無料・有料の広報誌作成ソフト8選!初心者~プロ仕様まで厳選

デザインルームで働く2人の女性

広報誌を作成する時に使うソフトには、有料のものはもちろん、無料で使えるものもあります

それぞれのソフトには特徴があり、完全無料なのに本格的なソフトもあれば、有料でハイセンスな広報誌が使えるけど初心者には難しいソフトもあります。

何も知らない状態で、自分に合った広報誌作成ソフトを探すのは難しいものです。そこでこの記事では、無料・有料問わずに、広報誌作成に使えるソフトの中でおすすめの8つのソフトを厳選しました。

<無料で使える広報誌作成ソフト>

ソフトの名前 特徴・おすすめポイント
bookuma(ブックマ) 迷ったらコレ!無料なのにかなり本格的で、印刷発注までできる
朝刊太郎・改 新聞風の縦書き広報誌を作りたいならおすすめ
Canva(キャンバ) 広報誌の表紙や広告ページに使えるオンラインデザインツール

<有料の広報誌作成ソフト>

ソフトの名前 特徴・おすすめポイント 価格
パーソナル編集長 迷ったらコレ!印刷物作成に特化した、一番売れてるソフト 17,900円(税抜)
Adobe InDesign プロ仕様で細部までこだわった広報誌を作るならおすすめ 1,680 円/月
Adobe Illustrator 1枚もののデザインソフトなので、ページが少ない場合には向いている 1,680 円/月
Microsoft PowerPoint テンプレートを使えば、初心者でも簡単に広報誌が作れる 16,284円(税込)
Microsoft Word おすすめではないが、操作に慣れているなら使えなくもない 16,284円(税込)

本文では、それぞれのソフトの特徴や簡単な使い方、詳しい価格についても解説していきます。この記事を読めば、使用したいソフトがきっと見つかるはずです。

あなたの目的に合う使いやすい作成ソフトを選んで、目を惹く素敵な広報誌を作ってくださいね。

1. まずは試してみよう!無料の広報誌作成ソフト3選

それではさっそく、無料で使える広報誌作成ソフトをご紹介していきましょう。

以下の3つは、広報誌を作るのに十分なクオリティを備えた無料とは思えないソフトですので、ぜひ試してみてください。

  • 迷ったらコレ!無料なのにかなり本格的な広報誌作成ソフト「bookuma(ブックマ)」
  • 新聞風の縦書き広報誌を作るなら「朝刊太郎・改」(仮称)
  • 広報誌の表紙などに最適なオンラインツール「Canva(キャンバ)」

それぞれ、どんな方にオススメなのか、特徴、作成の手順を具体的にお伝えしていきます。自分が使うとしたら?と、想定しながらみていって頂けたらと思います。

1-1.  無料なのに本格的!広報誌作成ソフト「bookuma(ブックマ)」

ブックマ

出典:bookuma

bookumaは、社内報などの広報誌、パンフレット、カタログ、フリーペーパーなどが作れる無料デザイン作成ソフトです。公式ページから専用のフリーソフトをダウンロードし、パソコンにインストールして使います。

あらかじめ画像や文字組みの位置が設定されたテンプレートを編集していくだけで、誰でもハイクオリティな広報誌を作ることができます。画像と文字を差し替えるだけの簡単操作です。

bookuma

出典:bookuma>デザイン見本>社内報

さらに、完成した原稿を、そのまま印刷出すことができるので、まとまった数の印刷を業者に依頼したい人にオススメです。印刷・製本する場合はもちろんお金がかかりますが、発注するまでは一切料金はかかりません。

正直言って「これが無料なの?」というクオリティのソフトです。印刷発注までは料金は発生しないので、「高額な編集ソフトは用意できないけど、プロクオリティの広報誌を作りたい」方はぜひインストールして使ってみることをおすすめします。

bookuma(ブックマ)

