広報誌作りにおいて、タイトルは、まず最初に考えて掲げるべき「顔」のようなものです。
タイトル次第で、広報誌に愛着を持ってもらえるか、話題になって長く発行し続けられるかが決まるといっても過言ではありません。
「重要なのはわかるけど全然思いつかない…。どうしたら良いタイトルがつけられるの?」
良いタイトルをと思えば思うほど何も出てこなくて悶々としていらっしゃる方のために、本記事では、広報誌のタイトルのつけ方を事例つきで4パターン解説していきます!
- グループ名(社名、学校名、病院名など)をそのまま活用する
- 広報誌発刊の目的をタイトルに込める
- グループの理念(テーマ)をタイトルに活用する
- ポジティブな言葉の中からタイトルを選ぶ
読んで頂ければ、つけ方の切り口が分かって、イメージが湧きやすくなります。
現在活発に発行されている実際の広報誌の良いタイトルを、会社、学校(PTA)、病院、市町村(自治体)に分けて45選ご紹介します!
それらを見れば、どういったタイトルが皆に響きやすいのかがわかり、具体的なタイトルの候補がすぐにいくつか思いつくでしょう。記事を参考に、あなたの広報誌に愛着の湧く素敵なタイトルをつけてくださいね。
目次
1. 【事例付き】広報誌タイトルのつけ方4パターン
広報誌のタイトルのつけ方には、主に4つのパターンが考えられます。
- グループ名(社名、学校名、病院名など)をそのまま活用する
- 広報誌発刊の目的をタイトルに込める
- グループの理念(テーマ)をタイトルに活用する
- ポジティブな言葉の中からタイトルを選ぶ
以下に1つずつ事例を挙げて解説していきます。
パターンを知れば、応用していろんなタイトルが思い浮かびやすくなりますので、あなたのグループならどんな風になるか考えながら読んでいってくださいね。
1-1. グループ名(社名、学校名、病院名など)をそのまま活用する
1番オーソドックスで王道ともいえるのが、グループ(会社、学校、病院、市町村など)の名前をそのまま活用して名前の前後に広報誌らしい言葉をつけるパターンです。
一目でどこの広報誌かわかり、覚えやすいタイトルになります。
事例 |
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〇〇便り |
グループ名の前後につける言葉は、事例のように誰でも知っている馴染みのあるものが良いでしょう。
また、自治体の広報誌などでは、地域名=タイトルとして、「とちぎ」「ながさき」というように、前後に言葉を足さずに活用しているケースもあります。その場合は、漢字をひらがなやローマ字に変えたり、ロゴのデザインに工夫が必要になってきます。
※デザインの工夫については、「5-1.漢字をひらがなにすると親しみやすいデザインになる」「5-2.ローマ字デザインはオシャレでスマートな印象」で、事例を交えて解説しますので参考にしてください。
広報誌のタイトルに活用することで、グループ名が愛称のように日常的に使われていけば、皆がグループに愛着を持つきっかけになります。
1-2. 広報誌発刊の目的をタイトルに込める
広報誌を発刊するにあたってのテーマや目的をタイトルに込めるというパターンもあります。
作り手の発刊への思いが、ダイレクトに仲間や読み手に伝わります。
事例 |
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結束 スマイル 絆 チームワーク 冒険 なかよし 輪 ドリーム(夢) 志し高く もっと高く |
目的の設定は、広報誌を発刊する上で作り手のモチベーションになり、グループの承認を得て発行し続けるためにとても重要です。
しかしながら、長く続けてマンネリ化してしまったり、メンバーが変わっていくうちに、目的がブレてあやふやになっていくことが少なくありません。
タイトルに目的を込めていれば、広報誌を作るたびに皆が目的を再確認できるので、メンバーが変わっても同じ思いを持ち続けやすくなるでしょう。受け取る読み手にも「何のために続けているの?」といった疑問を持たれにくくなります。
1-3. グループの理念(テーマ)をタイトルに活用する
グループで共有している活動理念(テーマ)をタイトルに活用するパターンも考えられます。個人としてとらえるのが難しいグループ理念も、広報誌のタイトルにすることで馴染みやすく身近なものになります。
事例 |
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事例 向上 向上心 スキルアップ 勝利への道 信頼 成長と挑戦 夢を形に まごころ 安心 創造 |
たとえば会社の場合、若手社員や中途入社の新人が企業理念をあまり理解していないことは往々にしてあります。
