自治体が独自に発行し、住民にさまざまな情報を伝える媒体「広報誌」。
近年、都市や地方を問わず、おしゃれで読みやすく工夫された広報誌が増えていることをご存じでしょうか?毎年行われている「全国広報コンクール」「都道府県広報コンクール」では、民間企業が発信する商業パンフレットや情報誌に勝るとも劣らない力作が寄せられています。
自治体の広報誌に携わり、「自分の自治体の広報誌もおしゃれに、手に取ってもらいやすくしたい」と考える人は多いのではないでしょうか。
とはいえ自治体は民間企業のように潤沢な予算を自由に使えるわけではありません(入札制度による)。そのため、コンクールで上位に入るような広報誌は、担当者があれこれと工夫して素晴らしいものを制作していることが多いようです。
ここでは、自治体の広報誌をこれまでとは一線を画したおしゃれで、ハイセンスなものにする場合に担当者ができること、そして便利で使える無料素材やレイアウト見本、サービスなどを紹介します。
読後には住民の皆さんに手に取ってもらいやすい、おしゃれな広報誌を作る方法が見えてくるでしょう。
目次
1. おしゃれなデザイン、親しみある内容とは?話題の自治体広報誌例3つ
ここでは、広報コンクールで受賞したものや話題の広報誌を紹介します。
1-1. 青森県「県民だよりあおもり」
非常に洗練されたデザインの広報誌。2019年総務大臣賞を受賞しています。
表紙は写真ではなくアートデザイン、また記事にも豊富にイラストなどを配置。イラストも現在風で「いかにも広報誌」というものではありません。
トータルデザインが都会的で色合いもすっきりしており、落ち着いた上質感を感じられるものになっています。
一方、内容は「青森」一色!青森に住む人の本音トークや都会からのUターンの希望についてなどを文字数をしっかり使って読み応えのある、熱意のほとばしる内容になっています。
また子供たちへ職業を紹介するなど、次世代への施策、提言にもしっかりと取り組んでいるのが読み取れます。
1-2. 愛媛県内子町「広報うちこ」
2019年内閣総理大臣賞受賞の広報誌。豊富なカラー写真を掲載しており、そのクオリティと色彩あふれる美しさは圧巻です。
内子町の住民の生活、特産品とそれにかかわる人たち、伝統芸能や行事などが表紙から素晴らしい写真を使って紹介されています。住民にとって必要な情報は広報誌の後半部分に集約されているため、前半は読み物として、後半は情報誌として使いやすくなっています。
このまま自治体紹介パンフレットとして県外向けに使えそうなほどに完成度の高い広報誌です。
また広報誌は町の公式サイトでPDF掲載されており、専用ビューアでまるで冊子のページをめくるようにスムーズに見られます。手持ちの端末やタブレットを使っていつでも閲覧することが可能です。
1-3. 佐賀県「県民だより さががすき。」
2019年入選作品。洗練されており、女性が好む流行りのデザインに近いものになっています。表紙の「さががすき。」のフォントも可愛らしく、親しみがもてます。
内容は、前半は佐賀県のよいところを知ってもらおうと、イラストマップや写真などを配した案内になっています。
観光案内などに置いてそのまま観光客の人にも手に取ってもらえそうな出来栄えです。また中ほどからは県民のための役立つ情報が増えてきます。
大賞をとっている他の広報誌と比較すると、地元の情報は多いものの、実際に住んでいる人の声を前面に押し出す度合いが少し弱いかもしれません。とはいえ、「おしゃれ」のセンスではかなり上級であるといえるのではないでしょうか。
2. 良い広報誌・評価される広報誌とは?
そもそも「良い広報誌」「評価される広報誌」とは何でしょうか?
