「ダイレクトメールの料金はどれくらいかかるんだろう」
ダイレクトメールをやってみようと思ったとき、こんな疑問が浮かぶのではないでしょうか。
一口にダイレクトメールの料金と言っても、料金形態は2つのパターンに分かれます。
- 宛名印字、封入作業などの発送準備を自分たちで行い、発送だけを業者に依頼する場合
- 発送準備から発送までを一貫して業者に依頼する場合
それぞれ料金は大きく違います。
発送だけを依頼するか、発送準備から依頼するかは料金を見て決めたいですよね。
そこでこの記事では
- ダイレクトメールの料金・費用相場と大手3社の料金
- 発送準備と発送の両方を依頼するときの業者と料金
- ダイレクトメールを安く送る方法
をわかりやすくまとめました。
具体例を交えてお伝えするので、この記事を最後までお読みいただければあなたがダイレクトメールを送る際の料金がどれくらいかかるのか、見積もることが可能となります。
最適な方法でダイレクトメールを送るためのヒントとしていただければ幸いです。
目次
1. ダイレクトメールの発送にかかる料金一覧
ダイレクトメールの発送にかかる料金は、シンプルに「配送料」だけです。
配送料はダイレクトメールのサイズ・重さによって決まります。
発送だけを依頼する場合には郵便局、ヤマト運輸、佐川急便のどれかを利用して送るのが一般的です。それぞれの業者が設定しているダイレクトメールの発送料金について見ていきましょう。
※ここに注意
ダイレクトメールは「発送」だけを依頼する場合と「発送+発送準備」を依頼する場合で、依頼先と料金が異なります。条件が違うため、2つの料金を混同して比較することがないようにしましょう。
「発送+発送準備」の料金については、2章で詳しく説明します。
1-1. ダイレクトメール「発送」業者大手3社の料金・費用
ダイレクトメールの発送を郵便局、ヤマト運輸、佐川急便に依頼した場合の料金を一覧表にしました。
出したいダイレクトメールのサイズ・重さから料金を把握することができます。
業者 |
種類 |
サイズ |
重さ |
料金 |
郵便局 |
ハガキ |
縦15.4cm以内 |
2g~6g |
62円 |
ゆうメール |
縦34cm以内 |
~150g |
180円 |
|
~250g |
215円 |
|||
~500g |
300円 |
|||
~1kg |
350円 |
|||
ヤマト運輸 |
クロネコDM便 |
3辺合計60cm以内 |
1kg以下 |
上限164円 |
佐川急便 |
飛脚メール便 |
3辺合計70cm以内 |
~300g |
165円 |
~600g |
216円 |
|||
~1kg |
319円 |
|||
飛脚ゆうメール便 |
縦34cm |
~200g |
113円 |
|
~500g |
165円 |
|||
~1kg |
293円 |
|||
~2kg |
324円 |
|||
~3kg |
448円 |
1-2. 大手3社の割引・お得な制度
郵便局、ヤマト運輸、佐川急便ではそれぞれ割引やお得な制度があります。
割引内容と条件から利用できるものを探してみましょう。
1-2-1. 【3%〜44%割引】郵便局
・バーコード割引:3%
1000通以上発送する場合、郵便物に所定のバーコードを記載することで3%の割引が適用されます。
・広告郵便物:8%~44%
2,000通以上発送する場合、広告郵便物として承認を受ければ8%〜44%の割引が適用されます。
1-2-2. 【上限金額164円】ヤマト運輸
・個別の価格設定
数量や出荷形態などの条件に応じて価格が決定されます。
全国一律164円を上限金額としているので、パンフレットや冊子を安く送れます。
1-2-3. 【飛脚メール便がお得】佐川急便
・郵便局より安い飛脚メール便
郵便局のゆうメールが150gまで180円なのに対し、佐川急便が差出人となって郵便局に差し出す飛脚メール便は200gまで113円と安価です。
・大量発送で割引あり
