「新商品の告知をしたいけれど、お客さんが買いたくなるDMデザインってどんなものなんだろう?」
「売り上げを伸ばすのに効果的な、化粧品向けのDMデザインを知りたい」
あなたは今、そうお考えではないでしょうか?
世の中には色々なデザインのDMが存在しますが、商材や業界ごとに、優れたDMデザインのコツは異なります。しかし、初めて化粧品DMを作る場合は、そのコツがわからず、どのようなデザインがいいのか悩んでしまうことでしょう。
反響率の高い化粧品DMデザインに共通するコツを押さえておけば、誰でも手軽に、効果的な化粧品DMを作ることが可能です。
そこで今回は、効果のある化粧品DMのデザインとはどんなものなのか、ぜひ真似してみたい実際のデザイン例10選をピックアップして、優れた配色や配置、写真のポイントをご紹介していきます。
加えて、化粧品DMを作るうえで押さえておきたい4つのコツについても解説します。
ご自分でゼロから挑戦するには自信がない…..という方向けには、おすすめの無料ソフトもご紹介していきますので心配いりません。
この記事をご覧いただければ、効果的な化粧品DMが、ご自分で簡単に作れるようになりますよ。
1. 思わず買いたくなる!真似したい化粧品DM10選
化粧品DMには、新商品の告知やお得意様への割引情報、または新規お客様へのグッズプレゼントなど、有益な情報を多く載せています。
しかし、何度も同じようなDMが送られてくると、消費者はすっかり見飽きてしまい、最後まで目を通さないこともしばしばあります。
そんな事態を避けるために、今回は、思わず買いたくなる化粧品DMとして、以下の4つの視点から優れたデザイン10例を挙げました。
- 女性らしさを感じるやわらか色のデザイン
- 高級感を感じるデザイン
- 読み手だけへの特別感を盛り込むデザイン
- 購買欲求を高める商品・モデル写真を使用したデザイン
実際のデザインでは、上記のポイントをどのように生かしているのか、さっそくチェックしていきましょう。
1-1. 女性らしさを感じるやわらか色のデザイン
女性はお化粧をすることで、一段ときれいになり、憧れの自分へ近づくことで自信を持つものです。
お化粧によって明るくなる気持ちを、やわらかく穏やかなカラーで表現したDMが人気を集めています。
【女性らしさを感じるやわらか色のデザイン例①】
バックに淡い桜色を使用し、白い服を着た会社代表の女性が化粧品をアピールしています。全体的にとても温かみにあふれた印象があり、化粧品の名称ともイメージがぴったりです。
生産者の顔が見える商品として、とても誠実で安心できる雰囲気を放っています。
【女性らしさを感じるやわらか色のデザイン例②】
カラフルな化粧品のイラストが並んでいます。これだけ多くの色彩を使用してもバラバラに見えないのは、水彩画のような濃淡ある色使いが功を奏しているのでしょう。
柔らかい雰囲気を醸し出しつつも、「お化粧って楽しい!」というワクワクした気持ちがこちらまで伝わってくるような1枚です。
【女性らしさを感じるやわらか色のデザイン例③】
こちらもやはり、暖色・濃淡の色使いを意識したDMになります。
穏やかな気持ちで自分と向き合う、そんなメイクの時間を思い出させるようなデザインですね。
1-2. 高級感を感じるデザイン
女性は自分の使う化粧品が、”質の良いものであること”にこだわるため、安っぽい見栄えのする化粧品には心がときめきません。
そこで、化粧品DMでもこの気持ちの動きを活かし、ぜひ高級感を取り入れてみることをおすすめします。
【高級感を感じるデザイン①】
さすがCHANELと言いたくなるような、見事な金文字が施された1枚です。
線画のみのシンプルタッチのイラストにもかかわらず、商品の持つ重厚さと高級感がよくにじみ出ています。
【高級感を感じるデザイン②】
DMのキャッチコピーにあるように「本物のハリ」という言葉がふさわしい、高級感あふれるDMです。
こんなに立派な商品なら、期待以上の効果が出るかもしれないと、ふと思わせてしまう勢いがあります。
1-3. 読み手だけへの特別感を盛り込むデザイン
化粧品DMに限らずすべてのDMにも通じることですが、最後まで目を通してもらえるDMになるためには、読み手が特別扱いされているとうれしく感じるような、さまざまな工夫が功を奏します。
「あなただけにお届けします」
「お得意様だけのプランです」
など、不特定多数ではない”名指し”をされることで、読み手はそのDMに親近感を持つようになり、やがては購買へのアクションへとつながります。