広報誌の企画を担当している方の中には、現在の広報誌は手にとってもらえず中身も読んでもらえていないことがアンケート調査などでわかっている場合もあるのではないでしょうか。
せっかく作った広報誌、多くの住民に役立つ情報を届け、できるだけたくさんの人にしっかりと読んでもらいたいと考えている方も多いでしょう。
『評価」の指標となるもののひとつに「全国広報コンクール」があります。受賞する広報誌には、一般的に次のような共通の傾向があると考えられます。
①一方通行ではなく、住民の顔が見える内容になっている。また住民からの意見などが誌面作りに反映されている。
②無機質な「通り一遍」の作りではなく、制作する自治体担当者が実際に内容を企画したり、住民に話を聞いたりして、住民とのコミュニケーションをはかって制作している。
③制作する担当者が撮影や編集、レイアウトデザインなどを担っている場合が多い。よりよい「制作物」にするための勉強や努力をしている。
④年齢を問わず楽しめる、また役立つ情報を掲載している。
⑤長く続いている、また新たに立ち上げられた「地元」事業者への還元にも役立つよう、商業や産業の振興になる情報も掲載している。
⑥近年多い災害に関する情報、住民の安全のための情報が掲載されている。
⑦女性の視点、子育てに関する情報など次の世代につながる工夫がされている。
特に若い世代はネットやSNSに情報伝達と取得の手段が偏りがちですが、
- 手元に残りいつでも見返せる紙媒体であること
- web上のデータと違って一目で見て内容がつかめること
- 住んでいる地域ならではの話題を重点的に掲載できること
など、「広報誌にしかない良さ」をうまく使うことを意識する必要があります。
多くの「評価されている」「賞をとっている」「(おしゃれである、など)話題になっている」自治体広報誌は、以上のような特徴を持っています。
これから自治体広報誌をおしゃれにしたいと考えている担当者などは、上記のポイントをしっかりおさえたうえで、独自色を出していく工夫が必要です。
3. 手に取って読んでもらえる広報誌を作るための5つの工夫
「おしゃれでセンス良く、手にとってもらいやすい」
「住民の興味を惹き、楽しんでもらえる身近なコンテンツが充実している」
「年齢を問わず読める内容にする」
そんな広報誌を作るための工夫や準備をここではお伝えします。
3-1. 住民とのコミュニケーションを積極的にとる
「一方通行ではなく、住民の顔が見える内容になっており、意見なども反映されている」ものにするためには、定期的に住民の意見をくみ上げることが必要でしょう。
定期的にアンケートをとるなどは効果が見込めます。
また、実際に担当者がカメラをもって住民の中に入り、話を聞き、コミュニケーションを図ることで、興味をもってもらえ、住民の肉声の載った役立つ広報誌になり得ます。
3-2. 担当者や担当部署で「広報誌」についての学びを深める
広報誌を作る技術を担当部署全員で上げる努力をしましょう。
「カメラはどういうアングルで撮影すれば被写体である住民のよい表情が撮れるのか」
「目に優しく手に取る気持ちになれるデザインや色はどんなものか」
「高齢者でも読みやすいフォントは何か」
「どんな内容なら興味をもってもらえるのか」
など、制作物としてのクオリティを上げるためには、担当者の向上心が必要です。
3-3. 年齢を問わず楽しめる、また役立つ情報を掲載する
こちらもリサーチが欠かせないでしょう。
特に若い世代はネット、SNSでの情報に偏りがちです。
積極的に若い世代にもインタビューなどを行い、掲載コーナーをつくるなどしましょう。
3-4. 商業や産業の振興につなげる
例えば、自治体の事業者から商品やサービスを提供してもらい、広報誌の感想を送ってくれた人へ抽選で商品を差し上げるなどの方法があります。
自治体に住んでいる人はもちろん、外部の人への地元の商品、サービスの紹介にもなり得ます。
3-5. 災害に役立つ情報を紹介する
近年、予測のできない災害が多く起こっています。
いざというときの助けになる役立つ情報として非常時の連絡方法や避難場所を掲載する、災害のための訓練の様子を紹介する、などの方法があります。
どうしても「防災の日」や過去の震災、水害などの起こった月に掲載する傾向が強まりますが、いつ起こるのか分からないのが自然災害の恐ろしさです。
