「インパクトあるチラシを作りたいんだけど、どうすればいいんだろう」
インパクトはチラシに注目を集めるためには欠かせない要素です。
でもインパクトの強いチラシを作るのは、なかなか難しいですよね。
チラシを受け取った人は、そのチラシを読むかどうかをたった2秒で判断します。そのため、手に取った瞬間に強く読みたいと思わせるためのインパクトが、チラシの反響率に大きく影響します。
ではどうすれば、この2秒間で強く読みたいと思わせるインパクトの強いチラシを作ることができるのでしょうか。
実はインパクトの強いチラシを作るうえで守るべき3つの原則があります。
- チラシのインパクトはキャッチコピーで決まる
- キャッチコピーは3m離れてもはっきりと読めること
- 画像はキャッチコピーの隣に配置する
今回の記事ではこの3つの原則を詳しく解説し、それぞれの原則を守ってチラシを作るための具体的なコツも紹介していきます。
また後半では、チラシを作る上で多くのヒントを探すことができるインパクトの強いチラシの実例8選と、誰でも簡単にインパクトの強いチラシを作ることができる無料のテンプレートサイトを紹介します。
この記事を読めば、誰でも、多くの人の注目を集めるインパクトの強いチラシを簡単に作ることができるようになります。
目次
1. 反響率が高い!インパクトのあるチラシを作る上で欠かせない3つの原則
インパクトの強いチラシには共通する3つの原則があります。この3つの原則をおさえておけば、誰でも簡単にインパクトの強いチラシを作ることができます。
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もちろん、必ずしもこの3つの原則すべてを満たす必要はありません。1つあるいは2つの原則を守るだけでもチラシのインパクトは確実にアップします。
ではこの3つの原則を一つずつ解説していきましょう。
1-1. 【原則1】チラシのインパクトはキャッチコピーで決まる
インパクトのあるチラシを作るために最も大切な要素はチラシの見出し部分、つまりキャッチコピーです。
なぜならキャッチコピーはチラシを受け取った瞬間、一番最初に目にする部分だからです。
そしてチラシの受取手は、キャッチコピーを見てそのチラシを読み進めるかどうかを判断します。
この意味で、キャッチコピーでインパクトを与えることは、チラシの反響率をあげる上で欠かせない要素なのです。
では実際に、どのようなキャッチコピーを作ればインパクトの強いチラシを作ることができるのでしょうか。
ここではインパクトの強いキャッチコピーを作るためのコツを4つ紹介します。
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この4つのコツのうちのどれか一つを用いるだけで、チラシの受取手に強いインパクトを与えるキャッチコピーを作ることができます。
ベネフィットをより具体的に示す
キャッチコピーの最も重要な役割は、チラシの受取手にとって有益な情報が掲載されていることをいち早く知らせることです。自社の商品やサービスのアピールポイントを、より簡潔でわかりやすい言葉で表現することによって、チラシにインパクトを与えることができます。
例えば、
「どこよりも高く買い取ります!」
「無料体験実施中!」
「今なら入会金半額!』
など、獲得できるメリットをキャッチコピーの中に強い表現で表示することによって、チラシのインパクトは増大します。
例えばこちらの学習塾のチラシでは、自社のサービスを「圧倒的に低価格な」と表示することで、価格を理由に個別指導塾の利用をためらう人に対して、低価格で利用できるサービスがあることを強くアピールしています。
このような単刀直入で簡潔な表現が、チラシにより強いインパクトを与えるうえで効果的です。
具体的な数字で説明する
キャッチコピーのインパクトを上げる最も効率的な方法が、具体的な数字を使うことです。
数字はチラシの説得力を上げるだけでなく、読む人の目を引きつける視覚的な効果もあります。
例えば期末のセール販売のチラシのキャッチコピーを考える場合、「大幅値下げ」や「決算大売り出し!」と表示するよりも「全品30%OFF!」と数字を入れた方が、より強いインパクトをターゲットに与えることができます。
他にも例えば、
「駅から徒歩5分!」
「ポイント3倍キャンペーン」
「顧客満足度95%!」
「受注実績1000件突破!」
「2ヶ月で確実に5kg痩せる」
など、アピールポイントを具体的な数字を使って説明することによってチラシの説得力が増し、受取手に対して強いインパクトを与えます。
