DMハガキは、封書DMと比べると安価に送れる販促ツールです。通常のポストカードサイズ以外にA4・A5サイズなどの大きいサイズを選べたり、圧着ハガキで情報量を増やしたりできるのも人気のヒミツですよね。
まとまった数を送る場合は印刷会社やDM発送代行業者に委託するのが一般的ですが、「どの業者を選んだら良いの?」と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
それもそのはずで、DMハガキの印刷や発送代行を受託している会社は、全国に無数に存在しています。それでは、たくさんの業者の中から自分に合った会社を見つけ出すには、どうしたら良いでしょうか?
インターネットで業者を調べ始めると、激安を謳っているサービスが目に尽きがちです。しかし安さばかりに気を取られてしまうと、配達ミスが起こったり、思った通りの作業をお願いできなかったりと、満足のいくDM販促が行えない可能性があるので注意しましょう。最悪の場合、セキュリティ体制の甘い業者に預けた個人情報が流出してしまう危険性すらあります。
この記事では、自分に合ったサービスを選び、DMハガキ販促を成功させるためのDM業者の選び方を解説していきます。
失敗せずにDM業者を選ぶためには、順番があります。
1. 対応エリアから業者をピックアップする(都市部から離れている場合) |
このステップを踏めば、自分の状況に応じた最適な業者を、必ず見つけられるはずです。
そして記事の後半では、状況に応じたおすすめのDMハガキ業者を3社ずつ、合計12社紹介します。
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この記事を読み終わる頃には、選び方のポイントを理解できるようになり、さらに依頼すべきDM業者が決まっているはずです。ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. 失敗しないために!DMハガキ業者の正しい選び方
DMハガキを作って送りたい場合、何を基準に業者を選べば良いのでしょうか。いざインターネットで検索してみても、激安業者ばかりが表示されて困ったことはありませんか?
もちろん価格は大切ですので相見積もりを取るのは大事なことです。しかし、安さだけで選んでしまってはいけません。セキュリティ対策を講じていない業者に当たってしまったり、お願いしたい作業工程に対応していなかったりして、DMハガキ販促が失敗に終わってしまう危険性すらあります。
見積もりを取る前にいくつかの条件で絞り、それから価格を比較していくと間違いがありません。具体的には、以下のようなステップでDM業者を選んでいきましょう。
1. 対応エリアから業者をピックアップする(都市部から離れている場合) |
1-1. 対応エリアからDM業者をピックアップする
DM業者を選ぶ際、できることなら会社の担当者に直接会い、その会社の特徴や優位性、セキュリティ対策などについて説明してもらうと良いでしょう。専任担当者が付く会社なら、何かトラブルがあった場合にもすぐに確認を取れるため安心です。
そのためには、営業マンや担当者と対面で会えるエリアにあるか、事前にチェックする必要があります。特に、都市部から離れている場合は、まずはエリアに対応しているDM代行業者をいくつかピックアップすることをおすすめします。
サイトに「全国対応」と表示されていても、対面で会えるのは営業所がある東京や大阪だけ、という業者もあります。どうしてもエリア内で良さそうな業者が見つからない場合は、電話専任担当者が付くような業者を選ぶのも良いでしょう。
1-2. 部数に応じて業者をピックアップする
DMハガキの部数が多いのか少ないのかによって、最適なDM業者は変わります。それを知らずに発注してしまうと業者の規模とのミスマッチが発生し、スムーズに納品が行われない可能性があります。
ミスマッチを防ぐには、発注する部数とDM業者の規模が見合っているか確認します。
DM業者は、規模により、大きく3つに分類できます。
・大規模なDM発送代行会社 ・中堅のDM発送代行会社 ・小規模なDM発送代行会社 |
部数が100部以下の場合は、小ロット対応の業者を見つける必要があります。逆に10万部や100万部など大量発送の場合は、専用機械を使った作業が必要となるため、大口に対応した業者でないと対応できません。
1-3. 作業範囲を決める(リスト取得・デザイン・印刷・発送)
エリアと発送部数を基にDM業者をある程度絞ったら、委託する作業範囲を確認してみましょう。なぜなら、どこまで業者にお願いするかによって、最適なDM業者が変わるからです。
以下のイラストは、DMハガキ作成に必要な工程を示したものです。自分の場合はどの工程を業者に委託する必要があるのか、具体的にイメージしてみてください。
委託する工程によって、以下のように、選ぶべきDM業者が変わります。
印刷・発送だけ依頼する場合
顧客リストもデザインも自前で用意できる場合は、印刷と発送だけ代行してくれる一般的なDM業者をピックアップして比較すればOKです。
デザイン作成も依頼する場合