特に高齢者に対して、積極的に、定期的に災害への備えを「わかりやすく」伝える努力が必要といえるでしょう。
4. おしゃれで親しみやすい広報誌を作るための具体的な方法とメリット・デメリット
「既存のものとは異なるおしゃれな」広報誌制作には、担当部署や担当者にも「おしゃれで手に取ってもらいやすく、評価される広報誌とは何か?」を考え学美続ける努力が絶対的に必要です。
参考:入札制度について
自治体の広報誌においては、印刷費用などはすべて税金でまかなわれるため、自治体は勝手に印刷や出版にかかわる業者を選ぶことはできません。「一般競争入札制度」により、最も価格の低い入札価格を提示した者に決定されます。
例えば、以下のような例があります。
- 福知山市「平成31年度広報誌「広報ふくちやま」印刷製本単価契約に係る一般競争入札」
- 山梨県「県広報誌の印刷製本に係る一般競争入札公告」
上記は印刷製本に係るものですが、これ以外も外部リソースを使う場合は入札を行わなければならず、また上記例のように入札に参加する業者には(例えば県内に所在しているなどの)指定の資格が必要です。
民間企業は相見積もりをとり、話を聞いて、コストだけではなく総合的に考えて業者を選ぶことができますが、その気軽さは自治体には基本的にありません。
最も安い価格を提示した者が選ばれるため、「この事務所のおしゃれなデザインで作ってみたい」などの理由で、担当者が勝手に請け負う者を選べないことが、自治体広報誌制作のネックともいえるでしょう。
広報誌を制作するには、おおまかに以下の2つの方法があります。
4-1. 自治体の担当部署でほぼすべて作る
新規のデザインや内容の見直しなど、すべて担当部署である程度の形になるまでは作りこみ、印刷会社へ最終的な印刷用データの作成と印刷のみ依頼する方法です。(事業者により、修正や搬入まで見積もりに入っている場合があるがここでは割愛)
これまでの広報誌制作はデザインも内容も業者任せの方法を取り入れる自治体が多かったかもしれません。
しかし、最近話題の「おしゃれな」広報誌、また「全国広報コンクール」で受賞するなど話題を集めている広報誌は、担当者が手間暇をかけて制作しているところが多いと考えられます。
【メリット】
(1)住民の声を直接関りながら集められる
実際に担当者が地域の人たちの中に入り積極的に取材することで、その自治体ならではのコンテンツを作ることができます。
(2)自分たちの作りたいイメージの具体化につながりやすい
担当者が思い描く「新しい、おしゃれな広報誌」のデザインにすることができます。
(3)予算が抑えられる
担当部署で行う作業が大きいほど、入札で提示する業務条件は少なくなるため、コストを抑えられる可能性が高くなります。
【デメリット】
(1)デザインの統一性がなくなる
担当者はデザインのプロではないので、結果的に野暮ったい、以前のものと代り映えしないものが出来上がってしまう可能性があります。
また、プロの立場の「第三者」からの客観的な意見が無いため、出来上がりや質について俯瞰的に評価することが難しくなります。
この問題の解消のためには、担当者が熱意を持ち、積極的にデザインや撮影技術、編集技術などを学ぶことが必要です。
また、広報誌コンクールなどにエントリーし、定期的に評価を仰ぐことが重要です。
その他、住民からの率直な意見のフィードバックももちろん有効でしょう。
(2)時間と手間がかかり担当部署の負担が大きい
細かいところまで内部で作りこもうとすると、特に新規デザインにする場合などは、大幅に時間がかかる可能性が高くなります。
4-2. 外部の業者(デザイン事務所など)に内容以外は任せる
デザインの提案から一部の企画案など、入札で決定した業者に、掲載する記事内容以外はほとんどを任せる方法です。ある意味これまでのやり方の踏襲ともいえます。
画一的なものになるおそれがありますが、デザインや内容にも担当者が熱意をもって関わることで、これまでとは一線を画したものが出来上がるでしょう。
【メリット】
(1)狙い通りのものになる可能性が高い
デザインやレイアウト、編集までプロの目線で制作してくれるので統一性のあるものができあがります。また企画についても新しい意見を出してくれる場合は、これまでになかった斬新なものが作れるかもしれません。