タイトルに企業理念を活用することで、そういった新人若手を含め、社員全員にしっかりと自社の企業理念を認識させ、自分のこととして身近に感じさせることができます。
そのグループらしさ、グループのオリジナリティを感じさせるタイトルになるというのも、企業理念を活用するメリットです。
1-4. ポジティブな言葉の中からタイトルを選ぶ
誰が聞いても明るい印象を持つポジティブな言葉の中からタイトルを選ぶというパターンもあります。
ポジティブなタイトルを嫌う人はいないので、良い印象が与えられます。
事例 |
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事例 事例 フレッシュ HAPPY スプリング さくら 青空 ほほえみ SMILE みんななかよし 元気な子 健やか ENJOY 生き生き 長寿 |
タイトルはしょっちゅう話題になったり、あちこちで目にするものです(そうであることが望ましいですよね)。
そこに留意すると、誰が、どんな状態の時に目にしても、プレッシャーを感じたり、嫌な気分になったりすることのない、間違いのない言葉を使った方が良いでしょう。
直接グループと結びつかない言葉であったとしても、ポジティブなタイトルであれば、グループのめざす雰囲気として皆から良い印象で受け取ってもらえます。
2. 参考にしよう!広報誌の良いタイトル事例45選
広報誌のタイトルのイメージが何となく湧いてきたでしょうか。
2章ではより具体的な候補が選べるように、実際に使用されている広報誌の良いタイトルを、会社、学校(PTA)、病院、市町村(自治体)に分けて45選ご紹介します。
一目で分かるように、つけ方のパターンごとに分けてありますので、印象の違いなどを比較しながら見ていって頂けたらと思います。
2-1. 会社の広報誌タイトル
会社の広報誌のタイトルとして実際に使用されている12のタイトルを、4パターンに分けて一覧にしました。
<会社名を活用したタイトル> |
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<発刊の目的を込めたタイトル> |
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<会社の理念を活用したタイトル> |
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<ポジティブな言葉を使ったタイトル> |
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会社の広報誌では理念を英語に置き換えたり、「挑戦」「創造」といった前向きに臨む意志が込められたタイトルが多いようです。
会社名を活用するパターンでは、名前をひらがなやローマ字に置き換えているタイトルがほとんどです。Blooming(咲き誇る)、Growing(情熱的な)というように現在進行形のタイトルも目立ちます。
2-2. 学校(PTA)の広報誌タイトル
学校やPTAの広報誌のタイトルとして実際に使用されている10のタイトルを、4パターンに分けて一覧にしました。
<学校名を活用したタイトル> |
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<発刊の目的を込めたタイトル> |
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<学校の理念を活用したタイトル> |
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<ポジティブな言葉を使ったタイトル> |
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学校やPTAの広報誌のタイトルでは、やはり学校名を活用したものが多いです。
その中でも、中浜小学校→仲は間、高松第一小学校PTA→第一っ子タイムズ、のように、名前そのものに言葉を足すのではなく、ひと工夫しているオリジナリティのあるタイトルは目を惹きます。
大和市子ども会連絡協議会→市子連だより、のように、長い名前を短縮してタイトルにしているのも愛称のように呼ばれて親しみが湧きそうですね。
2-3. 病院(クリニック)の広報誌タイトル
病院(クリニック)の広報誌のタイトルとして実際に使用されている13のタイトルを、4パターンに分けて一覧にしました。
<病院名を活用したタイトル> |
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<発刊の目的を込めたタイトル> |
