折込チラシとは、新聞に折り込まれて配布されるチラシのことです。
スーパーや飲食店などの集客や宣伝のために配布され、下記のような特徴があります。
- 新聞購読者の高齢者や主婦に届けられる
- 信頼性と閲覧率が高い
- イベント前日などに一斉配布できる
本記事では、折込チラシについてポスティングや手配りチラシとの違いを明らかにしながら分かりやすく解説し、さらに下記事項についても詳しく説明していきます。
- ターゲット
- メリットとデメリット
- 費用
- 効果
本記事を読み進めれば、折込チラシの特徴について深く理解できます。また、集客や宣伝のためのチラシ配布を考えている人も、どの配布方法が自分にとってベストな選択かを決められるでしょう。
目次
1. 折込チラシとは『新聞に折り込まれて配布されるチラシ』のこと
折込チラシとは、新聞に折り込まれて配布されるチラシのことです。
雑誌に折り込まれて配布されるチラシも「折込チラシ」と呼びますが、一般的には新聞に折り込まれたチラシのことを指します。
折込チラシは、地域のスーパーや飲食店、不動産屋から通信販売まで様々な業種のマーケティングツールとして集客や宣伝のために利用されています。
新聞に折り込まれたスーパーのチラシを母親がチェックしていた姿を思い出した人も多いかもしれませんね。
「新聞は古いメディア」と揶揄されることもありますが、一般社団法人「日本新聞協会」によると日本全国で約4000万部発行され、約5500万世帯で読まれています。
また、日本新聞協会広告委員会によると日本国民の半数以上の人が新聞を毎日読んでいるというデータもあり、依然として大型メディアであることに変わりはありません。
そして、1日あたりの折込チラシの枚数は平均13枚程度と、未だに多く配布されているのです。
次章以降は、折込チラシについてより詳しく知りたい人に向けて、ポスティングや手配りチラシと比べながら解説していきます。それぞれの配布方法ごとの下記事項について一覧表を利用して分かりやすく説明します。
- ターゲット
- メリットとデメリット
- 費用
- 効果
折込チラシ、ポスティング、手配りチラシの違いが明らかになって、自分のビジネスにとってベストなチラシ配布方法を見つけられますよ。
2. 【一覧表】折込チラシ、ポスティング、手配りチラシの違いとは?
折込チラシ、ポスティング、手配りチラシのそれぞれのターゲット、メリット、デメリット、費用、効果を一覧にまとめました。
ポスティングとは、ポストに直接チラシを入れる配布方法のこと、手配りチラシとは、店舗近くなどで通行人にチラシを直接手渡す配布方法のことです。
チラシ配布方法の違いをまとめた一覧表
*効果はチラシ配布によって、問い合わせや来店にどれくらいつながるか(反応率)を提示
それぞれのチラシ配布方法について、ひとつひとつ詳細に解説していきます。
2-1. 折込チラシは信頼性と閲覧率の高さが特徴
折込チラシは、主な新聞購読者である高齢者や主婦をターゲットとする場合にはぴったりの配布方法で、信頼性と閲覧率が高いことが大きな特徴といえます。
なぜなら、新聞という信頼性の高いメディアと共に届けられることで、新聞に折り込まれたチラシの信頼性も高まるからです。また、新聞のチラシを見る習慣を持つ人が元々多いため、ポスティングや手配りチラシと比べて閲覧率が高くなる傾向があります。
折込チラシの配布費用は1枚3〜5円ほどが相場で、効果は高くて0.3%程度といわれています。そのため、折込チラシを利用して集客や宣伝を考えている人は、事前に下記のような想定ができます。
<自身の飲食店がある周辺の市に折込チラシを2万枚配布>
費用:10万円(1枚5円)
効果:60人が来店や問い合わせといった行動を起こす(効果を0.3%と仮定)
ただし、折込チラシは、来店などの行動以外にもブランティングや認知拡大のような数値で測れない効果も期待できます。
<折込チラシまとめ>
【主なターゲット】
◎高齢者や主婦など新聞購読者が主なターゲット
【メリット】
- 新聞に折り込まれているため信頼性が高い
- 新聞のチラシを見る習慣を持つ人が多いため閲覧率が高い
- ポスティングが禁止されているエリアにも届けられる
- 配布日を指定できるため、安売りの前日やイベントに合わせて一斉配布可能
【デメリット】
- 新聞を購読していない属性にアプローチできない
- 基本的に新聞販売店単位でしか配布エリアを指定できない
- ネット広告や看板と比べると捨てられたら終わりで、持続性がない
- 届ける情報量に制限がある
【費用や効果】
費用:1枚3〜5円
効果:0.01%〜0.3%
2-2. ポスティングは配布エリアやターゲットを細かく指定できることが特徴