(2)担当部署の手間が軽減される
記事内容や掲載する写真、画像、資料などは自治体内部で「掲載してもよいかどうか」を前例にならってしっかり精査しなければなりませんが、全体的な制作、デザインの統一などはプロに任せられるので、3-1の方法より担当部署の業務は減り、手間が軽減されます。
【デメリット】
(1)コストがかかる
入札時に提示する業務内容の範囲を削っている場合は、業者に依頼する業務量が3-1より増えるため、コストがかかる可能性が高いといえます。
(2)要望などの意思疎通がしづらい場合がある
結果的に、担当者などが意図したものと微妙に違うものができてくる場合があります。これは担当者が業者と、制作途中で丁寧にコミュニケーションをはかることで解決できます。
(3)提案してくるデザインがあまり良くない場合がある
入札=同じ業務やサービス提供で比較した際、「最も安い」ところが選ばれるため、「おしゃれにしたい」などの要望にふさわしい良いデザインを提案できない業者の可能性がないとはいえません。
(4)代り映えしない画一的なものができあがるおそれがある
せっかく「リニューアルしておしゃれな広報誌にしたい」と考えて広報誌の刷新にとりかかったのに、結局、前とあまり違いがわからないものができる可能性があります。
これも、担当者が企画やコンテンツ自体に積極的にかかわることで解消できます。
5. 無料もあり!自治体広報誌で使えるデザイン・テンプレート集6つ
ここまで見てきたように、広報誌の担当者はたくさんの広報誌事例を見て、学びを深めておいたほうが「こういうものが作りたい」というイメージをもつことができます。
おおまかなできあがりだけでも作り上げられると、外注するときも具体的なイメージが示せるため、受注先もできあがりイメージをつかみやすく、スムーズに業務が進められます。
またプロならではの視点で「もっとこうしたほうがよい」という積極的な提案もしてもらいやすくなるでしょう。
この章ではおしゃれな広報誌を制作するのに使える、無料のデザインテンプレートや素材、レイアウト見本作成サービスなどを紹介します。
それぞれに特長があるため、自分の求めるデザインや使いやすさがあるかどうかで選んでみてください。
5-1. おしゃれハイセンスなテンプレートが数百種類!「Canva」
Canvaはチラシ(リーフレットや三つ折りパンフなど、紙1枚もの)に特化した無料デザインテンプレートサイトです。テンプレートは数百種類用意されています。
どれもおしゃれでデザインの傾向もシンプルからナチュラル、ビビッド、官公庁でも使えそうな落ち着いたもの、斬新なものまで幅広く目移りしてしまうかもしれません。
テンプレートをそのまま利用して文字を変更するだけでも素敵なものが作れますが、画像や配置を自分で自由にレイアウトを行って作成することも可能です。
配置は難しい知識は必要なく、感覚的に行えてとても簡単。
残念ながら冊子用テンプレートはないため、そのまま利用することはできませんが、数百種類のデザインテンプレートがあるうえに、「どのような色やデザイン、文字の配置などがあるのか」「おしゃれなデザインの見本はどんなものか」「デザインのコツ」「見やすいデザインとは何か」をレクチャーするコーナーがあります。
出来上がりイメージをつかむのに利用してみるとよいでしょう。
5-2. パワーポイントで簡単!チラシデザインができる「パワポン」
アスクルが提供している、チラシテンプレートサイト。会社案内や商品のチラシ・折りパンフレットのデザインテンプレートに特化しています。
テンプレートの種類は1500以上あり、無料で使えます。
デザインは一般的なイメージのものから可愛いもの、おしゃれなものまで幅広く、かつ使いやすいものが取り揃えられています。
最大の特徴は、多くの人が使い慣れているであろう、MicrosoftOfficeシリーズのパワーポイントだけで作れること。ソフトの扱いに困らず、作業がサクサク進められるでしょう。
こちらも「Canva」と同じく、見開き冊子のテンプレートは無いので、そのままで広報誌全体を作ることはできない点が難点ですが、広報誌のトータルデザインや出来上がり具体的なイメージを作り上げるのに利用してはいかがでしょうか。
5-3. パワーポイントで冊子もチラシも作れる!「素材工場」
