ポスティングとは、チラシや冊子など紙媒体の広告や試供品などの販促物を、個人宅や事業所のポストに直接投函する宣伝広告手法です。
1軒1軒手配りで配布するので、届けたいターゲット層に確実に情報を届けられるところが大きなメリット。
最近では新聞折り込みに変わる宣伝広告方法として、ポスティングを検討している店舗や会社が増えています。
そこで、この記事では
◎ポスティングの定義
◎ポスティングのメリットやデメリット
◎ポスティングに向いている業種
◎ポスティングと新聞折り込み、DMの違い
◎ポスティングに向いているか判断するときのポイント
など、ポイントを検討する上で知っておきたいことを全解説します。
この記事を読めばポスティングとはどのようなものは分かり、実施しようかジャッジできるようになるはずです。ポスティングが自社や自店に向いている広告宣伝方法なのか把握して、集客や販促に役立てられるようにしましょう。
目次
1. ポスティングとは?わかりやすく解説
「ポスティング」とは、チラシや冊子、パンフレットなど紙媒体の広告や、試供品などの販促物を、個人宅や事業所のポストに直接投函する宣伝広告手法です。
語源は、「post」の動詞としての意味である「投函する、ポストに入れる」のing系、つまり「ポストに入れること」からきています。ポスティングでできるや期待できる効果には、主に下記のようなものがあります。
- 店舗への集客
- 商品購買の促進
- 店舗や商品、サービスの認知度アップ
- 新規開店や新商品発売、イベント開催などの情報周知
- 問い合わせによる見込み客の獲得
- 求人
決まったエリアに1戸1戸配布するポスティングは、地元密着型の企業や店舗、地域限定の商品やイベントなどの宣伝に効果的だと言えるでしょう。
1-1. 「ポスティング」の意味
「ポスティング」とは、チラシや冊子、パンフレットなど紙媒体の広告や、試供品などの販促物を、個人宅や事業所のポストに直接投函する宣伝広告手法です。
語源は、「post」の動詞としての意味である「投函する、ポストに入れる」のing系、つまり「ポストに入れること」からきています。
新築マンション販売のチラシ、宅配ピザのメニュー、新規開店するスーパーのパート募集広告など、さまざまな企業、多様な目的に利用されているので、よく見かけるのではないでしょうか。
基本的には人力で1軒ずつ配布・投函されるもので、配布を請け負うポスティング業者も多くあります。
1-2. ポスティングでできること
ポスティングによってできること、効果が期待できることには、主に以下のようなものがあります。
- 店舗への集客
- 商品購買の促進
- 店舗や商品、サービスの認知度アップ
- 新規開店や新商品発売、イベント開催などの情報周知
- 問い合わせによる見込み客の獲得
- 求人
特に、1戸1戸に投函するポスティングは、エリアを絞って行われる広告手法なので、地元密着型の企業や店舗、地域限定の商品やイベントなどの宣伝に効果的だといえるでしょう。
1-3. 配布方法の種類
ポスティングはポストに直接投函するものですが、「どこに配布するか」「誰が配布するか」「何と配布するか」によって、以下のような種類に分けられます。
どこに配布するか
◾️全戸配布
指定のエリアのすべてのポストに配布する方法です。
◾️選別配布
指定エリアの中でも、ターゲットを絞って配布する方法です。
「リフォーム業者の宣伝なので、マンションではなく戸建にだけ投函したい」
「ケーブルテレビに加入を勧めたいので、加入済みのところを除外して、未加入のマンションのみに配りたい」
など、宣伝したい商品、サービスによって、配布先を指定することができます。
誰が配布するか
◾️自分で配布
宣伝したい店舗や事業所のスタッフが、自分自身で配布します。
◾️パートやアルバイトを雇って配布
宣伝したい店舗や事業所が、ポスティング用のスタッフを雇って配布します。
◾️ポスティング業者が配布
ポスティングを専門に請け負う業者に依頼して配布してもらいます。
何と配布するか
◾️単独配布(単配)
ポスティング業者に依頼する際に、自社のチラシのみを配布してもらう方法です。
◾️併せ配布(併配)
ポスティング業者に依頼する際、他社のチラシと併せて自社のチラシも配布してもらう方法です。一度に2枚以上のチラシを配布するため、単配より料金が安く抑えられます。
これらの中から、「何を宣伝したいか」「予算はいくらか」などの事情によって配布方法を選ぶとよいでしょう。
