自治体の最新情報を忘れずにチェックしたい方におすすめのアプリが、参加している自治体数・ユーザーダウンロード数ともにナンバーワンの「マチイロ」というアプリです。
約870もの自治体がマチイロを使って最新情報を配信しており、ユーザーは好きな自治体を登録するだけで広報紙やホームページ更新情報などを受け取ることができます。プッシュ通知機能もあるので、見逃す心配もなし!
もちろん、アプリは全て無料で利用できます(広告が表示される)。
「自治体広報アプリといえばマチイロ」というほど有名なアプリで、便利で高く評価されているアプリなのですが、実はうまく使いこなすためには知っておきたい注意点もあります。
そこで本記事では、これからマチイロをインストールする方を対象に、マチイロの基本機能から使いこなし方、注意点まで、事前に知っておきたいことをすべて網羅しました。マチイロを使い始める前にお読みいただき、ぜひマチイロを効果的に使いこなしてください。
マチイロを導入したい自治体向けの内容も、後半で紹介しています。その部分だけ読みたいという方は、「5. 自治体担当者向け!マチイロを導入する5つのメリット」からご覧ください。
目次
1. 自治体広報アプリNo.1のマチイロが持つ4つの機能
出典:マチイロ
さっそくですが、まずは「マチイロが持つ4つの機能」から解説しましょう。マチイロには多くの機能があります。使い始めてから迷子にならないように、最初にマチイロの全体像を掴んでください。
<マチイロが持つ4つの機能>
①自治体が発行する広報紙を読める
②全国の広報紙を検索・閲覧・購読できる
③過去の広報紙(バックナンバー)を読める
④自治体サイトの最新情報が自動的に届く
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
1-1. 機能①自治体が発行する広報紙を読める
1つめの機能は「自治体が発行する広報紙を読める」ことです。「自治体が発行する広報紙」とは、その自治体で暮らす住民への情報発信を目的として発行されるもの。
- 暮らしに関するお知らせ(行政サービスなど)
- 行政からのお知らせ(予算、各種計画など)
- 地域で行われているイベント
などが掲載されています。
自治体が発行する広報紙は、自治会・町内会で手渡されるか、新聞折込やポスティング(郵便受けへの投函)で配達されなければ、入手することが難しい冊子でした。
その広報紙を自分のスマホで読めるようにしたのが、マチイロの前身ある「i広報紙」というアプリで、2016年のリニューアルでアプリ名が「マチイロ」に変わりました。自治体の住民でなくても、遠く離れている場所からでも、希望する広報紙を読めるようになったのです。
マチイロでは、広報紙がデジタルデータであるPDFファイルに変換され、アプリ上にアップロードされています。マチイロのアプリをインストールすれば、デジタル化された広報紙をスマートフォンの画面で見ることができます。
1-2. 機能②全国の広報紙を検索・閲覧・購読できる
2つめの機能は「全国の広報紙を検索・閲覧・購読できる」ことです。紙媒体で配られる広報紙は、その地域に住んでいる住民しか受け取ることができませんでした。しかし、マチイロは違います。全国どこの広報紙でも検索して見ることができるのです。
例えば、以下のような使い方が可能になります。
- 東京で暮らしているけど、生まれ育った青森の町の広報紙をチェックする
- 沖縄に旅行に行くから、宿泊する町の広報紙を見てイベントを探す
検索して閲覧できるほか、「読者になる」ボタンを押せば、住んでいる地域同様に購読することもできます。広報紙の存在が、グッと身近になるのではないでしょうか。
1-3. 機能③過去の広報紙(バックナンバー)を読める
3つめの機能は「過去の広報紙を読める」ことです。マチイロが配信しているのは、最新の広報紙だけではありません。「バックナンバー」として過去の広報紙も見られるのが魅力です。例えば、
- 知りたい情報をさかのぼって調べられる
- 引っ越したとき、その地域の過去の情報まで確認できる
など、過去の広報紙が読めることの利点は数多くあります。
1-4. 機能④自治体サイトの最新情報が自動的に届く
4つめの機能は、「自治体サイトの最新情報が自動的に届く」ことです。アプリが無ければ、自治体のホームページを都度確認しに行って情報を取りに行かなければなりませんが、マチイロがあれば、アプリを開くだけでホームページに新しくアップされた情報を読むことができます。
さらに、新着情報を知らせるプッシュ通知機能もあるため、更新されたらすぐに情報を確認しにいくことが可能。リアルタイムで新しい情報を得ることができます。
「マチイロを見ていたから、近くでお祭りがあることを知れた」「予防接種の申し込みが始まったことに気付けた」という風に活用できるのです。
以上の4つが、マチイロでできることです。「マチイロって便利そう!」というイメージが、わいてきたのではないでしょうか。
