広報誌の制作費はどれくらい?外部委託の制作費目安【実例10社】

ミーティング

「広報誌の制作費はどれくらいかかるのだろう?」

あなたは今このように考えていますね?

残念ながら、ほとんどの広報誌は制作費用を公開していないため、相場は〇〇円と提示することができません

そもそも広報誌の制作費は、

  • 広報誌の仕様(サイズ、ページ数、紙質、カラー・モノクロ印刷など)
  • 委託内容(どのような作業を頼むか

で費用が大きく変わるため、相場や平均値が見えにくいものです。

とはいえ、制作費用が実際のところどれくらいかかるのか気になりますよね。

そこで当記事では、広報誌制作の実例を解説するとともに、制作費用を明確に載せている会社の料金をご紹介します。

さらに制作費用を安くするポイントや、広報誌制作を外部委託する際の注意点もお伝えしていきます。

この記事を読むことで、

  • 広報誌の制作を外部委託する場合の費用感
  • 広報誌制作の費用を抑えるポイント

が分かりますから、ぜひ参考にしてみてくださいね!

1. 【実例10社】広報誌制作費の目安

広告誌の束

本章では、しっかりと費用が確認できる実例から、大体の相場をつかんでいきましょう。

広報誌の制作方法は、

①制作工程の一部を外部に委託

②制作を完全に外部に委託

③ほぼ自主制作(印刷のみ業者に委託)

の3つの方法があります。

③のほぼ自主制作の場合は、制作にかかわる実費(デザインソフト代や取材交通費など)のため、本章では外部に委託した場合の制作費について詳しく解説していきますね。

1-1. 一部を外部委託した場合【10社の料金表】

まずは、デザインや編集など、広報誌制作の一部を外部委託した場合の費用を見ていきましょう。

当記事では広報誌制作の実績があり、金額が明確に表示されている10社の料金表を作成しました。

ここで注意しておきたいのが、制作会社によって「広報誌の制作費」に含まれる作業内容や範囲が異なる点です。いずれの会社も、制作内容によって料金が変わることがあるため、あくまで目安としてご覧ください。

作業内容や仕様が明らかになっている場合は明示していますので、ここから大体の費用感をつかんでくださいね。

【初心者でも安心!完全委託も可能】印刷デザイン本舗

印刷デザイン本舗

出典:印刷・デザイン制作 – 印刷とホームページ |埼玉県さいたま市 印刷デザイン本舗

印刷デザイン本舗では、委託内容に応じた料金設定となっています。A3サイズ1枚タイプの広報誌も制作できるのが大きな特徴です。

企画からデザイン、印刷までワンストップでの依頼もできますから、広報誌制作が初めての方も安心しておまかせできるでしょう。

【料金表】※仕様:A4サイズ・オールカラー(8ページ):500部

企画

原稿

写真

illust

デザイン

版下

製版

印刷

加工

料金目安

×

×

×

9万5,000円

×

×

17万5,000円

41万5,000円


【料金表】※仕様:A3サイズ・片面カラー(1ページ):500部

企画

原稿

写真

illust

デザイン

版下

製版

印刷

加工

料金目安

×

×

×

2万1,000円

×

×

5万1,000円

15万円

★制作実績はコチラ

【官公庁や財団法人向け広報誌の実績多数】株式会社リフコム

株式会社リフコム

出典:広報誌(会報)制作|印刷会社|東京都中央区|株式会社リフコム

株式会社リフコムは、官公庁や財団法人向けの広報誌を多数手がける実績ある会社です。経験豊富な広報担当の専門チームが編集からデザインまで直接対応。専任の校正スタッフが在籍するなど、万全の校正体制が整っています。

【料金表】

媒体・作業内容(フルカラー4色の場合)

制作費の目安(税別)

タブロイド版・ 広報誌制作費(1ページ)

1万5,000円~

A4版・広報誌制作費(1ページ)

1万2,000円~

【オプション費用料金】

オプション内容

費用

ロゴ制作費(1点)

2万円~

イラスト制作費(1点)

