ち、メリットについて知りたいと考えていませんか?
インターネット広告などが活発に行われている現代では、チラシを配布する方法であるポスティングは古い宣伝手法だと考える人もいるかもしれません。
しかし、実は、ポスティングにはインターネット広告や他の宣伝方法と比べても大きなメリットがあるということはご存知でしょうか?
具体的なポスティングのメリットは下記8つです。
もちろん、ポスティングにはメリットだけではなく、下記のようなデメリットも存在しますが、しっかり対策を行えばリスクを減らすことができます。
さらに、ポスティングの上記メリット・デメリットを考慮した上で、ポスティングを利用したマーケティングをおすすめしたいのは、下記に該当するケースです。
本記事を読むことでポスティングのメリットとデメリット、さらにはデメリットを軽減するための対策について詳細に知ることができます。
また、ポスティングを利用すべきケースを参考に、自分自身がポスティングを利用するべきかどうかを判断できるようになるでしょう。
目次
1. ポスティングの8つのメリット
すでに述べたとおり、ポスティングのメリットは8つあります。
ひとつずつ独立したメリットというよりも、それぞれ関連性が強いメリットなので、小さなメリットが積み重なって強いメリットになっているのが特徴です。
1-1. 手軽に手がけることができる
販売促進を行う場合、さまざまな手法が考えられますが、ポスティングの一番のメリットは手軽にできるということです。
たとえば、テレビCMを制作して商品の宣伝を行うとしたら、まず緻密な計画を立ててから制作会社を選び、CMの内容を決めます。CMの制作だけでも数ヶ月はかかりますから、実際のCMが放映されるのには、かなりの時間がかかります。
これに比べて、ポスティングの場合、チラシさえ用意ができていれば、申し込みから数日(対応が早いポスティング会社であれば2日程度)でチラシの配布がスタートし、1週間程度で配布は完了します。
1-2. コストが他の販促手段と比べて安価
1-1.とも関連していますが、ポスティングは手軽にできるので、コストもあまり掛からないのがメリットです。DM(ダイレクトメール)のような販促手段と比べても、かなり安価に行うことができます。
ポスティング |
新聞折込チラシ |
DM |
|
費用相場 ※全て、別途チラシやDM作成の料金がかかります |
首都圏エリアの場合 配布物のサイズ、配布エリア、配布枚数、配布方法、配布期間、配布セグメントなどにより金額が変わります。 |
首都圏エリアの場合 チラシのサイズ、配布エリア、配布枚数、配布期間などによって金額が変わります。 |
・ハガキサイズ発送1万通で1通当たり約55円〜 ・封書発送1万通で1通当たり約65円〜 DMのサイズ、発送枚数などで金額が変わります。 |
1-3. 直接配布ができるので、チラシが目に触れやすい、手に取ってもらいやすい
ポスティングはチラシを直接ポストに投函しますから、住人がポストに入っている郵便物を確認する時に必ず手に取ってもらうことができます。
普通の家庭であれば、1日に1回か2回はポストの中身を確認するはずです。その時に、チラシが入っていれば、必ず目にするでしょう。
テレビCMなら、CMが流れる時間帯にテレビを見ている人しか目にふれることはありません。最近増えているネット広告も同じです。宣伝のためにホームページを作ったとしても、ホームページのアドレスを知っている人か、たまたま検索してたどり着いた人にしか見てもらえないのです。
直接手に取ってもらい、目を通してもらえる宣伝手段は、強いインパクトを与えることができます。
1-4. 保管率が高いため長く効果が続く
チラシを直接配布してすぐに反応を示さなかったとしても、「後々必要になるかも」と長期間保管されていることがあります。
チラシを何年も保管した後に、問い合わせや集客につながる可能性があるということです。
テレビCMやインターネット広告は次から次へと別の広告が流れていくため、長期間の宣伝効果はあまり期待できないでしょう。保管率が高く宣伝効果が長期間に渡り持続するのは、紙媒体で配布するポスティングだからこそのメリットと言えます。
1-5. ターゲット(配布先)を細かく絞り込むことができる
国や自治体の配布物のような全戸に届ける必要がある特殊な場合を除いて、ポスティングは、チラシを届けたい人を絞り込んで配布することができます。売りたい商品(サービス)を購入する可能性が高い人に対してチラシを届けることで、反応率を高めることが可能になります。