ダイレクトメールを大量発送する場合には割引制度があります。料金は条件によって異なるため、営業所またはセールスドライバーに相談となります。下記のページでお近くの営業所が分かるので、大量に発送する場合は、問い合わせて見ましょう。
2. ダイレクトメール発送代行業者の料金・費用
ここでは、発送代行業者の料金や料金の内訳を詳しく解説します。
発送代行業者とはダイレクトメールの印刷から発送までを一貫して担う業者です。
発送に関する業務をワンストップで受け付けている業者が主流ですが、印刷は行わず、封入や宛名貼りだけを受け付けている業者もあります。
2-1. ダイレクトメール発送代行業者の料金の仕組み
ダイレクトメールの発送代行業者に依頼する際には、発送準備代と発送代行代がかかります。
発送数が多くなるほど割引となるので、大量に送付する場合には発送代行業者を利用するのがおすすめです。
また、大手発送代行業者では発送業者(郵便局、ヤマト運輸、佐川急便など)との取引件数が多くなるため割引され、一般よりも安く発送できます。
ダイレクトメールを発送するまでには、企画・事前準備・原稿作成・印刷・発送準備・発送の工程があります。多くの発送代行業務ではこのうち発送準備と発送を代行しますが、料金をプラスすればデザイン制作や印刷まで依頼できる業者もあります。
【ダイレクトメールの発送工程】
①企画 |
目的、発送時期、頻度、サイズなどを決定 |
②事前準備 |
宛名リストアップ |
③原稿作成 |
文章作成 |
デザイン制作 |
|
印刷 |
印刷 |
発送準備 |
封入・封かん |
宛名印刷・貼り付け |
|
発送 |
発送 |
2-2. 大手ダイレクトメール発送代行業者10社の具体的な料金表
ダイレクトメール発送代行業者で印刷から発送までを依頼した場合の料金目安として、大手ダイレクトメール発送代行業者10社の料金を紹介します。
前半はチラシ印刷代込みの料金を公開している6社、後半はチラシ印刷代抜きの料金を一部公開している4社となっています。
2-2-1. ネクストライナー【チラシ印刷代込み】
出典:株式会社ネクストライナー
ネクストライナーでは、年間1,000万通を超える発送と90%以上の内製化で発送料金を低価格に抑えています。
「簡単WEB自動お見積もり機能」で条件を入力すれば、問い合わせ前に料金の目安がわかるのが便利です。
【料金表(封筒DM)】
〜1,000部 |
83円 |
1,001〜3,000部 |
80円 |
3,001〜5,000部 |
77円 |
5,001〜10,000部 |
76円 |
10,001〜30,000部 |
74.5円 |
公式サイト:ネクストライナー
2-2-2. ジャパンメール【チラシ印刷代込み】
出典:株式会社ジャパンメール
ダイレクトメールの印刷と発送に特化するジャパンメールは、様々な配送方法のメリット・デメリットをすべて把握し、最適な発送方法を提案する業者です。
作業用資材を安く仕入れるルートを持ち、少数精鋭のスタッフで営業するというスタイルによって、業界内でも最安レベルのサービスが可能です。
【料金表(A4版ビニール封筒2点封入DM)】
2,000部 |
87.80円~ |
5,000部 |
83.40円~ |
8,000部 |
83.00円~ |
10,000部 |
82.30円~ |
公式サイト:ジャパンメール
2-2-3. DM診断【チラシ印刷代込み】
出典:DM診断
「安さ日本一に挑戦」というキャッチフレーズで業界最安を目指すDM診断。
プランは「発送だけ」「印刷から」「デザインから」の3つのみ。わかりやすいシステムで初めての方でも利用しやすくなっています。
【料金表(印刷からプラン・封書DM)】
2000部 |
91.4円 |
5000部 |
84.2円 |
10000部 |
80.8円 |
公式サイト:DM診断
2-2-4. ラクスル【チラシ印刷代込み】
出典:ラクスル
テレビCMでもおなじみのラクスルでは、なんと1部からダイレクトメールを発送することが可能です。
「カフェのお得意様向けに数十部だけを発送したい」、「オンラインサロンのメンバーだけに発送したい」といった要望を持つ人におすすめ!