3,500円~

地図・図版制作・トレース費(1点)

3,000円~

写真撮影費(5時間)

4万円~

画像切り抜き費(1点)

300円~

画像加工費(電線消しなど)

3,000円~

★制作実績はコチラ

【豊富な実績と高い技術が自慢】デザインパートナー

デザインパートナー

出典:カタログ制作、パンフレットデザイン、会社案内作成|デザインパートナー

豊富な実績と高い技術力を持つデザインパートナーの強みは提案力。単なる美しいデザインの提供ではなく、顧客の要望を実現するために全力でサポートしてくれます。

オプション費用が明確に設定されているので、予算に応じて依頼が可能です。

【料金表】※部数は1,000部を基準

仕様

納期

制作費目安

2つ折りタイプ(4ページ)

2週間

19万8,000円~

巻き3つ折りタイプ(6ページ)

2週間

31万8,000円~

観音開きタイプ4つ折り(8ページ)

1ヶ月

40万8,000円~

A4・中綴じ冊子タイプ(8ページ)

1ヶ月

40万8,000円~

A4・中綴じ冊子タイプ(12ページ)

1ヶ月

58万8,000円~

A4・中綴じ冊子タイプ(16ページ)

1ヶ月半

76万8,000円~

【オプション料金】

オプション内容

制作費例

企画構成料(4ページ)

5万円~

リライト

1万円~

コピーライティング

2万円~

写真撮影(半日)

12万円~

簡易色校正(A4)

1万円~

本紙色校正(A4)

2万5,000円~

データ納品(1ページ)

1万円~

【ネット印刷用PDFデータ納品】冊子デザイン専門店saccia(サッシア)

冊子デザイン専門店saccia

出典:冊子デザイン専門店サッシア | 広報誌・パンフレットなどの制作

オリジナルの冊子デザインをリーズナブルに作成したい!と言う方におすすめなのが、sacciaです。

sacciaの特徴は、ネット印刷会社に合わせた「印刷用PDFデータ」を納品してくれること。顧客自身が印刷会社を選べるので、制作費用を抑えることができます。

sacciaの料金設定は、基本サービス(難易度別)とページ数で異なります。

基本サービス

【料金表】

仕様

ページ数 

費用

難易度:低い

  • 誌面の密度が低い
  • 同一のデザインフォーマットで制作するページが多い場合

4ページ

6万4,000円

8ページ

11万6,000円

12ページ

15万6,000円

16ページ

18万4,000円

20ページ

20万円

難易度:普通

  • 誌面の密度が普通
  • 2~3タイプのデザインフォーマットで制作するような場合

4ページ

8万円

8ページ

14万8,000円

12ページ

20万4,000円

16ページ

24万8,000円

20ページ

28万円

難易度:高い

  • 誌面の密度が高く、構成がさまざま
  • 見開きごと別デザインにするような場合

4ページ

9万6,000円

8ページ

18万4,000円

12ページ

26万4,000円

16ページ

33万6,000円

20ページ

40万円

★制作見本はコチラ

【創業43年の老舗】有限会社はたもと印刷

有限会社はたもと印刷

出典:有限会社はたもと印刷 東京・西八王子

昭和52年創業の印刷会社・有限会社はたもと印刷。広報誌制作は、ページ数と部数によって料金が決まります。簡易校正を希望の場合は4ページあたり7,480円(税込)加算となります。

広報誌の仕様

  • A4判(210×297㎜)
  • 中綴じ製本(4ページの場合は2つ折り製本)

制作内容

  • テキスト入力費、版下作成費含む
  • 写真・図版などはデータ支給
  • 写真は4ページあたり30点まで含む(8ページ:60点まで、12ページ:90点まで、16ページ:120点まで)
  • 校正2回含む(レーザープリンタ、インクジェットプリンタ使用)