【特徴】
★自分で作って印刷だけ任せられる!
bookumaはデザインを自分で作って、そのまま印刷をプロに任せられます。
作ったものは自宅のプリンターで印刷することも可能ですが、枚数が多い場合や、紙質やカラーにこだわりたいなら、印刷のプロに依頼した方が断然キレイに出来上がります!印刷代だけなので、デザイン会社に1から発注するより安価で美しい仕上がりが叶います。他にも以下のような特徴があります。

<冊子に特化したソフト>
bookumaは冊子に特化したデザイン作成ソフトです。パンフレット、カタログ、フリーペーパー、社内報の4タイプの中からテンプレートが選べます。

<編集機能が豊富>
本格的な冊子が作れる編集機能(ページ編集、画像編集、テキスト編集)が豊富です!

<多様な業種で利用できる>
bookumaは多様な業種使用を想定しています。デザイン見本として、「料理教室」「美容サロン」「トリミングサロン」「リフォーム会社」などのデザインが見られます。

<操作サポートが充実>

  • 「PDFやさしいマニュアル」がダウンロードできます
  • WEB操作ガイドが誰でも見られます
  • 無料で出張操作説明を実施しています

【広報誌作成の手順】

①サイトの「いますぐ無料ダウンロード」をクリックして、ダウンロード&インストールする
ソフトを起動し、「新しい本を開く」>「社内報(広報誌・記念誌)」を選ぶ
③希望のデザインに近いテンプレートを選ぶ
④画像や文章をテンプレートに流し込む
※撮影、取材、執筆は事前に行っておく
⑤デザインの最終調整をする
⑥発行部数、ページ数、印刷価格を確認し、発注するかを決める(自宅のプリンターで印刷することも可能)
⑦発注する場合は、ソフトの「ファイル」から「注文」に進む

公式サイト
https://honlabo.com/extra/download

1-2. 新聞風の縦書き広報誌を作りたい人にオススメ|朝刊太郎 

朝刊太郎

出典:朝刊太郎・改(仮称)の置き場

「朝刊太郎・改(仮称)」は、新聞のような紙面を作成できるDTPフリーソフトです。無料で新聞風の縦書きの広報誌を作りたい方におすすめです。

このソフトは20年以上前に開発された「朝刊太郎」の後継版で、まだ開発中のソフトですが、機能に優れたフリーソフトです。Windows7以降のパソコンに対応しており、Windows 10(64bit)でも動作確認されています。

新聞

出典:朝刊太郎・改(仮称)の置き場

新聞のように文字がメインの広報誌に向いています。テンプレートなどは無いので、段組みや配置は自分で考える必要がありますが、自由にレイアウトを考えたい方にはぴったりです。

公式サイトから登録なしで無料ダウンロードができ、作成・編集するのももちろん無料ですので、迷ったらまずはダウンロードしてみて使ってみると良いでしょう。

朝刊太郎・改(仮称)

【特徴】
★レイアウトは新聞スタイルのみ!
朝刊太郎のレイアウトは潔く新聞スタイルのみ!縦書きで多段組になっています。
タイトルデザインに新聞風に地紋を入れられたり、ルビの振り方や禁則処理も新聞の方法を再現できるようになっています。多様なデザインを装備している他のソフトに比べてある意味ユニーク!「新聞風」にこだわる人には最適のソフトです。他にも以下のような特徴があります。

<ほとんどの操作がマウスで行える>
「流す」「畳む(テキストの折り返し)」といった新聞特有の編集操作がマウスのみで行えるので初心者でも簡単です。

<ヘルプが充実している>
朝刊太郎はヘルプ(起動してメニューからヘルプを選ぶ)が充実しています。専門用語の解説や基本操作方法、実際の手順の流れやマニュアル、よくある質問と回答、コツまで説明されています。また、豊富なサンプル画面もついていて、これらを見ながら1つずつ手順を踏んでいけば、誰でも新聞風の広報誌が作れます

