「DMとポスティングの違いはどこにあるの?」
「自社に合うのはポスティング?DM?」
自店や自社の宣伝広告を検討する場合、DMかポスティングのどちらを利用すべきか迷いますよね。
DMとポスティングは、下記のような明確な違いがあります。
DM | 比較 | ポスティング |
---|---|---|
主に自社や自店のサービスや商品を利用したことがある人 | ターゲット | 自社や自店のターゲットに合う不特定多数の人 |
1部あたり62円~ | コスト | 1枚あたり2~8円 |
最短1~3日 | 配布期間 | 最短1週間ほど |
〇 | 一斉配布 | ✖ |
19~24% | 反響率 | 0.1~0.3% |
広告宣伝をする目的や自店や自社のターゲット層に合わせてDMかポスティングかを選択しないと、思ったような効果が得られません。
そこでこの記事では
◎DMとポスティングの違いを徹底比較
◎DMが向いているケース、ポスティングが向いているケース
を中心に、DMとポスティングの特徴や違いを解説していきます。
この記事を読めばDMとポスティングの違いが把握でき、どちらを選ぶべきか判断できるようになるはずです。自店や自社にとって有益な広告宣伝活動ができるよう、ぜひ参考にしてみてください。
1. DMとは?ポスティングとは?
DMとポスティングを比較する前に、それぞれの定義や特徴を簡単にご紹介します。
1-1. DM(ダイレクトメール)とは?
DMはダイレクトメール(Direct Mail)の略で、主にはがきや封書の中に商品情報やカタログなどを入れて送る宣伝広告方法です。郵送以外にも、ファックスや電子メールという手段があります。
個人住所や生年月日などの詳細な個人情報を把握していることが前提で、多くの場合は過去に自社の商品・サービスを購入したことがあるお客様に対して行います。
DMについて詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
1-2.ポスティングとは?
「ポスティング」とは、チラシや冊子、パンフレットなど紙媒体の広告や、試供品などの販促物を個人や事業所のポストに直接投函する宣伝広告手法です。
DMとは違い個人情報を把握していない場合でも、1軒1軒手配りで情報を届けることができます。また、エリアやターゲットを絞り込むことで、戦略的に広告宣伝ができるところも特徴です。
ポスティングについて詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
2. DMとポスティングの違いを徹底比較
ポスティングとDMには、主に下記のような違いがあります。
DM | 比較 | ポスティング |
---|---|---|
主に自社や自店のサービスや商品を利用したことがある人 | ターゲット | 自社や自店のターゲットに合う不特定多数の人 |
1部あたり62円~ | コスト | 1枚あたり2~8円 |
最短1~3日 | 配布期間 | 最短1週間ほど |
〇 | 一斉配布 | ✖ |
19~24% | 反響率 | 0.1~0.3% |
具体的にどのようなところが違うのか
- ターゲット層
- コスト
- 配布期間
- 反響率
という4つのポイントから解説していきます。
2-1. DMは「再来」ポスティングは「新規」向き
DMとポスティングは、広告宣伝をするターゲット層が大きく異なります。
DM | 手段 | ポスティング |
---|---|---|
再来 | 主なターゲット層 | 新規・再来 |
|
主な目的 |
|
DMは住所や氏名が把握できていないと送付できないため、一度サービスや商品を購入したことがある人やアンケート等に回答したことがある人が対象です。
少なくとも自社や自店に興味を持っていることが前提となるので、再来促進や新商品の紹介などの営業フォローに使います。
一方で、ポスティングは自社や自店のターゲット層に届くよう不特定多数の人にポスティングをします。
DMのように顧客の事前情報がないので、既に自社や自店のことを知っている人も含まれているかもしれませんが新規顧客の取得や販売促進に利用することが多いです。
2-2. 1枚当たりのコストはポスティングのほうがお得
1枚当たりの配布単価は、ポスティングのほうが安いです。
ポスティングなら都内は1枚2〜7円ほど、それ以外のエリアは1枚3〜8円ほどで配布ができます。仮に1枚2円で10,000枚を全戸配布した場合、20,000円程度で利用することが可能。数百枚程度ならば自社で手配りポスティングをすることもできます。
一方、DMはハガキを郵送する一番安い方法で62円~なので、10,000枚を郵送しようとすると620,000円程度かかってしまいます。ポスティングと比較すると30倍ものコストがかかるため、1枚当たりのコスト差は両者の大きな違いです。
ポスティングとDMのコストについて知りたい場合は下記の記事もチェック!