【料金表】※税込価格

部数

4ページ

8ページ

12ページ

16ページ

500部

10万4,500円

15万6,200円

23万7,600円

29万7,000円

1,000部

11万円

16万5,000円

25万6,300円

31万9,000円

1,500部

11万7,700円

17万2,700円

26万9,500円

33万8,800円

【法人向けの社内報】株式会社イデアル

株式会社イデアル

出典:HOME | 大阪市福島区デザイン制作・印刷会社 株式会社イデアル

大阪市内の企業や官公庁などを中心に20年以上の依頼がある株式会社イデアル。社内報・組合報・広報誌は年間30件以上の編集実績があります。

編集から製本まで社内一貫体制で行っているため、スピード対応が可能です。

レイアウト指示

価格(1ページあたり)

あり

9,000~1万5,000円

なし

1万2,000~2万円

【料金表】※標準製造日数7日間の場合

仕様

冊数

価格:12ページ

価格:16ページ

中綴じ製本加工

フルカラー

500冊

13万8,000円

14万4,000円

1,000冊

15万6,000円

16万8,000円

2,000冊

20万4,000円

22万8,000円

★制作実績はコチラ

【「読ませる誌面」に自信あり】株式会社ウララコミュニケーションズ

株式会社ウララコミュニケーションズ

出典:コンテンツ パンフレット 広告デザイン制作|ウララツールナビ

株式会社ウララコミュニケーションズでは、病院や企業の広報誌から自治体の広報誌まで幅広く手がけています。雑誌制作のノウハウを活かした「読ませる誌面」作りが特徴です。

【料金表】

仕様・部数

ページ数

料金

A4サイズ

中綴じ

1,000部

4ページ

20万円

8ページ

35万円

12ページ

50万円

16ページ

65万円

24ページ

79万円

【オプション料金】

オプション

内容

料金

企画・構成

提供された資料からディレクターが全体の構成をまとめる

1万円/1ページ

リライト

支給されたテキストを見直し、文章をまとめる

1万円/1ページ

ライティング

ライターが顧客の意図をくみ取り、まとめる

2万円/1ページ

撮影

カメラマンによる写真撮影

出張撮影にも対応(スタジオ撮影は別途費用が必要)

3万円/4時間

4万5,000円/8時間

簡易色校正

印刷前に刷色を校正紙で確認する行程

2,000円/1ページ

★制作事例はコチラ

【学校法人や自治会などの非営利団体限定】PTA広報誌のミカタ

PTA広報誌のミカタ

出典:PTA広報誌のミカタ|デザイン作成・印刷・レイアウト

「パソコンが使えない」「広報活動が初めて」という人に特におすすめなのが、「PTA広報誌のミカタ」です。手書きのデザインをスマートフォンで撮影したものをLINEで送るだけで対応してくれます。以下は非営利団体限定の料金表です。デザインのクオリティを維持するための限界価格となっているため、営利団体は別料金になります。

【制作コースと料金表】A4・4ページ:フルカラー印刷300部の場合 ※非営利団体限定価格

コース

料金

データチェック+印刷コース

1万9,800円~

手書きからデザイン+印刷コース

5万9,800円~

デザインおまかせ+印刷コース

9万9,800円~

【PTA広報誌に特化】PTA広報専門スタジオアジル

PTA広報専門スタジオアジル

出典:PTA広報誌印刷制作専門サイト/スタジオアジル

「PTA広報専門スタジオアジル」は、写真と掲載文を送るだけで広報誌が制作できるのが魅力です。PTA役員の経験を持つママデザイナーが在籍しており、デザインの丸投げ大歓迎!プロならではの誌面に仕上げてくれるので、広報誌制作初心者も安心して利用できるでしょう。

【料金表】※500部制作(印刷代・デザイン代・送料込)カラー印刷

ページ数

仕様

料金(税抜)

2ページ

折りなし

2万3,450円

4ページ

2つ折り

4万7,020円

6ページ

2つ折り4ページ+折りなし2ページ

7万70円

3つ折り

7万4,310円

8ページ

中綴じ

9万6,860円

10ページ

中綴じ8ページ+折りなし2ページ

11万8,910円

12ページ

中綴じ

13万9,660円

★制作例はコチラ

【学校広報誌に特化】きしもとデザイン

きしもとデザイン

出典:きしもとデザイン-女性目線で広告デザイン!個人事業やお店のビジネスツールをイメージ通りに仕上げ・印刷までサポート

名刺やチラシなどあらゆる印刷物のデザインを手がける「きしもとデザイン」では、幼稚園や中学校などのPTA広報誌の制作も行っています。デザイナー自身がPTA広報委員の経験があるので、相談しやすいでしょう。コンクール受賞誌のデザイン実績もあります。

