「飲食店のポスティングって有効なのかな?」
「ポスティングでお客さんを呼ぶ効果的な方法があるなら知りたい!」
記事をご覧のあなたは、こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
飲食店の宣伝にポスティングを始めるなら、成功している事例を確かめたり、効果的に行うポイントを知り、勝算をもって始めたいですよね。
先に結論を申し上げると、飲食店のポスティングは非常に有効です。本記事ではまず最初に、ポスティングの成功事例をご紹介します。
- 宴会シーズンの集客率がUPした居酒屋
- バーもオープン!地域で認知されたカフェ
その上で、飲食店のポスティングが有効な理由を解説します。
- 利用客が住むエリアで効率よく宣伝できる
- 費用対効果が高い
- 数ある飲食店の中で自店だけを宣伝できる
読んで頂ければ、飲食店とポスティングの相性の良さがわかって頂けるはずです。
さらに、効果的にポスティングを行うポイントも解説します。ポスティングの方法が具体的に把握でき、自店のポスティングのイメージが湧いてくるでしょう。記事を参考に、効率的なポスティングを行って、あなたのお店に多くのお客様を呼び寄せてくださいね。
目次
1. 飲食店のポスティング成功事例|居酒屋・カフェ
まず最初に、気になる実際の成功事例をご紹介しましょう。
お店の宣伝をポスティングで行って、確実に良い結果を得た居酒屋とカフェの事例です。
- 宴会シーズンの集客率がUPした居酒屋
- バーもオープン!地域で認知されたカフェ
実施前にどんな課題を抱えていたか? 成功したポイントは何だったのか?それらを把握して頂くために、ポスティング前後の店の状況を含めて分かりやすい表にしました。自店舗の状況と引き比べながらご覧になってくださいね。
1-1. 【成功事例①】宴会シーズンの集客率がUPした居酒屋
こちらの居酒屋では、宴会シーズンの集客が悩みの種でしたが、ポスティング後は早い段階で個室の予約が埋まったそうです。
ポスティング前 |
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宴会シーズンの集客率が悪いことに悩んでいた。 |
抱えていた課題 |
近隣に小中規模の事業所・工場が多い立地で、週末前の集客率は比較的良かったが、宴会シーズンの顧客を大型チェーン店に奪われていた。 |
集客のためポスティングで行ったこと |
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ポスティング成功のポイント |
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ポスティング後 |
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1-2. 【成功事例②】バーもオープン!地域で認知されたカフェ
こちらのカフェは、ポスティングを行ったことで地域に定着し、今は昼のランチに始まり夜のバータイムまで、様々な客層で昼夜賑わう交流の場になりました。
ポスティング前 |
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集客には難しい立地で客足がなかなか伸びないことに悩んでいた。 |
抱えていた課題 |
住宅街の中のわかりにくい場所にある。 良く言えば「隠れ家」的ではあるものの、集客には難しい立地で、店の存在を地域に十分認知させることができていなかった。 |
集客のためポスティングで行ったこと |
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ポスティング成功のポイント |
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ポスティング後 |
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いかがでしょう。ポスティングを行ったことで、2つの飲食店は危機を乗り越えて当初の目的以上の成果を得たのがわかりますね。次章では成功事例を踏まえた上で、なぜ飲食店の集客にポスティングが有効なのか?その理由を具体的に解説していきます。