読み手への特別扱いを表現している事例を、いくつかご紹介しましょう。
【読み手だけへの特別感を盛り込むデザイン①】
誌面中央あたりに踊る「ブルーム会員様限定クーポンキャンペーン!」という文字が、会員の方であればぐっと胸に刺さるDMです。
通常価格とサービス価格の差額もわかりやすく表示されており、まるでいま施術を受けないと損であるかのような気持ちにさせられます。
「会員」である自分に向けられた特別なメッセージだと感じるため、つい行動を起こしたくなります。限定ものに弱い消費者心理を、うまく突いたDMだと言えるでしょう。
【読み手だけへの特別感を盛り込むデザイン②】
こちらも誌面最上部の「定期コース初回限定価格」という、特別な人に向けているかのようなコピーが目に飛び込んできます。このように対象が絞られると、一気に商品が身近に感じられ、具体的な検討を始めるきっかけになります。
1-4. 購買欲求を高める商品・モデル写真を使用したデザイン
化粧品のように見た目の変化をウリにしている商品は、使用後どのように変貌を遂げたのかを具体的にイメージさせることが重要になってきます。
また、女性は商品そのものよりも、「その商品を持っている自分の日常」までを想像しています。ちょっと素敵な化粧品を持って歩くだけで、その日の気持ちは上向きになり、ワクワクするものです。
そのため、DMの誌面に商品のパッケージ写真を掲載することで、「カバンに入れて持ち運びする私」「友達の前で化粧直しをする私」「素敵な化粧品で毎日を過ごす私」などのように、日常を想像してもらい、そこから購買意欲を高められるよう持っていきます。
【購買欲求を高める商品・モデル写真を使用したデザイン①】
商品写真が大変魅力的に映っています。
何本かのリップを、グラデーションになるよう並べて、DM全体のカラーもピンク系に統一しました。
このリップはどんな風に発色するのだろう、スマートなシルバーの持ち手は細くて使いやすそうだなどと想像しやすくなり、写真から得られる情報で消費者を満足させることが可能です。
【購買欲求を高める商品・モデル写真を使用したデザイン②】
メイクを施したモデルの顔が、アップで映し出されたデザインです。
透き通るようなすべすべの肌、つややかな桜色の唇などを目にして、この化粧品の仕上がり効果を具体的にイメージできる一枚となりました。
【購買欲求を高める商品・モデル写真を使用したデザイン③】
こちらは、ソープをメインにしたデザインです。
誌面の3分の1ほどを商品写真が占め、どのような形状なのか、とてもわかりやすく写真が配置されています。今すぐにでも手に取って、たっぷり泡立てたいような臨場感があります。
2. 化粧品DMを作るうえで押さえておきたい4つのコツ
前章でご紹介した、参考にしたい化粧品DMの10事例には、共通した4つのコツがあります。
どれも化粧品のDM作りには欠かせない要素となりますので、ぜひ押さえておきましょう。
2-1. 商品独自の良さを写真と配色で伝える
化粧品DMでもっとも重要なポイントの一つは、その商品だけが持つ長所を全面的にアピールすることです。
そのため、化粧品DMを作成する前に、どのようなコンセプトのもと、細かい内容を盛り込んでいくのか、きちんと決めておくことをおすすめします。
何をどのように伝えれば良いのか、は以下の通りです。
- 良い素材を使用し、高い効果が見込めること→写真で伝える
- 商品のブランド力→色で伝える
それぞれどのようなデザインを施せばいいのか、項目ごとに見てみましょう。
良い素材や高い効果などを強調したい場合は写真で伝える
1章の「1-4.購買欲求を高める商品・モデル写真を使用したデザイン」でもご紹介しましたが、モデルの写真や実際の商品写真、または商品の原料となるような自然素材をイメージできる写真などを活用すると、効果的です。
化粧品は、顔や体に直接触れるものです。そのため、安全な素材を使ったものであること、また、使用し続けることで目に見える効果が表れることを消費者は望んでいます。
このような消費者心理をうまく捉え、まずは実際目で見て確認できるよう、商品写真やモデル写真、原料などをイメージできる写真を、積極的に活用することをおすすめします。
<実際のDMデザインの事例>
こちらのDMでは、実際にその化粧品(リップ)を使用したモデルの写真を使うことで、発色の良さなどの効果をアピールすることに成功しています。
商品のブランドイメージを強調したい場合は色で伝える
化粧品は、ブランドイメージもとても重要です。