ほぼお任せプラン

【仕様】B5、A4サイズ(折り時)

【デザインプラン】

  • 写真や文字の修正は3回まで
  • 初回打ち合わせで色やデザインの希望を聞き、お任せで作成するプラン
  • 写真は1ページに約7枚(1ページの平均が7枚程度であればOK)
  • 写真は適宜補正も可能

【料金表】

部数

4ページ

6ページ

8ページ冊子(中綴じ)

~200部

2万6,000円

4万2,000円

5万円

300部

2万8,000円

4万4,000円

5万2,000円

400部

3万円

4万6,000円

5万4,000円

500部

3万2,000円

4万8,000円

5万6,000円

600部

3万4,000円

5万円

5万8,000円

★制作事例はコチラ

1-2. 完全に委託した場合

冒頭でお話しした通り、広報誌の制作を完全に外部委託した際の費用はほとんど公開されていません。そこで当記事では、業務委託書などから費用感を探っていきます。

媒体名

仕様・ページ数(P)

制作費

広報紙ほっかいどう

タブロイド判(4P)

6,200万円

広報紙KOBE

タブロイド判(13P)

8,018万円 ※委託予定金額(2年)

広報まつど

タブロイド判(8P/12P)

1,531万円 ※契約限度額

東京工業大学   広報誌「TechTech」

A4判、中綴じ

(表紙含め16P)

1号につき300万円程度

上記は仕様やページ数、配布頻度(制作回数)が異なるため、単純に費用面での比較はできません。

とはいえ、ご覧の通り、かなり費用に差がありますよね

このように広報誌制作にかかる費用は、個々のケースによって異なるため、問い合わせをしてみないと分からないというのが実情です。

次の項では大体の相場の感覚をつかむために、2つの実例をさらに踏み込んでご紹介していきます。

広報KOBE(兵庫県神戸市)

広報KOBE

出典:広報紙KOBE2020年(令和2年)3月号

広報KOBEは兵庫県神戸市が発行するタブロイド判の広報紙です。

「読んだら神戸が好きになる広報紙」を編集方針にかかげています。

全国広報コンクールでも何度も受賞するハイレベルな広報紙です。

広報KOBEの制作は、コンペティションで選ばれた会社が担当しています。

制作費

8,018万円 ※委託予定金額

制作期間:2019年5月号~ 2022年4月号まで(予定)

仕様

タブロイド版、13 ページ、フルカラー

発行回数

月1回。都合により随時、特別号・臨時号の発行あり

作業範囲

毎号1面写真の企画案・コピー案の提示。

写真撮影。編集会議の開催。原稿の受け渡し。

デザインラフ・レイアウトの作成。

「市からのお知らせ」記事のデータ入力。校正。

以上、全市版作成にかかわる全ての業務。

その他、1面以外にも年12回を上限とし、広報課の依頼に応じてカメラマンによる写真撮影を行う。

参考:「広報紙KOBE」版下作成に係る業務委託仕様書

広報誌「Tech Tech(テクテク)」(東京工業大学)

広報誌「Tech Tech(テクテク)」

出典:事例紹介 東京工業大学 広報誌『TechTech』

「Tech Tech(テクテク)」は高校生や予備校生をメイン読者に想定し、東京工業大学の魅力を伝えることを目的とした広報誌です。

上記画像の「Tech Tech」は2008年からコンペティションに参加し、2015年で8年継続した株式会社コンセントが制作したものです。

制作費

1号につき300万円程度

仕様

A4判、中綴じ、16P(表紙含め)

発行回数

年2回(9月、3月)