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<病院の理念を活用したタイトル> |
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<ポジティブな言葉を使ったタイトル> |
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病院(クリニック)の広報誌のタイトルでは、「すこやか」「せんばづる」など、元気になって欲しいという願いを込めたものが目立ちます。
重井医学研究所付属病院の「hesso」というのは、人の身体の「へそ」をもじった造語です。
「身体の中心にあるへそのように、いまの医療を中心に地域の皆様にわかりやすく病院の活動を紹介する」、つまりは、「地域のへそ(中心)のような存在をめざす」という発刊の目的を込めたタイトルになります。
発刊者の中にしっかりした意図があるなら、この「hesso」ように一見して意味がわからなくても何となく “気になる” タイトルもありでしょう。
2-4. 市町村(自治体)の広報誌タイトル
市町村(自治体)の広報誌のタイトルとして実際に使用されている10のタイトルを、4パターンに分けて一覧にしました。
<市町村名を活用したタイトル> |
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<発刊の目的を込めたタイトル> |
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<市町村(自治体)の理念を活用したタイトル> |
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<ポジティブな言葉を使ったタイトル> |
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市町村(自治体)の広報誌では、市町村名を活用したタイトルが圧倒的に多いです。「あきたびじん(秋田県)」や「七尾ごころ(石川県七尾市)」など、前後につける言葉にそれぞれの工夫が見られます。
「THEかがわ(香川県)」や、あだ名のような「にっしー(大阪市西区)」も面白いですよね。他の3つのパターンでは、市町村の発展に向けての願いを込めたものが目につきました。
3. コレはNG!タイトルを付けるときの注意点
たくさんの広報誌のタイトルを見て、ご自身の関わる広報誌の良いタイトルが浮かんでこられたと思います。
ただ、良いと思えるタイトルを思いついても、実際つけるのは避けた方がいいNGなタイトルもあります。
- 思いがこもっていても「長すぎるタイトル」はNG
- 良い言葉でも「方向性が違うタイトル」はNG
- 普遍性のない「流行り言葉のタイトル」はNG
ひとつずつ具体的に解説していきましょう。長く多くの人に愛着を持ってもらえるタイトルをつけるために、しっかり覚えておいてくださいね。
3-1. 思いがこもっていても「長すぎるタイトル」はNG
長すぎるタイトルは避けましょう。いくら思いがこもっていても、長いと覚えにくいですし印象も良くありません。
たとえばPTAの広報誌の場合で考えてみましょう。ポジティブな言葉で、元気な子供たちをイメージしたタイトルをつけたい場合に、「笑顔いっぱいで仲良く楽しい〇〇小学校PTA広報誌」では、長い上にしまりがなく、かえって意図も伝わりにくいと思いませんか?
端的に、「スマイル」や「なかよし」、あるいは少しひねって「ENJOY!〇〇小」とでもした方が、スッキリして人に響きやすいタイトルになります。
このように、グループの掲げる願いや目的、理念を含めると長いタイトルになってしまうという場合は、それを端的な言葉に置き換えたり、組み合わせてオリジナルの造語を作るなどして、タイトルらしい語数にまとめるよう工夫しましょう。
長すぎるタイトルは意図が伝わりにくく、複雑で難しいイメージを与えてしまいかねません。
3-2. 良い言葉でも「方向性が違うタイトル」はNG
言葉として良いものでも、グループの方向性に合わないタイトルはNGです。
たとえば「温故知新」というのは、“古きをたずねて、そこから新しい知識や見解を導く”という意味で、教訓的な良い言葉として使われますよね。
けれども、発展的でグローバルな企業理念を持つ会社の広報誌にそのタイトルをつけると、会社カラーとタイトルが合わず、ちぐはぐで不自然な印象になってしまいます。
良い言葉であっても、グループの方向性から遠い印象のタイトルは避けるようにしましょう。
3-3. 普遍性のない「流行り言葉のタイトル」はNG