鋭い感性を持つ女性に特化した商材だけに、イメージ一つで売り上げが大きく左右されるのが特徴だといえるでしょう。
この点を踏まえて、化粧品のDM作りでは、そのブランドイメージを保ちながら、他商品との違いを大きくアピールすることも重要になってきます。
高級な化粧品なのか、ナチュラル素材にこだわった化粧品なのか、もしくはいつでも身近にある親しみやすい化粧品なのか、各商品が目指す方向性に従って、DM作りを進めていかなければなりません。
商品イメージを操作する上で重要になってくるのは、化粧品DMの色選びです。色は人間の心理に大きな影響をもたらします。
一般的には、以下のような心理的影響が指摘されています。
色 |
人の心理に与える影響 |
---|---|
赤 |
活発・エネルギッシュ・興奮・怒り・攻撃・危険・警戒 |
オレンジ |
温かい・家庭的・柔らかい |
黄色 |
明るい・無邪気・子供・軽快・幸せ・危険 |
緑 |
自然・穏やか・平和・癒し・おとなしい |
青 |
さわやか・鎮静・信頼・誠実・知的・冷静・冷たい |
紫 |
高貴・優雅・神秘・ミステリアス・不安・病気 |
ピンク |
女性らしさ・恋愛・幸せ・若々しい |
白 |
清潔・明るい・潔白・善・無機質・冷たい |
黒 |
高級・重厚・悪 |
表現したいイメージ別のおすすめの色を、実際のDMデザイン事例と一緒にご紹介します。
①高級感を表現したい場合
豪華さや高貴さを感じさせるゴールドや黒、紫を使用するのがおすすめです。
【ゴールドを用いて高級なイメージを出した事例】
【部分的にゴールドを用いて高級なイメージを出した事例】
②「自然の恵みで作られた化粧品」のように、素材の良さを表現したい
自然をイメージできる落ち着いた緑や、原料・大地などをイメージできるオレンジ系統が向いています。
【ナチュラル感(緑色)を盛り込んだDM事例】
こちらのDMは、オーガニックをキーワードにしているだけあって、左右にあしらわれた 安心感のある緑色の植物のデザインが、体に優しいナチュラル素材であるかのようなイメージを醸し出しています。
③親しみやすさを表現したい
オレンジやピンクなどの温かく柔らかい色を使用することが多いです。
【淡いピンク色を使用して親しみやすさを表現したDM事例】
【暖色を使用して柔らかさを表現したDM事例】
また、あらかじめ商品ロゴが用意されてるなら、そのロゴの色を基調にした化粧品DMを作成することで、統一感のあるブランドイメージを表現することが可能です。
2-2. DMのメイン内容を一目でわかるように配置する
いくら綺麗に作られたDMでも、何が言いたいのかメッセージ性が伝わってこないDMでは、まったく意味がありません。
読み手が手に取った瞬間、何について書かれたDMであるのか、そのメインの内容が素早く伝わることが大切です。
そのために重要なのは、以下の2つを考えることです。
- 何を伝えるか(伝えるべき要素をヌケモレなく入れる)
- どのように伝えるか(伝わりやすい配置にする)
ここでは、化粧品DMで扱われることの多い
- 新商品告知
- キャンペーン告知
の2点に絞って解説していきます。
新商品告知には?「商品の差別化ポイント」をわかりやすく記載
新商品DMでは、その商品自体のPRも重要ですが、この機会にこれまでの一連の商品ラインアップを紹介する格好の機会でもあります。そのため、新商品販売の告知DMには、既存商品とのお得なセット販売が大きくうたわれているケースが多いのです。
そのため、新商品告知のDMで伝えるべきなのは、「商品特徴」と「お得感」の2点です。
<商品特徴として記載すべき要素>
- 新たに加わった機能や効能(これまでの商品との差別化ポイント)
- 使用感
- 使用方法
- 実際の使用者からのコメント真実味が出て効果的)
上記の要素を読み手にわかりやすく配置しましょう。事例でご説明します。
【商品特徴をわかりやすく記載した事例】
こちらのDMでは、上記で述べた「商品特徴」「お得感」がしっかり盛り込まれています。
まず目に飛び込んでくるのは、キャッチコピー①「目元、口元、ほうれい線」の大きな文字です。
Z型に目線を流していくと、次に見えるのがクリームの写真。「コラーゲン量250%に!」と記載されており、以前の商品との差別化ポイントが明確にわかります。
そして次に目に入るのがキャッチコピー②「これ1個で年齢肌にハリ」という文字。パッと見ただけで、顔のしわに効果のあるクリームのDMだということがよくわかります。