1-4. ダイレクトメールや新聞折り込み広告との違い
ポストに届く広告としては、ポスティングの他にダイレクトメールや新聞折り込み広告もあります。が、それぞれにターゲットや効果が違います。
ダイレクトメールは郵便で届くものなので、そもそも住所や氏名がわかっていない相手には送れません。
- すでにお店に来店したことがある人
- お店や企業のアンケートに回答した人
など、すでにそのお店や企業に興味を持っていて、顧客になっている、またはこれから顧客になる可能性が高い人をターゲットにしています。全国どこへでも一度に大量に送ることができるのも特徴です。
一方でポスティングは、名前も住所もわからない人にでも、ポストさえあればチラシを配布することができます。
お店や企業のことをまったく知らない人、興味を持っていなかった人にも知ってもらうことができるので、新規顧客の開拓にも利用できる強みがあります。
また、新聞折り込み広告は、ポスティングよりも比較的安価でできますが、新聞を購読している世帯にしか届けられないのが難点です。
現在では若い世代ほど新聞購読率が低くなっていますので、新聞折り込みは高齢者向けで、若い層をターゲットする広告にはあまり向かないとされています。
折り込み広告は複数枚まとめて挟み込まれることが多いので、他の広告に紛れてしまって目に留まりにくい恐れもあります。それに対してポスティングは、新聞を読んでいない層にも届けることができ、1枚だけで投函することも可能です。
ターゲットや予算などによって、この3種のどれが最適かが変わってくるのです。
ポスティング、折込チラシ、ダイレクトメールの費用について知りたい方におすすめ
ポスティングの費用相場は2〜8円!料金実例つきで費用を徹底解説
2. ポスティングの手法一覧
ポスティングはチラシを直接ポストに投函する方法ですが「誰が配布するのか」「どこに配布するのか」「何と配布するのか」によって、いくつかの手法に分けられます。
チラシを配布する人 | チラシを配布する場所 | チラシを配布する方法 |
---|---|---|
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それぞれどのような特徴があるのかご紹介します。
2-1. チラシを配布するのは「自分」か「ポスティング業者」「アルバイト」
ポスティングは誰がするのかによって、費用やメリット、デメリットが大きく変わります。自分で配布をするのか外部に依頼をするのかによって、3つのパターンに分かれます。
①自分または自社で配布をする
自分や自社のスタッフの手でポスティングをする方法です。チラシ準備にしか費用がかからないため、コストを抑えたい場合におすすめです。
また、商圏となるエリアに詳しい場合や地域の客層や様子を肌で感じ自社のマーケティングに活かしたい場合に向いているでしょう。
一方で、大量のチラシを配布するのにかなりの時間と労力を割く必要があるところがデメリット。忙しくて、なかなか定期的にポスティングできない場合ば他の手段を利用したほうがいいでしょう。
②アルバイトを雇って配布する
店舗や事業所が、ポスティング用のスタッフを雇って配布します。自分たちで配布をしない分手間が省けるのはもちろんのこと、配布のみを依頼できるので一括して業者に頼むよりコストを抑えられるところがメリット。
しかし、配布状況をしっかり確認できないため、手に取ってもらえるポスティングができているのか不安になる一面もあります。
③ポスティング業者に依頼する
ポスティングを専門に請け負う業者に依頼をして、配布をする方法です。完了報告書を提出してくれる業者がほとんどで、どのように配布をしたのか確認できるようになっています。
中には、マーケティングやチラシデザインから一貫して依頼できる場合もあり、とにかく手間がかからないところが大きなメリット。その分、どうしてもコストはかかってしまうので、コスパ重視の場合には向いていないかもしれません。
2-2.チラシの配布場所は「全戸配布」か「選別配布」で決める
ポスティングをするエリア内で実際に配布をする場所を決めるときには「全戸配布」か「選別配布」かの2つから選ぶことになります。
①全戸配布
戸建て、マンション、アパートなど建物の形式にとらわれず、すべての住宅に配布をする方法。
②選別配布
指定エリアの中で、ターゲットや建物を絞って配布する方法。