2. 飲食店の集客にポスティングが有効な3つの理由
飲食店のポスティングの成功事例は参考になりましたでしょうか。
「成功は羨ましいけれど、でもどうしてポスティングでそんな成果が出せるのかな?」
という疑問を持たれる方のために、この章では、飲食店の集客にポステイングが有効な理由を解説します。
- 利用客が住むエリアで効率よく宣伝できる
- 費用対効果が高い
- 数ある飲食店の中で自店だけを宣伝できる
1つずつ具体的に説明していきます。これらを知れば、飲食店とポスティングの相性の良さが理解できます。しっかり読んで把握しておきましょう。
2-1. 利用客が住むエリアで効率よく宣伝できる
飲食店を利用する新規客の80%は、半径2㎞圏内か徒歩10分圏内に住んでいると言われます。
つまり、その限定された範囲内で、いかに多くのお客様を集められるかがポイントになってきます。
ポスティングは、一軒一軒の家やアパートのポストにチラシを入れるので、上記した圏内の全世帯に確実に自店の情報を届けることができます。これは、他の集客方法にはない優れた点と言えるでしょう。
2-2. 費用対効果が高い
飲食店にとって、限定された商圏(集客のターゲットとなる人がいる範囲)に漏れなく宣伝ができるチラシのポスティングは費用対効果が高い方法と言えます。
ポスティングの効果が出やすいとされているのは、出前や宅配をする飲食店で、チラシに割引クーポンなどをつけて集客を図ることが多いのですが、その反応率は、地域により多少差は出るものの、一般的に5%ほどと言われています。
これは20軒中1軒という確率なので、飲食店の集客としてはかなり効率が良いとみなすことができます。
しかも、店に近いお客様ほどリピートの確率は高くなります。飲食店に限らず、ビジネスはリピーターで成り立っているものです。
上記したように、店の半径2㎞圏内か徒歩10分圏内にしっかりとポスティングできれば、新規客を開拓するだけではなく、リピーターを生み出すこともできる集客方法であるという点でも費用対効果が高いと判断できるでしょう。
2-3. 数ある飲食店の中で自店だけを宣伝できる
ポスティングされたチラシは、新聞折込とは違い、他のチラシに紛れて見過ごされてしまうという危険性が低く、自店の宣伝を効果的に行うことができます。
また、そもそも新聞折込は新聞を購読している世帯にしか配られませんが、ポスティングは全世帯への配布が可能なので潜在的なお客様すべてに届けることができます。
他のメディア、例えば「食べログ」や「ホットペッパー」といったポータルサイトやフリーペーパーのような媒体の場合でも、掲載されている膨大な競合店情報の中から自店の情報にたどり着き、さらに選んでもらうのはなかなか難しいのが現実です。
しかし、ポスティングされたチラシの場合は、自店の情報しか載っていませんし、新聞折込のように他のチラシに紛れてしまうということもないので、他店と比較されることなく、ダイレクトに潜在的なお客様に情報を届けることができます。
チラシを見た人に「行ってみたい!」と思わせることができれば、集客の確実性が高い宣伝方法と言えるでしょう。
3. 飲食店の効果的なポスティング|3つのポイント
飲食店のポスティングが有効であることがお分かりいただけましたでしょうか。しかしながら、策を講じずにただポスティングを行うだけでは思ったような効果が得られない場合もあります。
この章では、ポスティングで効率よく集客するために押さえておくべき3つのポイントをお伝えします。
- ターゲットとする商圏の特性を把握する
- ポスティングは休日前に行う
- 一度だけでなく複数回行う
これらの策を取り入れていけば、ポスティングの成功率が高まります。よく読んで、把握しておいてくださいね。
3-1. ターゲットとする商圏の特性を把握する
ポスティングするにあたり最初にすべきことは、商圏の特性を把握することです。
例えば、商店街まで徒歩5分のところに住んでいる人が、歩いて1時間もかかる飲食店にわざわざ出向くとは考えにくいものです。このように、需要の見込めないところに無駄にチラシを配布することのないように商圏特性はできるだけ具体的に把握する必要があります。
商圏を歩いて観察し情報を収集する