こちらのチラシではキャッチコピーとして「成績アップの秘訣はたったの5つ」と表示することで、5つのポイントをクリアすれば成績を上げることができるという具体的なイメージを喚起し、チラシのインパクトを増しています。
「5」という数字の色だけをより目立つ黄色で表現し、注目を集めている点もポイントです。
不安や悩みをあえて指摘する
日々の生活の中で不安に思っていることを、キャッチコピーの中であえて指摘することによって、チラシを見た人に対して強い印象を与えることができます。
例えば
「そのシミ、ほっておいてはだめ!」
「その生活習慣が成人病につながる!」
など、日頃気にしていることや不安を感じていること言葉にすれば、チラシのインパクトはより強くなります。
こちらのチラシでも、日頃の運動不足を懸念する人に対して「今のままで大丈夫?」と、見て見ぬ振りをしている不安や焦りを顕在化することで、受取手に対するチラシのインパクトを強めています。
不安心理を突かれたチラシの読み手はチラシの中にその解決策があるのではないかと考えて、チラシの内容に注目することになります。
新しい気づきを提供する
別の視点から新たな気づきを提供するキャッチコピーもチラシのインパクトを高める上で効果的です。
例えば
「いつもの勉強方法を少し変えるだけで成績はすぐにアップします」
「1日たった10分のトレーニングで、理想の体型を実現!」
などのように、それまで大変だと思っていたトレーニングや成績アップが、ほんの少しアプローチを変えるだけで簡単に実現できると伝えることで、チラシの受取手は強い興味を抱きます。
こちらのチラシでは、行政書士のサービスをほとんど利用することのない一般の人々に対して、遺言書が資産家だけのものではないと指摘することで、遺言書作成のサービスをより身近なものに感じさせています。
先入観を壊すことが新たな気づきをもたらし、結果としてチラシに強いインパクトを与えることになります。
1-2. 【原則2】キャッチコピーは3m離れてもはっきりと読めること
前章でも指摘した通り、チラシの受取手が一番初めに目にする部分がキャッチコピーです。つまりキャッチコピーで受取手の視線をチラシに導入できなければ、そのチラシは読まれずにゴミ箱に捨てられてしまします。
この意味でも、チラシを手にした瞬間にキャッチコピーがはっきりと読めることがデザインにおいて欠かせないポイントになります。キャッチコピーはチラシから3m離れてもはっきりと判読することができるようにレイアウトしましょう。
これを実現するためには、以下の3つのポイントを押さえチラシのデザインを行うといいでしょう。
- キャッチコピーは紙面の3分の1以上を使い大きく表示する
- チラシのメインカラーは1色に絞る
- 基本フォントは1種類に限定する
それぞれのポイントについて、以下に解説していきます。
キャッチコピーは紙面の3分の1以上を使い大きく表示する
キャッチコピーが大きくはっきりと表示されていることはチラシのデザインを行う上での大原則です。
最低でも紙面の3分の1以上の面積を使い、一番目立つ位置にレイアウトする必要があります。
例えばこちらのチラシでは「ビジネスブログで集客力UP!」というキャッチコピーが紙面のほぼ上半分を使って表示されています。
チラシの受取手はまずキャッチコピーに目を惹かれ、その後にチラシの内容を読んでいきます。キャッチコピーは大きな面積を使い、はっきりと表示することが大切です。
チラシのメインカラーは1色に絞る
キャッチコピーをはっきりと表示するためにはチラシのメインカラーを1色に絞ることが効果的です。
チラシは色数が増えれば増えるほど散漫な印象を与え、表示された文字も読みづらくなってしまいます。メインカラーとなる色を決めたら、補助的に使う色も1〜2色にとどめ、統一感のある色彩とすることが大切です。
例えばこちらのチラシではメインカラーはピンクで統一されています。「女性限定30分フィットネス」のキャチコピーは、最も目立つ中央に白抜きではっきり表示されています。
差し色として、補助的に少しだけ黄色を使っていますが、色彩は2色だけに限定することで、チラシを受け取った瞬間に、キャッチコピーが自然に目に入ってくるデザインを実現しています。
基本フォントは1種類に限定する
使用するフォントも、色彩と同様にたくさんの種類を使えば使うほど散漫な印象を与え、チラシは読みにくくなります。
ベースとなるフォントは1種類に限定し、強調したり掘り下げたい時にだけ、別のフォントを部分的に使用したり、太字とするなどの方法がいいでしょう。