【広報誌作成の手順】
①朝刊太郎あるいは朝刊太郎・改(仮称)を、ダウンロードする
②(本文)テキストファイルを選択して、挿入したい部分をダブルクリックすると自動的に流し込まれる
③(見出し)シフトキーを押しながらマウスの左クリックで範囲を指定。範囲を指定してダブルクリックすると見出し作成画面が表れる
④(写真)シフトキーを押しながらマウスの左クリックで範囲を指定。画像ファイルを選択して、指定した範囲をダブルクリックすると自動的に写真が挿入される。キャプションやトリミングも簡単にできる。
※朝刊太郎は新聞レイアウトに特化されたソフトなのでグリッドでのデザインのみ。フリーレイアウトはできません。

【公式サイト】
https://www.chokantaro.com

1-3. 広報誌の表紙などに最適なオンラインツール「Canva(キャンバ)」

キャバ

出典:Canva

Canva(キャンバ)は、オーストラリア発のグラフィックデザインツールです。おしゃれでセンスの良いデザインが手軽に作れるので、とにかくかっこいい広報誌を作りたい人にオススメです。

このツールは、Webブラウザ上で動作するオンラインツールなので、ソフトをダウンロードすることなくデザインすることが可能です。

Canva

出典:Canva>「広報誌」でテンプレート検索した結果

メインはバナーデザインやポスターデザインなど画像を主体とした一枚物のデザインなので、ページ数の多い広報誌の中身を全てこのツールで作成するのには向いていないかもしれません。表紙や広告ページなど、ここぞという時にテンプレートを使用してハイセンスな1ページを作るのに向いています

ただし、広報誌に限らず、バナー、名刺、チラシ、DMハガキなどさまざまなデザインテンプレートが用意されているので、無料登録しておくとデザインの幅が広がっておすすめです。

Canva(キャンバ)

【特徴】
★「おしゃれ」で「かっこいい」デザインが簡単に作れる!
Canvaの最大の魅力は、プロのデザイナーが作成したハイクオリティなテンプレートです。
海外ならではの特徴的でかっこいいデザインがたくさんあり、その中からイメージに合うものを選んで、画像を当てはめたり、文字を変えるだけで、誰でもおしゃれなデザインを作ることができます。写真の加工・編集も可能なので、プロ顔負けの仕上がりが叶います。他にも以下のような特徴があります。

<インストールが不要>
サイトにアクセスすれば、すぐにデザイン編集を始められます。

<複数人でひとつのデザインを共同編集できる>
GoogleやFacebookアカウントでログインできるので、他のパソコンからでも簡単に編集の続きが行えます。複数人でひとつのデザインを共同編集することが可能なので、広報誌作成などグループで行う編集に最適です。

<スマホでも使える>
iPhone・Androidアプリもリリースされているので、スマホからでも画像編集などが行えます。

【広報誌作成の手順】

①公式サイトにアクセスして、ログインする(登録していない場合は新規登録)
②「テンプレート」から「広報誌」などのキーワードを入力し、イメージに合うものを選択する
③表示されたテンプレートを元に、画像や文字を差し替える

 ※手持ちのロゴや素材をアップロードするか、100万点を超える素材集から好みのものを選ぶ

公式サイト
https://www.canva.com/ja_jp/create/magazine-covers/publicity/
※Canvaは無料で使えますが、特典のある有料会員制度や有料のテンプレート・素材もあります。

2. 継続して作るなら使いたい!有料の広報誌作成ソフト5選

「今後もずっと広報誌を続けていきたい」「予算をしっかり取って広報誌を作っていきたい」という場合には、無料ではなく有料の広報誌作成ソフトをおすすめします。かなり本格的に使える無料ソフトもありますが、サービスが突然終了してしまう事態も考えられるからです。

有料の広報誌作成ソフトを5つご紹介します。

  • 迷ったらコレ!初心者でも使える印刷作成ソフト「パーソナル編集長」
  • プロ仕様の広報誌を作るなら「Adobe InDesign(インデザイン)」
  • デザインソフトを使いたいなら「Adobe Illustrator(イラストレーター)」

