ポスティングに向いている業種8選と向いていない3つの業種を紹介

「ポスティングをしてみたいけど効果があるか心配」

「ポスティングに向いている、向いていないはあるの？」

あなたは今、販促方法としてポスティングを導入しようか迷っている最中です。せっかくポスティングをするなら、集客や販売効果を見込みたいですよね。

ポスティングのメリットが活かせるポスティング向きの業種は以下の8つとなります。

飲食店系	レストラン・カフェ・居酒屋など
デリバリー系	ピザ・寿司・中華・ハンバーガーなど
美容系	美容室・エステ・ネイルサロン・マッサージなど
不動産系	物件仲介・物件販売・リフォーム
習い事系	学習塾・ピアノ教室・パソコン教室・スポーツジムなど
生活サービス系	便利屋・リサイクル・引越し・レンタル倉庫など
求人系	アルバイト･パート募集
娯楽系	ボーリング・バッティングセンター・カラオケ

どのサービスや商品も人の生活や暮らしにかかわるもので、ポスティングが得意とする限定されたエリアへの宣伝で効果が得られる可能性が高いです。

上記の業種に当てはまっている場合、一度ポスティングをして効果を測定してみる価値はあります。

そこでこの記事では、

◎ポスティングに向いている業種8つ
◎ポスティングに向いていないサービスや業種3つ

を、まとめてご紹介します。最後にポスティングをしようか迷ったときの判断基準も紹介するので、これを読めばポスティングが向いているかどうかジャッジでき、自社の販促方法を決められるはずです。

効果の高いポスティングをするためにも、ポスティングをする前にチェックしてみてください。

1. ポスティングが向いている業種8選

ポスティングには主に

• 限られたエリア1軒1軒に確実に情報が届けられる
• エリアやターゲットを絞り戦略的な販促ができる
• コストが安く、定期的に宣伝や集客に活用できる

というメリットがあります。

このメリットが最大限に活かせるのが次の8つの業種です。

それぞれどのようなメリットやどのようなところがポスティング向きなのか、詳しくご紹介します。

飲食店系	レストラン・カフェ・居酒屋など
デリバリー系	ピザ・寿司・中華・ハンバーガーなど
美容系	美容室・エステ・ネイルサロン・マッサージなど
不動産系	物件仲介・物件販売・リフォーム
習い事系	学習塾・ピアノ教室・パソコン教室・スポーツジムなど
生活サービス系	便利屋・リサイクル・引越し・レンタル倉庫など
求人系	アルバイト･パート募集
娯楽系	ボーリング・バッティングセンター・カラオケ

1-1. 【飲食店系】レストラン・カフェ・居酒屋など

カフェやレストランなどの飲食店は、他業種よりポスティングの反響率が高い業種です。

地域差があるものの飲食店の反響率は一般的に5％ほどと言われており、ポスティングをした20軒に1軒が来店や問い合わせをしていることになります。新聞の折込チラシの反響率は全国平均0.32％ほどなので、費用対効果がいかに高いかが分かるでしょう。

飲食店を利用する新規顧客の約80％は商圏2km圏内に住んでいるため、1軒1軒チラシが投函できるポスティングの強みを生かし効率よく集客できます。

また、他の飲食店と同時掲載されるWebマガジンやクーポン紙と異なり、ポスティングは自店の宣伝のみを大々的に打ち出せるためメニューやお店の魅力が伝わりやすくなり訴求力のある宣伝となるところもポイント。

飲食店のオープン時にはもちろんのこと、イベントのお知らせやおすすめメニューの紹介、アルバイト募集など悩みや目的に合わせて幅広く活用できます。

ポスティングのタイミング	開業時 リニューアルオープン時 メニュー改定時 キャンペーン時 おすすめメニューの紹介 アルバイト募集
主なチラシの内容	店舗の案内や紹介 割引クーポンの配布 おすすめメニューの紹介 イベントの告知
ポスティングを使うメリット	高い費用対効果が期待できる 新規顧客が住んでいる商圏に確実に情報を届けられる 定期的に宣伝ができる

1-2. 【デリバリー系】ピザ・寿司・中華・ハンバーガーなど

お客さんが実店舗に足を運ばないデリバリーは、チラシが有効な宣伝手段となります。

ポスティングなら限られたエリアにチラシやクーポンを届けられるので、効率よく商圏を網羅でき高い費用対効果が期待できます。

新聞を購読していない若い世代や忙しくて情報収集をしている暇がない子育て世代の目にも触れるので、興味を持ってもらえるメリットも。

季節のおすすめ商品やオーダーして欲しいメニュー一覧などをタイムリーに配布すれば覚えてもらえる可能性が高まり、購買意欲をかき立てることもできます。

ポスティングのタイミング	開業時 メニュー改定時 クーポン配布時 キャンペーン時
主なチラシの内容	デリバリーメニューの一覧 割引クーポンの配布 おすすめメニューの紹介 デリバリー方法の説明
ポスティングを使うメリット	デリバリー商圏内に的を絞って配布できる 定期的に旬の情報を発信できる デリバリーの要となるオーダーメニューを確実に届けられる