-
ポスティングのコストが知りたい方はこちら:ポスティングの費用相場は1枚2〜8円!費用に係る条件と料金具体例
-
DMのコストが知りたい方はこちら:ダイレクトメール料金は62円が最安値!料金一覧・コストダウン法も
2-3. 短期間で配布ができるのはDM
配布にかかる時間の差もDMとポスティングで異なります。
DMは最短で1~3日の一斉配布ができ遅くても1週間程度で完全に配布完了します。
一方で、ポスティングは1軒1軒スタッフやアルバイトによる手配りとなり天候にも左右されるため、最短でも1週間ほど時間が必要です。また、ポスティングは1日に配布できる量に限りがあるため一斉配布ができないという側面も。
キャンペーン情報やクーポン配布など顧客に手に取ってほしい期限が決まっている場合は、配布にかかる時間を念頭に置いて検討しましょう。
2-4. 反響率はDMが19~24%、ポスティングが0.1~0.3%
DMとポスティングでは、DMのほうが大幅に反響率が高いです。反響率とは、DMやポスティングしたチラシを見て実際に行動した顧客がどれくらいいるのか表した数値です。
DMは1,000人のうち190人~240人程度が、実際に商品を購入したい問い合わせをしたりする行動に出ています。
DMメディア実態調査2018の調査によると開封率や閲覧率は79.4%とかなり高く、届いたDMに興味を持ち目を通している顧客が多いことが伺えます。
一方でポスティングは業種やエリアにより差はあるものの、反響率は0.1~0.3%ほどです。1,000人のうち1人~3人くらいしか行動に移していないことになります。
今までご紹介してきたようにDMとポスティングではターゲットや目的が異なるため、反響率だけで比較するのではなくあくまでも目安として留めておくといいでしょう。
【参照:一般社団法人日本ダイレクトメール協会研究開発委員会編 DMメディア実態調査2018】
ポスティングとDMの反響率についてもっと詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
-
ポスティングの反響率:ポスティングの効果とは?得られる5つの効果と集客を最大化するコツ
3. DMが向いている4つのケース
DMが向いているのは
①リピート購入をして欲しいケース
②Thank youメール(初回購入)のケース
③キャンペーンのお知らせをしたいケース
④サンプル配布をしたいケース
という4つのケースです。それぞれどのようなところが向いているのか詳しくご紹介します。
3-1. リピート購入をして欲しいケース
すでに自社のサービスや商品を購入したことがある顧客に向けて、商品がなくなりそうな頃やおすすめの季節商品が発売される時期を見計らってDMを出します。
また、過去に商品を購入しそのまま次回購入がない顧客に対して「あなたのお困りごとを気にかけていますよ」という内容になる商品チラシなどをクーポン付きで送ると、効果があります。
3-2. Thank youメール(初回購入)のケース
初回購入や初めて来店した顧客に対して、次回購入につながるフォローができるのもDMならではです。1週間〜1ヶ月以内に挨拶と感謝の気持ちを込めて送ります。
次回購入や来店の際に使えるクーポンをつけると好印象を与えることができ、リピート率が上がります。
3-3. キャンペーンのお知らせをしたいケース
DMはすでに店舗や商品を把握している顧客に送れるため、キャンペーン情報やイベント告知に使うと売上アップや再来促進につながります。
例えば、カフェや居酒屋で新年会や忘年会などのコースメニューキャンペーンをするときに送付すると「利用してみようかな」という気持ちを後押しすることに。化粧品や家電製品などの販売ではセール開催前にDMを送ることで「今がチャンスかも」と購入を促します。
自社の顧客データをできるだけ活用し、マーケティング計画などと照らし合わせながら活用してみましょう。
3-4. サンプル配布をしたいケース
ターゲットとなる顧客が興味を持ちそうな新商品や季節商品のサンプルがある場合、直接郵送し実際に使ってみてもらうことで購買意欲をかき立てられます。
商品に全く興味を持たない人にポスティングでばらまくよりも、ターゲットを明確にしてDM発送をする方が費用対効果がよくなります。
DMについて知りたい方におすすめ