たとえば、中古マンション売却の宣伝告知チラシは、新築マンションの住民に配布しても反応はないだろうと想像できるでしょう。新築のマンションを購入したばかりの人がすぐに中古マンションを購入することはあまりないからです。
仮に中古マンションが単身者向けであれば、単身者が多く住むアパートに集中的にポスティングをしてもらうといった絞り込みをすることで、反応率を高めて成約率も高めることができます。
1-6. 新聞を読まない層にも届けられる
チラシを直接配布する手段として、よく知られているのは新聞の折込チラシです。しかし、折込チラシは、新聞を購読している人の元にしか届けられません。また、新聞を購読している層は、年齢が高い傾向があり、若年層向けの商品やサービスの場合、折込チラシでは効果を出すことが難しくなります。
ポスティングであれば、新聞を読まない家にもチラシを届けることができます。
1-7. 試供品・ティッシュ等、チラシ以外の販促物も配布できる
ポスティングはチラシだけでなく、試供品やポケットティッシュなど、ポストに投函できるサイズであれば、他の販促物も配布することが可能です。
コストが少々高くなりますが、小冊子・パンフレットのようなものもポスティングが可能です。たとえば、学習塾の生徒募集の場合、先生の紹介やコースの詳細・料金を明記した「保存版」のパンフレットを作って配布するといった工夫もできます。
1-8. 住民とのコミュニケーションによって信頼性アップに繋がる
ポスティングによって直接チラシを配布する際、住民とのコミュニケーションを積極的に行うことで信頼性アップに繋がります。
近隣住民に声かけをしながら配布できるのは、テレビCMやインターネット広告にはない直接性の高いポスティングならではのメリットと言えます。
住民の認知度やお店(会社)に対する愛着を高めることで、反響率アップをもたらすことも期待できます。
2. 理解しておくべきポスティングの4つのデメリット
メリットの多いポスティングですが、デメリットもあります。ここではポスティングの4つのデメリットとそのデメリットを軽減する対策について解説します。
2-1. 天候に影響されやすい
ポスティングの最大のデメリットは天候に影響されるということです。配布スタッフが徒歩、もしくは自転車やバイクを使って配布作業を行うため、悪天候の場合は、配布作業は中止されることが多く、雨が続く季節には、予定した期間に配布が終わらないといったアクシデントの可能性が高くなります。
●デメリット軽減対策
ポスティングの計画は早めに立てて、長期天気予報なども参考にしてできるだけ晴れが続く期間にポスティングが行われるようにしましょう。イベント告知など期日が決まっている場合には、悪天候であっても配布期間をずらすことは難しくなるので、雨対策をしっかりしてくれるポスティング会社に依頼するようにしましょう。
2-2. 1日あたりの配布部数が限られている
ポスティングは生身の人間が行うものですから、1日に配布できる部数には限界があります。
東京都心のような人口密集地であれば、短時間に大量の配布もむずかしくありませんが、移動手段をクルマに依存している地方都市や過疎地のような場合は、バイクや自転車を駆使したとしても1日に配布できる数を増やすことはむずかしいのが現状です。
●デメリット軽減対策
チラシを配布したいエリアの状況をよく確認し、配布期間を長めに設定するなどして対策をしましょう。ポスティング会社によっては、エリアごとに一日最大で何軒ポスティングできるか実際の数値を把握していますので、ポスティングの依頼をする際に、それらの数値を確認してから配布期間などを設定してください。
2-3. 配布状況の確認が困難
小規模なショップやオープンして間もない美容院などは、自らチラシのポスティングを行う場合もありますが、基本的にはポスティング会社にチラシの配布を依頼することが多いはずです。しかし、自分でポスティングしないのであれば、配布がきちんとされているのか確認することは困難です。
配布予定のエリアに張り込んで、実際にポスティングがされているか様子をチェックをする人もいるようですが、手間もかかりますし時間のムダにもなります。
●デメリット軽減対策
一番の解決策は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム/位置測定システム)で管理しているポスティング会社を選ぶことです。
GPSはスマートフォンにも搭載されていることが多いのでほとんどの方がご存知でしょう。GPS管理を導入しているポスティング会社は最近では普通になってきています。