いっときのブームになっているような、流行り言葉のタイトルは避けるようにしてください。グループによって多少の違いはあるにせよ、広報誌は長く定期的に同じタイトルの基に続けていくものです。
ブームを共有していた人の間でしか通じないタイトルをつけてしまうと、数年後、その先まで意図や思いを伝承していくことが困難になります。
一時的な流行から名付けたタイトルには普遍性がないので活用するのはやめておきましょう。
4. 造語に使える!便利な無料ネーミングツール3つ
ここまで読んだ方はタイトルのイメージががかなり具体的になって来られたかと思います。
4章では、「他の人が思いつかないような造語も候補に挙げてみたい!」という方のために、オリジナリティのある造語が作り出せる、無料のネーミングツールを3つご紹介します。
- ぞうごま
- ね〜ま〜2
- サークル名ジェネレータver.1.01
オススメのポイントは、とにかく簡単に使えることと、煩雑な会員登録が不要であることです。
造語はちょっと…と思われている方も、遊び感覚で楽しめて、発想の転換にもなりますので、ぜひ1度試してみてくださいね。
4-1. ぞうごま
出典:ぞうごま
「ぞうごま」は、ネーミングのための造語を自動作成する造語メーカー(ジェネレーター)です。キーワードと英語との組み合わせや、アナグラム(※)のための並び替えなど様々な方法で名前を造ることができます。
※アナグラム:単語または文章の中の文字をいくつか入れ替えることによって全く違った意味にさせる言葉遊び。
さまざまなパターンの名前候補が自動的に生成されるので、オリジナルのネーミングが浮かばずに困っている方にピッタリのツールです。
以下の4通りの中から好きなネーミングを選んで、必要条件を入力して検索するだけで、たちどころに造語のネーミング候補が出てきます。
- 指定した言葉をベースに造語を作りたい(3つのキーワードが選べます)
- ネーミングのためのキーワードを得たい(辞書からネーミングに役立つ言葉を探せます。組み合わせることも可能)
- ハンドルネームを付けたい(男女や好きなものなど条件を入力して作れます)
- ニックネーム、あだ名を付けたい(名前などを入力して作ることができます)
とても簡単で楽しいので、タイトルだけでなく、いろいろな名前を検索してみたくなりますよ。
4-2. ね〜ま〜2
出典:ね〜ま〜2
「ね〜ま〜2」は、ネーミングをする時に、文字列ランダム生成、文字列シュミレーションをして思考の手助けをしてくれるフリーツールです。
使い方は、名前のキーワードになる文字を入力して、「じぇねれーと」ボタンをクリックするだけ。すると、キーワード文字にランダム発生させた文字列をつけた候補の言葉が表示されるしくみです。キーワードの前付けor後付け、付加文字数も設定できて面白く便利に使えます。
他にはあまりないこのツールの大きなポイントは、濁音・半濁音の出現率を指定できることです。濁音(がぎぐげござじずぜぞだぢづでどばびうべぼ)を名前に入れることで、「力強さ」や「躍動感」のあるネーミングが叶います。(0倍に設定して濁音が出てこなくすることもできます)
また、半濁音(ぱぴぷぺぽ)を名前にいれると「軽快さ」「ソフト感」を与えることができます。(0倍に設定して半濁音が出てこなくすることもできます)
ゲーム感覚で楽しくネーミングができるツールなので、タイトルに迷ったとき1度は試してみる価値がありそうです。
4-3. サークル名ジェネレータver.1.01
出典:サークル名ジェネレータ
「サークル名ジェネレータ」は、サークル名をランダム生成する(数十万通り×好きな文字)ことができるツールです。
使い方は本当に簡単!名前(タイトル)にいれたい任意の文字を入力して【名前を生成する】ボタンをクリックするだけです。
基本的に同人活動のサークル名を考えるためのツールなので、個性的でオリジナリティに富んだ名前候補が多く、会社や自治体など公的な広報誌向きではありませんが、頭を柔らかくして発想を広げるのには役立ちます。
「今のサークル名、なんか気にいらないから面白いのに変えたい!」
「やるかやらないかわからない同人サークルだけど名前だけちょっと考えてみたい!」
という方に特におすすめのツールです。
5. タイトルはコンセプトが伝わりやすいデザインにしよう
広報誌のタイトルをつける時は、どんなネーミングにするかと同時に、どのようなデザインにするかを考えることも重要です。同じタイトルでも、ロゴやカラーによって印象が大きく変わってきます。
フォントやカラーなどあまたのデザインがある中から、どんなタイトルロゴにするかを決めるときに留意すべきポイントは、『広報誌(グループ)のコンセプト(観点、意図)が、見ている人に伝わりやすいものを選ぶ』ということです。