1-3. 【美容系】美容室・エステ・ネイルサロン・マッサージなど

美容院やエステ、ネイルサロンなどの美容系店舗は定期的に通えることを重視する顧客が多く、商圏が定めやすいという特徴があります。

ポスティングは特定エリアに戦略的に情報を届けられるので、新規顧客取得はもちろんのことクーポンやキャンペーンの告知など再来を促すチラシにも効果的で美容系サロンの宣伝に有効活用できます。

美容系サロンはwebサイトでの集客もさかんですが、利用できるのはスマートフォンやパソコンを頻繫にチェックできる世代に限られるというデメリットが。

その点ポスティングは、20代～60代、70代という幅広い年齢層にアプローチできます。

経済的に余裕が出てきて美容にお金をかけられるシニア世代、プレシニア世代にも情報が届けられるため、常連客を作る足掛かりとしても有効でしょう。

ポスティングのタイミング	開業時 リニューアルオープン時 クーポン配布時 キャンペーン時
主なチラシの内容	店舗の紹介 メニューの紹介 割引クーポンの配布 キャンペーン内容
ポスティングを使うメリット	商圏を絞って効率よく集客ができる 再来を促すクーポン配布がしやすい デリバリーの要となるオーダーメニューを確実に届けられる

1-4. 【不動産系】物件仲介・物件販売・リフォーム

不動産系は新築販売、マンションやアパートの仲介、リフォームとそれぞれ効果的にポスティングを活用できます。

1-5. 【習い事系】学習塾・ピアノ教室・パソコン教室・スポーツジムなど

ジムや学習塾などの習い事も、ポスティングに向いている業種です。

習い事は徒歩であれば1～2km程度、送り迎えをするのであれば10～20分程度を範囲と考えることが多いため、店舗周辺に的を絞り定期的にチラシやクーポンを配布をすれば、特定エリアでの周知が期待できるでしょう。

また、ポスティング会社を利用する場合「子育て世代が多いエリア」「一人暮らしの若者が多いエリア」など独自のデータを持っている可能性があるため、ターゲット層を意識した無駄なコストのかからない宣伝も可能です。

ポスティングのタイミング	オープン時の生徒募集 見学会等のイベント時 料金やメニューを知らせたい時
主なチラシの内容	習い事のポイントや特徴 イベントや生徒募集の告知 割引等のキャンペーン情報
ポスティングを使うメリット	生徒が通える範囲に的を絞り、効果的な宣伝ができる ポスティング会社を利用する場合、ターゲット層まで絞り込み戦略的なポスティングができる

1-6. 【生活サービス系】便利屋・リサイクル・引っ越し・レンタル倉庫など

引っ越しや便利屋など誰でも使う可能性があるサービスは、1軒1軒に確実に情報が届くポスティングを利用することで今すぐ利用したい人の目に留まることが多くなります。

例えば「いらない家具を引き取って欲しい」と考えている場合、リサイクルショップや不用品回収の情報を収集しているため、ポスティングのチラシを手に取ったときに利用を検討したくなるはずです。

引っ越し屋やリサイクルショップなど商圏が広い業種では、ポスティング地域を変えながら地域性を取り入れた内容のチラシが配布できるところもメリット。

年に数回の折込チラシなどで終えてしまうより、コストを抑えながら印象に残る方法でチラシ配布ができます。

ポスティングのタイミング	オープン時やリニューアルオープン時 料金やメニュー、サービスの特徴を知らせたいとき キャンペーンの告知
主なチラシの内容	サービスの特徴や料金 割引等のキャンペーン情報
ポスティングを使うメリット	需要がある可能性があるエリアに確実に情報が届けられる 広範囲をターゲットとする場合も、計画的に地域性を取り入れた告知や情報提供ができる

1-7. 【求人系】アルバイト･パート募集

地域に密着したスーパーやコンビニなどの小売店、会社でのアルバイト募集に、ポスティングは向いています。

エン•ジャパンが実施したアルバイトに関するアンケートでは、約8割の人が勤務地を重要視。

また、約7割の人は自宅から30分以内の勤務先を探していることが分かりました。

アンケート結果からも分かるように、自店や自社でアルバイトをしてくれそうな人は店舗や会社から近いエリアにいる可能性が高いです。

エリアやターゲット層を絞り求人情報が届けられるポスティングを活用すれば、効率よくアルバイトやスタッフが見つけられるでしょう。

ただし、社員募集となると求職者が求める条件が変わってくるのて、ポスティングでは充分な効果を得られない可能性があります。

「空いた時間を利用し、近くで働きたい」「通勤に時間をかけられない」という思いが強いアルバイトやパートスタッフ募集になら、web求人や誌面求人より的確にアプローチができ効果が期待できます。