こちらのチラシでは、ベースとなるフォントは明朝体1種類だけです。また強調したい部分だけ文字を赤く表示することで視認性も高めています。
様々な種類のフォントが画面に並べられるとデザインの統一感を欠き、結果的にチラシのインパクトも損なう結果となるという点を覚えておきましょう。
1-3. 【原則3】アイキャッチ画像はキャッチコピーの隣に配置する
商品やサービスの画像や、チラシのターゲットと重なるモデルの写真をチラシのアイキャッチ画像として使用する場合はキャッチコピーに隣接する位置に配置しましょう。
アイキャッチ画像とキャッチコピーを同時に確認することによって、チラシの受取手はチラシに掲載された商品やサービスの内容をより具体的にイメージすることができ、さらに相乗効果によってチラシのインパクトは増大します。
例えばこちらのチラシでは、「アルバイト募集」のキャッチコピーのすぐ隣にアルバイトをする若い女性のアイキャッチ画像が並置されています。
チラシを受け取ったターゲットはアイキャッチ画像のモデルに自分を投影することによって文字だけでは伝わらない強い共感を感じることになります。
さらにキャッチコピーを同時に認識することによって「アルバイトをしている自分」を、より具体的にイメージすることになります。
2. 参考にしよう!インパクトのあるチラシ事例8選
ここからはこれまで見てきた3つの原則を踏まえ、インパクトの強いチラシの実例を紹介します。
チラシのインパクトを考える上での参考にしてください。
2-1. 印象的なキャッチコピーがインパクトを作り出しているチラシ
まずはこちらのチラシをご覧ください。
「世界で汗をかきませんか」という印象的なキャッチコピーを紙面の大半を使って注目を集めています。
一読しただけでは意味のわからないキャッチコピーを、赤一色の背景にあえて大きくレイアウトすることで、チラシに強いインパクトを与えていることがわかります。
こちらのチラシは刑務所刑務官募集のチラシです。笑顔の女性の写真の上には「先輩が刑務所に入った」という、センセーショナルなキャッチコピーがつけられています。
チラシを見た人はまず、このキャッチコピーに驚いて惹きつけられ、読んでみると刑務官として刑務所に就職したことを知らせる内容であったことに気がつきます。このギャップによってチラシには強いインパクトが生じます。
あえて白地のシンプルな背景に落ち着いた明朝体のフォントを使うことで、そのギャップを増幅しているデザインもポイントです。
2-2. 具体的な数字によって強いインパクトを作り出しているチラシ
こちらのチラシでは、住宅購入の節税対策によるメリットを、あえて「1000万円得する」と数字を記載することで、チラシの読み手により強いインパクトを与えています。
「1000万円」と数字で示すことによって、ターゲットはチラシに対してより具体的なイメージを持つことができるようになります。
鮮やかなスカイブルー1色を基調とした大変シンプルなデザインである点もポイントです。色数を絞ることによってキャッチコピーに視線を集め、チラシのターゲットに対してインパクトが伝わりやすいように配慮されています。
2-3. 不安を煽ることによってインパクトを高めているチラシ
こちらのチラシでは、狭心症や心筋梗塞の心配があり、体重の増加を気にしている人にとってはゾッとするキャッチコピーをあえて掲載することによってチラシのインパクトを増幅しています。
チラシのターゲットと重なる太めの女性をアイキャッチ画像に使い、それをキャッチコピーの隣にレイアウトすることで、日頃体重を気にしているターゲットにより強いインパクトを与えている点も見逃せないポイントです。
一見するとシンプルなデザインのチラシですが、健康を気にしているチラシのターゲットには見た目よりも強いインパクトを与えるチラシに仕上げられています。
2-4. ターゲットのベネフィットをダイレクトに伝えるチラシ
このチラシでは「ピロリ菌がいなくなれば胃がんは防げる」というより直接的なキャッチコピーを単刀直入に表示することでターゲットにインパクトを与えています。
中央に大きく配置されたキャッチコピーをはっきりと目立たせるために、ベースカラーを赤一色で統一し、フォントもオーソドックスな明朝体だけを使用しています。
また、アイキャッチ画像は使われていませんが、胃がんを連想する胃のシルエットをキャッチコピーに重ねて使うことで強いインパクトのあるデザインを実現している点もポイントです。
こちらの企業説明会のチラシも一瞬でベネフィットを明確に伝えるチラシです。
キャッチコピー「社長と話せる説明会」は、合同説明会で企業の社長と直接話せることを一言で明快に説明しています。