2. マチイロをインストールするメリット
マチイロの機能がわかったところで、「マチイロをインストールするメリット」を解説します。
大きく分けて、3つあります。
①正しい情報を得やすくなる
②重要な情報の見逃しが減る
③離れた地域の情報収集がしやすい
2-1. 正しい情報を得やすくなる
1つめのメリットは「正しい情報を得やすくなる」ことです。
「SNSで流れてきた情報を信じていたら間違っていた」そんな経験のある人は、多いのではないでしょうか。
特に災害時は、数多くの情報が入り乱れます。善意・悪意にかかわらず「虚偽情報(フェイクニュース)」が増えるため、正しい情報を個人が取捨選択するのは難しいのが現実です。そんなとき、第一に確認すべきは「自治体が発信する公式情報」です。
どんな情報が流れてきたとしても惑わされず、まずは自治体の公式情報を確認する習慣を持ちましょう。それがフェイクニュースから自分や家族を守ることになります。マチイロは「自治体が発信する情報だけで構成されている」アプリです。正確な情報収集の助けとなります。
2-2. 重要な情報の見逃しが減る
2つめのメリットは「重要な情報を見逃してしまうのを減らせる」ことです。
例えば、
- 予防接種、健康診断
- 税金納付の期限
- 各種申込み締切
など、後から重要な情報を知って、「えっ、聞いてない!なんで教えてくれなかったの?」と思ったことはありませんか。しかしながら、そういった情報は広報紙で事前公開されているものです。「私たちが見逃しているだけ」というケースはよくあります。
マチイロをインストールすると、手元のスマホでいつでも簡単に広報紙を確認できますし、通知をONにしておけば取りに行かなくても教えてくれます。大切な情報の見落としがなくなっていくでしょう。
2-3. 離れた地域の情報収集がしやすい
3つめのメリットは「離れた地域の情報収集がしやすい」ことです。今は遠く離れている地元(ふるさと)や旅行先の広報紙が、マチイロを通じて読めるようになります。
また、まったく知らない地域の広報紙を読むことができるのも、マチイロのおもしろいところです。「ランダムに検索して見つけた自治体の広報紙をたまたま読んで、興味を持って旅行に行く」なんてケースもあるのです。
以上が、マチイロをインストールするメリットです。スマホをお持ちなら「インストールしておいて損はないアプリ」といえるでしょう。
3. マチイロをインストールして使いこなす方法
「さっそくマチイロを使い始めたい」という方のために、本章では「マチイロをインストールして使いこなす方法」を解説します。
そのステップがこちら。
①マチイロをダウンロードする
②初期設定(住んでいる地域・興味のある分野など)を行う
③他地域の自治体の広報紙も読んでみる
それぞれ、実際の画面を交えながら、詳しく説明します。
3-1. マチイロをダウンロードする
まずはマチイロをインストールします。
以下のページへアクセスし、マチイロのアプリをダウンロードしてください。(もしくは、アプリ検索画面で「マチイロ」を入力すれば、アプリが表示されます。)
ここから先はiPhoneの例で解説します。
3-2. 初期設定(住んでいる地域・興味のある分野など)を行う
マチイロのアプリがダウンロードできたら、アプリを開いて初期設定を行いましょう。
①エリアを選択する
現在地・郵便番号・地域の3つの中から好きな方法を使って、今住んでいる地域を設定します。
②興味のある分野を設定する
次に、興味のある分野を選択します。イベント・子ども・健康・住まい・福祉・仕事・まちづくり・環境・行政から気になるものを複数選べます。
③性別・生年月日などを設定する
次に、性別、生年月日、お仕事の種類、ふるさとの地域を設定します。スキップもして後で設定することも可能です。
①で設定した地域の広報紙や、②興味のある分野・③性別・お仕事で設定した情報をもとに、その人に合うお知らせが届くようになります。
※自分が住んでいる市町村がマチイロに登録していない場合は、市町村の広報紙を読むことはできませんが、都道府県や近隣エリアの情報が届きます。詳しくは、「4-1. すべての自治体が参加しているわけではない」で解説しています。
例えば、東京都の広報紙の場合、以下のようなイメージで表示されます。
3-3. 他地域の自治体の広報紙も読んでみる
住んでいる地域の情報が届くように設定できたら、他地域の自治体の広報紙も読んでみましょう。アプリのホームから[広報紙]→[広報紙追加]とタップすると、広報紙の検索画面が表示できます。
[広報紙を探す]の画面が表示されたら、①現在地 ②キーワード ③地域のうち、好きな方法で検索してみましょう。
例えば「沖縄」というキーワードで検索すると、以下のように沖縄エリアの広報紙の検索結果が表示されます。
読みたい広報紙が見つかったら[読者になる]をタップして、購読しましょう。