作業範囲

東京工業大学の広報誌等編集方針に基づき、取材、原稿執筆、デザイン及びイラストの制作等を行う。印刷所との色校確認等、冊子の仕上がりまで責任を持つこととする。

※学生企画のページは、同校学生と協力して制作を行う。

参考:東京工業大学広報誌制作に関するコンペティション開催(申込4/16迄)

2. 【2社を比較】広報誌制作の料金表

金貨

本章では、広報誌制作にかかるおおよその費用を把握するために、比較的制作内容の近い2社の料金を表にまとめました。

表は主な制作費用(デザインや印刷など)とオプション費用に分けています。

どちらの会社も、

  • 広報誌制作の実績がある
  • 広報誌制作の料金が明確に提示されている

ため、かなり信頼できる費用といえます。

とはいえ、広報誌の仕様や委託内容の難度などによって費用は変わりますので、

「この作業を委託するとこれくらいの費用がかかる」という目安としてご覧ください。

【主な制作費用】

デザインパートナー

仕様

株式会社ウララコミュニケーションズ‬

A4・中綴じ(4ページ)

20万円

40万円8,000円~

A4・中綴じ(8ページ)

35万円

58万円8,000円~

A4・中綴じ(12ページ)

50万円

76万8,000円~

A4・中綴じ(16ページ)

65万円

94万8,000円~

A4・中綴じ(20ページ)

A4・中綴じ(24ページ)

79万円

【オプション費用】

デザインパートナー

委託内容

株式会社ウララコミュニケーションズ‬

5万円~

(4ページ)

企画・構成

1万円~

(1ページ)

1万円~

(1ページ)

リライト

1万円~

(1ページ)

2万円~

(1ページ)

コピーライティング

ライティング

2万円~

(1ページ)

印刷

12万円~

(半日)

写真撮影

3万円(4時間)

4万5,000円(8時間)

1万円~

(A4)

簡易色校正

2,000円~

(1ページ)

2万5,000円~

(A4)

本紙色校正

1万円~

(1ページ)

データ納品

3. 広報誌制作は内容によって費用が異なる!問い合わせがベスト

タブレットを見る男女

広報誌の制作費は内容(仕様・どこまで委託するか)によって、大きく異なります。

1章でご紹介した印刷デザイン本舗を例に見ていきましょう。

【広報誌制作1ページあたりの料金目安】

企画

原稿

写真

illust

デザイン

版下

製版

印刷

加工

料金目安

×

×

×

1万1,875円

×

×

2万1,875円

5万1,875円

最もリーズナブルなプランは、広報誌制作のベースとなる素材(文章・写真・デザインなど)がすべて必要です。

反対に最も費用が高いプランは、広報誌の企画から原稿やイラストの作成まで行う、完全におまかせのスタイル。そのため、専任スタッフを置かなくても広報誌制作が可能です。

専任スタッフの人件費が不要になることを考慮すると、1ページあたり5万1,875円という価格は高額すぎるとは一概に言えないでしょう。

また、これはすべての会社に共通しているのですが、広報誌の制作費を一律としているところはほとんどありません。

細かな仕様の違いで金額が異なりますから、見積もりや問い合わせて必ず確認しましょう。

ちなみに公益社団法人 日本広報協会が行った「市区町村広報広聴活動調査結果(2017年度)」によると、57.8%の団体が広報紙のデザインを外部委託していることが分かりました。

デザインのみを依頼した場合の相場は、1ページ1万~1万2,000円ほどとなります。

広報誌のデザイン料金相場

デザインのみ依頼

1ページ:1万~1万2,000円

A4サイズ8ページで作成した場合

8万円~

広報誌のデザインの料金相場は?料金一覧やコストダウン方法を紹介」では、実績のある会社別に広報誌のデザイン料金が一覧で分かるほか、デザイン料金を安く抑えるポイントまで詳しく解説しています。

