広報紙のポスティングが効果的な5つの理由と依頼する会社選び のポイント

自治体の情報を住民へ伝えるための、重要な役割を持つ広報紙。

「なるべく地域に住む全ての家庭へ配布したいけど、方法としてポスティングを検討している」のではないでしょうか？

ポスティングは広報紙の配布において、非常に効果的な手法といえます。

スマートフォンやパソコンの普及によって、インターネット経由で自治体の情報を発信する機会が増えていますが、読みやすく手に取れる場所に保存できる紙媒体の需要がなくなることはありません。

今回は、広報紙をポスティングにて配布するのが効果的である理由と、ポスティングを依頼する会社選びのポイントを解説します。

1. 広報紙の配布にポスティングが効果的な5つの理由

広報紙の配布において、ポスティングが効果的とされる理由は、以下の5つに集約されます。

順番に確認していきましょう。

1-1. 目的の地域に絞って配布できる

広報紙のポスティングは、全戸配布にて実施されます。対象となる地域のすべての家庭のポストへ向けて、広報紙を投函する方法です。

自治体の広報紙を配布する場合、対応した地域のすべての家庭へと配布する必要があるため、実際に徒歩や自動車、バイクなどを使って投函を行うポスティングが効果的といえます。

反対に、一定の地域を指定して配布できる点も、ポスティングならではのメリットといえるでしょう。

1-2. 新聞をとっていない家庭にも配布できる

インターネットの普及や核家族化により、新聞をとっている家庭は減少傾向にあります。特に若い世代ほど、スマホを使ってインターネット上の情報を収集しています。

そのため、新聞の折り込みとして広報紙を配布する場合、地域内のすべての家庭への配布が困難だといえるでしょう。

新聞の折り込みを利用する場合、ポスティングよりもコストを少し抑えられ、毎朝決まった時間に投函できるという強みがありますが、新聞社と契約していない家庭への配布ができない点は、広報紙を配る方法としてはデメリットといえます。

1-3. 各家庭への平等な配布が可能

広報紙は税金を納めている地域住人の全員に関係のある情報なので、全家庭に平等に配布される必要があります。

そのため、指定の地域内すべての家庭のポストに投函できる、ポスティングが効果的といえます。

ポスティングであれば、各家庭ごとに契約している新聞社の影響を受けません。各家庭に直接届ける方法として、ポスティングは選択肢に入ります。

1-4. ダイレクトメールよりも安価に実施できる

広報紙を平等に配布する方法として、ダイレクトメールがあります。配布先の住所を指定できるので、地域住民の家庭にのみ投函することが可能です。

ダイレクトメールといえばハガキサイズを想像しますが、B5やA4サイズにも対応しているので、広報紙やパンフレットなどの配布にも利用できます。

利便性の高いダイレクトメールですが、費用面を考えるとポスティングよりも割高になってしまいます。

詳細は、下記の表をご覧ください。

	ポスティング	ダイレクトメール
費用の目安	首都圏エリアの場合 チラシ1枚5〜9円ほど （配布物のサイズや配布地域、配布枚数、配布の方法、配布する期間、ターゲットの選定などにより費用は変動する）	封書発送1万通の場合 1通当たり約65円〜 （ダイレクトメールのサイズや枚数により費用は変動する）
メリット	直接の配布が可能 ターゲット層を絞った配布が可能 試供品なども配布できる 比較的コストが低め 自治体の負担が少ない	直接の配布が可能 ターゲット層を絞った配布が可能 自治体の負担が少ない
デメリット	配布時に天候の影響を受ける 1日の配布数に限りがある	比較的コストが高め

費用面ではポスティングのほうが大幅にコストを削減できることがわかります。

合わせてメリットやデメリットを比較した場合、天候の影響を受けやすい点や、各家庭に手作業で配布する関係上、1日の投函数に限界がある点がポスティングの特徴です。

1-5. 実際に手に取ってもらいやすい

ポスティングのメリットは、確実に手に取ってもらえることです。

ポスティングされたチラシの場合はすぐに捨てられる可能性がありますが、広報紙の場合は住人にとって関係の深い情報が記載されているため、読んでもらいやすくなるでしょう。

また、1日の決まった時間にポストを確認する習慣を持つ人がほとんどであるため、投函後の早い段階で気づいてもらいやすくなります。

新聞の折り込みで配布する場合、他のチラシに紛れてインパクトが薄れてしまい、手に取ってもらえない可能性があるため、ポスティングと広報紙は相性がよいといえます。

2. 広報紙をポスティングで行うメリット

続いて、広報紙をポスティングで行う際のメリットとなる点を解説します。

上記の3つのポイントを確認しましょう。

2-1. 年齢層に関係なく手に取ってもらいやすい

先述の通り、新聞をとっていない可能性が高い若年層が住む家庭に対しても、ポスティングであれば平等に配布することが可能です。

年齢層に関係なく広報紙を配布できる点は大きなメリットといえるでしょう。また、若年層に対しては、インターネットを使ったデジタル版の広報紙でのアプローチも効果的です。