DMハガキのデザインを自分で準備できない場合は、デザインからお願いできるDM業者にお願いする必要があります。オプションでデザイン作成プランを追加できる業者もあれば、デザイン制作だけ請け負っているデザイン会社もあります。
顧客リスト取得も依頼する場合
DMハガキを送付したい先のリストを保有していない場合は、顧客リストを取得できるDM発送代行業者にお願いする必要があります。ターゲットとなる層のリストをどのくらい持っているのか確認し、比較したうえで業者を決めると良いでしょう。
1-4. セキュリティ・実績・専任担当者の有無を確認する
エリア、発送部数、作業範囲に応じてDM業者を絞ったら、セキュリティ・実績・専任担当者の有無を確認し、業者の信頼度や対応力について確認しましょう。
セキュリティは信頼できるか
DMハガキを送る際には、顧客データの個人情報を扱うことになるため、外注先業者のセキュリティが万全であるかを必ずチェックしましょう。信頼できない業者に個人情報を預けるのは危険ですし、何か事故が起こってしまったら自社の信用問題にも関わります。
ひとつの基準となるのが、プライバシーマーク(Pマーク)です。プライバシーマークを取得していれば、個人情報の取り扱いが適切と認定されている企業であることが分かります。
また、業者のWebサイトなどを見て、セキュリティ対策や個人情報管理についての考え方や取り組みをチェックするのも良いでしょう。
十分な実績を持っているか
業者の信頼度を見るためのもう一つの基準が、実績です。これまでどのような企業と取引があったのか、どのようなDMを担当したのか、具体的な実績が書かれている業者の方が安心です。
また、年間や通算でどのくらいの部数のDMを作成しているかも、実績を確認できる材料となります。
十分な実績があればノウハウも蓄積されているはずですので、効果的なアドバイスや提案を期待できます。
専任担当者が付くか
専任担当者が付くかどうか、それによって、スムーズな対応をしてもらえるかが決まります。電話に出た人が窓口、営業担当と現場担当が別、という場合は、業者に連絡しても現場を把握していなかったり、電話をたらいまわしにされたりする可能性があります。
万が一ミスが発生したときにも、専任担当者がいればすぐに連絡を取り、対応してくれるので安心です。
1-5. 相見積もりを取って判断する
いよいよ最終段階です。セキュリティ・実績・専任担当者の有無を確認し、条件をクリアした業者に問い合わせて、相見積もりを取ります。あとは、対応スピードの早さや担当者との相性、費用などを総合的に判断して、発注する先を決めましょう。
2. おすすめのDMハガキ業者12選
ここからは、状況に応じたおすすめのDMハガキ業者を3社ずつ、合計12社紹介します。
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ここまで説明したステップに沿って選べるよう、対応エリア、対応通数、作業範囲、セキュリティ・実績・専任担当者について、金額についてもまとめました。
ぜひ参考にして、発注する先を見つけてください。
2-1.小ロット(100部以下)の場合におすすめのDMハガキ業者3選
ジャパンメール
出典:株式会社ジャパンメール
ジャパンメールは日本全国に対応したDM専門発送代行業者です。小中ロットを専門としていて、通数は10通から受け付けています。
DMに関わるサービスが豊富なのが魅力で、法人宛先リストの取得、DMデザイン、印刷、データ入力、発送代行まで対応しています。さらに、DM発送に精通した専任担当者が付くため安心してお任せできるのがポイントです。
内容 |
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対応エリア |
全国対応(訪問は東京・神奈川・千葉・埼玉のみ) |
通数 |
小中ロット専門(10通から依頼可能) |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
定形ハガキDM【両面カラー印刷・宛名印字・区分・送料込み】 |
DM発送代行センター
出典:DM発送代行センター
通常のハガキよりも大きな「A4(ジャンボ)はがき」「A4圧着ハガキ」を送りたい方には、全国対応のDM発送代行センターがおすすめです。小ロットにも対応しており、50通から送ることができます。
DM発送代行センターは発注者の負担軽減にこだわり、「宛名データと封入物だけ用意すればOK」という利便性の高さに定評があります。対面での打ち合わせはしていませんが、電話でやりとりできる専任担当者が付きます。進捗状況をメールで知らせてくれるサービスがあるのも安心です。
内容 |
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対応エリア |
全国(電話・メール対応のみ) |
通数 |
50通~5万部 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