実績のある制作会社を厳選紹介していますので、委託先選定にきっと役立つでしょう。こちらも併せてご覧ください。

4. 広報誌を安く制作するために知っておくべき3つのポイント

指を上に向けている女性

「広報誌制作を外部委託したいけれど、予算が限られている」

「できるだけ費用を抑えて外部委託したい」

このようにお考えの方もいらっしゃることでしょう。

広報誌を外部委託するときに予算を抑えるポイントは次の3つです。

  • 広報誌の仕様を見直す
  • 原稿やイラストなどの素材は自分たちで用意する
  • 委託業者にシビアな目を向ける

それぞれ詳しく解説していきます。

4-1. 広報誌の仕様を見直し、変更する

広報誌の制作費は仕様を見直し、変更できる箇所があれば、制作費を抑えることができます。

制作費のカットにつながる仕様変更は、

  • カラー印刷をモノクロ印刷に変更する
  • ページ数を減らす

の2つです。

たとえば、これまでフルカラーで印刷していたものをモノクロ印刷に変更すると、印刷コストがかなり削減できます。

また、広報誌の制作費はページ数によって増減しますから、広報誌の内容を精査し、不要部分をカットしてページ数を減らすことができれば、制作費ダウンにつながります。

4-2. 原稿作成やイラストなどの素材は自分たちで用意する

広報誌制作を外部に委託する際に、高額な費用が発生しやすいのが、原稿やイラストなどの素材作成です。これらの素材を自分たちで用意することができれば、コストカットにつながります。

なぜなら、

  • 原稿作成
  • イラスト作成
  • 写真撮影

などの素材作成には追加費用が発生することが多いからです。

上記の素材作成を委託する場合、作成者の熟練度や、素材作成の難易度(作成時間・拘束時間など)によって、費用が高額になりやすいもの。

仮に素材作成をすべてお願いするとなると、かなりの費用が必要になります。

もし、広報誌の原稿を自分たちで作成すると、制作費のコストカットだけでなく、

  • 読者の反応をより身近に感じられる
  • 読者のニーズを知ることができる

ため、よりターゲットに訴求しやすい誌面作りができるでしょう。

そのため、できる限り自分たちで素材を用意することがおすすめです。

4-3. 委託業者にシビアな目を向ける

広報誌の制作費用を抑えたいなら、委託業者に対してシビアな目を向けることも必要です。

「これまで長く付き合っているから大丈夫」と見積もりを取らなかったり、不満や疑問点を妥協したりしていては、無駄なコストの削減は難しいでしょう。

ここで重要なのは、無理なコストカットを強いるのではなく、

  • 広報誌の制作を委託するごとに見積もりを取る
  • 見積もりの金額と委託内容が適正か
  • 委託した広報誌の仕上がりに満足しているか

この3つを必ず行うことです。

1社の委託業者ですべての作業をお願いするのではなく、デザインはA社、印刷はB社と別の業者を選択してもいいでしょう。

5. 広報誌の制作を外部委託するときに注意すべき2つのこと

棒を持った女性

広報誌の制作を外部委託するときに注意すべきは、

①価格だけで業者を選ばない

②広報誌の目的やイメージ共有を怠らない

の2つです。

「外部委託で絶対に失敗したくない!」という人は、必ずチェックしてくださいね。

5-1. 価格だけで委託先を選ばない

広報誌制作を委託する会社を価格の安さだけで選んでしまうと、思わぬ失敗につながる可能性があります。

たとえば、広報誌制作を全面的におまかせしたいのに、制作費用の安いプランを選んでしまうと、写真加工やディレクションなどで追加費用が発生することになりかねません。

また、広報誌の制作業者と言っても、デザイン会社、編集プロダクション、フリーランスデザイナーなど複数の選択肢があります。

それぞれの会社によって得意分野やデザインなどがありますから、制作実績やサンプルなどを見て、あなたの広報誌に合うところを選びましょう。

業者選びで失敗したくない方は、

①選択したプランに委託したい内容が含まれているか

②追加の費用が発生する作業内容と料金

③広報誌の制作実績

の3つを必ず確認してくださいね。

5-2. 広報誌の目的やイメージの共有を怠らない

委託する作業の内容だけでなく、広報誌の目的やイメージの共有も重要です。

委託内容が印刷や写真加工などの部分的な場合、「作業内容だけ伝えればいい」と考えがちですが、これはあまりおすすめできません。

というのも、イメージ共有がしっかりできていないと、どうしても無難な仕上がりになりやすいからです。

写真加工を例に考えてみましょう。

複数の人が撮影した色調やアングルにバラツキがある写真を、単純に「修正・加工してください」と依頼すると、多くの場合は「誌面に統一感」が出るように仕上げてくれるはずです。