参考：エン・ジャパン株式会社「勤務地・通勤時間」に関するアンケート

ポスティングのタイミング	アルバイトやパートを募集するとき
主なチラシの内容	アルバイトやパート先の情報 募集内容 募集期日や連絡先
ポスティングを使うメリット	自社や自店に通いやすい人たちの生活圏内に情報提供ができる アルバイトやパートを探している人の目に留まれば、短期間でスタッフが揃う可能性がある

1-8. 【娯楽系】ボーリング・バッティングセンター・カラオケなど

地域に根付いたボーリング場やスポーツ施設などの娯楽施設は、ポスティングをすることで周知が得られる可能性があります。

とくに、アパートやマンションが多く住民の出入りが激しいエリアでは、地域にどのような施設があるのか知らない人も多いです。

引越しシーズンなどを目がけてポスティングをすれば、新たな顧客の獲得が見込めるでしょう。

ただし、娯楽施設の場合、あくまでも地域に住んでいる顧客をターゲットにする場合に限ります。

第2章でも紹介しますが幅広いエリアからの集客を見込んでいる場合ポスティングではカバーしきれないので、施設の規模や顧客エリアに合わせて検討してみてください。

ポスティングのタイミング	オープン、リニューアルオープン時 クーポン配布時 キャンペーン情報やイベント告知
主なチラシの内容	施設の料金や特徴、場所 イベント情報 割引等のキャンペーン情報
ポスティングを使うメリット	繰り返しポスティングすることで、地元住民の周知が得られる 住民の出入りが激しい地域では、近くに施設があることを伝えられる

2. ポスティングに向いていないサービスや業種3選

ポスティングの強みが活かせない業種やサービスは主に、

• テーマパークや百貨店など不特定多数の人をターゲットとする業種
• 購入する人がごく一部に限られているニッチなサービス
• 通信販売など日本全国がマーケットとなるサービス