「リフォーム業者の宣伝なので、マンションではなく戸建にだけ投函したい」
「ケーブルテレビに加入を勧めたいので、加入済みのところを除外して、未加入のマンションのみに配りたい」
など、宣伝したい商品、サービスによって、配布先を指定することができます。どのような場所に配布をするのかにより枚数やコストが異なるため、ポスティングを検討するときに留意しておきたいポイントです。
2-3. 配布方法は「単配」か「併配」
ポスティング業者にチラシ配布を依頼する場合は「単配」と「併配」の2つの配布方法から選択できます。
①単配(単独配布)
自社や自店のチラシのみ、単独で配布をする方法です。他のチラシと混ざらないので、目に留まる可能性が高くなるところがメリット。
一方で、1枚のチラシ配布に多くのスタッフが動くので、併配よりコストがかかるところがデメリットです。
②併配(併せ配布)
他社のチラシと併せて自社のチラシも配布してもらう方法です。一度に2枚以上のチラシを同時配布するため、単配より料金が安く抑えられるところがメリット。
しかし、他社のチラシと一緒に手に取ることになるため、ちゃんと目に留まるかどうか、手に取った人の行動にまでつながるかどうかが懸念ポイントとなります。
3. ポスティングの反響率は平均0.3%
ポスティングをしたことで「顧客が取得できた」「商品が売れた」など何らかの反響が返ってくる可能性は、平均で0.3%ほどだと言われています。
10,000枚を配布した場合、平均で30人から反響が返ってくることに。数値だけを見ると少ないと感じるかもしれませんが10,000枚のチラシを配布、30人が10,000円の商品購入やサービス利用などのアクションを起こしたとすると、30万円のも売上アップに貢献していることになります。
もちろんポスティング代もかかりますが、それを差し引いても的を得たポスティングは費用対効果が期待できると言えるでしょう。
反響率は業種によりバラつきはありますが、飲食店など単価が比較的安く誰でも足を運びやすい場合は反響率が5%前後になる場合も。
第6章で詳しくご紹介しますが、ポスティングが向いている業種がポスティングのメリットを活かし取り入れることで有効な宣伝広告手段となります。
ポスティングの反響率についてもっと詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
4. ポスティングの4つのメリット
ポスティングには、主に以下の4つのメリットがあります。
①ターゲットやエリアを絞って効果的に情報が伝えられる
②単純接触効果を利用し、少しずつ認知度アップができる
③チラシ以外も配布できる
④簡単な仕組みで取り入れやすい
具体的にどのようなメリットを生んでいるのかそれぞれご紹介します。
4-1. ターゲットやエリアを絞り効果的に情報が届けられる
ポスティングの最大のメリットは商圏エリアでターゲットを絞り込み、情報を届けたい客層にPRができるところです。
web広告やテレビCM、情報誌など不特定多数の人が目にする媒体の場合、テーマパークや商業施設などターゲット層が広い場合は有効ですが、カフェやサロン、地域密着の塾やスポーツジムなど商圏が限られている場合はなかなか届いてほしい客層に届きません。
その点、ポスティングは自社や自店のターゲット層を把握した上で、その客層に届くよう戦略的に宣伝ができます。
「店舗近くのファミリー層に利用して欲しい」という場合は店舗近くを商圏とし、ファミリー層の多いエリアに的を絞りポスティングをすることが可能。「近くの駅を利用する人にスポーツジムを利用して欲しい」という場合は駅の近くや店舗付近に的を絞り、ポスティングができます。
このように戦略的な広告宣伝ができることで費用対効果が高く、無駄なコストをかけなくても集客や販促ができるようになります。
4-2. 単純接触効果でじわじわ認知度アップができる
ポスティングは定期的に繰り返し実施することを前提としており、将来的な見込み客を作りたい場合にも有効な手段です。
人は同じ情報に繰り返し接触をしていると、次第に親しみを覚えて好意的になっていく傾向があります。これはサブリミナル効果・単純接触効果と言われる、広告業界では常套手段のひとつ。
ポスティングを始めたばかりのころはなかなか手にしてもらえなかったとしても、直接目に触れる機会は確実にあります。「また同じチラシが入っていたけど何だろう?」ということが繰り返されると、ある日「行ってみようかな?」という気持ちが芽生えるように。