さらにアイキャッチ画像である社長の顔をキャッチコピーのレイアウトに重ねることで、ターゲットに対して、より具体的な説明会のイメージを与えています。
フォントは黄色で統一してたいへんシンプルなデザインに収めつつ、キャッチコピーを紙面全面にレイアウトすることで、よりインパクトの強いチラシとすることに成功しています。
2-5. 商品の画像を効果的に使ったチラシ
こちらは鳥料理専門店の店舗開店のチラシです。開店日が大きく印刷されている背景には、紙面前面に大きく若鶏の料理が掲載されています。
チラシの受け取り手は、まずこの大きな若鶏の料理に目を奪われ、同時にその画像の上に大きく店舗の開店日が書かれていることに気がつきます。
あえて料理や店の詳細な説明を省き、店舗名も小さく掲載することによって画像のインパクトをフルに生かした成功例と言えるでしょう。
もう一枚見てみましょう。こちらのチラシは激辛料理を食べるイベントのチラシです。
辛さを象徴する唐辛子の画像を紙面の中心に大きく入れ、さらに巨大なキャッチコピーである「激辛」の文字を重ねることで、チラシに強いインパクトをもたらしています。
色彩については唐辛子と同じ赤をメインカラーとして使い、激辛料理のイメージを増幅しつつ、掲載文字は黄色で統一することで読みやすい統一感のある色彩を実現しています。
3. インパクトを重視したチラシを作ることができる無料テンプレートサイト
インパクトの高いチラシを作るのは大変だ、という方にはテンプレートサイトの利用をお勧めします。
無料で利用できるテンプレートサイトを利用すれば、インパクトを強く意識した質の高いチラシを手軽に作ることができます。
簡単に利用できる3つの無料テンプレートサイトを紹介しましょう。
3-1. 累計ダウンロード数200万をこえる人気テンプレートサイト「パワポン」
アスクルのネット印刷「パプリ」が運営しているチラシテンプレートサイトです。こちらも用途に応じた様々なチラシデザインテンプレートが用意されています。PIXTA同様、テンプレートはpptx(PowerPoint)形式で、Illustratorを使用する必要はありません。
パワポンには多くの写真入りテンプレートが用意されているため、写真を撮るのが苦手な方や、手間を省きたい方には大変便利です。
サービス概要 運営会社:アスクル株式会社 |
3-2. WordやExcelでチラシがデザインできる「Officeテンプレート」
OfficeテンプレートはMicrosoftが提供するサイトということもあり、テンプレートをPowerpointだけでなく、WordやExcelでも開くことができるのが特徴です。
Powerpoint の利用に慣れていない方や、パソコンにPowerpoint がインストールされていない方には、たいへん便利なテンプレートサイトです。2000点以上のテンプレートが公開されており、利用のしやすさは他のテンプレートサイトと比べても遜色はありません。
サービス概要 運営会社:日本マイクロソフト株式会社 |
3-3. 日本最大級のテンプレートサイト「PIXTA チラシデザインテンプレート」
日本最大級の画像素材サイト「PIXTA」が提供するチラシデザインテンプレートサイトです。無料で利用でき、飲食店や小売店、イベントや求人、不動産、生活サービスなど、様々な用途に対応するテンプレートが用意されています。
テンプレートはpptx(PowerPoint)形式のため、Illustratorなどのデザインソフトがなくても、Powerpointで簡単にチラシをデザインすることができるのも魅力です。
サービス概要 運営会社:ピクスタ株式会社 |
折込チラシの効果について知りたい方におすすめ
まとめ
いかがでしたか。
では最後に、このページの内容を簡単に振り返っておきましょう。
チラシの受取手は、そのチラシを読むかどうかをたった2秒で判断します。そのため、手に取った瞬間に強く読みたいと思わせるためのインパクトが、チラシの反響率を上げるうえでたいへん重要な要素となります。
インパクトの強いチラシを作るためには守るべき3つの原則があります。
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この3つの原則を守ることによって、誰でもインパクトの強いチラシを作ることができます。
また、インパクトの強いチラシを一から作ることが難しい場合は無料のテンプレートサイトの利用もおすすめです。
この記事を利用して、強いインパクトを与えることができるチラシデザインを実現してください。