さらに視線を進めていくと、「3大キャンペーン」と赤い枠で囲った情報が読み取れます。
15日間のうちに申し込んだ人だけがリーズナブルに購入できること、送料無料であること、そしてポーチなどのお土産が付いてくるお得感がわかり、思わず心がウキウキします。
このように、DMのメイン内容が一目でわかるようなデザインは、消費者の心をつかむのに最適であることがわかります。
キャンペーン告知には?「お得感」「特別感」を全面に押し出して配置
前述した内容と一部重複しますが、新商品販売にともなってよく企画されるのが、キャンペーンです。
通常の購入と異なり、キャンペーン内に購入することで、料金の割引が適用されたり、ノベルティグッズのプレゼント、既存商品との抱き合わせ販売により、特別価格での購入が可能になったりします。
女性たちは、この「お得感」が大好きです。
また、「初回限定」「お得意様のみ割引」のような、特別扱いをされるのも親近感が感じられて商品への印象を良くします。
そのため、キャンペーン告知のDMを作る際は、どんな特典がついてくるのか、どの程度の割引が効くのか、誰が対象なのかなど、お得感・特別感が一目で理解できるような誌面を作るように意識しましょう。
【読み手へのお得感・特別感が盛り込まれたDM事例①】
誌面の3分の1ほどの スペースを使って限定キャンペーンとクーポンについて記載することで、●%もお得であるということと、会員限定のキャンペーンであるという特別感を演出しています。
【読み手へのお得感・特別感が盛り込まれたDM事例②】
誌面の最初に「初回限定特別価格」と記載して特別感を伝え、最後に具体的にいくらで購入できるのかを、大きな赤文字で記載することによって、お得感が一目でわかるようになっています。
2-3. 消費者アクションにつながる仕掛けを作る
魅力的な化粧品のDMを見て、消費者が買ってみたい!と思ったとき、すぐにアクションを起こせるような仕掛けを作ることはとても重要です。
特に化粧品は、通販に力を入れている会社も多いことでしょう。
通販であればなおさら、すぐにつながる電話や申込サイトの用意、受注時間の明記など必要不可欠な情報が欠けていては、消費者の興味はすぐに別のところへ移ってしまいます。
ここでは、具体的なアクションを起こしやすい「連絡先・営業時間」と「QRコード」について解説しましょう。
連絡先、営業時間を明記する
お客様に送るDMには、連絡先(電話番号、URL、メールアドレス、FAXなど)および営業時間を明記しましょう。このような大切な情報は、文末に持ってくると目に留まりやすくなります。
後述する「2-4.全業種のDM共通|押さえておきたいDMデザイン10のコツ」でも触れますが、業界問わず、DMデザイン全体の重要なコツとして「視線の流れに合わせてZ型またはN型にレイアウトする」という方法があります。
本来、人間は物を見るとき、左→右へ、上→下へ目線を動かす習性があります。
化粧品DMをデザインする場合も、この習性を利用して、横書きならアルファベットの「Z」を描くように左上→右下にかけて、伝えたい内容を配置しましょう。
一方、縦書きの場合は、右上から左下に向かってアルファベットの「N」をなぞるようにデザインすることがポイントです。
このZ型とN型を意識してデザインすることで、読み手はストレスを感じることなく、自然と目で文字を追いやすくなります。
こうしたコツを活かして、連絡先や営業時間などの情報を取り入れる場合は、宛名ハガキの下部もしくは右下(Z型の終わりの部分)部分に記載するようにしましょう。
特に、この連絡先手段は、そのまま注文に直結することも珍しくありません。そのため、できるだけ多くの連絡方法を用意しておくことは、商品の売り上げに貢献することにもつながります。
また、営業時間の記載もとても重要です。なぜなら消費者によっては、商品についての疑問や質問を、直接電話口で問い合わせたい方もいらっしゃるからです。
特にネット環境に不慣れなご高齢の方であればあるほど、電話での問い合わせを重宝します。消費者は多忙です。
せっかく時間を作って電話したとしても、営業時間外で電話がつながらなければ、あっという間に面倒くさくなってしまい、次の情報へと飛び移っていきます。
1人でも多くの消費者を取り入れるためにも、連絡先とともに営業時間を併記することを、一度検討してみましょう。
QRコードを入れる
最近のDMには、QRコードを入れる業者も増えています。
携帯でサイト情報を瞬時に読み取れるQRコードは、商品サービスやクーポン、店舗情報など詳細な情報をお客様にお伝えするのに最適です。