  • 初心者でも使いやすいソフトなら「Microsoft PowerPoint」

  • 身内向けなら「Microsoft Word」でも作成可能

それぞれ、どんな所がすごいのか、特徴、作成の手順、価格、どんな人におすすめなのかをお伝えしていきますので、参考にして頂けたらと思います。

2-1. 初心者でも使える印刷作成ソフトなら「パーソナル編集長」

パーソナル編集長

出典:ソースネクスト株式会社「パーソナル編集長」

パーソナル編集長は、誰でも簡単に本格的な新聞や冊子、会報などが作れるソフトです。全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した「BCN AWARD」のDTP部門で、最優秀賞を11年連続受賞しています。全国の主要パソコン販売店の統計で一番売れている印刷物作成ソフトです。(株式会社BCN調べ)

パーソナル編集長

出典:ソースネクスト株式会社「パーソナル編集長」

パーソナル編集長は、誰でも簡単に本格的な新聞や冊子、会報などが作れるソフトです。全国の量販店のPOSデータを日次で収集・集計した「BCN AWARD」のDTP部門で、最優秀賞を11年連続受賞しています。全国の主要パソコン販売店の統計で一番売れている印刷物作成ソフトです。(株式会社BCN調べ)

町内会の会報、自治体広報誌、回覧板、サークルの会報を作成するのに特化したソフトで、使い方も簡単なので初心者でも誰でも簡単に広報誌を作ることができます

価格は1万円台で、他の有料ソフトと比べると比較的安価なのも魅力です。PDF形式で書き出すことができるので、PDF入稿可能な印刷業者に印刷を依頼することもできます。

【パーソナル編集長】

【特徴】
★縦組みの美しい文字組みが自慢!
パーソナル編集長では、横組みはもちろんのこと、縦組みの美しい文字組が特徴です。会報に、ページ数のある冊子に読みやすく美しい縦組みの記事をオススメします!他にも以下のような特徴があります。

<プロも納得の多彩な機能>
豊富なサンプル、テンプレートなど、プロも納得の多彩な機能が搭載されています。

<ガイドブックつきでわかりやすい!>
新聞、チラシ、冊子作りのノウハウとパーソナル編集長の操作方法を解説した「はじめてでも安心新聞・チラシ・冊子をつくろう」が付属しています。ダウンロードできるPDF版もあります。

【広報誌作成の手順】
①テンプレートを選ぶ
②文字や画像を選んで流し込む
③用途や好みに合わせて調整→完成!

【ホームページ】
https://sourcenext.co.jp/pressrelease_html/JS/2019/2019112101/

ご購入はコチラ
パーソナル編集長 Ver.14(最新)|Win対応
価格:15,550円(Amazonプライム価格)

2-2. プロ仕様の広報誌を作るなら「Adobe InDesign(インデザイン)」

InDesign

出典:Adobe InDesign

InDesign(インデザイン)は、Adobe(アドビ)社が提供しているDTPソフトで、広報誌やカタログなど複数ページの冊子を作る場合に、プロが使う定番ソフトです。

プロ品質のデザインを作成でき、最高解像度での出力が可能なので、「業者で正確なデータを印刷したい」「細かい色味までも再現する高品位なデザインを表現したい」という方におすすめです。

印刷前提のDTPソフトなので、パワーポイントなどと比べて色味や画質、レイアウトなど仕上がりイメージがズレにくく、高品質な広報誌を作ることができます

ただし、プロが使うデザインソフトなので、いきなり使おうとしても慣れるまで操作は難しいかもしれません。デザインスキルも経験もない初心者が一から使うには少しハードルが高いソフトといえるでしょう。

【Adobe InDesign】

【特徴】

★プロが冊子づくりに使うソフト!