手軽に繰り返し実施できるポスティングだからこそ継続することで認知度がアップし、将来的な顧客の行動へとつながっていくところもメリットの一つです。
4-3. チラシ以外のものも配布できる
ポスティングなら、一般的なチラシ以外にもさまざまなものを配布することができます。
試供品や厚みのある冊子などは新聞折り込みには挟めませんし郵便ではコストがかかりますが、ポスティングなら可能です。
水道工事など「困った時に電話してください」という事業所では、冷蔵庫などに貼り付けられるようマグネットに連絡先を印刷したものを作ってポスティングするケースもあり、配布物を自店や自社のニーズや特徴に合わせて工夫できるのが利点といえるでしょう。
4-4. 簡単な仕組みで取り入れやすい
簡単な仕組みなのでチャレンジしやすく、初めて店舗を持った場合や初めて広告宣伝活動をしたいという人にとっても取り組みやすい昨今はさまざまな広告宣伝方法がありますが、自分たちでやってみようと思うと知識や技術、コストはかかりなかなか実行できないものが多いのが現状です。
その点、ポスティングはチラシさえあれば特に技術や高価な道具は必要なく、空いた時間を利用して配布していくことができます。
簡単な仕組みなのでチャレンジしやすく、初めて店舗を持った場合や初めて広告宣伝活動をしたいという人にとっても取り組みやすいところもメリットです。
5. ポスティングの4つのデメリット
ポスティングのメリットが把握できたところで、気になるのがポスティングのデメリットです。
ポスティングのデメリットとして注意したいのは
①大量配布には向かない
②アルバイトや業者に任せた場合、配布状況が把握しにくい
③ターゲット層を把握しポスティングできていないと、効果を実感しにくい
④クレームが発生する可能性がある
という4つのポイントです。それぞれどのような点がデメリットとなるのかご紹介します。
5-1. 大量配布には向かない
1軒1軒のポストに人の手で投函するポスティングは、1日に配布できる軒数に限界があります。メールや郵便のように、同日に何万人や何千人の元へ同じ情報を届けられないのが難点です。
ポスティングの枚数を増やせば増やすほど反響率は高くなりますが、その分時間と労力がかかってしまいます。
とくに、自社スタッフや自分でポスティングをしようとしている場合は通常業務をこなしながらポスティングもしなければならないため負担が大きくなり、ある程度枚数を絞らないといけないところもデメリットです。
5-2. 配布状況や成果を把握しにくい
ポスティングをアルバイトやポスティング業者に依頼した場合、本当に全戸に配布したかを確認することは難しいものです。
中には「チラシ◯枚を全部配布しなければならないが、面倒なので1軒に2枚ずつ投函して早くノルマをこなそう」とか、「半分だけ配って、あとはバレないように捨ててしまおう」などと考える悪質な人もいるようですので要注意です。
また、メールやインターネット広告なら、どの程度の人が見てくれたかを数字で確認することができますが、ポスティングの場合は、「見てもらえたか」「実際に来店や購買につながったか」という成果が把握しにくいものです。
これを把握するには、割引クーポンをつけて利用者の割合を測るなどの工夫が必要です。
5-3. ターゲット層からずれていると効果が出にくい
チラシを投函するエリアや建物がターゲット層から大きく外れていると興味を持ってもらえる可能性が低く、効果を実感しにくいところも注意したいポイントです。
例えば、塾のチラシをファミリー層がすくないエリアに配布をしても反響率は低いでしょう。同じように、新築が多いエリアにアパートやマンションの情報を投函しても、なかなか興味を持ってもらえません。
効果的なポスティングをするにはエリアやターゲット層の選定か鍵を握るため、この部分を省いてしまうとメリットが得にくいところも理解しておきましょう。
5-4. クレームが起こることがある
そもそも「チラシをポストに入れられる」こと自体を不快に思う人もいます。ポストに「チラシお断り」という掲示をしている家もよく見かけるでしょう。
そのため、「必要ないチラシを投函されるのは迷惑」「勝手にマンションの敷地内に入って投函しないで」といったクレームが避けられないという弱みがあります。
これを減らすには「チラシお断り」の家には投函しない、マンションでは管理人に許可をとって配布するといった対策が必要です。