ポスティング業務の場合は、GPSロガーという測定専用機器を配布スタッフに持たせて配布の記録を行ないます。GPSロガーによって配布スタッフの行動が数秒ごと記録されます。配布のルートや所要時間、配布の速度までわかります。配布の状況は反響率の検証に使えるので、必ず記録データを提出をしてもらいましょう。
2-4. クレームが発生することがある
ポスティングは不特定多数の人にチラシが配布されることになるので、クレームが発生することがあります。しっかりと顧客のターゲット設定をしたとしても、「チラシはいらない」と思っている人にも配布されてしまうことは防げないため、完全にクレームを避けるのは難しいのが現状です。
●デメリット軽減対策
ほとんどのポスティング会社はクレームについて何らかの対策を講じています。しかし、完全にクレームをなくすことは非常に難しいので、クレームが入らないようにしっかりと対策を取っているポスティング会社を選ぶようにしましょう。
●多くのポスティング会社が取っているクレーム対策の例
- 配布する時間帯を決めて(日中に配布完了するように指示)深夜の配布を禁止する
- マンション等集合住宅の配布時は、管理人などに許可を取ってから配布を行う
- 「ポスティングお断り」ステッカーが張り出されている建物・家への配布は控える
- 雨の日の配布はクレームが増える傾向があるので、雨の日の配布を中止(もしくは禁止)する
- 過去にクレームが入った家はリスト化して配布スタッフに事前告知する
3. ポスティングを利用すべき5つのケース!おすすめの人を紹介
ポスティングが向いているのは、一言で言うと、地域密着型の商品を販売したりサービスを行なっている人や会社です。ポスティングは全国的に認知度をあげられるインターネット広告などとは異なり、エリアを絞って狭い範囲の地域住民に訴求するものだからです。
そのため、「地域密着型の商品を販売したりサービスを行なっている人や会社」であることを前提とした上で、下記のようなケースにおいてはポスティングを行うことで大きな効果が期待できます。
それぞれのケースについて詳しく解説していきます。さらに、ポスティングに向いている業種一覧も紹介するので、自分自身がポスティングを利用すべきかどうかを判断する際にぜひ活用してみてくださいね。
3-1. オープンして間もないので、お店 (会社)の知名度をアップしたい
お店や会社をスタートしてすぐの時期は、ほとんど知名度がありません。そこで、まずオープンしたことを知ってもらい、どんなサービスがあるのか(商品を販売しているか)等を知らせるためにもポスティングを利用してください。
チラシにオープン記念の割引クーポン券、記念品贈呈の引換券等を付けたりすれば、さらにお店に足を運んでもらえる確率が高まります。
3-2. 商圏を広げたい、もっと顧客層を拡大したい
地域にお店が根付いていてお店の存在もよく知られており、お客様も定着しているが、もっと新規のお客様を増やしたいといった時期にポスティングを行ってみましょう。
方法として、ポスティングを行う範囲を広げてみるというのがあります。通常であれば、お店の近隣エリアのみで、だいたい徒歩10分圏内に配布しますが、お店から少し遠い場所やとなり駅周辺など、いつもはポスティングしないエリアまでポスティングを行います。
3-3. お店でイベントを行うので集客したい(イベント告知)
お店の◯周年記念のイベントを告知したいといった場合には、近所の人にたくさん来てもらえるようにポスティングで告知をすることをお勧めします。期間限定の割引セールなどの集客にもポスティングは有効です。
この場合も、オープン記念の場合と同様、チラシに割引券や記念品との引換券を付けて集客力をアップしましょう。
3-4. アルバイト・パートなどお店の近所の人を採用したい(求人募集)
小規模店舗がアルバイト・パートの募集をする場合、お店の近所に住んでいる人を希望することはよくあります。
しかし、求人サイト等を利用して募集を行うと、不特定多数が求人情報を見るので、遠方に住んでいる人ばかり問い合わせてきて、なかなか採用に結びつかないといった場合もあります。
ポスティングで求人募集をすれば、配布エリアを区切ることができるので、狙った人材を採用することが可能になります。
3-5. 新聞の折込チラシで反響が出なかったので、ポスティングを試したい
ポスティングを試す前に、新聞の折込チラシを試すお店や会社は多いようです。新聞の折込チラシは、新聞を購読している人にしか届けられないため、思ったように反響が得られません。