InDesignはプロデザイナーが冊子づくりに使うソフトです。文字の縦組みやレイアウト作成、写真の配置、ルビ振りなど、広報誌などの冊子づくりに必要な機能が揃っています。

<ページ管理ができる>

複数のページがある冊子づくりを想定しているソフトなので、ページ管理機能が充実しています。例えば同じAdobe社の「Illustrator」で16ページの広報誌を作る場合は16ファイルが必要ですが、InDesignを使えば16ページを1つのファイルで管理できます。

また、マスターページを変更するだけで、共通パーツの変更などを行うことが可能です。

【広報誌作成の手順】

①ファイルを新規作成し、ページ数を決めて、レイアウトを作成する。(ストック素材サイト「Adobe Stock」からテンプレートを購入し、作成することもできます)
②マスターページ(基本となるベースのページ)を作成する。
③それぞれのページについて、段組を作成して文字を入力、画像やイラストを配置する。

【公式サイト】

https://www.adobe.com/jp/products/indesign.html

【価格】

以前販売していたパッケージ版は廃止され、現在は月額プラン・年間プランのみ販売しています。

個人向け価格

  • InDesign 単体プラン:1,680 円/月 (税別)
  • コンプリートプラン:3,980 円/月 (税別)

※コンプリートプラントは、Illustrator、Photoshopなど複数のAdobe製品を使えるプランです。

個人、法人、学生・教職員、教育機関によって価格が異なります。詳細は、Creative Cloudのプランと価格をご覧ください。

2-3. デザインソフトを使いたいなら「Adobe Illustrator(イラストレーター)」|Adobe

イラストレーター

出典:Adobe Illustrator

IllustratorはAdobe(アドビ)社が提供しているグラフィックデザインソフトです。プロ品質のデザインが簡単に行え、最高解像度での出力が可能なので、業者で正確なデータを印刷したい、高品位な表示や出力を求める人にオススメです。

Illustrator(イラストレーター)は、有料ソフトの3番目に紹介した「InDesign」と同じAdobe(アドビ)社が提供しているグラフィックデザインソフトです。

1枚物のイラストを作成するためのソフトですが、あまりページ数が多くない広報誌ならば、Illustratorでも作成することができます。ただし、複数のページを管理する機能はないため、ページ数が多い広報誌を作るならば、前に紹介した「Adobe Indesign」の方がおすすめです。

Adobe Illustrator】

【特徴】
★色鮮やか!プロも使用するソフト!
Illustratorを使えば画像を劣化させることなく拡大縮小でき、変形させることも可能です。色の変更や輪郭の修正なども行える上、正確なデータ・レイアウトの作成も手軽にできる、プロのデザイナーも使用しているソフトです。最高解像度での出力が可能なので、高品位な表示、出力を求める人に特にオススメです。他にも以下のような特徴があります。

<デザインの自由度が高い>
ワープロソフトでは、文字組の制約があって文字を移動できなかったり、加工するのが難しかったりしますが、自由度の高いIllustratorではそんなストレスがありません!文字を打てば、それはどこへでも移動できます。自由に移動したり、画像と合体したりと、手軽に自由に作業ができます。

<汎用性が高い>
イラストを描くために生まれたツールですが、文字組、グラフ作成などの機能も充実していて汎用性が高いです。

【広報誌作成の手順】
Illustratorには描いたり、書いたり、図形を作ったりするための様々な機能があります。

  • ペンツール:図形ツールにはない形や曲線が描ける
  • 図形:多様な画像が作れる
  • カラーピッカー:ロゴやイラストを思い通りの色に仕上げる
  • 書くときのテキスト:豊富な種類の文字テキストがあります
  • 画像の配置機能:枠にサイズを合わせたり切り抜いたりできます。

他にも多種の機能があるので、初心者の人は広報誌作成前にある程度マスターしておくことが必要です。広報誌作成の手順としては以下になります。

①Adobeストックを検索し、Illustratorに用意されている高品質のテンプレートから好みのテンプレートをダウンロードする(「プレビューを表示」をクリックして概要やファイルサイズ等、詳細を確認)
※テンプレートではなく設定済みのプリセットを使って開始することも出来ます。
②テンプレートまたはプリセットを開き、記事を作っていく。
必要に応じてカラーやフォントを変更しオリジナルのデザインにする。