それによって、すっきりシンプルなものがいいのか、おちゃめな遊びがある方がいいのか、弾んだ感じ、攻めた雰囲気…など選ぶべきデザインが絞りやすくなります。
以下に6つの具体的な例をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
5-1. 漢字をひらがなにすると親しみやすいデザインになる
元は漢字である地名や会社名をひらがなのデザインにすると、やさしくて親しみやすいイメージになります。
上記の「広報とよはし」は、「と」のデザインが可愛く工夫されていますね。ひらがなの柔らかい印象に加えてポップな印象も与えています。
大きなタイトルの下に「TOYOHASHI」と小さめのローマ字が入っていますが、このように、大きさを変えて二段で表記するのは、タイトルとして見栄えをよくする方法のひとつです。上段をローマ字にして下段に漢字やひらがなを入れるパターンもあります。
こちらは、ひらがなと片仮名で指宿(いぶすき)をデザインしたタイトルです。漢字表記を避けたことで、「指宿」が読めない人にも親しみが持て、身近な雰囲気を感じさせます。
写真とつながったイメージの赤い花のイラストが効いていますね。「ぶ」の点々がリボンのようなデザインになっているのも可愛いです。
5-2. ローマ字デザインはオシャレでスマートな印象
タイトルをローマ字にすると、オシャレで都会的な印象を与えやすくなります。
農業共済組合という文字からは、少し堅苦しい土臭い印象を受けますが、「NOSAI」とローマ字に変えただけで、なんとなくスマートな印象にみえると思いませんか?香川をひらがなにして「か」「が」「わ」と、ふきだしで表現しているのも楽しい印象を与えます。
上段に淡い色で「そらとつちとみどりの会話」とありますが、このようにメインタイトルの上にサブタイトルのようにして「伝えたい言葉」を載せるのも、伝わりやすいデザインのひとつです。
メインタイトルが、一見して意味のわからない造語であったり、英語の場合によく用いられます。
こちらは小野という漢字をローマ字にし、Magazineと組み合わせた造語のようなタイトル。
ローマ字表記にしたことで、オシャレでスマートな印象になっています。
一文字目のOの中に「オノマグ」と読み方が入っているのも気が効いていますね。
ブルーカラーにインパクトがあり、写真を目立たせて、文字は全て白にしているのも爽やかでスッキリしたイメージです。
5-3. 短いタイトルはシンボリックなデザインにする
短いタイトルの場合は、象徴的なシンボルのようなデザインを意識すると良いでしょう。
こちらの「温」は手書きのようなロゴが、文字通り温かみを醸し出して成功しているデザイン。
さり気なく置かれているようで、大きさや形が計算されていて、タイトルの良さをデザインが引き立てています。
そのまま病院のロゴにも使えそうなシンボリックなデザインです。
こちらは「&」という、問いかけるようなクリエイティブなタイトル。
表紙全体のデザインが、それを象徴的に表していて格好いいです。
下線や小さな2行の文字を加えることで、ただ「&」と置くよりもバランスよく、タイトルとして引き締まってみえるところも参考になります。
このように、タイトルの印象はデザインによって大きく変わってきますので、コンセプトをしっかりと把握した上で、多くの人の目に留まり、中身が気になるようなデザインを工夫するようにしましょう。
広報誌のレイアウトについて知りたい方におすすめ
まとめ
広報誌のタイトルについて、つけ方のパターンを事例つきでご紹介しました。
- グループ名(社名、学校名、病院名など)をそのまま活用する
- 広報誌発刊の目的をタイトルに込める
- グループの理念(テーマ)をタイトルに活用する
- ポジティブな言葉の中からタイトルを選ぶ
活発な発行が続いている広報誌では、パターンに基づいている中でも、中浜小学校→「仲は間」、高松第一小学校PTA→「第一っ子タイムズ」、重井医学研究所付属病院→「hesso」(人の身体のへそをもじった造語)のように、ひと捻りされたタイトルが目を惹きました。
そういったオリジナリティのあるタイトルをつけたいが思いつかないという場合には、ご紹介したような無料のネーミングツールを試してみるのも1つの方法です。
ただし、以下のようなタイトルは良い言葉でもNGなので気を付けましょう。
- 思いがこもっていても「長すぎるタイトル」
- 良い言葉でも「方向性が違うタイトル」
- 普遍性のない「流行り言葉のタイトル」
記事を参考に、皆に愛されて長く使える広報誌のタイトルが見つかることを祈っています。