ポスティングは、配布エリアやターゲットを細かく指定したい時にぴったりの配布方法です。
折込チラシは基本的には新聞販売店単位でしか配布エリアの指定ができませんが、ポスティングは下記のような細かい配布エリアやターゲット指定ができます。
- 店舗がある3丁目だけ配布
- 集合住宅(マンション、アパート)のみ配布、一戸建てのみ配布
- 特定の年齢層だけに配布
- クライアントのリストに基づいて配布
ポスティングは、1枚あたりの費用は折込チラシより高くなる傾向がありますが、ターゲットを絞って配布できるので、効率的に費用を使うことができます。
例えば下記のように市全体ではなくターゲットを絞って配布することで、費用を抑えることができます。
<住宅リフォームのチラシを特定の市の一戸建てのみに1万枚配布>
費用:8万円(1枚8円)
効果:30世帯が相談や問い合わせといった行動を起こす(効果を0.3%と仮定)
「以前住宅展示場に足を運んでくれた」「お問い合わせをしてくれた」などの顧客のリストに基づいてチラシを配布することも可能です。チラシ配布のターゲットをより詳細に絞ることで、反応率アップも期待できます。
<ポスティングまとめ>
【主なターゲット】
- ポスティングするエリアの住民が主なターゲットで、幅広い属性にアプローチが可能
【メリット】
- 折込チラシと比べて幅広い属性をターゲットにできる
- 折込チラシと比べて配布エリアやターゲットをより細かく指定できる
- チラシ以外の粗品や試供品をつけることもできる
- 配布日を指定できるため、安売りの前日やイベントに合わせて一斉配布可能
【デメリット】
- 家の中まで持ち込まれずすぐに捨てられることがある
- 住民が住んでいない部屋へポスティングしてしまうこともあり、その分の費用が無駄になる
- 折込チラシと比べて費用が高くなる傾向にある
- ポスティングを求めていない住民からのクレームに対応しなければならない可能性がある
【費用や効果】
費用:1枚5〜8円
効果:0.01%〜0.3%
2-3. 手配りチラシはチラシの内容以上のことも伝えられるのが特徴
手配りチラシは、折込チラシやポスティングが不可能なオフィス街や商業施設周辺などでチラシを配布したい場合にぴったりです。
また、直接通行人にチラシを渡すため、声かけや看板提示によって、チラシの内容以上のことを伝えられます。イベント的に盛り上げることも可能なので、店舗オープン時の宣伝方法としても向いています。
<オフィス街に新しくできた飲食店のチラシを2000枚配布>
費用:5万円(5人のスタッフを半日雇う)
効果:6人が店舗に訪問してくれた(効果を0.3%と仮定)
ただし、手配りチラシでは、チラシを受け取った人以外にも、声かけや看板提示によって店舗を認知させることが可能です。店舗の近くで声かけや看板提示を行えば、店舗を利用する可能性の高い人たちに効率よく認知してもらえるのです。
そのため、実際の効果は上記想定よりも高くなる傾向があります。
<手配りチラシまとめ>
【主なターゲット】
- 手配りチラシをしている場所を通る人が主なターゲットで、幅広い属性にアプローチが可能
【メリット】
- チラシの内容以上のことを直接伝えられる
- 折込チラシやポスティングが不可能なオフィス街や商業施設周辺などでも可能
- 興味がない人は受け取らない傾向にあるため、顧客になる可能性が高い人にのみチラシを配れる
- 店舗の近くでチラシ配布することで、普段店舗付近を利用する顧客になる可能性の高い人をターゲットにできる
- チラシ以外の粗品や試供品をつけることもできる
【デメリット】
- 路上で配布する場合は警察への申請が必要で、許可までに時間がかかることもある
- 折込チラシやポスティングのように一斉配布ができない
- 通行人が全く受け取ってくれない時は、人件費だけがかさんでしまう
【費用や効果】
費用:3000円程度/1人1時間
効果:0.01%〜0.3%
まとめ
本記事では、ポスティングと手配りチラシとの違いをベースに「折込チラシとは」について詳しく説明しました。
折込チラシとは、新聞に折り込まれて配布されるチラシのことで、主な新聞購読層である高齢者や主婦をターゲットにする商品やサービスの宣伝に向いています。信頼性や閲覧率が高いところも大きな特徴です。
ポスティングと手配りチラシにもそれぞれ特色があり、例えば配布エリアやターゲットを詳細に指定したいのであればポスティング、店舗オープンなどをイベント的に盛り上げたいのであれば手配りチラシが向いています。
それぞれの配布方法におけるメリットやデメリットなどをよく理解して、自分のビジネスに最適なチラシを選択してくださいね。