の3つです。それぞれなぜポスティングに不向きなのかご紹介します。

2-1. 不特定多数をターゲットとするサービス

ポスティングは、限られたエリアの隅々まで情報が届けられるのが大きな強みです。

テーマパークや大型商業施設など不特定多数の幅広いエリアの顧客をターゲットにする場合は、ポスティングの強みが生かせません。

ターゲットやエリア選定がしにくいのはもちろん、他の市や県の顧客もターゲットと見込むとポスティングではカバーできなくなります。

広域配布となると時間も費用をかさむため、テレビCMやweb告知のほうが効果を得やすいでしょう。

2-2. 客層が限定されたニッチなサービス

趣味性が高くあまりに客層が限定されているサービスや商品も、ポスティングには向きません。

例えば、アニメアイテムやタバコ関連の商品などが当てはまります。

ポスティングはターゲット層やエリアを定め、興味を持ってくれそうな顧客が住んでいる地域にアプローチしていく手法。

あまりに趣味性が高い商品やサービスではエリア選定をすること自体が難しく、ポスティングでは充分な宣伝効果が得られない可能性が高いです。

また、ニッチなサービスとなるとチラシを手にしたとしても興味を持つ人の全体数が少なく、反響率がどうしても低くなってしまいます。

趣味性が高いサービスや商品の場合は、興味を持つ人が集まるサイトやコミュニティで宣伝をしたほうが効果が見込めるでしょう。

2-3. 日本全国をターゲットにしている通信販売

地域を絞る必要がない通信販売も、ポスティングには不向きです。

ポスティングのメリットは、地域密着。

日本全国がターゲットとなりどこからでも注文できる通信販売の場合、わざわざ狭い地域にポスティングをする必要がありません。

定期的にエリアを変えてポスティングしようとしても、全エリアを網羅するには時間も費用もかかります。

それなら、全国の見込み顧客にアプローチできるテレビCMやwebサイトなどを活用したほうがいいでしょう。

3. ポスティングをしようか迷ったら4項目をチェック

最後に、ポスティングをしようか迷ったときにチェックしたい4つの項目をご紹介します。

ポスティングに向いている業種で4つの項目のうち1つでも該当するものがあれば、ポスティングをしてみる価値はあります。

どのようなことが条件となるのか、参考にしてみてください。

3-1. 特定エリアに特化した情報が提供できるか

ポスティングは、限定されたエリア内の顧客に有益な情報が提供できるかどうかが成功を握る鍵となります。

「自宅の近くで習い事をしたい」

「近くでおいしいデリバリーはないかな」

「自宅から通える距離でアルバイトをしたい」

など、生活エリア内で情報を探している人がターゲットです。

チラシや住所を見ればどの辺りか想像ができ、行動に移せる範囲でなければなりません。

ポスティングをしたい情報が地域性のあるもので、そこで生活をしている人に興味を持ってもらえそうならポスティングをしてみる価値はあるでしょう。

3-2. 費用対効果のバランスが取れているか

ポスティングに向いている業種であっても費用対効果のバランスが取れていないと、なかなか利益を生み出せません。

ポスティングをする前に

• どれくらいの利益が見込めるか
• 他の広告費がカットできるか
• 将来的にどのような効果が期待できるか

を具体的にしポスティング費用と比べて検討してみましょう。

例えば、飲食店の場合は単価は低いもののポスティングをすることで常連客が増え、毎月の売り上げアップが見込めるなら利用する意味があります。

不動産の場合もすぐに売却できなくても売却につながる顧客取得ができれば、ポスティングが成果につながるでしょう。

このように、ポスティングで得られる効果を意識することで、ポスティングをすべきかどうかのジャッジがしやすくなります。

3-3. 地域のイメージと合っているか

地元のイメージに合ったサービスや商品を扱っているかを確認しましょう。各地域にはなんとなくイメージがあります。例えば、東京都内であれば、

• 港区：高所得でおしゃれな層
• 世田谷区：裕福なファミリー層
• 葛飾区：子供が多いファミリー層

など、大雑把なまとめ方ではありますが、多くの人が持つ地域イメージというものがあります。

住んでいる人は、そういう地域イメージも含めて気に入って住んでいますので、その地域イメージと合わないチラシを見ても「自分には関係ない」と思って捨てられてしまい、ポスティングが無駄になります。

地域イメージに合致したサービスや商品とは、例えば

• 港区：高所得でおしゃれな層→ハイブランドの化粧品などを扱うエステや美容室
• 世田谷区：裕福なファミリー層→お子様のお受験に対応の学習塾や幼児英会話教室
• 葛飾区：子供が多いファミリー層→お勉強が嫌いな子供が机に向かう家庭教師

など、その地域の大多数の人が「自分のこと」として興味を惹かれるようなサービスや商品が必要になります。

自社のサービスや商品が、自分がこれからポスティングをしようとしている地域イメージと合っているかは大事な要素になります。

3-4. 高額商品の場合はチラシ内容で判断

チラシを見た人が気軽に行けるハードルの低さも、ポスティング成功の鍵になります。

高級な商材やサービスを扱う場合は気軽に足を運んでもらえるようなイベントやセミナー案内をポスティングし、そこから興味を持った人に個別に対応する段階が必要です。

一軒家などの高額商品を扱う場合は、ショールームでのイベント告知や見学会など手軽に足を運べる内容を記載したチラシのポスティングなら販促効果が期待できます。

ポスティングチラシの場合、まずは興味を持ってもらい行動してもらうことが大切。

購入価格が高い商品は、ぜひチラシ内容もチェックしてみてください。

まとめ

いかがでしたか？

ポスティングに向いている業種と向いていない業種が分かり、ポスティングをするべきかどうか判断できたかと思います。

最後にこの記事の内容をまとめてみると、

◎ポスティングに向いているのは次の8業種

飲食店系	レストラン・カフェ・居酒屋など
デリバリー系	ピザ・寿司・中華・ハンバーガーなど
美容系	美容室・エステ・ネイルサロン・マッサージなど
不動産系	物件仲介・物件販売・リフォーム
習い事系	学習塾・ピアノ教室・パソコン教室・スポーツジムなど
生活サービス系	便利屋・リサイクル・引越し・レンタル倉庫など
求人系	アルバイト･パート募集
娯楽系	ボーリング・バッティングセンター・カラオケ

◎ポスティングに向かないのは次の3つの業種やサービス

• テーマパークや百貨店など不特定多数の人をターゲットとする業種
• 購入する人がごく一部に限られているニッチなサービス
• 通信販売など日本全国がマーケットとなるサービス

◎ポスティングをしようか迷ったときにチェックしたい項目は4つ

• 地域に密着しているサービスや商品の情報か
• 費用対効果が見込めるか
• 地域性に合ったサービスや商品か
• 高額商品の場合はチラシ内容に工夫をしているか

この記事を読みポスティングをするかどうか判断でき、より効果のあるポスティングができるようになることを願っています。