ポスティングでクレームとなるケースを詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
6. ポスティングに向いている6つの業種
この章ではポスティングによる宣伝効果が期待できる業種代表的として、代表的な6種を挙げてみました。
1)宅配サービス
2)飲食店
3)不動産系
4)塾・習い事の教室
5)美容・健康関連の施設
6)パートやアルバイトの求人
それぞれどのようなところが向いているのか具体的にご紹介します。
6-1. 宅配サービス
顧客が実店舗に足を運ばない飲食店などの宅配サービスは、チラシが有効な宣伝手段となります。
ポスティングなら限られたエリアにメニューやクーポンを届けられるので、効率よく商圏を網羅でき高い費用対効果が期待できます。
新聞を購読していない若い世代や忙しくて情報収集をしている暇がない子育て世代の目にも触れるので、宅配サービスを利用してくれそうな世代に興味を持ってもらえるメリットも。
季節のおすすめ商品やオーダーして欲しいメニュー一覧などをタイムリーに配布すれば覚えてもらえる可能性が高まり、購買意欲をかき立てることもできます。
6-2. 飲食店
カフェやレストランなどの飲食店は、他業種よりポスティングの反響率が高い業種です。
飲食店の反響率は地域差はあるものの一般的に5%ほどとのことで、ポスティングをした20軒に1軒が来店や問い合わせをしていることになります。
また、飲食店を利用する新規顧客の約80%は商圏2km圏内に住んでいるため、1軒1軒チラシが投函できるポスティングの強みを生かし効率よく集客できるところも特徴です。
飲食店のポスティングについてもっと詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
6-3. 不動産・リフォーム
マンションやアパートの仲介や新築販売、リフォームの利用促進などの不動産系もポスティングに向いている業種です。
新築販売や物件の仲介の場合は転勤が多い地区やマンション、アパートなどエリアを絞ることで、興味を持ってくれそうな人に情報が届けられます。
また、マンションや新築物件の場合は紙媒体ならではの手に取ったときの迫力を活用し、おしゃれな外観や内装を視覚的に訴え購買意欲をそそることも可能です。
不動産系の効果的なポスティング方法について詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
6-4. 塾・習い事の教室
ジムや学習塾などの習い事は徒歩で1~2km程度、送り迎えでは10~20分程度を通学範囲と考えることが多いため、特定エリアに定期的にチラシやクーポンを配布をすれば周知が期待できるでしょう。
また、習い事の内容に合わせて「子育て世代が多いエリア」「一人暮らしの若者が多いエリア」とエリアを限定し無駄なコストをかけないで的確な集客ができるのも、ポスティングに向いているならではです。
塾のポスティング方法について詳しく知りたい場合は下記の記事もチェック!
6-5. 美容・健康関連の施設
美容院やエステ、ネイルサロンなどの美容系店舗は定期的に通えることを重視する顧客が多く、商圏が定めやすい傾向にあります。
ポスティングは特定エリアに戦略的に情報を届けられるので、新規顧客取得はもちろんのことクーポンやキャンペーンの告知など美容系サロンの宣伝に有効活用できるでしょう。
美容系サロンはwebサイトでの集客も増えていますが、webを使い情報収集ができる世代は限られています。その点ポスティングは来店して欲しい幅広い年齢層にアプローチできるため、常連客を作る足掛かりとしても有効です。
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6-6. アルバイトやパートなどの求人
地域に密着したスーパーやコンビニなどの小売店、会社でのアルバイト募集、ポスティングは向いています。
アルバイトやパートは自宅から通える距離で探すことが多いため自店や会社の周りに的を絞りポスティングをするとアルバイト先を探している人にタイムリーに届きやすく、短期間で求人活動ができるようになるでしょう。
アルバイト雑誌などに掲載すると似ている業種とついつい比較されてしまいますが、単独配布ができ自社や自店のメリットが打ち出せるところも大きなメリットです。
他にもある!ポスティングに向いている業種や向いていない業種をチェック!