なぜなら、新聞購読者は高齢者層が多い傾向があり、また新聞購読者数は年々下落傾向にあって、どんどん減っているのが実情だからです。
新聞の折込チラシで反響がなかった場合は、ターゲットを絞ることができるポスティングを利用すべきです。ポスティングは、配布先(ターゲット/来て欲しいお客様)を細かく絞り込むことができるので、新聞の折り込みよりも狙いを定めた販促活動ができます。
ポスティングの費用について知りたい方におすすめ
3-6. 【補足】ポスティングに向いている業種一覧
ポスティングの利用をおすすめするケースを解説してきましたが、もう少し具体的に想像できるようにするため、ポスティングが向いている業種を下記に提示しました。
飲食店系 | レストラン・カフェ・居酒屋など |
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デリバリー系 | ピザ・寿司・中華・ハンバーガーなど |
美容系 | 美容室・エステ・ネイルサロン・マッサージなど |
不動産系 | 物件仲介・物件販売・リフォーム |
習い事系 | 学習塾・ピアノ教室・パソコン教室・スポーツジムなど |
生活サービス系 | 便利屋・リサイクル・引越し・レンタル倉庫など |
求人系 | アルバイト・パート募集 |
娯楽系 | ボーリング・バッティングセンター・カラオケ |
上記業種は基本的にポスティングが向いていて、ポスティングによって大きな効果が期待できると言われています。
ここまで解説してきた「ポスティングが向いているケース」と併せて、自分自身がポスティングを利用すべきかどうかの判断に活用してみてください。
ポスティングに向いている業種について詳しく知りたい人は下記の記事もチェック!
4. ポスティング以外の販促物とのメリット・デメリット比較
販売促進、宣伝の手段はさまざまですが、ポスティングを実施する際に、比較検討する販促手段として、よく候補として挙げられるのが折込チラシとDM(ダイレクトメール)です。折込チラシは、同じチラシを配布する販促手段ですし、DMも紙媒体を郵送する販促手段だからです。
この3つの販促手段には、コストをはじめとして、それぞれメリット・デメリットの違いがあります。
ここでは、ポスティング、折込チラシ、DM(ダイレクトメール)の3つの販促手段を比較して、表にまとめました。
ポスティング | 新聞折込チラシ | DM | |
費用相場 ※全て、別途チラシやDM作成の料金がかかります |
首都圏エリアの場合 配布物のサイズ、配布エリア、配布枚数、配布方法、配布期間、配布セグメントなどにより金額が変わります。 |
首都圏エリアの場合チラシ1枚3〜5円程度 チラシのサイズ、配布エリア、配布枚数、配布期間などによって金額が変わります。 |
ハガキサイズ発送1万通で1通当たり約55円〜 封書発送1万通で1通当たり約65円〜 DMのサイズ、発送枚数などで金額が変わります。 |
ターゲットセグメント | できる | できない | できる |
効果(反響率) | 平均0.03〜0.05%程度 | 平均0.01%程度 | 平均1%程度 |
メリット |
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デメリット |
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ポスティングは、新聞折込チラシとコスト的にはほぼ同じくらいですが、ターゲットを絞って配布することができるのが強みです。また、DMもポスティング同様、ターゲットを絞って直接届けることができるのがメリットですが、コストがポスティングに比べて割高になるのがデメリットです。
総合的に判断すると、ポスティングは他の販促手段よりもメリットが多いので、手がけてみるべき販促手段と言えるでしょう。
まとめ
本記事では、
- ポスティングのメリット・デメリット
- ポスティングを利用すべきケース
- ポスティング以外の販促物とのメリット・デメリット比較
について解説しました。
ポスティングのメリット8つとデメリット4つは、具体的には下記の通りです。
また、メリット・デメリットを考慮した上で、ポスティングを利用すべき人や会社は下記の通りです。
本記事で詳細に解説したポスティングのメリットとデメリットをよく比較し、ポスティングを利用すべきケースを参考にしながら、ポスティングを行うかどうかを判断してみてくださいね。
「ポスティングってメリットがあるの?」とポスティングを利用すべきか悩んでいる人に、本記事が少しでも参考になれば幸いです。