今までは読むことのできなかった他地域の広報紙を通じて、ワクワクしたり勉強したり、思いっきり楽しみましょう。
4. マチイロを使う前に知っておきたい注意点
マチイロはとても便利なアプリですが、「マチイロを使う前に知っておきたい注意点」を2つ、お伝えしておきます。
①すべての自治体が参加しているわけではない
②緊急時は公式サイトやSNSも合わせて確認する
4-1. すべての自治体が参加しているわけではない
1つめの注意点は「すべての自治体が参加しているわけではない」ことです。
せっかくマチイロをインストールしても「私の住んでいる町の広報紙は、掲載されていない!」というケースもあります。
2020年5月時点で、マチイロを導入して情報発信を行っている自治体の数は約870です。一方、国内の市町村数は約1,700あります。マチイロのカバー率は約半分の計算になります。
マチイロで広報紙を配信中の自治体リストは以下のページから確認できます。インストールする前に、チェックしてみましょう。
4-2. 緊急時は公式サイトやSNSも合わせて確認する
2つめの注意点は「緊急時は公式サイトやSNSも合わせて確認する」ということです。
マチイロには多くの自治体が参加していますが、アプリの運営元は民間企業です(福岡にある株式会社ホープが提供しています)。
トラブル発生時には、サーバダウンなどで正しく閲覧できない状況になることも考えられます。緊急時には、自治体の公式サイトやSNSも合わせて確認するようにしましょう。
自治体によっては、災害時にも閲覧しやすい「緊急災害サイト」があらかじめ準備されています。例えば、以下は目黒区の例です。
▼ 目黒区の例
目黒区公式ホームページ「いざというときに」
このような情報を日頃から収集し、ブックマークに入れておきましょう。
5. 自治体担当者向け!マチイロを導入する5つのメリット
最後に、情報を受け取る住民側ではなく、発信する側の自治体担当者向けの内容も簡単に解説していきます。
現在、約870もの自治体がマチイロを導入して情報発信を行っています(2020年5月時点)。これほど多くの自治体が導入している理由は、マチイロには多くのメリットがあるからに他なりません。
そこで、自治体がマチイロを導入するメリットを5つまとめて紹介します。
5-1. メリット①なんとマチイロへの掲載は無料!
自治体の広報紙を掲載できるアプリ。普通なら掲載に費用がかかりそうなものですが、なんとマチイロは無料で掲載することができるのです。
将来的に有償サービスを紹介する可能性はあるとのことですが、現時点では、マチイロの導入、そして広報紙の配信は無料で利用できます。
5-2. メリット②広報紙が届きにくい世帯にも読んでもらえる
紙媒体の広報紙は、住民のポストに投函したり、自治会内で配布したりするのが一般的ですが、「班内での配布が遅い」「ポストに封をしているため届かない」ケースも考えられます。
そうした広報紙が届かない(届くのが遅い)世帯や、普段あまり紙媒体を読まない若い世代にも広報紙を届けられるメリットがあります。
5-3. メリット③PDFをアップロードするだけの簡単操作
「多くの人に広報紙を見てもらいたいけど、手間が増えるのは嫌だ」という担当者もいるかもしれませんが、マチイロに広報紙を登録する作業はとても簡単です。
管理画面上に広報紙のPDFデータをドラッグ&ドロップするだけで、アップロードが完了します。あとは自動で広報紙を購読しているユーザーへの通知などをマチイロが行ってくれます。
5-4. メリット④「議会だより」なども配信可能
広報紙と同様に、「議会だより」「エコニュース」「イベント情報」などを登録して配信することができます。
5-5. メリット⑤住民以外の読者にも読んでもらえる
マチイロは、住んでいるエリア以外でも、好きな自治体を選んで広報紙を購読することができます。つまり、普段は住民にしか読まれない広報紙を、日本全国各地の読者に読んでもらうチャンスが増えます。
例えば移住を検討中のユーザーに読んでもらったり、ふるさと納税の寄附者に読んでもらったりということが可能です。
まとめ
『マチイロ』は自治体広報の定番アプリです。自治体参加数・ユーザー数ともナンバーワンで、自治体広報アプリをインストールするならマチイロを選べば間違いがありません。
マチイロは、以下の4つの機能を持っています。
①自治体が発行する広報紙を読める
②全国の広報紙を検索できる
③過去の広報紙を読める
④自治体サイトの新着情報を読める
インストールするメリットは3つ挙げられます。
①正しい情報を得やすくなる
②重要な情報の見逃しが減る
③離れた地域の情報収集がしやすい
とても便利で秀逸なアプリですが、注意点があることも知っておきましょう。
①すべての自治体が参加しているわけではない
②緊急時は公式サイトやSNSも合わせて確認する
では、さっそくマチイロを始めてみてください。自治体の広報紙をきっかけに、暮らしがより豊かになりますように。