特に、通信販売での展開に力を入れている会社にとっては、消費者を通販サイトに誘導するのにQRコードが大いに役立ちます。DM作成の際には、ぜひQRコードを取り入れてみましょう。
【連絡先・営業時間・QRコードのデザイン例】
DMの宛名面に、連絡先・営業時間・QRコードを取り入れたデザインです。大きく表示された電話番号が、すぐにアクションを起こしたい消費者を迷わず誘導してくれます。
また、営業時間や定休日も併記されているため、いま連絡したら対応してもらえるのかどうかも一目でわかり、とても便利です。
スマートフォンを使い慣れている方向けには、QRコードも掲示されているため、ストレスなく店舗や商品情報を得ることができます。
すべての消費者に対して、さまざまな方法でアクションを起こせるよう促してくれています。
2-4. 全業種のDM共通|押さえておきたいDMデザイン10のコツ
化粧品DMのデザインのコツは、4つとも化粧品という高品質なイメージを大切にしつつも、読み手の購買力を掻き立てるためには重要な要素となります。
この他にも、業種問わず、すべてのDMに共通するデザインのコツがあります。
併せて押さえておきましょう。
DMデザイン10のコツ
1)同業他社のDMを参考にする
→同じような商材を扱う他社のDMは、とても参考になります。
どのようなレイアウトで商品をアピールしているのかを研究し、良い点を積極的に取り入れてみましょう。
2)視線の流れに合わせてZ型またはN型にレイアウトする
→人は文字を読むとき、横書きの場合は左から右へ(Z型)、縦書きの場合は上から下へ(N型)と目線を流す性質があります。これを利用して、大切な情報をどのような順番で出していくのか工夫してみましょう。
3)キャッチコピーは紙面の約3分の1のスペースをとる
→もっとも伝えたい内容は、紙面の3分の1ほどのスペースをたっぷりとって、大きく告知しましょう。
他とのメリハリをつけることで、消費者の記憶に残りやすくなります。
4)メインになる写真を大きくする
→化粧品などの商品写真は、消費者の目に留まりやすくするために大きく載せましょう。
少しでも多くの情報を載せたいからと、細かい写真を何枚も出してしまうと、結局何をアピールしたいDMだったのか、記憶に残らないことが多くなります。
5)イメージに合ったフォントを使う
→ゴシック体は男性的・力強く安定感がある、明朝体は女性的・繊細・知的など、文字のフォントはそれぞれ異なる雰囲気を持ちます。
そのため、DM作成の場合も伝えたい商品のターゲットやコンセプトに合わせたフォントを使用しましょう。
化粧品DMの場合は、女性的な印象を与えることができる明朝体が使われることが多いです。
6)訴求したいことを一番目立つ場所に書く
→DMのなかで一番伝えたいメッセージは、紙面の目立つ場所に配置しましょう。
このDMが何のために送られてきたのかが一目瞭然でないと、読者は早々に興味を失いDMに目を向けてくれなくなります。
7)文字を詰め込みすぎない
→長い文章や商品説明など大量の文字を、紙面に詰め込まないようにしましょう。読者が疲弊しないよう、メリハリのある短い文章で表現できるよう工夫しましょう。
8)アイキャッチとなるデザイン要素を取り入れる
→人目を惹くようなデザインやアイコンを使用しましょう。
読者に商品を深く印象付けるのに、効果的な働きをします。
9)季節に合った色使いをする
→色が人に与える影響は大きいです。
特に季節に合わせたDMは、読み手の興味と期待感を刺激してくれ、開封率が高まります。
10)テンプレートを利用する
→ゼロからデザインするのが苦手な方は、無料(一部有料もあり)テンプレートを使用して、簡単に化粧品DMのデザインを作成することができます。
くわしくは、次章「3.自分で作るなら活用したいおすすめ無料ソフト3選」でご紹介していますので、ご覧ください。
DMデザインのコツについて知りたい方におすすめ
3. 自分で作るなら活用したいおすすめ無料ソフト3選
化粧品DMのお手本デザインと、大切な4つのコツをご理解いただけたら、さっそくDM作成に取り掛かってみましょう。
しかし、いざパソコンを前にDM作りを始めようと思っても、なかなかアイデアが浮かばず、手つかずのまま時間だけが経ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、化粧品DMの作成に役立つテンプレートやソフトを活用してみましょう。無料で使用できるツールですので、気軽にお試しください。