【公式サイト】
https://www.adobe.com/jp/products/illustrator.html

【購入方法】
現在Adobe社の製品はCreative Cloud(クリエイティブクラウド)という形式で販売されており、毎月一定額の費用(数千円)を支払うことで最新版のソフトウェアを使用することができます。
価格はソフト単体のプランで月額2,480円(税別)、他に、DTPから映像、音声などに関わる様々なソフトを使用することができるコンプリートプラン5,680円(税別)などがあります。詳しくは以下をご確認ください。

Adobe|Creative Cloudのプランと価格 

2-4.初心者でも使いやすいソフトなら「Microsoft PowerPoint」

パワーポイント

出典:Microsoft PowerPoint

PowerPoint(パワーポイント)は、Microsoft(マイクロソフト)社が提供するプレゼンテーションソフトです。単体で購入すると有料のソフトですが、使っているパソコンがOfficeプリインストールのパソコンなら、既にパソコンにソフトウェアが入っていはずです。

正確に配置ができるDTPソフトと比べると、ミリ単位の位置調整などはできないためプロには向いていませんが、PTA広報誌や社内報など身内に向けての冊子ならば、PowerPointで充分という場合も多いでしょう。PDF入稿に対応している印刷会社なら、PDFで書き出したデータを入稿して印刷を外注することも可能です。

デザインに特化したソフトではありませんが、広報誌用に合うテンプレートが複数用意されているため、誰でも簡単に広報誌を作ることができます。

例えばMicrosoftが提供しているOfficeテンプレートの中には、PTA広報誌用のテンプレートが公開されています。

PTA

出典:Officeテンプレート「PTA 広報誌」

その他、PowerPoint用の広報誌テンプレートについては、「広報誌のテンプレートサイト10選(パワポ・ワード・無料ツールも)」でも紹介しています。

正確なデザインが求められない場合や、普段からPowerPointを使っている方、無料テンプレートが豊富なソフトを選びたい方におすすめです。

【Microsoft PowerPoint】

【特徴】
★写真がぐんと素敵に!画像処理が自在にできる
PowerPointは画像の縁取りや影つけ、反射加工が簡単です。メリハリをつけた画像が誰でも作れるので躍動感のある紙面になります。他にも、縁をぼかしたり、透けるような加工、背景を置いて画像や文字を重ねたりとレイアウトの幅が広いのが特徴です。他にも以下のような特徴があります。

<綺麗なレイアウトが簡単>
画像や記事をキレイに整列しやすいので、スッキリしたレイアウトに仕上がります。左右非対称などの自由なレイアウトも簡単に叶います。

<エクセルのセル挿入が可能>
エクセルのセル挿入が簡単にできるので、統計結果やグラフを挿入できます。広報誌にアンケート結果やグラフがあると、反響が得やすいですよね。この機能は魅力的です。

【広報誌作成の手順】
①パワーポイントをインストールして起動します。
②テンプレートをダウンロードして写真や文字を入れるだけで初心者でも簡単に誌面作成ができます。装飾パーツも多彩で、見栄えが良い広報誌が作れます。

【ホームページ】
https://products.office.com/ja-jp/powerpoint

【価格】
単体ソフト(ダウンロード版):16,284円(税込)
Microsoft 365 Personal(家庭用):12,984円/年
※Microsoft 365は、Microsoft Office全製品を使えるサブスクリプション版です。PowerPointだけでなく、Word・Excel・Outlookなども同時に使えます。

2-5. 身内向けなら「Microsoft Word」でも作成可能

word

出典:Microsoft Word

Word(ワード)は有名な文書作成ソフトで、パソコンにプリインストールされていることも多いため、ご存知の方が多いと思います。PowerPointo同様、身内向けの広報誌で正確なデザインが求められない場合には、Wordでも作成することができます。

それほど多くはありませんが、Word形式の広報誌用テンプレートもいくつかありますので、それらを使えば簡単に紙面を作成することができるでしょう。

出典:Officeテンプレート「会報(町内会)」

ただし、あくまで文書を作成するソフトなので、本来レイアウト作成には向いていません。同じMicrosoft OfficeソフトでPowerPointを使えるならば、WordよりもPowerPointがおすすめです。