4. ポスティングが向いている4つのケース
ポスティングは、下記の4つのケースが向いています。
①新規顧客が欲しいケース
②若い世代をターゲットとしたいケース
③地域の顧客が欲しいケース
④ノベルティを配布したいケース
具体的に、どのような部分が向いているのかご紹介します。
4-1. 新規客が欲しいケース
第2章でも紹介したように、ポスティングは新規顧客の取得や新規顧客へのPRに向いています。
限定したエリアのターゲット層に確実に情報が届けられるというのが一番の強みなので、地域密着型の飲食店やサロン、塾などの習い事系の顧客獲得にピッタリ。
配布前にエリアとターゲット層を的確に絞ることで費用対効果の高いポスティングが叶い、新規顧客となりうる客層に情報を届けられます。
4-2.若い世代をターゲットとしたいケース
ポスティングとよく比較されるチラシ配布方法に、新聞折込があります。新聞購読者には新聞と一緒にチラシ配布ができますが、昨今は新聞購読者が減少しているのが現状です。
とくに、若い世代の購読者数は少なく、地域のアミューズメント施設やパート、アルバイト情報、習い事など若い世代に届けたい情報はポスティングが向いています。
学生割引・初回割引などのクーポンをつけ、初回以降も様々な割引が使えるようにするとリピート率もよくなります。
4-3. 地域のお客様が欲しいケース
自社や自店の商圏が地域に密着している場合も、ポスティングが向いています。
徒歩や自転車圏内、車に乗ってすぐ行ける距離なら「近くでやっている」「ついでに寄れる」ことが伝わると、顧客のアクションに対するハードルが一気に下がります。
「◯◯地区にお住まいのみなさま限定」「◯◯駅徒歩2分」などの文言を入れて、当事者意識をアップさせると目に留まる確率がアップするでしょう。
4-4. ノベルティ商品を配りたいケース
販促品としてDM封筒に入らないものを使いたい時も、ポスティングが向いています。例えば、夏のうちわや冬のカイロ、通年のティッシュ類など郵送物として形や厚み、重さを気にしないとならないものです。
ポストに入る大きさという制限はあるものの
- うちわ・扇子
- カイロやマスク類
- ヘアバンドやヘアゴム
- アロマの虫除けブレスレット
- ティッシュ(ウエットティッシュ)
- 薄手のタオルやハンカチ
- 入浴剤
など自社や自店の特色と組み合わせながらアイデアを取り入れた販促活動ができます。ノベルティは使用するたびに自社商品情報や店舗名が目に入り、次第に親しみを持ってもらえます。
ポスティングについて知りたい方におすすめ
5. まとめ
いかがでしたか?ポスティングとDMの違いが分かり、どちらが向いているのか判断できたかと思います。
最後にこの記事の内容をまとめると
◎DMは、主にはがきや封書の中に商品情報やカタログなどを入れて送る宣伝広告方法
◎「ポスティング」はチラシや冊子、パンフレットなど紙媒体の広告や、試供品などの販促物を個人や事業所のポストに直接投函する宣伝広告手法
◎ポスティングとDMの主な違いは次の4つ
DM | 比較 | ポスティング |
---|---|---|
主に自社や自店のサービスや商品を利用したことがある人 | ターゲット | 自社や自店のターゲットに合う不特定多数の人 |
1部あたり62円~ | コスト | 1枚あたり2~8円 |
最短1~3日 | 配布期間 | 最短1週間ほど |
〇 | 一斉配布 | ✖ |
19~24% | 反響率 | 0.1~0.3% |
1)ポスティングは新規顧客向け、DMは再促進や顧客フォロー向き
2)1枚当たりの配布コストはポスティングのほうが安い
3)配布期間はDMのほうが短く一斉配布も可能
4)反響率はDMのほうが高い
◎DMに向いているケースは次の4つ
1)リピート購入をして欲しいケース
2)Thank youメールで顧客フォローをするケース
3)キャンペーンのお知らせをしたいケース
4)サンプルを配布し購入促進したいケース
◎ポスティングに向いているのは次の4つのケース
1)新規顧客が欲しいケース
2)若い世代をターゲットとしたいケース
3)商圏愛の地域顧客が欲しいケース
4)ノベルティを配布したいケース
この記事をもとに、自社や自店の目的に合う効果的な広告宣伝活動ができるようになることを願っています。