商圏を把握するためには、商圏となりそうな地域を実際に歩いて、以下のような点を観察してみることをおすすめします。
- 飲食店が多いかどうか
- 飲食店はどのような業態が多いか
- 学生・ファミリーが多いのか、高齢者が多いのか
- 庶民的な街なのか高級住宅地なのか
これら以外にも実際に歩くことで得られる情報はたくさんあるはずです。
商圏の属性データを活用して集客効果の高いエリアを絞る
自治体のホームページで、エリアごとの世帯数や年齢、男女比などの数字もチェックしておきましょう。
高級でお洒落なイタリアンレストランの集客をしたいのに、高齢者が多く住んでいるエリアにポスティングをしても、集客効果はあまり見込めません。商圏をなるべく具体的に把握することで、無駄なく効率の良いポスティングを行うようにしましょう。
3-2. ポスティングは休日前に行う
飲食店のチラシは、大型連休、祝祭日の前日や当日に配布すると効果的です。連休や祝祭日には家族や恋人との外食機会が増えるので、このタイミングで配布すればチラシを読んでもらえる確率が高まるためです。
また、時間帯も、ご自分でポスティングする場合は、夜から早朝の間に行うと効果的です。業者によるポスティングは日中に行われることが多いので、せっかく配布しても他のチラシに埋もれてしまう可能性があるためです。夜間に配布することで、チラシを手にとってもらいやすくなります。
ご自身でポスティングする場合は、以下のことに気をつけましょう。
- クレームの原因になるので投函禁止の郵便受けには入れない
- チラシは雨で濡れたり、外観を損なわないように郵便受けの奥までしっかりと入れる
- 集合住宅の郵便受けへの投函は事前に管理人に許可を取る
お店のイメージを損なってはせっかくのポスティングも台無しですので、十分注意しましょう。
3-3. 一度だけでなく複数回行う
自店に興味をもってもらい、来店してもらうには、1回のポスティングでは不十分です。そのため、ポスティングは複数回行うものと心得ておきましょう。
ポスティングの効果を確認したい場合は、チラシに工夫が必要です。例えば、クーポン付きのチラシを持参の上来店してもらうようにすれば、どの地域のターゲットかを知ることができますし、今後の集客に向けての戦略材料となります。
また、反響結果を確認できることで、ターゲットとする地域の見直しも可能です。
また、ポスティングを複数回行うといっても、同じことを繰り返していては効果は上がりません。
ポスティングを行うたびに以下の項目について検証・分析を行い、次のポスティングに生かすようにしましょう。
- チラシの内容 (タイトルや商品の詳細など)
- クーポンの内容
- 配布日
- 部数
- エリア
- 方法
- 費用
- 反響人数の目標
- 反響人数の結果
- 目標達成率
- 反響率(反響人数÷配布部数)
- メモ(客層情報など)
4. 飲食店のポスティングで効果が得られるチラシデザイン
飲食店のポスティングを効果的に行うポイントを解説しましたが、ポスティングで反響を得るにはどんなチラシ配るか?ということも重要になってきます。
そこでこの章では、ポスティングで効果が得られる飲食店のチラシデザインについて解説します。
- ターゲットの心に響くキャッチコピーを作る
- 目を惹くデザインを工夫する
- シズル感と臨場感のある写真を載せる
- 割引クーポンを付ける
ひとつずつ解説します。これらを取り入れたチラシであれば、確実にお客様に興味を持ってもらえます。事例も交えて説明していきますので、ぜひあなたのチラシに取り入れてくださいね。
4-1. ターゲットの心に響くキャッチコピーを作る
キャッチコピーは非常に大切な要素です。その良し悪しで、きちんと読まれるか、すぐ捨てられてしまうのかが決まってしまいます。ターゲットの心に響くキャッチコピーを作りましょう。
事例を作成しましたのでご覧ください。良いキャッチコピーとダメなキャッチコピーの違いを見極めておきましょう。
【良いキャッチコピー】:ヘルシー志向の女性客向け居酒屋
「女性ひとりで気軽に立ち寄れる居酒屋ってなかなかないですよね?」
「当店は仕事帰りに思い思いのスタイルでお酒を楽しむ女性でいっぱい」
「糖質制限メニューや富山港直送の海の幸&自家製野菜を召し上がれ!」