A4ハガキDM【両面カラー印刷・送料込み】 A4圧着ハガキDM【両面カラー印刷・送料込み】 |
ゴーゴーDM(株式会社ネクスウェイ)
出典:株式会社ネクスウェイ
東京都内へのDM発送をお考えなら、株式会社ネクスウェイがおすすめです。同社の「ゴーゴーDM」というサービスを利用すれば、通常ハガキ郵便料金より安い1通55円で、A5ハガキDMを発送できます。なんと1通から注文OKで、最短3営業日後の発送が可能です。
通数によって価格が変動するDM業者が多いのですが、このサービスでは料金が一律です。発送先が東京都内なら、通数が少なくても1通55円という価格は変わらないので、少ない通数でも安心して利用できます。
内容 |
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対応エリア |
一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)への発送がメイン |
通数 |
1通から対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
A5ハガキDM【印刷・宛名印字・送料込み/都内に発送の場合】 A4ハガキDM【印刷・宛名印字・送料込み/都内に発送の場合】 |
2-2. 大量発送(5万部~)の場合におすすめのDMハガキ業者3選
株式会社アテナ
出典:株式会社アテナ
大規模なDM販促を行いたいなら、株式会社アテナのDM発送代行サービスがおすすめです。株式会社アテナが年間に発送するダイレクトメールの通数は、なんと2億通に上ります。
40年以上の間、業界を牽引してきた歴史と充実した設備が魅力で、月に100万通を超えるクライアントにも多数対応しています。
内容 |
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対応エリア |
全国対応
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通数 |
大量一括発送から多品種小ロット発送まで幅広く対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
要見積 |
圧着DM.net(株式会社メイセイプリント)
出典:株式会社メイセイプリント
株式会社メイセイプリントは、圧着DM印刷に定評があるDMハガキ発送代行業者です。月に700万通の圧着ハガキ生産能力を持ち、大口のDMをワンストップで外注できます。
V折・Z折などの圧着ハガキの他、A4圧着ハガキや型抜きハガキ、スクラッチ付きハガキなど、より開封率が高いソリューションも持っています。販促の企画段階から相談したい方にもおすすめの企業です。
内容 |
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対応エリア |
全国対応
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通数 |
10万部以上の大ロットにも対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
V折ニス(スタンダードな二つ折り)圧着ハガキ |
メールカスタマーセンター株式会社
内容 |
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対応エリア |
全国対応 東京・名古屋・大阪・福岡に営業拠点あり |
通数 |
小ロットから大口案件まで対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
要見積 |
2-3. 顧客リスト取得できるおすすめDMハガキ業者3選
ダイレクトメール発送ONLINE
有限会社サードパーティーが運営するダイレクトメール発送ONLINEでは、DM印刷から発送までのトータルサービスを提供しています。オプションとして「企業リスト提供サービス」があり、全国430万件の企業リストから送付先を選んでDMハガキを送付することが可能です。
リストの企業は全国に対応しており、業種別に抽出可能。会社名、住所、電話番号を入手できます。
内容 |
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対応エリア |
オンライン対応:全国対応 訪問対応:大阪・関西圏は訪問可能 |
通数 |
小ロットから10,000通以上の大型案件まで対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
A4ハガキDM【両面カラー・郵便料金込み】 企業リスト提供 |
DM本舗(株式会社リライ郵社)
DM本舗には「ビジネスDMパック」というオプションサービスがあり、全国1,000万件以上の法人リストから送りたい企業の住所などを取得できます。リスト取得だけでなく、デザイン印刷、宛先印刷、発送までをワンストップで行えます。
業種別に会社名・郵便番号・住所・電話番号を取得でき、さらにオプションでFAX番号・資本金・従業員数・売上など13項目以上の情報を得ることが可能です。