7. ポスティングと新聞折り込み、DMの違い
ポスティングとよく比較される手法として「新聞折り込み」と「DM」があります。
主に下記のような違いがありますが、ポスティングとどのように違うのが具体的にご紹介します。
平均価格 | メリット | 向いているシーン | |
---|---|---|---|
ポスティング | 2~9円 |
|
地域密着型の販促や集客 |
新聞折り込み | 3~8円 |
|
不特定多数の人に情報を届けたい |
DM | 62円 |
|
再来促進や顧客のサポート、営業 |
7-1. DMは再来促進や顧客サポート向き
DMとは「ダイレクトメール」の略で、郵送によって顧客のサポートや営業をする手法です。
ポスティングと大きく異なるのは
- 住所や氏名などの個人広報を知っていることが前提
- 新規顧客より、既存客へのサポートや営業が目的
という2つの点です。住所などの個人情報を把握している必要があるため、以前に来店したことがある場合や、商品購入、アンケート回答をしたことがある顧客がターゲットとなります。ポスティングのように、知らない相手に自社や自店の情報を伝える目的とは大きく異なります。
また、郵送なのでポスティングと異なり地域的な制約はなく、自社や自店に興味を持ってくれている顧客になら一斉に告知や情報提供をすることが可能。
そのため、DMはポスティングと異なり
- セールスレターを送りたい
- パンフレットやカタログなど購入、来店につながるものを送りたい
- 来店や購入のお礼を送りたい
- 再来店やキャンペーンへの来店を促進したい
- 全国的なキャンペーンや告知がしたい
という目的で使うことが多いです。
7-2. 新聞折り込みは不特定多数のターゲット向き
新聞折り込みとは、新聞に挟み新聞と一緒に配布されるチラシを指します。
一斉に不特定多数の世帯に配布できるため、スーパーのチラシや商業施設のチラシなどターゲット層が広いものが向いているところが特徴です。
新聞折り込みは、新聞を購読している世帯が多かった頃はポスティングに代わる役割を果たしていました。しかし、日本新聞協会の調査によると新聞購読者数は年々減少しており、2009年には全国で約5,000万世帯が購読していたのにもかかわらず2019年には約3,780万まで減っています。
そのため、地域や年代により配布状況に差が生まれるように。同じチラシを扱うなら、ターゲット層やエリアを絞り確実に情報が届けられるポスティングのほうが効果が期待できると考える人が増えています。
8. ポスティングに向いているか判断するための3つのポイント
ここまでで、ポスティングとはどのようなものか詳しく把握できたかと思います。
ここでは、自社や自店がポスティングに向いているのか見極めるときに知っておきたいポイントをご紹介します。ポスティングをしようか迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
8-1. エリアやターゲット層の絞り込みができる
ポスティングの強みは、エリアやターゲット層を絞り込んで戦略的な宣伝や集客活動ができることです。
そのため、地域密着型の店舗やサービスはエリアを絞りやすく、ポスティングのメリットを最大限に活かせるでしょう。
例えば「地域のファミリー層をターゲットにしているカフェ」や「地域の小学生対象の塾」「地域の女性から支持されるヘアサロン」などはポスティングに向いている業種というだけでなくエリアもターゲット層も把握できているので、効果の出やすいポスティングができます。
ポスティングをするかどうか迷ったら、まずは目的に合わせたエリア、ターゲット選定が可能かどうか検討し、絞り込みができるようならポスティングをしてみる価値はあるでしょう。
8-2. 費用対効果のバランスが取れている
ポスティングに向いている業種でも費用対効果のバランスが取れていないと、思ったように利益が生み出せません。
ポスティングをする前には