こちらも「パワポン」と同じく、パワーポイントだけで作れるテンプレートの素材サイトです。無料・登録不要で利用できます。
イメージとしては「会社案内」と銘打っているとおり、シンプルで多くの人に受け入れられる、少し落ち着いた大人っぽいデザインが多めです。
従来通りの広報誌には近いイメージのものが多いのではないでしょうか。もちろん、やわらかい印象のデザインもあるので、色々と気軽に試してみましょう。
「パワポン」との差異は、1枚もののチラシデザインが多い中で4ページ程度のパンフレットテンプレートもあることです。4ページ程度でも、複数ページをトータルデザインするときどういうふうに文字や色が配置すればよいのかの参考になります。
5-4. プロのアイデア大集合!デザイナーサンプル豊富な「100人のデザイナー」
パンフレットの作成「サンプル」が豊富に取り揃えられています。デザインはすべて、実際にデザイナーとして作品を制作しているプロのものばかり。そのためデザインの種類は圧倒的に豊富です。
サイトの特徴として、見たい冊子デザインを「シンプル」「おしゃれ」「わかりやすい」など種類別で選べるようになっています。
そのほか「パンフレットの作り方」というコーナーがあり、丁寧な解説で、初心者でもパンフレット作成の知識が身に付きます。
また、デザイン用語辞典や印刷の知識、素材集なども取りそろえられているので、読むだけでも広報誌づくりに役立つことは間違いありません。
ただし、こちらはデザイナーにコンペ依頼することが本来の目的のサイトなので、無料でのテンプレート素材があるわけではなく、あくまでもデザインの参考になる「サンプル」になります。
実際に使えるテンプレートがあるわけではありませんが、眺めているだけでも美しく楽しいパンフレットや冊子は制作イメージの助けになるでしょう。
5-5. オリジナル冊子デザインが思いどおりに作れる!「 MEME PAPER(ミームペーパー)」
冊子を思いのままに、自由につくれる、冊子づくりに特化したサイトです。
チラシではなく最初から冊子用のテンプレートが用意されており、好きなテンプレートに画像や文章など自由に配置してオリジナルデザインにすることができます。使い勝手はシンプルで初心者でも簡単です。
また作ったデザインはそのまま印刷してもらうことが可能。こちらは1冊600円から制作可能で、実際にどんな出来上がりになるのか、印刷業者に出す前のサンプルとして手軽に印刷してもらえば手に取って確認することができます。
無料で使えるデザインテンプレートは、どれも洗練されていてとてもおしゃれ。
実際に地方の町おこしパンフレットなども制作実績としてあるようです。
写真を多くするもよし、デザインをそのまま活かして文章で勝負するもよし。たくさんの見本を見て、実際に作って、センスを磨いてください。
5-6. 冊子作りの基礎から応用まで内容充実!「ゼロからの編集学校」
「ホンラボ」の中にある、冊子の編集やデザインを学べるサイト。
こちらは内容が非常に充実しており、パンフレットや会社案内など冊子の作り方情報が満載されています。このサイトひとつを読むだけで、印刷の基本的な知識、冊子の作り方の流れ、冊子の種類や専門用語など、幅広い知識が身に付きます。
広報誌制作の基本も独立したページで細かく説明してくれているため、とても参考になるサイトです。
また、実際の制作物のデザイン案がパンフレットの種類ごとに提示されています。さらに「おしゃれなパンフレット表紙|デザインの作り方・コツ」というコーナーもあります。
実際のテンプレート利用は有料になりますが、広報誌づくりの手順を知る学びの手助けになるでしょう。
まとめ
この記事では
- おしゃれで手に取ってもらいやすい自治体の広報誌とはどういうものか
- おしゃれな広報誌をつくる手助けになるサイトの紹介
- 実際に制作に携わる担当者の心構え
などについて説明しました。
広報誌は通り一遍の情報だけを掲載するのではなく、その地域に住んでいる住民どうしのつながりが生活の利便性に役立てるようなものが望ましいといえます。
制作を担う自治体担当者がいかに自分の自治体に興味と熱意をもって住民とコミュニケーションをとり、広報誌へそれを落とし込めるかが重要です。
この記事を参考に、おしゃれで斬新で、それでいて心のこもった温かみのある広報誌をつくっていただければ幸いです。