また、受付日から発送までの日数に余裕があるほど安く発送できる割引システムが特徴的。
たとえば1000部をOPP封筒に封入してもらい、14営業日後の発送とした場合の料金は101円ですが、12営業日後の発送なら95円と、一通あたり6円も安くなります。
【料金表(OPP封筒DM)】
部数\発送手配日 |
1営業日後 |
4営業日後 |
12営業日後 |
1 – 10 部 |
180円〜 |
163円〜 |
157円〜 |
91 – 100 部 |
165円〜 |
155円〜 |
148円〜 |
901 – 1000 部 |
– |
101円〜 |
95円〜 |
1501 – 2000 部 |
– |
94円〜 |
91円〜 |
9001 – 10000 部 |
– |
– |
85円〜 |
公式サイト:ラクスル
2-2-5. DM発送おまかせ便【チラシ印刷代込み】
出典:DM発送おまかせ便
DM発送おまかせ便では、チラシ印刷から一貫して発送代行を行なっています。
すべてワンストップで行うことによって低価格でのサービス提供が可能に。
料金はチラシ印刷代込みで10,000部74.9円〜と格安です。
【料金表】
長3紙封筒10,000部 |
74.9円〜 |
長3透明封筒10,000部 |
78円〜 |
公式サイト:DM発送おまかせ便
2-2-6. 激安!DM発送代行サイト【チラシ印刷代込み】
出典:激安!DM発送代行サイト
激安!ダイレクトメール発送代行サイトは、激安を謳うだけあって印刷込み10,000通なら1通85.2円とかなりの安さです。「同じ仕様・部数で1円でも安い見積りがあった場合はお知らせください」と、業界の最安値にこだわっています。
プランは企画からすべてまかせる「丸々代行プラン」、印刷からの「丸投げプラン」、宛名印字と封入の「お手軽プラン」、封入と発送だけの「シンプルプラン」の4つがあり、状況や予算に合わせて使い分けられます。
【料金例(透明封筒DM2枚封入)】
10,000部 |
85.2円 |
公式サイト:激安!DM発送代行サイト
2-2-7. ジブリック大阪
出典:株式会社ジブリック
関西で有名なダイレクトメール発送代行業者と言えばジブリック。
小ロットでもリーズナブルな価格で、中小企業や個人事業主でも利用しやすいのが魅力です。
印刷代をプラスすれば印刷から一貫して依頼することもできます。
【料金表(キャンペーン価格)】
50gまで |
100gまで |
200gまで |
|
500部 |
97円 |
98円 |
100円 |
1,000部 |
88円 |
89円 |
91円 |
5,000部 |
81円 |
82円 |
84円 |
10,000部 |
78円 |
79円 |
81円 |
※50gはビニール封筒にA4コピー紙を入れた場合、11枚入れた重さ。
公式サイト:株式会社ジブリック
2-2-8. サンフレンド
出典:サンフレンド
100通の小ロットから10万通以上の大量ロットまでに対応するサンフレンド。
最短中1日からのスピード発送が可能なので、急ぎで発送したい方におすすめ!