「普段慣れ親しんでいるソフトを使いたい」という方、「多少配置がずれていてもOK」という場合には、Wordを使っての広報誌作成を検討してみましょう。

【Microsoft Word】

【特徴】

★画像・グラフなども配置できる

Wordは文書を作成するソフトですが、文書内に画像やイラスト、グラフ、表、図形などを配置することもできます。ただし細かな配置ができない(高さを揃えるなど)といった欠点もあります。

<汎用性がある>

Microsoft Wordは、多くのパソコンにプリインストールされているため、使ったことがある方がほとんどでしょう。そのため、広報誌の担当者が新しくなった場合や複数人で編集する場合にも、編集に慣れている方が多いので安心です。

【広報誌作成の手順】

Officeテンプレートなどのテンプレート配布から、広報誌に合うWordテンプレートをダウンロードする。
②Wordを起動して、ダウンロードしたテンプレートを開く。
③雛型をもとに写真や文字を入れ替えて、広報誌を完成させる。

公式サイト
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/word

【価格】

単体ソフト(ダウンロード版):16,284円(税込)
Microsoft 365 Personal(家庭用):12,984円/年
※Microsoft 365は、Microsoft Office全製品を使えるサブスクリプション版です。Wordだけでなく、PowerPoint・Excel・Outlookなども同時に使えます。

3. Excelではクオリティの高い広報誌は望めない

エクセル

ここまで無料・有料の広報誌作成に使えるソフトを紹介しましたが、「PowerPoint・Wordでいいなら、Excel(エクセル)はダメなの?」と感じた方もいるかもしれません。

Excel使ったことがある方は多いと思いますので、既に持っていて使い方も把握しているExcelで作成できれば一番いいですよね。しかし結論からいうと、Excelで広報誌を作成するのはおすすめできません。

理由は2つあります。

  • Excelは表計算ソフトとしては優秀だが、画像処理やレイアウトには向いていない。
  • そもそも印刷用データを作成するためのソフトではないため、入稿したときに書体やレイアウトが崩れたり、カラーが変容してしまう可能性が高い。

自宅プリンターで印刷するような簡易的な広報誌ならExcelで作成することもできなくはありません。しかしクオリティの高い広報誌を作成したい場合は、別の作成ソフトを使った方が無難です。

4. 広報誌の見栄えはデザインで差がつく!

 2人のビジネス女性が製品計画会議を行っています

広報誌を作成するソフトを8つご紹介してきましたが、どのソフトを選んだにしても、何より重要になってくるのがデザインです。

内容が肝心なのはもちろんですが、デザインが目を惹かなければ、どんなに素晴らしい内容であっても広報誌を手に取ってもらえないことも多いでしょう

ですから、デザインはおざなりにせず、好感の持たれる、センスの良いものにこだわりましょう。

まとめ

広報誌を作成できる無料・有料のソフトを8つご紹介しました。

<無料ソフト>

  • 迷ったらコレ!無料なのにかなり本格的な広報誌作成ソフト「bookuma(ブックマ)」
  • 新聞風の縦書き広報誌を作るなら「朝刊太郎・改」(仮称)
  • 広報誌の表紙などに最適なオンラインツール「Canva(キャンバ)」

<有料ソフト>

  • 迷ったらコレ!初心者でも使える印刷作成ソフト「パーソナル編集長」
  • プロ仕様の広報誌を作るなら「Adobe InDesign(インデザイン)」
  • デザインソフトを使いたいなら「Adobe Illustrator(イラストレーター)」
  • 初心者でも使いやすいソフトなら「Microsoft PowerPoint」
  • 身内向けなら「Microsoft Word」でも作成可能

どれも使い方次第で見栄えの良い広報誌が作成できますので、初心者の方は、まず無料のソフトから試してみてはいかがでしょうか。

お気に入りのソフトを見つけて、他と差がつく素敵な広報誌を作って頂けたらと思います。

DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、お気軽にご相談ください。
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