しかし、広報誌の目的やイメージの共有ができていると、

  • 人物はやわらかい雰囲気に加工
  • 食べ物は明度・彩度をあげて新鮮さを重視した加工

とさらに一歩踏み込んだ仕上がりが期待できます。

事前にイメージを共有することで、「こんなはずじゃなかった!」という事態を防げるだけでなく、スムーズに進行しやすくなります。

制作が進んでから修正を依頼すると、回数によっては追加費用がかかりますし、変更に応じてもらえない恐れもあります。

ですから、どんな作業であれ、外部に制作を委託する際には必ずイメージや目的を伝えるようにしましょう。

まとめ

当記事では、広報誌の制作にかかる費用について説明してきました。

広報誌の制作費は委託する内容や仕様によって異なるため、見積もりや問い合わせが必要であることが分かりましたね。

広報誌制作の一部を外部委託した場合の費用の目安については、実績ある10社の料金を例にご紹介しました。

会社名

仕様

制作費の目安

印刷デザイン本舗

A4・オールカラー(8ページ)

41万5,000円

(印刷費500部込み)

株式会社リフコム

タブロイド版 広報誌制作費(1ページ)

A4版 広報誌制作費(1ページ)

1万5,000円~

1万2,000円

デザインパートナー

A4中綴じ冊子タイプ(8ページ)

40万8,000円〜

冊子デザイン専門店saccia(サッシア)

難易度:普通(8ページ)

14万8,000円~

有限会社はたもと印刷

A4判中綴じ(8ページ)

16万5,000円

(印刷費1,000部込み)

株式会社イデアル

フルカラー・中綴じ(16ページ)

16万8,000円

(印刷費1,000冊込み)

株式会社ウララコミュニケーションズ

A4サイズ・中綴じ(8ページ)

35万円

(印刷費1,000部込み)

PTA広報誌のミカタ

A4・デザインおまかせ+印刷コース

(4ページ)

9万9,800円~

(印刷費300部込み)

PTA広報専門スタジオアジル

A4サイズ・中綴じ(8ページ)

9万6,860円

(印刷費500部込み)

きしもとデザイン

ほぼお任せプラン(4ページ)

2万6,000円

(印刷費200部込み)

広報誌制作を完全委託した場合の実例は下記の通りです。

媒体名

仕様・ページ数(P)

制作費

広報紙ほっかいどう

タブロイド判(4P)

6,200万円

広報紙KOBE

タブロイド判(13P)

8,018万円 ※委託予定金額

制作期間:2019年5月号~ 2022年4月号まで(予定)

広報まつど

タブロイド判(8P/12P)

1,531万円 ※契約限度額

東京工業大学   広報誌「TechTech」

A4判、中綴じ

(表紙含め16P)

1号につき300万円程度

最後に記事の内容をおさらいしましょう。

広報誌を安く制作するための3つのポイント

  • 広報誌の仕様を見直す
  • 原稿やイラストなどの素材は自分たちで用意する
  • 委託業者にシビアな目を向ける

広報誌を外部委託するときには注意すべき2つのこと

①価格だけで業者を選ばない

②広報誌の目的やイメージ共有を怠らない

当記事を最後までお読みいただいた方は、広報誌制作の外部委託した際の相場感が把握できるはずです。

「どの作業を委託すべきか」「見積もり費用が適正か」が見抜けるようになっていますから、気になる会社にさっそく問い合わせてみてくださいね。

DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、お気軽にご相談ください。
DEALは、全戸配布スペシャリストです。
告知チラシ、広報誌など全世帯に配布したいものがある方は、
お気軽にご相談ください。