スマホから時間を気にせず簡単にアクセスできるため、地域の情報発信としてスピーディーに対応可能といえます。デジタル版の広報紙を展開する場合も、周知するためには広報紙での宣伝が欠かせません。

2-2. 施設に取りに来てもらう必要がない

平等という観点から、広報紙を各施設に置いておき、地域住人に自由に手にしてもらう方法もあります。目立つ位置に置いておけば、訪れた人の手に取ってもらいやすくなることが期待できます。

しかし、移動が不便だったり、高齢者が多い地域だったりすると、直接取りに来てもらうのが困難な場合が想定されるでしょう。

また、地域との関わりが少ない家庭へ広報紙を届ける意味からも、各家庭のポストへ投函できる点が、ポスティングのメリットといえるのです。

2-3. 時事性の高い情報を発信できる

ポスティングによってあらかじめ想定した期間内に広報紙を配り終えることは、情報発信の面で大きなメリットがあります。

広報紙で地域のイベントの告知や、締め切りのある情報などを行う場合、確実に手に取ってもらえるポスティングの利用が効果的です。

イベントへの参加率を高め、地域住人同士の交流を深める意味でも、地域の活性化に役立つ施策といえるでしょう。そのためにも、きちんと配布計画を立てて実行できる、ポスティング会社への依頼が重要です。

3. 広報紙のポスティングを依頼する会社選びの3ポイント

広報紙のポスティングは、依頼する会社選びが重要なポイントとなります。

他社よりも費用が安いからと、いいかげんな会社に依頼してしまうと、きちんと配布されていないといったトラブルにつながりかねません。ポスティング会社選びにおいては、過去の実績と以下の3ポイントを重視しましょう。

3-1. 熟練のスタッフが配布している

ポスティングを行うスタッフの練度によって、配布状況に大きな差が生まれます。熟練のスタッフが在籍するポスティング会社を選ぶことで、確実な配布とトラブルを未然に防ぐことが可能です。

未熟なスタッフの場合、以下のようなトラブルが想定されます。

• 配布漏れがある
• 想定した配布数を達成できない
• ポストへの投函の仕方がスマートではない
• 配布禁止の家庭にも実施してしまう

ポスティングにはスピード感だけでなく、細かな気配りが欠かせません。雑な配布を行なった場合、地域住人からのクレームにつながります。

ポスティングによるクレームについては、「ポスティングでよくある5つのクレーム！対処方法3パターンと対策」の記事で詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

3-2. 配布地域の地理に精通している

地域の特性をしっかり把握し、地理にも精通したスタッフが揃っているポスティング会社を選びましょう。広報紙の場合は、地域のすべての家庭への配布が原則となるため、配布漏れがあってはなりません。

入り組んだ地形や集合住宅におけるポストの設置位置など、十分に把握したスタッフの手による確実な配布がポイントといえるのです。

指定の期間内に配布を終えるためにも、地域に精通したスタッフによる迅速な対応が重要となります。

また、地域のマップがきちんとデータ化されている会社なら、新人のスタッフでも戸惑うことなく配布できるようになるため、安心感があります。

3-3. 配布状況をしっかりと把握できている

ポスティングを確実に行われたかを確認する手段として、会社から配布状況の報告があります。

きちんとした会社の場合は、スタッフ全員にGPS端末を携帯させ、どのように移動したかを逐一チェックしているからです。

いいかげんな会社の場合は、スタッフがすべての家庭にポスティングしているかどうかを把握していない可能性があります。

広報紙としては致命的なことなので、継続してポスティングを依頼する点からも、配布後の情報をデータや書面で提出してくれる会社を選ぶようにしましょう。

ポスティングにおけるGPSの重要性に関しては、「ポスティングのGPSを徹底解説！確実なスタッフ管理方法と成功事例」の記事で詳しく解説しています。

まとめ

地域住人すべての家庭に配布できるポスティングは、平等に配られる必要がある広報紙の性質と非常にマッチしていることがおわかりいただけたでしょう。

費用はかかりますが、施設にて配布するよりも、ポスティングのほうが確実に手に取ってもらえる可能性が高まります。

自治体と地域住人をつなぐ情報源である広報紙は、幅広い世代に手に取ってほしい情報です。年齢に関係なく配布できる点も、ポスティングの大きなメリットといえます。

広報紙の配布方法でお悩みの方は、ぜひポスティングを候補に入れてみてください。その際には、地域への貢献をめざす、信頼できる会社を選びましょう。