通常料金は10,000通あたり75円ですが、見積もりではそれ以下になる可能性が高いです。
【料金例(ヤマト運輸-クロネコDM便)】
10,000部 |
75円 |
公式サイト:サンフレンド
2-2-9. 発送代行センター
出典:ピーエムコーポレーション
発送代行センター運営元のピーエムコーポレーションはダイレクトメール発送代行以外にも通販物流も手がける会社なので、コストを抑えて発送するノウハウが豊富です。
業界初の発送追跡結果レポートで発送後の進捗がわかりやすく、安心して利用できます。
【料金例】
1,500部 |
82円 |
公式サイト:発送代行センター
2-2-10. DM発送代行センター
出典:メディアボックス
名古屋の大手ダイレクトメール発送代行業者メディアボックスが運営するDM発送代行センター。
宛名データと封入物の2点だけを用意すれば、あとはおまかせという手軽さが人気です。
専任担当者がつき、料金表よりも安い金額での発送プランの提案もしてくれます。
【料金表(封筒に封入コース)】
部数 |
200gまで |
500gまで |
1000gまで |
50部以上 |
223円以下 |
224円以下 |
225円以下 |
100部以上 |
144円以下 |
145円以下 |
146円以下 |
300部以上 |
104円以下 |
105円以下 |
106円以下 |
500部以上 |
94円以下 |
95円以下 |
96円以下 |
1000部以上 |
86円以下 |
87円以下 |
88円以下 |
3000部以上 |
81円以下 |
82円以下 |
83円以下 |
5000部以上 |
76円以下 |
77円以下 |
78円以下 |
10000部以上 |
72円以下 |
73円以下 |
74円以下 |
20000通以上 |
70.5円以下 |
71.5円以下 |
72.5円以下 |
公式サイト:DM発送代行センター
3. ダイレクトメールを安く送る方法
ダイレクトメールを送る際には、プロセスごとに安くできるポイントがあります。
業者によって割引やサービスの違いがありますが、意識したいポイントをまとめました。
3-1. 料金が安くなる発送数で発送する
ダイレクトメール発送代行業者では発送数に応じて割引率が上がります。
「1000通では一通あたり86円、2000通なら83円」という割引方式のため、たとえば900通を出したい場合には1,000通にして出した方がお得です。
3-2. サイズは小さく、素材はシンプルに
ダイレクトメールのサイズは印刷と発送の料金に影響します。
料金を抑えたいなら小さいサイズ・シンプルな素材を選びましょう。
「自社の商品やサービスを紹介しつつ、近日開催のイベントへの誘いを記載したい」など、伝えたい情報がたくさんある場合でも、一度に伝える必要がないなら情報を分けて作成するのがおすすめです。
DMのサイズについて知りたい方はこちら
3-3. 小ロットならオンデマンド印刷、大量ならオフセット印刷が安い
印刷方法を指定できる場合には、小ロットならオンデマンド印刷、大量に発送する場合にはオフセット印刷の方が安く印刷できます。
オンデマンド印刷とオフセット印刷の特徴は以下のとおりです。
【オンデマンド印刷】
版を使用せず、データをプリンタに出力して印刷する印刷方法。小ロットの印刷や少数ずつ種類を変えて送るダイレクトメールに適しています。
【オフセット印刷】
原本となる版を作成し、紙に転写する印刷方法。1,000枚〜2,000枚を超える数を印刷するならオフセット印刷が一般的です。
3-4. 500通以上は業者に依頼した方がお得
安く送りたいからと言っても、発送準備〜発送まですべて自社で行うのが最良と限りません。
目安として500通を超えるなら、発送代行業者に依頼した方が良いでしょう。
発送準備は人手と時間があればできるため自社で行うことも可能ですが、人件費や他の業務への影響、発送までの保管場所を考慮すると、結果的に業者に依頼した方がお得になる場合が多いです。
3-5. 業者の各種割引やキャンペーンを利用しよう
発送代行業者は様々な割引やキャンペーンを行なっています。
たとえば、ラクスルでは発送までの日にちが長くなるほど割引に。
期間限定料金や初回お試し料金を設定している業者もあるので、通常料金と併せて確認しましょう。
まとめ
今回は、ダイレクトメールの発送料金と発送代行業者を利用した場合の料金についてお伝えしました。
料金のポイントは以下のとおりです。
【発送のみを依頼する場合の料金】
- ハガキDM:62円〜
- 封書DM:113円〜
【発送準備から依頼する場合】
- 2,000部:80円〜
- 5,000部:76円〜
ダイレクトメールを安くするポイントは
- 「発送だけ」と「発送準備+発送」で業者が異なる
- 印刷〜発送をワンストップで行う業者も多い
- ダイレクトメールはお得になる部数に合わせて数を調整しよう
- 種類、印刷方法でも料金を抑えることが可能
顧客の自宅・会社へ直接届けられるダイレクトメールは、家族や同僚など受け取り手以外にも情報を伝えられる広告手法です。
メリットの多いダイレクトメールを安くお得に発送してみてくださいね。