- どれくらいの利益が見込めるか
- 将来的にどのような効果が期待できるか
- 継続してポスティングをしても効果が見込めるか
を念頭に置いて、費用と照らし合わせて考えてみましょう。
例えば、単価の低い飲食店の場合はポスティングを繰り返すことで常連客がつかめれば、毎月の売り上げアップにつながりポスティングをする意味が生まれます。新築物件のような高価な商品の場合は、すぐに売却できなくても将来的に一軒家を検討している見込み客が見つかれば利益につながっていくでしょう。
このようにポスティングで得られる効果や利益と費用を照らし合わせて、検討してみてください。
8-3.紙媒体を利用することで興味をそそるサービス
ポスティングは大きな紙面を使い、自社や自店をアピールできるところも大きな強みです。視覚から入ってくる情報で顧客の心を掴めるしかけができるなら、ポスティングをしてみる価値はあるでしょう。
飲食店の場合は、おいしそうな料理や居心地のいい空間の写真があれば文字ばかりの媒体よりも訴求力は高いです。デリバリーのメニューの場合も料理写真があるだけで文字だけのメニューより、オーダーしやすくなりますよね。
また、ヘアサロンやエステの場合も外観や店内の写真があれば「どのような場所なのか」イメージしやすくなり、安心感を与え利用しやすくなるでしょう。
このように、チラシの紙面を活用し自社や自店をアピールできればポスティングで興味を持ってもらえる可能性が高くなります。
9.ポスティングをするなら知っておきたい記事一覧
最後に、実際にポスティングをするときに役立つ情報をまとめてみました。知りたい情報をチェックし、効果的なポスティングができるようになりましょう。
ポスティングについてより詳しく知りたい場合はこちらもチェック!
自分でポスティングするときのやり方を知りたい方はこちらをチェック
ポスティングの費用相場は1枚2〜8円!費用に係る条件と料金具体例
自社のポスティングに適したサイズがわかる!業種別一覧と選び方解説
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まとめ
いかがでしたか?ポスティングとはどのような手法か把握でき、自社や自店の販促、集客に取り入れるべきか判断できたかと思います。
最後にこの記事のないようをまとめてみると
◎ポスティングとは、チラシや冊子など紙媒体の広告や試供品などの販促物を、個人宅や事業所のポストに直接投函する宣伝広告手法
◎ポスティングの一般的な反響率は0.3%程度
◎ポスティングとDM、新聞折り込みは単価やターゲット、目的が異なる
◎ポスティングの手法で抑えておきたいのは次の3つ
1)チラシを配布するのは自分か自社スタッフ、またはポスティング業者や外注アルバイト
2)選定エリア内での配布場所は全戸配布か選別配布で決める
3)配布方法は単配か併配のどちらかから選択する
◎ポスティングのメリットは次の4つ
1)ターゲットやエリアを絞って効果的に情報が伝えられる
2)単純接触効果を利用し、少しずつ認知度アップができる
3)チラシ以外も配布できる
4)簡単な仕組みで取り入れやすい
◎ポスティングのデメリットは次の4つ
1)大量配布には向かない
2)アルバイトや業者に任せた場合、配布状況が把握しにくい
3)ターゲット層を把握しポスティングできていないと、効果を実感しにくい
4)クレームが発生する可能性がある
◎ポスティングに向いているのは次の6つの業種
1)飲食店などの宅配サービス
2)カフェや居酒屋などの飲食店
3)不動産系
4)塾・習い事の教室
5)美容・健康関連の施設
6)パートやアルバイトの求人
◎ポスティングが向いているのは次の3つのポイントのうち1つでも当てはまるサービス
1)エリアやターゲット層の絞り込みができる
2)費用対効果のバランスが取れている
3)紙媒体の強みが活かせるサービス
この記事をもとにポスティングとはどのようなものか理解でき、自社や自店の広告宣伝に活かせることを願っています。