内容 |
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対応エリア |
全国(メール・FAX対応) |
通数 |
300通~50,000通まで対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
通常サイズハガキDM【印刷・宛名印字・郵便料金・投函】 法人リストを含むビジネスDMパック |
DM発送代行サービス Urizo
株式会社セールスサポートが運営する「DM発送代行サービス」では、企業リスト収集ツールで導入実績No.1を誇る「Urizo(ウリゾウ)」のリストを借りて、ターゲットにDMハガキを発送できます。
最小ロットは100通からで、翌営業日発送も可能なスピード感が魅力です。
内容 |
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対応エリア |
全国(メール対応) |
通数 |
100通から1通単位で対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
定型ハガキDM【印刷・宛名印字・発送】 リストレンタル費用 |
2-4. デザイン制作もできるおすすめDMハガキ業者3選
株式会社宣伝館
出典:株式会社宣伝館
株式会社宣伝館は、デザイン、印刷、配布までワンストップに発注できる代行会社です。メインはチラシ制作ですが、圧着DMハガキやA5・A6ハガキDMの作成も手掛けています。
デザインの元となるデータはイラストでもメモでもOKで、電話やFAX、メールで打ち合わせが可能です。東京・大阪の近隣であれば対面での打ち合わせもできます。
内容 |
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対応エリア |
全国対応(東京・大阪の近隣県なら、訪問も可能) |
通数 |
ハガキなら500枚~10,000枚程度 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
デザイン制作費の目安 |
DM診断(株式会社シスク)
出典:DM診断
DM診断には「デザインからプラン」があり、印刷データを作成するところからお願いできます。自前で入稿データをデザインするのが難しい場合におすすめです。
その他、宛名重複チェック、郵便差出日指定、他社印刷持ち込み宛名印字、電話番号クリーニングオプション、法人リスト提供オプションなど多彩なオプションがあり、痒い所に手が届くサービスを展開しています。
内容 |
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対応エリア |
全国(電話・ネット対応のみ) |
通数 |
小ロットから大口案件まで対応(年間3億通) |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
要見積 |
ネット印刷のラクスル(ラクスル株式会社)
ラクスルは印刷会社として有名ですが、DMハガキの印刷~発送までワンストップで行えるサービスも展開しています。また、かなり豊富な無料デザインテンプレートが用意されていて、イメージに近い雛型に自社の情報を入れるだけで、簡単にDMハガキを作成できます。
無料テンプレートと言ってもクオリティーは高いので、格安にDMハガキのデザインを済ませたい方にはおすすめです。通常ハガキDMの他、A4・A5大判ハガキDM、二つ折りと三つ折りの圧着ハガキDMにも対応しています。
内容 |
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対応エリア |
全国(オンライン対応のみ) |
通数 |
1部から50,000部まで対応 |
作業範囲 |
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セキュリティ・実績・専任担当者 |
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金額 |
1枚51円~ |
まとめ
本記事では、DMハガキを依頼する場合の
- 失敗しない業者の選び方5ステップ
- 状況ごとにおすすめのDM業者
についてお伝えしました。
最後にもう一度、失敗しない業者の選び方5ステップを簡単に振り返ってみましょう。
1. 対応エリアから業者をピックアップする(都市部から離れている場合) 2. 部数に応じて業者をピックアップする 3. 委託する作業範囲を決める(リスト取得・デザイン・印刷・発送) 4. セキュリティ・実績・専任担当者の有無を確認する 5. 相見積もりを取って判断する |
この流れに沿って業者を選定すれば、希望に近い発注先を必ず見つけられるはずです。もっと簡単に探したい方は、紹介したおすすめ業者12選の中から選んでみても良いでしょう。
あなたのDMハガキがたくさんのお客様を呼び込み、販促が成功することをお祈りしています。