3–1. 商品をセンスよく演出してくれる!「PIXTA」
高品質な写真やイラスト素材を販売するPIXTAでは、無料で使用できる「チラシデザインテンプレート」というサービスがあります。
950点以上の無料テンプレートのうち、美容関係のテンプレートは、エステサロン向け44種類、ネイルサロン向け26種類、マツエクサロン向け23種類、そしてヘアサロン向け35種類のテンプレートがそろっています。
残念ながら、「化粧品向け」に特化したテンプレートはないようですが、上記のサロン向けのテンプレートは、文字も写真(写真は購入する必要あり)も自由に差し替え・編集ができるので、化粧品向けDMとして作り変えるのことも簡単にできます。
また、「チラシ」とうたっていますが、チラシ・ポスター・DMなどサイズを指定することで、DM用の原稿も作成可能です。
専用ソフトをダウンロードする必要はなく、パワーポイント上で作成可能なので、新しい操作を覚えるわずらわしさもありません。
作成工程はたったの3ステップです。
①気に入ったチラシテンプレートをダウンロードする
②写真(購入する必要あり)や文字を差し替えたり編集する
③ご自宅のプリンターで印刷する
ご自分で気に入ったデザインを盛り込めるので、各商品に合わせたDM作りに最適です。
【ここがおすすめ】
①テンプレート950点以上が無料で使用できる
②高品質な素材の利用が可能(一部有料あり)
③パワーポイントを使って作成するので手軽で簡単に扱える
【公式サイト】
https://pixta.jp/templates
3-2. 化粧品をおしゃれに魅せる!「Canva」
オーストラリア発祥の無料デザイン作成サイト「Canva」は、まさに化粧品のDM作りにぴったりです。
無料テンプレート5万点のなかから、「化粧品 DM」で検索すると、多種多様なテンプレートがヒットします。初心者であっても、プロ並みのレベルを持ったDMを作ることが可能です。
柔らかい雰囲気のものから、目の覚めるような鮮やかなものまで、商品の雰囲気やイメージに合わせてふさわしいテンプレートを選ぶことができます。
備え付けの写真素材も使用できますが、無料と有料とに分かれます。写真使用の際はよく注意して、選定作業を行ってください。
【ここがおすすめ】
①5万点以上のテンプレートなど、素材が豊富に用意されている
②写真素材も使用することができる(無料・有料あり)
③テンプレートや素材のセンスが、とにかくおしゃれ
【公式サイト】
https://www.canva.com/
3-3. 本格的なDM作りならここ!印刷もおまかせできる「ラクスル」
ラクスルは、自社のサイト内で多くの無料デザインテンプレートを公開しています。そのなかでも、美容・エステに関するテンプレートは、18種類。季節を意識したデザインや、複数写真を入れるデザインなど、様々なシーンに対応しています。
なんといっても、専用ソフトをダウンロードすることなく、サイト内でどんどん編集作業を進めていけるので便利です。初めて操作する方でも、すぐに慣れて本格的なDM作りにチャレンジできるでしょう。
作り終わったデザインは、そのまま印刷発注できますので、手間が省けるのもうれしいところです。
シーズンやイベントにあてて、割引キャンペーンなども積極的に行っているので、リーズナブルにDM作りができるチャンスもあります。
【ここがおすすめ】
①オンラインでデザイン編集・印刷発注までが完結できる
②印刷・宛名印字・発送代込みでリーズナブルに利用できる
③最短で翌日発送してくれるので、急ぎの時に便利
【公式サイト】
https://raksul.com/
テンプレートについて詳しく知りたい方におすすめ
まとめ
化粧品DMは、商品そのものも魅力ももちろんですが、全体からにじみ出る雰囲気も大変重要視されます。
数ある化粧品の中から選んでもらうためには、消費者の心を引き付けるDM作りが、とても大切なことが、今回の記事でおわかりいただけたのではないでしょうか。
今回の記事をおさらいすると、化粧品DMのデザインを考える上で、必ず押さえておきたいコツとは、
- 商品独自の良さを写真と配色で伝える
- DMのメイン内容を一目でわかるようにする
- 消費者アクションにつながる仕掛けを作る
- 全業種に共通するDMデザイン10のコツを押さえる
の4点となります。
こちらのコツを押さえることで、見違えるほど魅力的な化粧品DMが作れるようになります。今日からさっそくあなただけの素敵なDM作りを、始めてみてくださいね。