良い理由
- ターゲットの客層を明確にしている
- ターゲットに呼びかけて親しみをもたせる
- 自店のコンセプトやメニューの売りを具体的に表現している
【ダメなキャッチコピー】:富裕層ターゲットの高級イタリア料理店
「イタリアで修業を積んだシェフが腕を振るう本格イタリアン」
「こだわり食材で丁寧につくったメニューであなたの記念日をおいしく演出します」
ダメな理由
- ターゲット層が明確ではない
- シェフの修業経験や年数など具体化できるところをしていない
- 表現がありきたり
- 利用目的を限定しすぎ
いかがでしょう。ターゲット(お客様)に寄り添い、心に響くキャッチコピーを作りましょう。
4-2. 目を惹くデザインを工夫する
デザインはキャッチコピーと同じくらい重要な要素です。集客できるチラシにするためには、他の飲食店のチラシと差別化する必要があります。
単におしゃれで見栄えがするというだけでは埋もれてしまうので、ターゲットとなる人が思わず手に取って、最後まで読んでしまうようなデザインを工夫しましょう。
例として以下のチラシ画像をご覧ください。
出典:トライバルアーツ
手書きの文字やイラストが何ともいえないあたたかみを醸し出していますね。
一見ごちゃごちゃしていますが、それすら他と違っていて楽しく目を惹きます。コーヒーの香りも漂ってくるような優しさを感じるデザインです。
デザインだけでなく、高級レストランの場合は、上質紙を使ったり、招待状のようにしっかりとした封筒に入れてポスティングすることで目に留まりやすくなります。
4-3. シズル感と臨場感のある写真を載せる
チラシにつきものの写真ですが、そのチョイスにも工夫が必要です。特に料理写真は、いわゆる「シズル感」のあるものを選ぶようにしましょう。
「シズル感」とは、食べ物・料理の、みずみずしさ、ジューシー感などと共に、思わず食べたくなる、よだれが出そうになるような演出・表現のことで、このシズル感がある写真ほど、見る人の食欲を刺激します。
例えば、ステーキの写真の場合、湯気が立ち上がっていて、肉汁が肉の断面から溢れ出している写真で、見ている人の食欲に強く働きかけ、「おいしそう!」「食べたい!」と思わせることができます。
また、お客様は料理だけでなく店の雰囲気も同じくらい気にされるものです。ですから、店内の写真も一緒に掲載するようにしましょう。
隠れ家的雰囲気なのか、わいがや系なのか、お店の雰囲気がわかりやすく伝わるような臨場感のある写真を掲載できれば訴求力アップにつながります。
4-4. 割引クーポンを付ける
飲食店のチラシでは、割引クーポンを付けることで集客率が上がります。特に切り取り式で財布などに入れられるクーポンは、「次回の外食時のために」と保存される傾向にあるため、ポスティング直後だけでなく、1週間後・2週間後というように集客の長期化を図ることが可能です。
情報のみのチラシの場合、見る人は往往にしてすぐに破棄してしまうものです。チラシを手元に残してもらうために役に立つのが割引クーポンなのです。
例として以下のチラシ画像をご覧下さい。
下方に付いている割引クーポンがあることで、チラシ自体に価値が出ますよね。
こんな特典が付いていれば、チラシが破棄される可能性は少ないでしょう。割引だけでなく、チラシ持参の人が貰えるプレゼントなどの特典をつけるのも効果的です。割引や特典の内容を工夫することで、空席率が高い曜日や時間の集客率を上げることも可能でしょう。
まとめ
ポスティングがいかに飲食店の宣伝に役立つか、また、ポスティングによる効果的な集客方法についてお伝えしてきました。
チラシのポスティングが飲食店の宣伝に有効な理由は、
- 利用客が住むエリアで効率よく宣伝できる
- 費用対効果が高い
- 数ある飲食店の中で自店だけを宣伝できる
というものでしたね。
また、飲食店の効果的なポスティング方法とは、以下の3点でした。
- ターゲットとする商圏の特性を把握する
- 休日前に行う
- 一度だけでなく複数回行う
インターネット全盛時代に、チラシを配るというある意味アナログな方法は「攻めの宣伝」であり、まずはその存在を知ってもらいたいと願う飲食店にとっては、心強いものだということがわかりました。
この記事が、あなたのお店の宣伝に役立つことを願っています。